新撰組の想い人 ～幕末にタイムスリップしたオメガの行方～

第26話

桃色のひくつくその穴をしばらく満足そうに眺め、沖田は欲望を押し込んだ。


「いっん！」


悲鳴にも似たような声があがる。


「慣らさなくても、あなたなら飲み込んでくれそうで……。でも少しきついですね」


　沖田は息を吐きながら、体を上から密着させ覆いかぶさり、痛みから逃れようとする慧の腰を、ぐっと掴んで律動を始める。

「ああっ、んんっ！　いた、い！」

　


張り裂けそうな痛みに、慧の頬を涙が伝う。



どれだけ、やめてと叫んでもこの男はきっとやめない。


その確信が、慧を絶望へと追いやる。





しかし、そんな慧の事などお構いなしに、沖田は腰を動かす。


ただ、獣のように、快感だけを求め続ける。




初めて抱いた時から、虜になってしまうほど、慧の穴は他のどんな女よりもよかった。

　

熱く、やわらかくうねり、早く吐き出せと言わんばかりにいじらしく己の欲望を締め付けてくる。

　

男との交わり方は、友人から噂程度に吹き込まれただけであったが、慧の体は沖田が思っていた以上の反応を見せた。


男を抱いたのは初めての事であったが、正直、何も気にならなかったのだ。
　
　


沖田は慧の二の腕を引っ張り、体を起き上がらせた。

後ろから突きあげながら、慧の欲望をこすると、次第に甘い吐息が漏れる。



「ホント素直なお方だ」


　沖田はふっと笑うと、その締めつけに唸るような声を出し、白濁を吐き出した。





　
それから、五日間沖田は毎日慧の元へとやってきた。

朝昼晩と食事を持ってきて、夜ご飯を食べ終わるたびに慧を犯す。

　

光も差し込まず、唯一会話を交わす人間と言えば、自分を犯す沖田しかいない。

そんな悲惨な状況に、慧の精神は少しづつ疲弊していった。