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第1話
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晶(あき)が悪の黒天使ジュンを倒して数年後、晶と直道(なおみち)の間に息子が生まれその息子も中学生になった。
ー晶と直道の息子の家ー
「都(みやこ)君、学校に行こう」
大声で友達が叫ぶと制服姿の都が現れ口を開いた。
「小学生じゃないんだから」
「たまには良いだろ」
「たまにじゃないだろ」
「都」
晶が現れると友達は緊張しながら挨拶をした。
「おはようございます」
「豊(ゆたか)君、おはよう」
「見送りは良いと言っただろ」
「見送りじゃない、これを渡したくて来たんだ」
そう言って晶は白と黒の水晶のネックレスを差し出し都は受け取った。
「これ何?」
「都を守ってくれるお守りだ」
「……」
白と黒の水晶のネックレスを身につけると都は「行ってきます」と言って豊と一緒に走って離れていった。
その後、都と豊は歩きだし豊が口を開いた。
「晶さん、綺麗な人だよな」
「言っとくけど晶は男だぞ」
「男!」
立ち止まり驚いた顔で豊が見つめると歩きながら都が口を開いた。
「俺の両親、男だから」
「学校の先生達は知ってるのか?」
「先生達、晶に甘いから」
「だから何も言われないんだ、晶さん、綺麗だもんな」
そう言って豊が歩き出したその時、上空から黒い気が現れた。
その後、黒い気は豊を追いかけ見つめた。
ー授業を終え休み時間ー
豊は都の席で話をした。
「学校帰りにカラオケに行かないか」
「ゴメン、今日は父さんと修行しないといけないからカラオケに行けない」
「わかった」
「皆さん、授業を始めますよ」
先生が現れると豊は自分の席に着き授業が始まった。
その頃、晶はパン屋の店員をやりながら嫌な気を感じていた。
できたパンを持って直道が現れ声をかけた。
「晶、どうした?」
「俺の気のせいだと良いけど嫌な気を感じるんだ」
「令和時代は平和になったんだ、晶、お前の気のせいだ」
「そうかな」
「そうだよ、いらっしゃいませ」
客が現れ直道はできたパンを置きに行き接客を始めた。
「俺の気のせいだと良いけど」
晶が心配する頃、都の友達、豊に黒い気が近づいていた。
ー男子トイレー
豊がトイレをし手を洗っていると黒い気が現れた。
「お前の願いを叶えてやる」
「……」
声に反応し豊はまわりを見渡した。
誰もいない「気のせいか」と言って鏡に目線を向けた豊は黒い気に築き振り向いた。
その後、豊は黒い気に身体を乗っ取られ倒れた。
ー保健室ー
「……」
豊が目を覚ますと都が声をかけた。
「豊、大丈夫か?」
「都、俺…」
「トイレで倒れて保健室に運ばれたんだ」
「トイレで倒れた」
身体を起こし豊は黒い気を思い出した。
「都、黒い気はどうした」
「黒い気?何、言ってんだ」
都が保健室を出ていくと保健の先生が現れた。
「先生の許可を得てるから家に帰ってゆっくり休みなさい」
「はい」
「お大事に」
「……」
保健室を出ると豊は廊下を歩いた。
「豊様、屋上にいらしてください」
「……」
謎の声に豊は立ち止まった。
「豊様、屋上に豊様」
「…屋上…」
謎の声に導かれ豊は階段を上がり屋上に向かった。
「豊様」
「……」
豊は屋上のドアを開き屋上に出ると黒い羽に黒いスーツ黒いマントを羽織った2人の男が立っていた。
「あんた達か俺を呼んだのは」
「……」
2人の男はひざまつき近づいてくる豊に向かって口を開いた。
「俺はミョウ、あなたの部下です」
「俺はセイ、あなたの部下です」
「俺の部下?」
「お目覚めください」
ミョウが口にしたその時、黒い気に包まれながら豊の姿が制服から黒い羽に黒いスーツ黒いマントを羽織った姿に変身した。
その後、豊はミョウとセイに命令した。
「俺は完全ではない、人間の黒い気を集め俺に捧げろ」
「かしこまりました」
立ち上がるとミョウとセイは黒い羽を広げ屋上から飛んでいった。
「……」
豊は黒い杖を地面に突き刺し学校ごと黒い結界を張った。
その頃、授業中の都と生徒達は築かず授業を受けていた。
ー晶と直道の息子の家ー
「都(みやこ)君、学校に行こう」
大声で友達が叫ぶと制服姿の都が現れ口を開いた。
「小学生じゃないんだから」
「たまには良いだろ」
「たまにじゃないだろ」
「都」
晶が現れると友達は緊張しながら挨拶をした。
「おはようございます」
「豊(ゆたか)君、おはよう」
「見送りは良いと言っただろ」
「見送りじゃない、これを渡したくて来たんだ」
そう言って晶は白と黒の水晶のネックレスを差し出し都は受け取った。
「これ何?」
「都を守ってくれるお守りだ」
「……」
白と黒の水晶のネックレスを身につけると都は「行ってきます」と言って豊と一緒に走って離れていった。
その後、都と豊は歩きだし豊が口を開いた。
「晶さん、綺麗な人だよな」
「言っとくけど晶は男だぞ」
「男!」
立ち止まり驚いた顔で豊が見つめると歩きながら都が口を開いた。
「俺の両親、男だから」
「学校の先生達は知ってるのか?」
「先生達、晶に甘いから」
「だから何も言われないんだ、晶さん、綺麗だもんな」
そう言って豊が歩き出したその時、上空から黒い気が現れた。
その後、黒い気は豊を追いかけ見つめた。
ー授業を終え休み時間ー
豊は都の席で話をした。
「学校帰りにカラオケに行かないか」
「ゴメン、今日は父さんと修行しないといけないからカラオケに行けない」
「わかった」
「皆さん、授業を始めますよ」
先生が現れると豊は自分の席に着き授業が始まった。
その頃、晶はパン屋の店員をやりながら嫌な気を感じていた。
できたパンを持って直道が現れ声をかけた。
「晶、どうした?」
「俺の気のせいだと良いけど嫌な気を感じるんだ」
「令和時代は平和になったんだ、晶、お前の気のせいだ」
「そうかな」
「そうだよ、いらっしゃいませ」
客が現れ直道はできたパンを置きに行き接客を始めた。
「俺の気のせいだと良いけど」
晶が心配する頃、都の友達、豊に黒い気が近づいていた。
ー男子トイレー
豊がトイレをし手を洗っていると黒い気が現れた。
「お前の願いを叶えてやる」
「……」
声に反応し豊はまわりを見渡した。
誰もいない「気のせいか」と言って鏡に目線を向けた豊は黒い気に築き振り向いた。
その後、豊は黒い気に身体を乗っ取られ倒れた。
ー保健室ー
「……」
豊が目を覚ますと都が声をかけた。
「豊、大丈夫か?」
「都、俺…」
「トイレで倒れて保健室に運ばれたんだ」
「トイレで倒れた」
身体を起こし豊は黒い気を思い出した。
「都、黒い気はどうした」
「黒い気?何、言ってんだ」
都が保健室を出ていくと保健の先生が現れた。
「先生の許可を得てるから家に帰ってゆっくり休みなさい」
「はい」
「お大事に」
「……」
保健室を出ると豊は廊下を歩いた。
「豊様、屋上にいらしてください」
「……」
謎の声に豊は立ち止まった。
「豊様、屋上に豊様」
「…屋上…」
謎の声に導かれ豊は階段を上がり屋上に向かった。
「豊様」
「……」
豊は屋上のドアを開き屋上に出ると黒い羽に黒いスーツ黒いマントを羽織った2人の男が立っていた。
「あんた達か俺を呼んだのは」
「……」
2人の男はひざまつき近づいてくる豊に向かって口を開いた。
「俺はミョウ、あなたの部下です」
「俺はセイ、あなたの部下です」
「俺の部下?」
「お目覚めください」
ミョウが口にしたその時、黒い気に包まれながら豊の姿が制服から黒い羽に黒いスーツ黒いマントを羽織った姿に変身した。
その後、豊はミョウとセイに命令した。
「俺は完全ではない、人間の黒い気を集め俺に捧げろ」
「かしこまりました」
立ち上がるとミョウとセイは黒い羽を広げ屋上から飛んでいった。
「……」
豊は黒い杖を地面に突き刺し学校ごと黒い結界を張った。
その頃、授業中の都と生徒達は築かず授業を受けていた。
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