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17.人の恋路
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========== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
戸部(神代)チエ・・・京都府警警視。東山署勤務だが、京都市各所に出没する。戸部は亡き母の旧姓、詰まり、通称。
神代宗佑警視正・・・京都府警東山署署長。チエの父。
船越栄二・・・東山署副署長。チエを「お嬢」と呼んでいる。
茂原太助・・・東山署生活安全課警部補。チエを「お嬢」と呼んだり、「小町」と呼んだりしている。
白鳥純一郎・・・チエの許嫁。京都府警勤務の巡査。実は、大前田警視正の息子。母の旧姓を名乗っている。
=====================================
※『人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ』とは、慣用句の一つ。出典は不明とされているが、都都逸から来たという説がある。
午後1時。下京区。梅小路公園内、京都水族館
チエは、普段着で、許嫁の白鳥とデートしていた。
オオサンショウウオのリアルな生態を知れる大型展示コーナーを見た後、「クラゲワンダー」と呼ばれる、5000匹のクラゲが展示してある所まで来た。
チエは、うんざりしてしまった。チエの行くところ行くところ、事件が待っている。
ここでも、不良外国人が2人いた。機関銃を持っている。
今回は、何かをぶちまけて汚すのではなく、壊す気だ。
夏休みで、子供や親子連れが多い。
皆、恐怖で顔がひきつり、隅の方に固まっていた。
“What are you doing here!!”
白鳥が、綺麗な発音で尋ねた。
「Jellyfish are pests(クラゲは害獣だ)」と、男の1人は言った。
「“I can see it, Jelly Men.”(お前らはゼリーマンだ)」と、チエは言った。
機関銃にかかった指が動くより、チエの『延髄切り』の方が早かった。
「良かった。今日は、ズボンで。」と、チエは平然と言った。
クラゲワンダーを見に来た客が一斉に拍手した。
午後2時。東山区。東山署。取り調べ室。
“Have you arranged for an interpreter?
チエと白鳥が入室した。「呼んだ?」
外国人の男達2人は、土下座した。「ごめんなさい。目立ってNew tubeにあげようと思っただけです。
「実弾でなければね。」と、白鳥巡査は男達に言って、「後はお願いします。警視。」とチエに言って出て行った。
「バラさん。わしらも邪魔かな?」「そうですね、副署長。おじょ・・・警視殿に任せますか。『ひとの恋路を邪魔するやつは』」と茂原が言うと。「馬に蹴られて死んでまえ、てか。」と船越が応え、出て行った。
半時間。取り調べ室の外に悲鳴が聞こえた。
自販機の所で、船越と茂原が立ち話をしていた。
「ごきぶりみたいに増えたなあ、不良外国人。」「SNSで『悪い見本』見て、自分も何か出来る、って勘違いするそうですよ、副署長。」「困った世の中やなあ。」「全く。」
女性警察官の1人が、茂原に、そっと『大人用おむつ』を渡した。
午後7時。神代家。
食事を終えた神代に、チエは言った。
「今日は『桃太郎』がええわ。」
神代は、今でもチエが寝るまで童話を読み聞かせしていた。
白鳥は、読み聞かせ出来るかな?と神代は、ふと心配になった。
―完―
============== 主な登場人物 ================
戸部(神代)チエ・・・京都府警警視。東山署勤務だが、京都市各所に出没する。戸部は亡き母の旧姓、詰まり、通称。
神代宗佑警視正・・・京都府警東山署署長。チエの父。
船越栄二・・・東山署副署長。チエを「お嬢」と呼んでいる。
茂原太助・・・東山署生活安全課警部補。チエを「お嬢」と呼んだり、「小町」と呼んだりしている。
白鳥純一郎・・・チエの許嫁。京都府警勤務の巡査。実は、大前田警視正の息子。母の旧姓を名乗っている。
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※『人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ』とは、慣用句の一つ。出典は不明とされているが、都都逸から来たという説がある。
午後1時。下京区。梅小路公園内、京都水族館
チエは、普段着で、許嫁の白鳥とデートしていた。
オオサンショウウオのリアルな生態を知れる大型展示コーナーを見た後、「クラゲワンダー」と呼ばれる、5000匹のクラゲが展示してある所まで来た。
チエは、うんざりしてしまった。チエの行くところ行くところ、事件が待っている。
ここでも、不良外国人が2人いた。機関銃を持っている。
今回は、何かをぶちまけて汚すのではなく、壊す気だ。
夏休みで、子供や親子連れが多い。
皆、恐怖で顔がひきつり、隅の方に固まっていた。
“What are you doing here!!”
白鳥が、綺麗な発音で尋ねた。
「Jellyfish are pests(クラゲは害獣だ)」と、男の1人は言った。
「“I can see it, Jelly Men.”(お前らはゼリーマンだ)」と、チエは言った。
機関銃にかかった指が動くより、チエの『延髄切り』の方が早かった。
「良かった。今日は、ズボンで。」と、チエは平然と言った。
クラゲワンダーを見に来た客が一斉に拍手した。
午後2時。東山区。東山署。取り調べ室。
“Have you arranged for an interpreter?
チエと白鳥が入室した。「呼んだ?」
外国人の男達2人は、土下座した。「ごめんなさい。目立ってNew tubeにあげようと思っただけです。
「実弾でなければね。」と、白鳥巡査は男達に言って、「後はお願いします。警視。」とチエに言って出て行った。
「バラさん。わしらも邪魔かな?」「そうですね、副署長。おじょ・・・警視殿に任せますか。『ひとの恋路を邪魔するやつは』」と茂原が言うと。「馬に蹴られて死んでまえ、てか。」と船越が応え、出て行った。
半時間。取り調べ室の外に悲鳴が聞こえた。
自販機の所で、船越と茂原が立ち話をしていた。
「ごきぶりみたいに増えたなあ、不良外国人。」「SNSで『悪い見本』見て、自分も何か出来る、って勘違いするそうですよ、副署長。」「困った世の中やなあ。」「全く。」
女性警察官の1人が、茂原に、そっと『大人用おむつ』を渡した。
午後7時。神代家。
食事を終えた神代に、チエは言った。
「今日は『桃太郎』がええわ。」
神代は、今でもチエが寝るまで童話を読み聞かせしていた。
白鳥は、読み聞かせ出来るかな?と神代は、ふと心配になった。
―完―
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