彼が望む理想の婚約関係 生贄に捧げられた私はスライム殿下に溺愛される

リーリヤは、庶民である母の秘めた愛によってこの世に生を受け、ヒッソリと育てられた。
バクリーン男爵家に迎えられたのは、跡取りである兄が治癒の力を備えていなかったため。

庶民生まれの庶民育ち、貴族としての知識も経験も無いリーリヤに舞い込んだ婚約話。
王命によって定められた婚約者は、エンリオ・ハーパネン侯爵令息。
庶民の流行っている恋物語の主人公になったような気分で、リーリヤは甘い夢を見る。

優しい方だと思っていた。
私を救ってくれると思っていた。

だから兄の反対を無視して、エンリオ様の役に立つため、治癒者・浄化者として庶民兵として戦場に出向いた。

婚約者の危機に救うのは私なのだと……
そうして父と母が愛し合ったように身も心も通わせるのだと……

だけどエンリオ様は、私の肉体的交わりをもって庶民兵を癒していると責め、好き者のビッチと責め、不貞を見逃して欲しいなら、幼馴染である三聖女の一人アンニーナに代わって殿下の浄化者となるよう求めた。

「私の役に立つことが出来たなら、これからも私の婚約者でいる事を認めましょう」
24h.ポイント 28pt
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