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7.自業自得
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========== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
戸部(神代)チエ・・・京都府警警視。東山署勤務だが、京都市各所に出没する。戸部は亡き母の旧姓、詰まり、通称。
神代宗佑警視正・・・京都府警東山署署長。チエの父。
船越栄二・・・東山署副署長。チエを「お嬢」と呼んでいる。
茂原太助・・・東山署生活安全課警部補。チエを「お嬢」と呼んだり、「小町」と呼んだりしている。
白鳥巡査・・・警邏課巡査。実は・・・。
=====================================
どこの誰かは知らないが、誰もが皆知っている。
あいつは、あいつは、暴れん坊。それでも正義の血が騒ぐ。
今日も小町が正義を守る。暴れん坊小町は今日も行く。
「うるさいっ!!」
すみません。
チエは、父に言われて、『自転車違反、一斉取り締まり』に参加していた。
「GW明けまで待っていられん。京都は年中観光地や。」の本部長の一言で、開始した。
正午。中京区。京都市役所付近。
路地を、スマホ片手に自転車が走っている。
そのすぐ側を走る何かがあった。
大学生の田島幸太は、何かにぶつかって、自転車ごと転倒した。
倒れた、すぐそばに、パネルがあった。『交通ルールを守りましょう』という文字と共に、女性警察官がニッコリと笑っていた。モデルは、チエ自身だった。
田島は、パネルとチエを見比べた。
驚く田島にチエは言った。「交通ルール違反で、逮捕する。」
冷たい金属の2連の輪は、田島の両手首に嵌められた。
「運転中のスマホ、禁止。知ってるよな。」
「ちょっと、見て・・・。」田島は最後まで言えなかった。田島は、股間が冷たくなっていくのを感じた。
「正当防衛や。こうむしっこ妨害や。」
チエは、持っていた自分のスマホの動画アプリを停止して、本部に送信した。
警邏の警察官が、自転車に乗ってやって来た。
「白鳥巡査。あと、頼むわ。『三条』の方で何かあったみたいや。」
「了解しました。」警察官は、チエに最敬礼をした。
チエは、走り出した。
「お巡りさん、僕、う・・・。」「訴えたら、負けるで。一生棒に振りたいんか?」
ICレコーダーを差し出した、警察官の言葉に、田島は呆然とした。
午後1時。京阪三条駅。京津線の車両前。
外国人数人がペンキ(ペイント)を適当にかけている。
チエは、目にも止まらぬ早さで、彼らを『足払い』した。
そして、側にあったペンキを彼ら自身にかけた。
「誰か、『ぶぶ漬け』、持って来たってぇ!!」と、チエは叫んだ。
売店のおばちゃんが、適当に作った丼を持ってきて、コケた。
「ああ。勿体ない!!」
辺りにいた、人達は爆笑した。警官隊がやって来た。
チエは、英語で何か言った。
「警視。ご苦労様です。」と、大きな声で茂原は言って敬礼した。
午後4時。東山署。取り調べ室。
出てきた茂原は、チエに尋ねた。「お嬢。あいつらに何言うたん?」
「うん?ええ思い出話出来たなあ、って言うただけ。スラングで。」
「ふうん。こいつらには、叩かヘンかったんやな?」
「ペンキで、制服汚れるやん!」「さよか。」
茂原は、また取り調べ室に戻った。
副署長がやって来た。「署長がお呼びやで。八つ橋と玉露用意しといたで。」
「ありがとう。」
チエは、スキップして、署長室に急いだ。
彼女が向かうところに敵なし。今のところは・・・。
―完―
============== 主な登場人物 ================
戸部(神代)チエ・・・京都府警警視。東山署勤務だが、京都市各所に出没する。戸部は亡き母の旧姓、詰まり、通称。
神代宗佑警視正・・・京都府警東山署署長。チエの父。
船越栄二・・・東山署副署長。チエを「お嬢」と呼んでいる。
茂原太助・・・東山署生活安全課警部補。チエを「お嬢」と呼んだり、「小町」と呼んだりしている。
白鳥巡査・・・警邏課巡査。実は・・・。
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どこの誰かは知らないが、誰もが皆知っている。
あいつは、あいつは、暴れん坊。それでも正義の血が騒ぐ。
今日も小町が正義を守る。暴れん坊小町は今日も行く。
「うるさいっ!!」
すみません。
チエは、父に言われて、『自転車違反、一斉取り締まり』に参加していた。
「GW明けまで待っていられん。京都は年中観光地や。」の本部長の一言で、開始した。
正午。中京区。京都市役所付近。
路地を、スマホ片手に自転車が走っている。
そのすぐ側を走る何かがあった。
大学生の田島幸太は、何かにぶつかって、自転車ごと転倒した。
倒れた、すぐそばに、パネルがあった。『交通ルールを守りましょう』という文字と共に、女性警察官がニッコリと笑っていた。モデルは、チエ自身だった。
田島は、パネルとチエを見比べた。
驚く田島にチエは言った。「交通ルール違反で、逮捕する。」
冷たい金属の2連の輪は、田島の両手首に嵌められた。
「運転中のスマホ、禁止。知ってるよな。」
「ちょっと、見て・・・。」田島は最後まで言えなかった。田島は、股間が冷たくなっていくのを感じた。
「正当防衛や。こうむしっこ妨害や。」
チエは、持っていた自分のスマホの動画アプリを停止して、本部に送信した。
警邏の警察官が、自転車に乗ってやって来た。
「白鳥巡査。あと、頼むわ。『三条』の方で何かあったみたいや。」
「了解しました。」警察官は、チエに最敬礼をした。
チエは、走り出した。
「お巡りさん、僕、う・・・。」「訴えたら、負けるで。一生棒に振りたいんか?」
ICレコーダーを差し出した、警察官の言葉に、田島は呆然とした。
午後1時。京阪三条駅。京津線の車両前。
外国人数人がペンキ(ペイント)を適当にかけている。
チエは、目にも止まらぬ早さで、彼らを『足払い』した。
そして、側にあったペンキを彼ら自身にかけた。
「誰か、『ぶぶ漬け』、持って来たってぇ!!」と、チエは叫んだ。
売店のおばちゃんが、適当に作った丼を持ってきて、コケた。
「ああ。勿体ない!!」
辺りにいた、人達は爆笑した。警官隊がやって来た。
チエは、英語で何か言った。
「警視。ご苦労様です。」と、大きな声で茂原は言って敬礼した。
午後4時。東山署。取り調べ室。
出てきた茂原は、チエに尋ねた。「お嬢。あいつらに何言うたん?」
「うん?ええ思い出話出来たなあ、って言うただけ。スラングで。」
「ふうん。こいつらには、叩かヘンかったんやな?」
「ペンキで、制服汚れるやん!」「さよか。」
茂原は、また取り調べ室に戻った。
副署長がやって来た。「署長がお呼びやで。八つ橋と玉露用意しといたで。」
「ありがとう。」
チエは、スキップして、署長室に急いだ。
彼女が向かうところに敵なし。今のところは・・・。
―完―
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