流石に異世界でもこのチートはやばくない?

裏おきな

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第82話

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この話しからは「なろう」にも上げてない。新作になります。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ブライは飛んでくるドラゴンを見て、部下に命令を出した。

「皆落ち着け!1班2班は弓を構え!3班は門を閉め街の者が外に出ないようにしろ!」

そんな指示を出すブライを見て。アスロンとカイデンは感心していた。

「ほほぅ中々やるのう……」

「そうだな。良い指示だ」

「ブライ!大丈夫だ!あのドラゴンは私の客だ!」

突然そんな事を言うエマに、ブライを始め部下達とレン、ラミアス、ラクスが、驚いていたのだ。

「え!お客?エマ様何を言っておられるのですか?」

「エマ?本当に大丈夫何だな?」

「ええ、大丈夫よレン。あの子は私の友達なのよ。ねぇフラウ」

「そうですよ。レンさん。私も保証しますから」

「ああ、分かったよ!2人がそう言うなら信じよう……だそうだ!ブライ警戒を解いても大丈夫らしいぞ?」

「ああ……分かった!……皆警戒を解け!でも念の為門は閉めたままにしておけ」

飛んでいたドラゴンは、カイデンの前に降りてきた。そしてそのまま地面に伏せた状態でいた。そこにエマが近づき声をかけた。

「バーン久し振りね!私の事覚えている?」

伏せていたドラゴンが顔を上げると、「キュイキュイ」と、鳴きながらエマに顔を近づけ頬ずりをしてきた。

「そうかそうか!私を覚えて居るか。嬉しいぞ♪」

「それは覚えてますよ。儂の獣魔なのに儂より、エマ様の言うことを聞いていたのですからな。アハハハ!」

「確かにそうでしたね!カイデンに罰を与える時に。バーンに追いかけさせていましたね?」

(ドラゴンに追いかけられるとか。それは嫌だろう!しかも自分の獣魔だなんて……獣魔?それってまさか?)

「なぁエマ?カイデンはもしかして、テイマーなのか?もしくはサモナーか?」

「ええそうね。説明するわ!レンの言うとおりカイデンは、テイマーなのよ……それとこの子は、カイデンの獣魔でワイバーンのバーンて言うのよ。可愛いでしょ♪私の友達なのよ♪」

「やっぱりテイマーか、それとワイバーンと友達って凄いな……」

「そう?普通に友達になれるわよ?……あ、そうだ!バーン?この人わねレンと言うのその……私の良い人なのよ♪仲良くしてね」

すると、バーンがレンに近づき頬を寄せてきて。頬ずりをしてきた。

「うわっ!よせよせくすぐったいだろ……分かった分かった!よろしくなバーン」

バーンは「キュイキュイ」と鳴き、レンに懐いていた。

「これは驚いた!バーンが初対面の男に懐きおった!珍しいな。兄者には中々懐かなかったな」

「そうじゃの!儂になれるにも、時間がかかったしのう」

「そう言えばそうね?私とフラウそれとメアリーには、すぐ懐いていたわね?」


「ねぇご主人様!僕もそのドラゴンに触りたいよ!」

と、ラクスがバーンに懐かれていた。レンに言うとレンはバーンに話しかけた


「バーン?この子はラクスだ仲良くしてくれよ?」

バーンは今度はラクスに近づき頬ずりした。

「やんやんくすぐったいよ♪僕ラクスよろしくね♪」

「レン様わ、私も良いですか?」

「ああ!ラミアスもこっちおいで。……バーンこっちはラミアスだよろしくな!みんな俺の家族だ」

そうレンが言うとバーンはラミアスにも頬ずりをし楽しそうに「キュイキュイ」と鳴いていた。


と、その様子を見ていたブライは、何かに気づいたのであった。

(ドラゴンを獣魔?それに確かレンとフラウ様があの老人にカイデンと、言っていたそして……あのローブで顔が見えてないもう1人の男は、兄者と呼ばれていた……間違い無いあの2人は。アスロン王と、カイデン委員長じゃないのか?ワイバーンを獣魔にしているなんて。カイデン委員長の他は、聞いた事無いからな)

ブライは2人の男に近づき小声で話しかけてみた。

「あのぅ失礼ですが、もしかしてお二人は……」

そうブライが言いかけると、フードをかぶっていたアスロンは、ブライにだけ顔見せ小声で話し出した。

「そうじゃ、お主の思った通りじゃよ。だがな内緒にしていてくれんかのう?騒ぎになると大変だしのぅ」

「わ、分かりました!大丈夫です!おそらく部下達は気づいてないと思いますので」

「そうかそうか♪それは良かったのじゃ。それと先程のお主の判断力と指示は大したものじゃったのう!感心したのじゃ」

「そんな、ありがとうございます。アスロン王様に誉めて頂くなんて光栄であります」

「そんな畏まるな……今の儂はただの旅人じゃからな。ほうっほっほ」


「ほらほらエマ!そろそろ戻りましょう!あなたには今日の仕事があるんですよ!」

「うう、そんな~もう少しバーンと居たいのよ……」

「そう?じゃあエマは今日の仕事が終わるまで、帰れなくて良いのね?じゃあそのぶん今日は、エマ抜きで楽しみましょう」

フラウがそう言うと、エマは青ざめた顔をして。レンを見て助けを求めたがレンは顔を左右に振り。諦めろと言う顔でエマを見た。

「バーン私は今日仕事があるから、すぐ戻るしか無いの。だからまた今度遊びましょうね?」

エマはそう言うと、走って門に向かったのだが。門が閉まっておりブライに怒鳴りつけた。

「ブライ!早く門を開けさせな!早くしないと無理矢理あけるぞ!」

ブライはエマの言葉に驚き、部下に門を開けさせると。エマは目にも止まらぬ速さで走って行った。

「凄い速さだな?流石元Aランク冒険者だな?……それとフラウ?あまりエマをいじめるなよ?」

「はい!分かってますよ♪でもエマにはあのくらい言わないと、効きませんから」

「ああ……程々にな……」

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