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交際4ヶ月と8日 衝撃の事実です
しおりを挟む「すいませんでしたっ!!」
ポーラールが勢いよく頭を下げる。
あのあと、意識を失ったシーナに気付くとポーラールはやっと正気を取り戻した。
優しく丁寧に抱こうと思っていたのに、また我を忘れて乱暴に抱いてしまった。
「いや、俺は初めてがポーラール殿で嬉しかった。」
初めてという言葉に更に罪悪感がつのる。
尚更優しくしてやらなければいけなかったのに。
「リューセーさん、あの、聞いていいのか分からないんですけど……前に、その、あれしてもらったときに上手だったので、付き合ってた人がいたのかなって思ってたんすけど……」
以前、フェラしてもらった際の手慣れた感じから、シーナには付き合っていた人がいたのかと思っていた。
しかし、初めてと聞いて舞い上がりタガが外れてしまったのだ。
「いや、付き合うのはポーラール殿が初めてだ。
俺は5歳の時に親に売られて、12歳まで貴族の愛玩奴隷をしていたから……ああいうことには慣れているんだ。
ただ、祖国では奴隷であっても15歳までは性交渉が禁止されていたから経験自体はない。」
「っ、愛玩奴隷」
「……嫌いになったか?」
最近少しずつ表情が分かるようになってきたシーナの顔がほんの少しだけ不安そうに歪んでいる。
「何があったって嫌いになんかならないっすよ。
でもそんな変態野郎にリューセさんの初めてが奪われなくてよかったとは思います。」
「あぁ、12歳から急激に体が成長したからな。
俺を買った貴族は華奢な少年が好きだった。
だから体が大きくなった俺は用無しになって、この国に売られて剣闘奴隷となった。」
「・・・・そうだったんすか。」
「あぁ、ポーラール殿を好きになったのもその頃だ。」
「えっ?騎士になってからじゃないんすか?」
シーナとその頃に会っていた?
懸命に記憶を辿るが全く思い出せない。
「17歳のとき。
奴隷解放令が制定される少し前だ。
俺のいた闘技場ではタダで解放するくらいなら制定前に使いきってしまおうと、残っている奴隷を全部使った大規模な賭博が催されたんだ。
魔獣と奴隷を迷路のような洞窟に2日間閉じ込めて、それぞれどのくらい生き残るか数を予想するというものだった。」
……覚えている。
悪趣味な催し事だと思った記憶があるが、それだけだ。
15歳だった俺は騎士学校に通っていて、学費を稼ぐために何人もの女性とデートしまくっていた。
歳のわりに大人びていたし、体もデカかったから18歳だと嘘をついて若い男が好きな貴族女性に媚びて金を貰っていた。
その時も年配の貴族女性に誘われて闘技場に見に行ったんだ。
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