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鬼ノ伴侶
弐 ※
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――杜に入って三日目、杜の色が変わり始めるほど深く分け入ってしまったが、そろそろ食料が尽きてきた。杜は見たことも無いほど美しい色をしている木々があったが、よもや毒ではないかと思ってしまうほどに妖しい。
そんな折、武士を引き連れた一族が見たのは、鬼であった。鬼は手に魚を持ち、杜の深くへと立ち入る。
一団は、気付かれまいと気配を消し、鬼のあとをつけた。一寸ほどで杜が開く。釈迦がおわすかと思うほど美しい色の水溜りと、桃色の蓮が咲いている。
水溜りには東屋が立っていた。橋が架かり、鬼は東屋にはいって行った。
一団は互いに目配せをして、頭の息子であったまだ若い男が東屋を調べることにいた。若者は一人橋を渡る。足音を忍ばせて、手は腰の太刀に添えたまま、ゆっくりと東屋に近づく。
若者は入り口ではなく裏に回り、格子戸越しに東屋の中を見た。
そこで見た物は。
「やめ、…止めて、ください…あう、弄らないでぇ…」
美しい顔を歪め喘いでいる若者の尻の孔を弄っている鬼と、
「なぜ、嫌がる。ここはこんなに美味いのに。ほら、俺のものも口に咥えろ」
鬼の顔に跨り腰を振りながらも、人と比べ物にならない一物を手に下を這わせている若者の姿だった。
両の掌で一物を抱えている若者は、赤い舌で懸命に舐めていた。頬も唇も唾液やら、淫液やらで濡れながらも一物を舐めることをやめようとしない。
「もういい」
それをやめさせたのは鬼であった。鬼は起き上がると、若者を抱き寄せる。赤い舌がほうけた唇から覗き、鬼は激しく口付けた。
鬼の指先は、若者の尻の孔を変わらず弄っていた。太い指を深く沈みこませ、中で弄りまくっているのだろう。若者の凹んだ腹が、ぴくぴくと動き、中にある物の存在を知らせていた。
若者の肢体は淫らに悶えていた。鬼という異形の者に嬲られ、全身を振り乱していた。
鬼に後ろから抱きかかえられ、若者に鬼の一物が突き刺さる。
「ひ、やん、あ…ふ、とい…」
瑞々しい白桃に突き刺さる肉棒が、内壁を絡みつかせたまま抜き差しをするせいで、赤い襞が見え隠れする。
若者は細い肢体を鬼の身体にしがみ付かせて啼いていた。鬼の与えるものに、翻弄され激しく喘いでいる。
互いに四肢を絡みつかせ、鬼と人間は睦み合っていた。幾度と無く、躰を重ね合わせているのが判る。激しくも、互いの熱を欲しがり、唇や舌を厭らしく絡ませている。
「あぁあ!」
鬼は寝そべり、下から若者を突き上げていた。細い肢が鬼の下肢に跨り、かくかくと震えている。赤褐色の掌で、若者の腰を掴み、激しい抜き差しを繰り返している。
童たちが見たという鬼の伴侶とは、この若者のことだろう。美貌の持ち主であることには違いないが、男である。
若者の痴態に男は身体が熱くなるのを感じた。若者を犯しているのが、鬼ではなく己だったとしたら…。
腕の中で淫らな躰を貪ることができたら。
男の目は血走り、乱れる若者・阿栢への欲望をたぎらせていた。
物音に阿栢がゆるゆると起き上がると、百鬼はどこかに出掛けようとしていた。
「…どちらへ?」
気だるげに髪を搔き揚げながら問いかける阿栢に、百鬼は寝台に近寄ってきた。
「杜の番人のところへ出掛けてくる。どうも最近、人の気配が多いもんでな」
そうなのだ。連日のように百鬼が、出かけているのは近頃やたら人間の匂いが杜の中に漂っているせいだ。
本来ならば、人間が杜にはいってくることはない。番人たちが追い出してしまうのだ。
百鬼が杜を支配するまでは知らないが、番人たちが杜に招き入れた人間は阿栢ただ一人だ。その阿栢は鬼が支配している。
番人たちは鬼に対してまだ含むところがあるようで、未練がましそうに阿栢をみていることがある。
百鬼は阿栢の額に掛かる髪を搔き揚げ、頭を撫でた。
「直ぐに戻る。お前は寝ていろ」
阿栢が頷くのを見て取ると、百鬼は勇ましく笑い、東屋を出て行った。百鬼の背を見送ると、阿栢はゆるゆると躰を起こした。
百鬼は寝ていろと言ったが、そういうわけにはいくまい。何時帰ってくるか判らないが、恐らく疲れ果てているだろう。
百鬼を労うためにも、せめて食事と風呂だけは用意しとかねば。
阿栢は思い躰で白い単衣を纏うと、東屋をでて裏に回った。裏は段があり、其処から水溜りに降りることができた。
帯を解き、単衣を脱ぐと、白くしなやかな肌が現れる。所々、発疹のような赤い後は百鬼に可愛がられた証拠だった。
静かな水溜りを阿栢は進んでいく。静かな水音は、阿栢の優美な動作で水を掻き分けているためだった。
腰の辺りまでの深さまで水溜りに入った阿栢は、己の手で水を掬い上げた。阿栢が京で使っていた水よりは、少しとろみがあり色が着いていた。鮮やかな碧色は、真夜中でも微かに光り、阿栢のお気に入りでもあった。
阿栢は掬い上げた水を貌にふりかけ、躰を洗い流す。肌にこびり付いた百鬼の汗と己の汗、腹に残る精液も洗い流す。
尻の孔を指先で広げ、中に残る百鬼の残滓も落とす。怒張を受け入れていたせいで腫れぼったくなっている蕾を指先で拡げ、水を逆流させる。中に入ってきた水は、妙に心地よい。
「は、ぁん…」
阿栢は思わず吐息が漏れてしまった。圧倒的な存在を持つ百鬼の一物に嬲られているのとは違い微かなものだが、感度の良い阿栢には十分な責め苦だった。
その時であった、阿栢の躰をぬるりと撫でるものであった。鰻の形をした、黄金色に輝く湖の生き物であった。味も鰻に似ていたため、阿栢は捕食者としてよく釣っていた。
しかし鰻と違い、目もないし、鰭も無い。
それが阿栢の躰に絡み付いてくるのだ。太股といわず、足首といわず、阿栢の下半身に絡みついてくる。
「いや、まってっ…」
阿栢は逃げようと、東屋に続く岩に足をかけるが、だんだんと集まってきた彼らが、阿栢の腰に身を絡ませてしまうと、水の中へと巻き込んだ。
「あ、あぁん!」
阿栢は嬌声を上げる。絡み付いてきた彼らが、阿栢の陰茎に絡んできたのだ。
「まって、そんなっ」
彼らに詞が通じるはずもなく、身を寄せてくる。
彼らは、己が入り込む穴を目指した。阿栢の下半身で唯一の穴・それは、百鬼に散々可愛がられた後孔であった。
ぬるぬるとした頭を、後孔の入り口に充てられ、阿栢は妖しく腰を揺らした。
「あう、そこ、そこは…」
快楽を生み出す場所であった。杜の妖し物たちに開花され、百鬼に愛され尽くしたそこが、水の中でもひくひくと蠢く。
彼らはそれを見逃さなかった。一匹がずっと、一気に奥に流れ込んだのだ。
「ひ、やあぁん!!」
己の躰を弄ばれる官能を阿栢は感じていた。水音を立てて彼らは、阿栢の後孔を弄っていた。そこに餌があるのかと思わせるほどの激しい動きを見せる彼らは、滑稽なほどだった。
「そんな、弐本もっ…!」
一本は細くても、弐本入れば、十分な質量を増す。さらにそこに入り込もうとする一匹がおり、阿栢の足ががくがくと震えていた。
「あぃ、あん!」
陰茎からも液を滴らせて、阿栢は啼いた。
何本も尻の穴に入り込まれては、もう狂うしかない。上肢のみが水面に上がり、下肢には、じょぶじょぶと水音を立て、絡まっている鰻は激しさを増す一方だ。
彼らは散々、阿栢の穴を弄る。しかし餌が無いと知ると、徐々に離れていった。
阿栢は岩に躰を投げ出して、喘いでいた。白い肢体を曝し、気だるげな様子の阿栢は、たまらなく美しかった。
そんな阿栢に近づくものがいた。彼は、阿栢の脱ぎ捨てられた単衣を踏む。
「見つけましたぞ、阿栢さま」
はっと振り向く。其処にいたのは、手に弓を持った武士の恰好をした男だった。
阿栢はこの男を知っていた。母方の従兄にあたる人物で、己の父と兄を殺した…。
「さあ、阿栢さま帰りましょう」
男の眦は、熱く滾って阿栢の躰を見下ろしていた。
そんな折、武士を引き連れた一族が見たのは、鬼であった。鬼は手に魚を持ち、杜の深くへと立ち入る。
一団は、気付かれまいと気配を消し、鬼のあとをつけた。一寸ほどで杜が開く。釈迦がおわすかと思うほど美しい色の水溜りと、桃色の蓮が咲いている。
水溜りには東屋が立っていた。橋が架かり、鬼は東屋にはいって行った。
一団は互いに目配せをして、頭の息子であったまだ若い男が東屋を調べることにいた。若者は一人橋を渡る。足音を忍ばせて、手は腰の太刀に添えたまま、ゆっくりと東屋に近づく。
若者は入り口ではなく裏に回り、格子戸越しに東屋の中を見た。
そこで見た物は。
「やめ、…止めて、ください…あう、弄らないでぇ…」
美しい顔を歪め喘いでいる若者の尻の孔を弄っている鬼と、
「なぜ、嫌がる。ここはこんなに美味いのに。ほら、俺のものも口に咥えろ」
鬼の顔に跨り腰を振りながらも、人と比べ物にならない一物を手に下を這わせている若者の姿だった。
両の掌で一物を抱えている若者は、赤い舌で懸命に舐めていた。頬も唇も唾液やら、淫液やらで濡れながらも一物を舐めることをやめようとしない。
「もういい」
それをやめさせたのは鬼であった。鬼は起き上がると、若者を抱き寄せる。赤い舌がほうけた唇から覗き、鬼は激しく口付けた。
鬼の指先は、若者の尻の孔を変わらず弄っていた。太い指を深く沈みこませ、中で弄りまくっているのだろう。若者の凹んだ腹が、ぴくぴくと動き、中にある物の存在を知らせていた。
若者の肢体は淫らに悶えていた。鬼という異形の者に嬲られ、全身を振り乱していた。
鬼に後ろから抱きかかえられ、若者に鬼の一物が突き刺さる。
「ひ、やん、あ…ふ、とい…」
瑞々しい白桃に突き刺さる肉棒が、内壁を絡みつかせたまま抜き差しをするせいで、赤い襞が見え隠れする。
若者は細い肢体を鬼の身体にしがみ付かせて啼いていた。鬼の与えるものに、翻弄され激しく喘いでいる。
互いに四肢を絡みつかせ、鬼と人間は睦み合っていた。幾度と無く、躰を重ね合わせているのが判る。激しくも、互いの熱を欲しがり、唇や舌を厭らしく絡ませている。
「あぁあ!」
鬼は寝そべり、下から若者を突き上げていた。細い肢が鬼の下肢に跨り、かくかくと震えている。赤褐色の掌で、若者の腰を掴み、激しい抜き差しを繰り返している。
童たちが見たという鬼の伴侶とは、この若者のことだろう。美貌の持ち主であることには違いないが、男である。
若者の痴態に男は身体が熱くなるのを感じた。若者を犯しているのが、鬼ではなく己だったとしたら…。
腕の中で淫らな躰を貪ることができたら。
男の目は血走り、乱れる若者・阿栢への欲望をたぎらせていた。
物音に阿栢がゆるゆると起き上がると、百鬼はどこかに出掛けようとしていた。
「…どちらへ?」
気だるげに髪を搔き揚げながら問いかける阿栢に、百鬼は寝台に近寄ってきた。
「杜の番人のところへ出掛けてくる。どうも最近、人の気配が多いもんでな」
そうなのだ。連日のように百鬼が、出かけているのは近頃やたら人間の匂いが杜の中に漂っているせいだ。
本来ならば、人間が杜にはいってくることはない。番人たちが追い出してしまうのだ。
百鬼が杜を支配するまでは知らないが、番人たちが杜に招き入れた人間は阿栢ただ一人だ。その阿栢は鬼が支配している。
番人たちは鬼に対してまだ含むところがあるようで、未練がましそうに阿栢をみていることがある。
百鬼は阿栢の額に掛かる髪を搔き揚げ、頭を撫でた。
「直ぐに戻る。お前は寝ていろ」
阿栢が頷くのを見て取ると、百鬼は勇ましく笑い、東屋を出て行った。百鬼の背を見送ると、阿栢はゆるゆると躰を起こした。
百鬼は寝ていろと言ったが、そういうわけにはいくまい。何時帰ってくるか判らないが、恐らく疲れ果てているだろう。
百鬼を労うためにも、せめて食事と風呂だけは用意しとかねば。
阿栢は思い躰で白い単衣を纏うと、東屋をでて裏に回った。裏は段があり、其処から水溜りに降りることができた。
帯を解き、単衣を脱ぐと、白くしなやかな肌が現れる。所々、発疹のような赤い後は百鬼に可愛がられた証拠だった。
静かな水溜りを阿栢は進んでいく。静かな水音は、阿栢の優美な動作で水を掻き分けているためだった。
腰の辺りまでの深さまで水溜りに入った阿栢は、己の手で水を掬い上げた。阿栢が京で使っていた水よりは、少しとろみがあり色が着いていた。鮮やかな碧色は、真夜中でも微かに光り、阿栢のお気に入りでもあった。
阿栢は掬い上げた水を貌にふりかけ、躰を洗い流す。肌にこびり付いた百鬼の汗と己の汗、腹に残る精液も洗い流す。
尻の孔を指先で広げ、中に残る百鬼の残滓も落とす。怒張を受け入れていたせいで腫れぼったくなっている蕾を指先で拡げ、水を逆流させる。中に入ってきた水は、妙に心地よい。
「は、ぁん…」
阿栢は思わず吐息が漏れてしまった。圧倒的な存在を持つ百鬼の一物に嬲られているのとは違い微かなものだが、感度の良い阿栢には十分な責め苦だった。
その時であった、阿栢の躰をぬるりと撫でるものであった。鰻の形をした、黄金色に輝く湖の生き物であった。味も鰻に似ていたため、阿栢は捕食者としてよく釣っていた。
しかし鰻と違い、目もないし、鰭も無い。
それが阿栢の躰に絡み付いてくるのだ。太股といわず、足首といわず、阿栢の下半身に絡みついてくる。
「いや、まってっ…」
阿栢は逃げようと、東屋に続く岩に足をかけるが、だんだんと集まってきた彼らが、阿栢の腰に身を絡ませてしまうと、水の中へと巻き込んだ。
「あ、あぁん!」
阿栢は嬌声を上げる。絡み付いてきた彼らが、阿栢の陰茎に絡んできたのだ。
「まって、そんなっ」
彼らに詞が通じるはずもなく、身を寄せてくる。
彼らは、己が入り込む穴を目指した。阿栢の下半身で唯一の穴・それは、百鬼に散々可愛がられた後孔であった。
ぬるぬるとした頭を、後孔の入り口に充てられ、阿栢は妖しく腰を揺らした。
「あう、そこ、そこは…」
快楽を生み出す場所であった。杜の妖し物たちに開花され、百鬼に愛され尽くしたそこが、水の中でもひくひくと蠢く。
彼らはそれを見逃さなかった。一匹がずっと、一気に奥に流れ込んだのだ。
「ひ、やあぁん!!」
己の躰を弄ばれる官能を阿栢は感じていた。水音を立てて彼らは、阿栢の後孔を弄っていた。そこに餌があるのかと思わせるほどの激しい動きを見せる彼らは、滑稽なほどだった。
「そんな、弐本もっ…!」
一本は細くても、弐本入れば、十分な質量を増す。さらにそこに入り込もうとする一匹がおり、阿栢の足ががくがくと震えていた。
「あぃ、あん!」
陰茎からも液を滴らせて、阿栢は啼いた。
何本も尻の穴に入り込まれては、もう狂うしかない。上肢のみが水面に上がり、下肢には、じょぶじょぶと水音を立て、絡まっている鰻は激しさを増す一方だ。
彼らは散々、阿栢の穴を弄る。しかし餌が無いと知ると、徐々に離れていった。
阿栢は岩に躰を投げ出して、喘いでいた。白い肢体を曝し、気だるげな様子の阿栢は、たまらなく美しかった。
そんな阿栢に近づくものがいた。彼は、阿栢の脱ぎ捨てられた単衣を踏む。
「見つけましたぞ、阿栢さま」
はっと振り向く。其処にいたのは、手に弓を持った武士の恰好をした男だった。
阿栢はこの男を知っていた。母方の従兄にあたる人物で、己の父と兄を殺した…。
「さあ、阿栢さま帰りましょう」
男の眦は、熱く滾って阿栢の躰を見下ろしていた。
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