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第11話 蜜の中の毒 ※ヴァネッサ視点
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私は、隣で眠っている王子様を眺めながら、満足気に微笑んだ。とっても充実していて、自然と笑みが漏れてくる。
「これまでの私の人生、まさに幸運の連続だったわ。まさか、王子様のパートナーに選んでもらって、ここまで来れるなんてね」
左手で放った魔力の光を眺める。その光は深い紫色で、部屋の隅々まで這うように広がっていく。そして、私は独り言を続けた。
「魔法学園への入学は、とっても簡単だった。魔法の才能も開花して、魔法の評価も得られた。私は神に愛されているのよね。フフッ」
評価を得られるように手伝ってくれたのがアルフレッド王子だった。そんな彼との出会いを思い出して、私は小さく笑った。
まさか、彼の方から近寄ってきてくれるなんて想像もしてなかった。これも本当に運が良かった。王子様に気に入られて、選んでもらうなんて。
狙っていたわけじゃないけれど、彼の方から来てくれたから、ちゃんと利用させてもらう。遠慮は、いらないでしょ。
「でも、もっと自信を持てばいいのに。頼りない王子様で、本当に大丈夫かしら」
ちょっと心配。権力者って、もっと傲慢で自信過剰な人が多いのかと思っていた。けど、そうじゃないのかしら。彼が、特別に変なだけ?
まあでも、扱いやすそうではある。
そんな彼が計画したから、失敗するのも仕方ないのかもしれない。婚約破棄を発表して、それに便乗して私がいじめられていたという情報を拡散する。それを王子様は失敗してしまった。
まさか、アルフレッド王子の弟が出てくるなんて。そのせいで失敗してしまった。まあ、仕方ないこと。アルフレッド王子には、そういう才能がない、ということね。むしろ、弟のほうが才能豊かで自信と余裕があり、落ち着いているように見えた。
でも、いいの。これは、私のチャンスでもある。ここで私が魔法の実力を示せば、もっと多くの人たちに認めてもらえるでしょう。明るい人生が待っている。
幸い、エレノアというアルフレッド王子の元婚約相手は、魔法の実力に関して平凡らしい。そんな彼女を倒して、ついでに実力を示せば盛り上がるはず。
「悪役のエレノアを倒せば、私は注目を浴びる。そうしたら、アルフレッド王子も喜んでくれるはず。もっと私に惚れるかも。そう、私の思い通りよ」
ということで、私はエレノアに魔法勝負を仕掛けるタイミングを伺った。おそらく魔法学園の授業中に実力を競い合う時間があるはず。その時に、私の真の力を示す。彼女を打ち砕いてやる。
「さあ、エレノア。勝負よ」
私は、戦う前から自分の勝利を確信していた。
「これまでの私の人生、まさに幸運の連続だったわ。まさか、王子様のパートナーに選んでもらって、ここまで来れるなんてね」
左手で放った魔力の光を眺める。その光は深い紫色で、部屋の隅々まで這うように広がっていく。そして、私は独り言を続けた。
「魔法学園への入学は、とっても簡単だった。魔法の才能も開花して、魔法の評価も得られた。私は神に愛されているのよね。フフッ」
評価を得られるように手伝ってくれたのがアルフレッド王子だった。そんな彼との出会いを思い出して、私は小さく笑った。
まさか、彼の方から近寄ってきてくれるなんて想像もしてなかった。これも本当に運が良かった。王子様に気に入られて、選んでもらうなんて。
狙っていたわけじゃないけれど、彼の方から来てくれたから、ちゃんと利用させてもらう。遠慮は、いらないでしょ。
「でも、もっと自信を持てばいいのに。頼りない王子様で、本当に大丈夫かしら」
ちょっと心配。権力者って、もっと傲慢で自信過剰な人が多いのかと思っていた。けど、そうじゃないのかしら。彼が、特別に変なだけ?
まあでも、扱いやすそうではある。
そんな彼が計画したから、失敗するのも仕方ないのかもしれない。婚約破棄を発表して、それに便乗して私がいじめられていたという情報を拡散する。それを王子様は失敗してしまった。
まさか、アルフレッド王子の弟が出てくるなんて。そのせいで失敗してしまった。まあ、仕方ないこと。アルフレッド王子には、そういう才能がない、ということね。むしろ、弟のほうが才能豊かで自信と余裕があり、落ち着いているように見えた。
でも、いいの。これは、私のチャンスでもある。ここで私が魔法の実力を示せば、もっと多くの人たちに認めてもらえるでしょう。明るい人生が待っている。
幸い、エレノアというアルフレッド王子の元婚約相手は、魔法の実力に関して平凡らしい。そんな彼女を倒して、ついでに実力を示せば盛り上がるはず。
「悪役のエレノアを倒せば、私は注目を浴びる。そうしたら、アルフレッド王子も喜んでくれるはず。もっと私に惚れるかも。そう、私の思い通りよ」
ということで、私はエレノアに魔法勝負を仕掛けるタイミングを伺った。おそらく魔法学園の授業中に実力を競い合う時間があるはず。その時に、私の真の力を示す。彼女を打ち砕いてやる。
「さあ、エレノア。勝負よ」
私は、戦う前から自分の勝利を確信していた。
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