異世界から来た自分の分身が邪悪過ぎるのだけれどどうしたらいい?

ねこ沢ふたよ

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1現世

国王

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 カラオケからの帰り、ひと気のない暗がりでゾンビ君たちに絡まれる。

 日が暮れているのが分かっていたから、遠藤と綾香先輩、姫とは早々に分かれて別の道を行った。正解だった。遠藤の前でニセが魔法を使ったり、夕月さんが剣に戻ったりすれば、今度こそ鈍感力Maxの遠藤でも訝しむだろう。そうなれば、説明が面倒だ。

「ちょっとは自分でも防衛方法を学ばんか!」

周囲の建物を破壊しないように、一体一体丁寧に始末するニセが、俺に文句を言う。毎日のように遭遇するゾンビ君たち。面倒なのだろう。だが、これは、ニセが異世界で殺めた兵士達だと言っていた。ニセが何とかするのが当然だろう。

「そんなことを言っても、俺は剣術も魔法も知らん。こんなゾンビ君に対抗できるか。無茶を言うな」

 俺の言葉に、ニセがチッと舌打ちをする。ニセの手のひらから炎が沸き上がって、ゾンビ君を焼く。前方のゾンビ君を焼いている内に、後ろから襲ってくる新たなゾンビ君に、ニセが剣に戻った夕月で切りかかる。ゾンビ君は一撃で粉塵と化し消えてしまう。

 ゾンビ君は弱く、とても魔王であるニセには敵わないが、如何せん数が多い。ニセも疲れて肩で息を始める。ニセが戦っている間、ニセの張った結界の中で俺は大人しくしていた。

「頑張れ~」

「気楽に言うな。お前が、この世界の物を破壊したり殺したりするなというから、面倒なことになっているんだろうが。本来ならば、ちょっと強めの魔法の一撃で一掃できるんだぞ」

やることがなく応援する俺に、ニセがイラつく。本当に疲れているのだろう。今日は、やたら数が多い。どうしたのだろう。

「魔王よ、久しぶりだな」

高らかに笑う偉そうなゾンビが一体。自分の首を小脇に抱えている。言語を話すゾンビは珍しい。こいつがゾンビ君たちの親玉なのだろうか。小太りの中年オヤジ。やたら豪華な服を着ている。兵士のゾンビ君達が、親父の周りに跪いて頭を垂れている。

「国王か。無惨な姿だな。息子はどうした」

ニセが鼻で笑う。
え、これが姫のお父さん? しかし、姫とは似ていない。
偉そうな小太りの髭親父。似なくて良かったな、姫。

「お前がはねたのだろう。儂の首を。役立たずの薄情息子は、『付き合いきれません』と一言つぶやいて、さっさと成仏しやがったわ」

息子の方が、父親よりちょいマシだったのではないだろうか。残念だ。息子が早い目に王座を継いでいれば、王国もマシな政治になり、ニセもいじめられて魔王になることも無かったかもしれない。この親父がトップでは、ろくな組織にならないだろう。

「とにかく魔王よ。その魔剣を儂に寄こしてもらおうか。どう考えても、平民出の腰抜けで死人にまで苦戦するお前よりも、高貴で勇者の血を受け継ぐ儂の方が、魔王に相応しい」

国王が、偉そうにのたまう。なるほど。死んでからも魔王であるニセにわざわざ会いに来た理由はそれか。死人になってまで、こんな上司に仕えたくはないな。兵士ゾンビ君達が可哀想になってきた。

「嫌です」

人間の姿になった夕月が、きっぱりと言い放つ。そりゃ、そうだろう。

「おお、魔剣夕月の剣精か。伝承の通り美しいな。これは、楽しみだ。可愛がってやるぞ」

国王が、鼻の下を伸ばす。え、いきなりのセクハラ。しかも、夕月は、きっぱり断っていますが? 姫には悪いが、これは、相当駄目国王なのでは? 

「英司。けっこう我慢の限界なのだが。燃やしてしまってもいいか?」

ニセがイラついている。ニセの右腕が、チリチリと小さな炎を上げ始めている。

「ああ、とりあえず、ご家族に聞いてみてくれない?」

そう言って取り出したスマホの画面では、姫が眉間に皺を寄せている。手には、某有名チェーン店キャラメル何とかラテを握りしめている。遠藤におごってもらって三人でお茶していたところだったらしい。そこに俺が連絡をして、姫一人に抜け出してきてもらったのだが。

「死に恥をさらして。何が、可愛がってやるぞ、よ。虫唾が走るわ」

父親のセクハラ発言に、相当腹が立っているのだろう。

「だいたい、国王が魔王に成ろうだなんて、馬鹿なの? 国民を見捨てる気? 邪気のせいで、国民が苦しんでいるさなかなのよ? 恥を知りなさい」

ガンガン捲し立てる姫に、国王がたじろぐ。実の娘の遠慮のない非難の言葉は、胸にささるのだろう。まあ、姫本人も、苦しむ国民を放置して、タピオカやカラオケを楽しんでいるのだが。

「あ、いや、姫。しかし、いっそ儂が魔王になれば、魔王の国として、再建してだな。死人中心の楽しい国を……」

「あなたが魔王になったら、私が、秒で討伐してやるわよ。秒!」

 強く姫が言い放つ。

「で、燃やしていいのか? どうせ死人だ。生き返ることはない。生前の妄執に囚われているよりも、こうなれば燃やした方が幸せだろう」

ニセの言葉に、姫が一瞬とまどう。実の父親。強気な姫にも迷いはあるのかもしれない。

「姫にも、こうやって屈強の死人を婚約者として用意しているから」

国王の指示で、ごついゾンビ兵士がモジモジしながら立ち上がる。

「燃やして結構よ」

 姫が、そう言って、スマホの画面から消えた。

 姫の言葉を聞いたニセの右腕から、炎がほとばしる。
 ニセの苛立ちを載せた炎は、真っ直ぐ国王に向かう。健気な兵士ゾンビ君が、何体か身を挺して国王を救おうとするが、魔王の怒りが籠った炎に敵うはずもなく一瞬で灰とかす。炎の勢いは、少しも衰えない。
 国王の身を炎が包み込む。国王は、塵となって消え去り、指揮系統を失ったゾンビ君達も、脆く崩れて魂は異世界へと帰っていった。

「結局、国王の遺恨の念が、兵士達の骸を引きずっていたのだろう。もうゾンビは、この世界に現れない」

ニセが、つぶやく。

「疲れた。俺は寝る」

ニセがそう言って、ハムスターの姿になってしまったので、俺は、ポケットにニセを入れてやる。ポケットの中のニセは、丸くなって眠ってしまった。


 その夜の俺の夢見は最悪だった。

 夕月に出合ってからのニセは、魔剣の邪気に飲まれて暴走していた。黒い霧のようにまとわりつく邪気に身を任せて、ニセは目につく動くものを全て滅していく。逃げ惑う人々が、一瞬で魔法の炎で灰になり、あるいは魔法で氷になって粉々に崩れていく。

 どれほどの数の人間、兵士達を打ち破っただろうか。
 見ている俺が、あまりの酷い場面に吐きそうになっていると、魔剣に導かれるままにたどり着いた玉座には、生前の国王と王子がいた。
 首がつながっていても、国王は小太りの髭面。玉座にふんぞり返っていた。その前で、細身のひ弱そうな王子が、何かを話している。ひょっとしたら、ニセのことを報告している最中だったのかもしれない。

「なんと、伝説は誠であったか。あの剣を手に入れて魔王になりうる者が出現しようとは」

国王は、嬉しそうだ。魔王の出現をあの親父は喜んでいた。どうしてだ?

「なるほど。聖なる子の魔力に触れて、魔剣が目覚めたか。儂では、どうしても魔剣の封印を解くことはできなかった」

ニセのことも知っているらしい。姫は、聖なる子を国の宝だと言っていた。国王が知っていても不思議はないか。ニセは、国王を前にして無言で立っている。邪気で暴走しているためか、ニセの考えていることが上手く読み取れない。ただ、魔剣を手にして、国王を睨んでいる。

憎い、憎い、憎い……。

頭の中で夕月の声がする。夕月から送り込まれる邪気が増してゆく。

「父上、危険です。お逃げ下さい」

王子が自分の剣を構えて、国王に逃げることを促す。王子は、少しは親父よりはまともそうだ。

「うるさい。今こそ魔剣を手に入れて、聖の力と魔の力を全て手に入れるべき時だ。あの平民よりも儂こそが相応しい」

国王は、そう言って、手に持っていた杖を振るう。杖から出た魔法が、ニセを覆う。キラキラした光の網がニセを絡めとろうとまとわりつく。なるほど、これが聖なる魔法。聖なる魔法を操るはずの勇者たる姫がのんびり異世界観光を決め込んでいるから、初めて見た。ニセの扱う魔法とは、なんだか雰囲気から異なる。

「賢者の杖の聖魔法。魔王なぞ一撃じゃ」

 国王はそう言って高らかに笑うが、ニセが魔剣を一振りすれば、光は瞬時にかき消されてしまう。ニセはただの魔王ではない。元々は、聖なる力を操っていた『聖なる子』と呼ばれる存在だった。それこそ、国王の言う、聖邪両方の魔法を支配する存在。ニセを止めるような魔法はこの国には存在しない。

 ニセの手から稲妻がほとばしる。真っ直ぐ国王に向かう稲妻。こともあろうに、国王は、我が子である王子をつかんで盾にした。実の親の行動を理解できずに目を剥いたまま、王子は稲妻に丸焦げにされて息絶えた。いたましい。

 ニセは、間髪入れずに、国王に剣を振るう。国王の首は、無惨にも床を転がり、胴体は血しぶきを上げながら跪いていた。人間の無惨な死を大量に見せつけられたからだろうか、人間ってこんなに血液が入っているんだ、と俺は、妙な感心をしていた。そうしている間にも玉座の間は、血の海になる。ニセは自分を結界の中に置いているのか、返り血を浴びてはいないが、むせ返る血の匂いに、さすがに眉をひそめている。

憎い、憎い、憎い……。

 国王を殺したあとでも、夕月の声はやまない。ニセは、夕月に従って賢者の杖を手に取る。ニセは、これを知っている。古の建国にたずさわった賢者が、魔王が再び出現した時に使うように自らの力を込めて残した物。本来、魔王討伐の勇者を助けるために、ニセが賢者に成り代わって使うはずの物ではないだろうか。それが、賢者の才能を持ったニセこそが魔王になってしまったことで、この杖は、無力化してしまった。

 ニセが、事も無げに杖を真っ二つに折る。ただの棒きれと化した杖が、玉座の間に転がる。夕月のあれほどの憎しみの声が消える。どうやら、夕月の憎しみの相手は、この杖そして、杖を作った古の賢者にあったようだ。

「主よ。新しい魔王よ。わが宿敵の命を絶ちたもうたこと、有難く思います」

夕月が、人間の姿になって、ニセにひれ伏する。人形のような表情のニセの目に浮かんだ涙の意味は、俺には読み取れなかった。

 大量の冷や汗をかいて目覚めると、夕月がニセと俺を団扇で扇いでくれていた。

「今夜は蒸しますので」

微笑む夕月を見つめれば、先ほどの憎しみの籠った夕月の声が脳裏によぎる。この優しそうな夕月が、ニセにあんな殺戮をさせたと思えば、怖くなる。ニセが隣で眠っている。楽しそうな寝顔。まあ、どうせ、俺の人生を夢で見ているのだろう。
俺の人生には、あんな凄惨な殺戮シーンなんてない。せいぜい、初告白を『ダサッ』と一蹴されたとか、雪の日に無理に自転車に乗ったら転んで骨折したはずがすぐ直ったとか、その程度だ。見ている分には面白いのだろう。クソッ。何を笑っているんだろう。

「感謝します。分身体よ」

夕月の言葉に、意味が分からずとまどう。何も感謝されることなどない。

「主は、親も友も兄弟もなく、ただ神殿で責務を果たすだけの日々を過ごしておりました。あなたの人生を追体験することで、空っぽの感情が少しは満たされるようです」

俺の平凡を極めたような人生が役に立つと、夕月は言っているのだろう。別にニセのために平凡を極めたわけではないが、まあ、あのニセの生活を見てしまっては、それも良かったかと思ってしまう。

「寝る」

もう一度布団にくるまって目を閉じると、夕月があの歌を歌う声が聞こえる。姫の歌と合わせて初めて意味の生まれるそれだけでは、意味を持たない言葉の羅列。耳を傾けている間に、俺は眠ってしまっていた。

 次の日、ニセに何の夢を見ていたのかと聞いてみた。

「ああ、英司が、生活費を切り詰めてバイトを増やして何とかゲーム機を手に入れた時の夢だ。浮かれすぎて、夕食のカップ焼きそばを全部流しにぶちまけていた。腹が減っていたから、麺を拾って水で洗って食べたら、冷めているし、粉末ソースがうまく溶けなくて、クソまずだった」

フフッと笑いながら、ニセが話す。あったな。そんなことも。人生で一番まずいカップ焼きそばだった。思い出せば、口にあの何とも言えない伸び切った麺の味が広がる。

「翌日、遠藤に嘆いたら、大笑いしながら、おにぎりを一個恵んでくれた。美味かった。その後、講義が終わった後に、パンの耳をかじりながら遠藤とゲームをしたのが、めちゃくちゃ楽しくて。あいつは、女にはだらしなくても、割といい奴だな」

にこやかなニセの言葉。本当に楽しかったのだろう。自分の人生が人に見られてしまうのは、あまり気分のいい話ではないが、まあ、喜んでもらえたらしい。夕月の昨日の言葉が、思い出される。空っぽの感情。ニセは、こっちの世界に来てから、人間らしくなっているような気がするのは、その空っぽの感情が、満たされてきているからだろうか。

 ハムスターになったニセをポケットに詰めて、大学に向かう。こんな生活を、後、どれくらい続けられるのだろう。いつかは、決着をつけなければならない。自分の引き起こした、あの殺戮を、感情を満たされた先で、ニセはどうとらえるのだろう。視えない先行きに不安を覚えながら、俺は、自転車をこいでいた。
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