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はじまり
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むずむずするような、じんじんするような、ぞわぞわするような。
そんな変な感覚から逃げたくても、金縛りにあったかのように身体が動かない。
「う……?……ん……」
「っと、意識が戻ったか?」
「大丈夫。気持ちよくて唸っているだけですよ。それより早く術を施してください」
「人使いが荒ぇな、ったく……」
なんだか、とんでもないところを生暖かいものが這っているような気がする。ああでも、くそ、起きたいのに、頭が重い。意識がまた、深く落ちていく──。
*****
──くちゅ、と口の中で音がした。甘い水のようなモノが、カラカラになった喉を潤していく。何だろう、美味しい、もっと欲しい。引っ込んでいきそうだったそれを咄嗟に舌で引き留めて、甘い味をじゅるりと啜る。
「ん、ふ……、おい、ひ……。もっほ……」
「……寝ぼけてんのか?まあいい、好きなだけくれてやるよ」
深く入り込んできた熱が、がむしゃらに俺の咥内を暴いてくる。でも、心地いいし、甘いし、美味しい。俺が舌を擦り合わせてねだると、とろりとした液体を含ませてくれたから、くちゅくちゅ味わって飲み込んだ。
ふわふわする、しあわせ、ずっとこうしていたい……♡
「ぷ、……っは、おい、そろそろ起きろ。もう充分なくらい吸っただろ」
「ん……、やら、もっと、ほしぃ……」
「はぁ、仕方ねぇな」
「んあっ!?」
突然、金玉を鷲掴みにされた。痛みというより快感で目の前がばちりと弾ける。
「え……?は、だ、誰だ、お前……?」
視界にドアップで入り込んできたのは、とんでもないイケメンだった。銀と紫が混じったような髪に、青い瞳。ぽってりと濡れた唇がセクシーで、思わずどぎまぎしてしまう。
いや、つーかほんと誰だ?ここもベッドの上っぽいけど、こんな豪勢な部屋は知らない。それにどうして俺もこいつも裸なんだよ?俺、酔っぱらって謎の男とワンナイトしちゃった、とか……?
「混乱してるみてぇだな。ま、説明は追々してやるよ。取り敢えず、聖裂が定着してるか確認するから見せてみろ」
「は?何言っ……、わ!?な、なんで、身体が勝手に!?」
俺の意思を無視して手足が動く。ベッドの上に立ち上がると、ガニ股になって股間を突き出した。それだけでも羞恥でどうにかなりそうだったのに、生えてたはずのチン毛がきれいさっぱり消えていて文字通り丸出しだ。嘘だろ、こいつが勝手に剃りやがったのか!?
怒りと羞恥で言葉が上手く出てこない間も手は動く。チンコと金玉の下、何もないはずのそこを両指でくぱりと開いた。
……はい?いや、待て待て待て、俺は今、ナニを開いてるんだ……?
「オレの体液を充分すぎるくらい飲んだからな。暫くはオレの言いなりだろうよ。んー、形はまあまあ及第点ってところか」
「んひっ!?お、あ、な、何……っ♡」
「クリの感度は花丸。皮の上からでもイイみたいだな」
「ん゛おっ♡そこ、ぐりぐり、すんなぁっ♡」
「声は可愛いけど言葉はもっと可愛くしろよ。気持ちいいだろ?」
イケメンの皮を被ったクズ野郎が、俺のそこをぐにぐにと弄り出す。それがあまりにも気持ちよくて、我慢出来なくて。
「ひ、お゛ぉぉっっ♡♡」
気が付けば、喉を仰け反らせて舌を突き出し、爪先立ちになってイっていた。
ブシャッ、と何かが溢れ出す。
「雑魚アクメは満点、と。ちょっとクリ弄った程度で潮噴けるなんて逸材だな」
びしょ濡れになった手を見せつけるように舐めてくるそいつに、かあっと顔が熱くなる。今すぐにぶん殴りたい。どういうことだと問い詰めたい。それなのに、オレの身体はびくびくしながら股を拡げたままだ。ひくつくそこを堂々と晒したまま、閉じることも許されない。
目の前が潤み出した時、扉が開く音が聞こえた。嘘だろ、これ以上人が増えるとか、そんな……。
「ハクレイ、彼の調子はどうです、か……」
位置的に真正面から見えてしまった、その人は。クズ野郎と同じくらい美麗で、金色の長髪が眩しい人だった。紫の目がまん丸に見開かれている。最悪だ、こんな訳の分からないところを見られるなんて。
「何をしてるんですかハクレイ!」
「いっだ!」
「え……?」
一瞬で距離を詰めてきたその人が、ハクレイと呼んだ男の頭をぶっ叩いた。それはもう小気味いい音で。
「全く……。貴方のことです、どうせ碌に説明もしないまま絡繰術を使ったのでしょう?」
「うっせーなぁ、もっと欲しいってねだってきたのはそいつだぜ?」
「とにかく、貴方は大人しくしていてください。……ごめんなさい、突然のことで混乱されているでしょう?すぐに自由にしてさしあげますから」
綺麗な人の手が伸びてきて頬を包む。そのまま当たり前のように口を塞がれた。
「ん……!」
ふわりと香る、さっぱりした味。ちろ、と伸びてきた舌でぐるりと舐められた後、唇はすぐに離れて行った。その瞬間、フリーズしていた身体が動き出した。
思っていたよりイった余韻が酷くて足がガクガクしてしまい、倒れそうになったところを支えてもらう。ほっそりした見た目だけど意外にがっしりした体躯で、思わずドキリとしていると、そのまま労わるように抱きしめられた。
「あ、あの……?」
「私達は決して貴方に危害を加えることはいたしません。身体の変化のこと、何故この世界に召喚されたのか、全てお話いたします。……その前に、まずは服が必要ですね」
耳心地の良い声が、快感で震えていた身体を落ち着かせてくれる。召喚だとか色々気になるワードはあるけど、今はただ温もりを感じていたくてそっと目を閉じた。
そんな変な感覚から逃げたくても、金縛りにあったかのように身体が動かない。
「う……?……ん……」
「っと、意識が戻ったか?」
「大丈夫。気持ちよくて唸っているだけですよ。それより早く術を施してください」
「人使いが荒ぇな、ったく……」
なんだか、とんでもないところを生暖かいものが這っているような気がする。ああでも、くそ、起きたいのに、頭が重い。意識がまた、深く落ちていく──。
*****
──くちゅ、と口の中で音がした。甘い水のようなモノが、カラカラになった喉を潤していく。何だろう、美味しい、もっと欲しい。引っ込んでいきそうだったそれを咄嗟に舌で引き留めて、甘い味をじゅるりと啜る。
「ん、ふ……、おい、ひ……。もっほ……」
「……寝ぼけてんのか?まあいい、好きなだけくれてやるよ」
深く入り込んできた熱が、がむしゃらに俺の咥内を暴いてくる。でも、心地いいし、甘いし、美味しい。俺が舌を擦り合わせてねだると、とろりとした液体を含ませてくれたから、くちゅくちゅ味わって飲み込んだ。
ふわふわする、しあわせ、ずっとこうしていたい……♡
「ぷ、……っは、おい、そろそろ起きろ。もう充分なくらい吸っただろ」
「ん……、やら、もっと、ほしぃ……」
「はぁ、仕方ねぇな」
「んあっ!?」
突然、金玉を鷲掴みにされた。痛みというより快感で目の前がばちりと弾ける。
「え……?は、だ、誰だ、お前……?」
視界にドアップで入り込んできたのは、とんでもないイケメンだった。銀と紫が混じったような髪に、青い瞳。ぽってりと濡れた唇がセクシーで、思わずどぎまぎしてしまう。
いや、つーかほんと誰だ?ここもベッドの上っぽいけど、こんな豪勢な部屋は知らない。それにどうして俺もこいつも裸なんだよ?俺、酔っぱらって謎の男とワンナイトしちゃった、とか……?
「混乱してるみてぇだな。ま、説明は追々してやるよ。取り敢えず、聖裂が定着してるか確認するから見せてみろ」
「は?何言っ……、わ!?な、なんで、身体が勝手に!?」
俺の意思を無視して手足が動く。ベッドの上に立ち上がると、ガニ股になって股間を突き出した。それだけでも羞恥でどうにかなりそうだったのに、生えてたはずのチン毛がきれいさっぱり消えていて文字通り丸出しだ。嘘だろ、こいつが勝手に剃りやがったのか!?
怒りと羞恥で言葉が上手く出てこない間も手は動く。チンコと金玉の下、何もないはずのそこを両指でくぱりと開いた。
……はい?いや、待て待て待て、俺は今、ナニを開いてるんだ……?
「オレの体液を充分すぎるくらい飲んだからな。暫くはオレの言いなりだろうよ。んー、形はまあまあ及第点ってところか」
「んひっ!?お、あ、な、何……っ♡」
「クリの感度は花丸。皮の上からでもイイみたいだな」
「ん゛おっ♡そこ、ぐりぐり、すんなぁっ♡」
「声は可愛いけど言葉はもっと可愛くしろよ。気持ちいいだろ?」
イケメンの皮を被ったクズ野郎が、俺のそこをぐにぐにと弄り出す。それがあまりにも気持ちよくて、我慢出来なくて。
「ひ、お゛ぉぉっっ♡♡」
気が付けば、喉を仰け反らせて舌を突き出し、爪先立ちになってイっていた。
ブシャッ、と何かが溢れ出す。
「雑魚アクメは満点、と。ちょっとクリ弄った程度で潮噴けるなんて逸材だな」
びしょ濡れになった手を見せつけるように舐めてくるそいつに、かあっと顔が熱くなる。今すぐにぶん殴りたい。どういうことだと問い詰めたい。それなのに、オレの身体はびくびくしながら股を拡げたままだ。ひくつくそこを堂々と晒したまま、閉じることも許されない。
目の前が潤み出した時、扉が開く音が聞こえた。嘘だろ、これ以上人が増えるとか、そんな……。
「ハクレイ、彼の調子はどうです、か……」
位置的に真正面から見えてしまった、その人は。クズ野郎と同じくらい美麗で、金色の長髪が眩しい人だった。紫の目がまん丸に見開かれている。最悪だ、こんな訳の分からないところを見られるなんて。
「何をしてるんですかハクレイ!」
「いっだ!」
「え……?」
一瞬で距離を詰めてきたその人が、ハクレイと呼んだ男の頭をぶっ叩いた。それはもう小気味いい音で。
「全く……。貴方のことです、どうせ碌に説明もしないまま絡繰術を使ったのでしょう?」
「うっせーなぁ、もっと欲しいってねだってきたのはそいつだぜ?」
「とにかく、貴方は大人しくしていてください。……ごめんなさい、突然のことで混乱されているでしょう?すぐに自由にしてさしあげますから」
綺麗な人の手が伸びてきて頬を包む。そのまま当たり前のように口を塞がれた。
「ん……!」
ふわりと香る、さっぱりした味。ちろ、と伸びてきた舌でぐるりと舐められた後、唇はすぐに離れて行った。その瞬間、フリーズしていた身体が動き出した。
思っていたよりイった余韻が酷くて足がガクガクしてしまい、倒れそうになったところを支えてもらう。ほっそりした見た目だけど意外にがっしりした体躯で、思わずドキリとしていると、そのまま労わるように抱きしめられた。
「あ、あの……?」
「私達は決して貴方に危害を加えることはいたしません。身体の変化のこと、何故この世界に召喚されたのか、全てお話いたします。……その前に、まずは服が必要ですね」
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