tukumo 短編集

tukumo

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土下座しても許されないなら

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 社会の荒波にもまれると理不尽な事にも対応せにゃならん訳でございまして。

「大変申し訳ありませんでした!」

 こうやって頭を下げる事ができる大人をバカにはしたくないが惨めだと蔑む者もいるもので…

「はあッ…あのさあ形だけの謝罪とか意味ないから要らないから誠意ってさ形で示すべきなんじゃないの?」

 今回謝罪をした相手は金をせびってくる


「ない袖は振れません大変申し訳ありませんでした!ゴンッ!」

「き、君ねぇ私の会社の床を汚さないでくれよ?」

 血は出さない金をせびってくる輩には血を出さないで頭を床に打ち付けて土下座する。


「本当に申し訳!ありませんでしたあ!」

 ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!

「ちょっと…あの、、」

「誠に誠意を形でとの事ですがあいにく手持ちがありませんよってこのカッターで指を詰めてけじめとらせて貰います!」


「解った!もういい!もういいから帰ってくれ!」


「本当に誠に申し訳こざいませんたあっ!」


 …あれ?途中から兄貴の好きな指詰め話になりそうだった。



 まあ、いっか今を生きる人々に幸あれ




PS なんだこれ…
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