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【番外編】緻密な暴露
14※
しおりを挟む「…俺としたことが、どうしたものか…」
「………っん、」
「………………昂りが、収まらない…」
「…ぁっ、………ぁふ、……っ」
ゆっくりと律動を繰り返しながらそう言う父上は、とても困っていなさそうな顔で俺を見下ろした。
「……テオン。どうすればいいか、知っているか…?」
「………っ、は」
父上は俺の頬を撫でながら、許可を求めるようにそう言う。
快楽で朦朧とし始めた意識で俺は、その許しすら焦らされているように感じ、終わりが欲しくて深く考えずにこくこくと頭を縦に振った。
すると、笑みのような息を漏らした父上はとても嬉しそうに、うっそりと微笑んだ。
「…愛している、テオン。俺の全てを受け入れてくれ」
「ーーあ…………ッ‼︎」
瞬間、奥まで突き立てられ、ぐぽっと人間の身体からしてはいけないような音がした。
視界が真っ白に染まり、身体が意思とは関係なく痙攣するように震えた。
「………っ、…ぁッ、………ッ‼︎」
意識と視界を失いかけた刹那、さらに強い衝撃を受けて、目が覚めるような感覚と共に、視界と意識が戻ってくる。
「…初めから奥まで挿入すぎたか。……テオン、テオン。意識をしっかり保て」
「ち、…ちちうえ……んん…」
「…ふむ、意識が混濁しているな…仕方ない。テオン、肚の中に集中しなさい。だが、意識はとばすな」
「…は……はぃ…、………ぁッ」
ーーそこからはもう、明確な記憶はない。
それでも朧げながらに覚えているのは、父上がとても満たされたように笑んでいたこと。意識が弾け飛ぶ程の快楽。その為に制御の効かなくなった身体を宥めすかすように、甘やかな口付けを沢山されたことぐらいだった。
「………んぅ」
朝日というには強すぎる陽射しに、寝苦しさを感じて目が覚めた。
身体のありとあらゆる場所に違和感を感じながらも起き上がって窓を目を向けると、そこには空の天辺を通り過ぎて少し傾いた太陽が見え、俺は自分の寝坊を悟った。
「……はぁ、」
思わずため息を吐いてしまったが、やってしまったものは仕方ない。
正直、昨夜…いや、今朝か?の記憶も、その終わりもどこか不明瞭で、明確には覚えていない。だが、父上はずっと傍にいたはずだ。…何がしか対応をしてくださっているだろう。
「……でも、流石に起きないと…」
あれだけの行為をしたからか、まだ身体が火照っているような不思議な感覚が残ってはいるが、こんな時間にまだ寝台に寝転がったままでは自堕落に過ぎる。
記憶はないが、寝台も俺の身体も綺麗になって、寝間着も着ているから、父上が手配したのだろうけど、せめて部屋着に着替えたい。
そう思って、のそのそと寝台を移動して足を床へ下ろして立ち上がろう、とした。
「…………へ、」
上手く足に力が入らなかったのか、ぺたんと床に座り込んでしまった。
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