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第9幕。
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◯体育館倉庫の中(夜)◯
下手の端でバスケットボールの入った金属製のボールカートに縄で手足を縛られ座った状態でもがく亮がいる。
亮「全く、解けねぇ……。どうしてオレだけこんな目に遭うんだ。あの時『夜の学校に行こう』って言った時点で、進さんを止めるべきだったのか……。誰でもいいから早く、助けてくれよ」
◯体育館倉庫前(夜)◯
上手の観客に近い舞台上ギリギリに立って、周辺を見渡す進と彰。
進「う~ん。ここだよね」
彰「そうですよ。かれこれこの学校に在籍して3年になるでしょ」
進「いやぁ(苦笑)。そうなんだけど、毎日来る場所じゃ……ないしね!」
上手から小走りで灯が登場。
灯「2人共酷いよ、あたしを置いていくなんて!!」
進が灯に気づく。
進「あれ~?灯ちゃんいたの?」
灯「いたよ!」
彰「それにしても、灯さん。よくこの場所が分かりましたね。進さんにしか手紙の内容見せていないのに」
灯は制服のポケットから手紙を彰に見せる。
灯「進兄達が走って行った先を追いかけていたら、進兄のポケットから手紙がヒラっと落ちたの。呼びかけにも応じてくれなかったから手紙の内容を読んで、2人が向かっている場所が分かったってだけ」
進「なるほど~~」
彰「体育館倉庫の周辺には亮は居なそうですね、中かも知れません」
亮の前で倉庫の扉を開ける、彰。
彰「り、亮?!」
亮「あ!?……やっと助けに来てくれた~」
安堵する亮。しかし、進と彰、灯の3人はバスケットボールの入った金属製のボールカートの中に手を入れてパズルピースを探し始めた。
進「見つからないねぇ」
彰「いっそのこと全部のボール出した方が良くないですか?」
灯「うん」
3人はひとつずつボールをカートから取り出していく。残り2個になったところで進が、
進「最後のピース発見したよ!」
3人は手を繋ぎ喜びを分かち合う。
亮「あの……お取り込み中悪いんだが……灯ちゃんか進さん、亮でもいいからさ。この手足についてる縄解いてくれないかな?」
灯は亮の縄を解いた。その間進と彰はジグソーパズルを完成させる。
亮「ありがとう」
進「このさっき見つけたピースをはめたら……完成~~!!」
彰は完成したジグソーパズルに書かれた文章を読み上げる。
第9幕(完)続く
下手の端でバスケットボールの入った金属製のボールカートに縄で手足を縛られ座った状態でもがく亮がいる。
亮「全く、解けねぇ……。どうしてオレだけこんな目に遭うんだ。あの時『夜の学校に行こう』って言った時点で、進さんを止めるべきだったのか……。誰でもいいから早く、助けてくれよ」
◯体育館倉庫前(夜)◯
上手の観客に近い舞台上ギリギリに立って、周辺を見渡す進と彰。
進「う~ん。ここだよね」
彰「そうですよ。かれこれこの学校に在籍して3年になるでしょ」
進「いやぁ(苦笑)。そうなんだけど、毎日来る場所じゃ……ないしね!」
上手から小走りで灯が登場。
灯「2人共酷いよ、あたしを置いていくなんて!!」
進が灯に気づく。
進「あれ~?灯ちゃんいたの?」
灯「いたよ!」
彰「それにしても、灯さん。よくこの場所が分かりましたね。進さんにしか手紙の内容見せていないのに」
灯は制服のポケットから手紙を彰に見せる。
灯「進兄達が走って行った先を追いかけていたら、進兄のポケットから手紙がヒラっと落ちたの。呼びかけにも応じてくれなかったから手紙の内容を読んで、2人が向かっている場所が分かったってだけ」
進「なるほど~~」
彰「体育館倉庫の周辺には亮は居なそうですね、中かも知れません」
亮の前で倉庫の扉を開ける、彰。
彰「り、亮?!」
亮「あ!?……やっと助けに来てくれた~」
安堵する亮。しかし、進と彰、灯の3人はバスケットボールの入った金属製のボールカートの中に手を入れてパズルピースを探し始めた。
進「見つからないねぇ」
彰「いっそのこと全部のボール出した方が良くないですか?」
灯「うん」
3人はひとつずつボールをカートから取り出していく。残り2個になったところで進が、
進「最後のピース発見したよ!」
3人は手を繋ぎ喜びを分かち合う。
亮「あの……お取り込み中悪いんだが……灯ちゃんか進さん、亮でもいいからさ。この手足についてる縄解いてくれないかな?」
灯は亮の縄を解いた。その間進と彰はジグソーパズルを完成させる。
亮「ありがとう」
進「このさっき見つけたピースをはめたら……完成~~!!」
彰は完成したジグソーパズルに書かれた文章を読み上げる。
第9幕(完)続く
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