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暗雲
第36話 旭陽のご褒美(前)
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舌を軽く絡めるキスを繰り返していれば、かたかたと震えていた体が徐々に鎮まってきた。
ぼんやりしていた瞳も、目の前の俺に焦点が合ってくる。
垂れた目尻はそのままだ。段々と瞼が落ち始めている。
今日は俺が魔法に手間取ってた一時間以外、少し転寝しただけだったからな。それも俺より早く起きてたし。
また疲れさせられて、本格的に眠くなってきたんだろう。
知恵を貸せとは言ったが、寝落ち寸前の状態では頭も働かないはずだ。
無理に起こすのも悪い気がする。
頭を撫でて寝かし付けようとすれば、逆にその腕を取られた。
ちゅ、と軽いリップ音を立てて手首に唇を落とされる。
旭陽とも誰とも似ていない色の髪に指が通され、ゆっくりと薄茶色を梳くように頭が撫でられる。
ああ、やっぱり旭陽の手は気持ちいいな…………
心地良さから眠くなってきて、眠らせるより先に俺のほうが瞼が落ちていった。
「いつまで寝てんだ、晃」
頭を小突かれて、深い眠りから目が覚める。
いけない、うっかり熟睡してしまっていた……
まだはっきりとしない頭を振って顔を上げる。
目の前に、半透明のピンク色──何かがあった。
「うわっ!?」
反射的に飛び退こうとする。
背中が柔らかいクッションに受け止められ、敢えなく失敗した。
「何やってんだ?」
旭陽の呆れた声。
それを皮切りに、幾つもの声が会話を始めた。
「魔王様がスライム属を見るのは初めてなのでは」
「それなら驚くかもしれませんな。私も初めて見た時には、踏み潰してしまわないかドキドキしたものです」
「かなり脆そうに見えますよね」
顔を上げれば、俺の正面に旭陽が立っている。
一応服は着ているが、首元の歯形やキスマークは何にも隠されずに晒け出されていた。
ちょ、っと気恥ずかしいなそれ……!
旭陽と俺を囲う形で、幾人もの高官が並んでいる。
目覚めた俺を見て、次々に「おはようございます」と挨拶を向けてきた。
その周囲を、とんでもない数の半透明が埋め尽くしている。
「……スラ、イム?」
見たことがない姿。
でもある意味、かつてはよく見ていた姿でもあった。主にゲームなどで。
色は違うけど。
「おや、ご存知でしたか? この世界の知識も、かなり身に付いてきましたね」
思わず溢れた呟きに、臣下たちが嬉しそうにざわめいた。
ごめん、これ向こうの知識。
事実を悟っているであろう旭陽だけが、にやにやと面白そうに笑っている。
も、もっとこっちの種族も勉強するから……
ぽよぽよと柔らかそうな体を揺らして、スライムたちも喜びを表現している。
別に顔なんてないスライムから感情が伝わってくるのは、多分魔王としての特権だ。
「魔王様、彼らは報告が上がっていた『魔力を食料とする新種』です」
旭陽の一番近くに立っているサンドロが口を開いた。
……ん? え、何で居るんだ。見合いは?
動揺して話の内容が頭から飛んでいきそうになるが、旭陽が低く笑った音が聞こえて辛うじて踏み止まった。
「自然発生だとよ」
俺が寝転んでいたソファに張り付いていた一体を掴み上げて、旭陽が自分の顔の高さまで持ち上げている。
体を握り潰そうとしているかのような掴み方だが、掴まれているスライムは何だか嬉しそうだ。
……俺は、旭陽の指が他のヤツの体に食い込んでいる光景を見せられてちょっと不愉快だけど。
いや、ちょっと待て。
「自然発生?」
『はい、魔王様! ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。最初の一体が、急な環境変動によって休眠から覚めたことによる初めての増殖で今の数になったのが我々で御座いまして』
「!?」
突然新しい声が増え、思わず旭陽を仰ぎ見た。
俺の反応がおかしかったのか、今度ははっきりと噴き出される。
「発声機能がないやつは、思念を音に変換する機能を備えてる……これ、この間自分で言ってなかったか?」
あ、ああ。つまりスライムの思念の声……
いや、覚えてたけど。咄嗟に出てこなかったんだよ!
まだこっちに来てから二ヶ月ちょっとのくせに。本当に俺より馴染んでるな、お前。
少し敗北感を抱くが、嫌な心地はしない。
他の国や、元の世界の気配を匂わされるよりはよっぽど良い。
「それで、休眠って?」
旭陽に持ち上げられたままのスライムが語るには、彼ら全てが一匹の新種から一度の増殖で分裂したばかりらしい。
スライムって一度の分裂では一匹が二匹になるだけじゃないのか。
不思議に思ったが、この世界のスライムは同時に複数の分裂を行うそうだ。
それでも十程度が精々で、こんなに数百も一度に増えるケースは初めてだとか。
耳を傾けていた家臣たちも、ならば仕方ないかと納得の空気を纏い始めた。
分裂という特殊な増え方をするスライムは、一番最初はよく要領を間違えて失敗する。
それを防ぐために同種間で教え合う習慣があるそうだが、新種ということは同じ種族はまだ存在しなかったことになる。
最初の分裂の失敗には、代々の魔王も寛容的であったらしい。ここまでの事態になったことがなかったからではあるが。
俺が咎めたければ勿論可能だとは言われたが、首を振った。
半透明の体を後ろに放り投げて、旭陽がソファに腰を下ろした。
あまりの扱いに思わず視線で追ったが、無事に他の家臣が受け止めて事なきを得る。
ほっと息を吐いて、もう少し優しくと苦言を呈そうとした。
俺が口を開くより先に、大柄な体がごろりと俺の隣に横たわる。
「人間の国から来たんだとよ」
…………何だって?
考えていた事が、全て吹き飛ぶ。
「まともに生きるには空気中の魔力量が足りなくて、生じてからずっと休眠状態だったんだと。
それが最近急に魔力に溢れた場所に移動させられて、生まれて始めてまともに取った行動が際限なしの分裂だったらしい。食事より先に増えることを選んだってのは、危機的状況に於ける種の保存本能だろうなァ」
目の前に横たわられたことにより、視界一杯に旭陽の体が遮っている。
おかしそうに歪んだ唇から、鋭い犬歯がちらついた。
「寝てたやつが、どうやっていきなり移動したんだろうなァ……?」
含みのある物言いをした旭陽に続いて、難しげな声になった家臣たちも唸るように吐き捨てる。
「そもそも、スライム属は魔王国にしか存在しません。人間の国で生じたということ自体が不自然です」
「スライム属が意識を保たないほど空中の魔力量が少ないとなれば、人間の国しかありませんからな」
「休眠状態でそれなりの時間を過ごしていたそうなのですが、何故食事不足で生き長らえていたのかも不明です」
「見た限りでは、そこまで燃費が良い進化を遂げたようには見えない」
「誰かが死なぬ程度の世話をしていたのでもない限りは」
「世話?」
矢継ぎ早に飛び交う話し合いを黙って聞いていたが、聞き捨てならない言葉に思わず口を挟んだ。
ふわ、と目の前で旭陽が欠伸をする。
飽きてきたんだろうか。
比較的魔族には甘い旭陽だが、元々自分以外がどんな境遇にあっても気にしない男だ。
だが、俺はそんなわけにはいかない。
一番詳しそうなサンドロに詳しく尋ねようとすると、意外にも旭陽が言葉を続けた。
「俺を此処に連れて来た男が居ただろ?」
言われて、茶髪の男を思い出す。
「アレ、この世界の『元王家』なんだけどよォ」
「……っは?」
唐突な言葉に、かなり間の抜けた声が出てしまった。
「ああ、人間のってことだが」
「あ、ああ……?」
頭が着いて行かず、ぼんやりと頷くだけになってしまう。
人間の王……魔族の支配を受けるより前の、ってことか?
どうにか頭を回転させようとしていると、旭陽が俺の目を見て頷いてきた。
かなり昔の王族血筋という認識で合っているようだ。
「そいつを見た覚えがあるらしいぜ。『最初の一匹』が」
旭陽がぐるりと周囲を見回して、一点で視線を止める。
つられて旭陽が見ている方向に顔を向ければ、他のスライムに埋もれそうになっている小さな半透明が居た。
大きさは他のスライムより二回りほど小さい。
だが体の色は、朱に近いほど濃い桃紅であった。
ぼんやりしていた瞳も、目の前の俺に焦点が合ってくる。
垂れた目尻はそのままだ。段々と瞼が落ち始めている。
今日は俺が魔法に手間取ってた一時間以外、少し転寝しただけだったからな。それも俺より早く起きてたし。
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旭陽とも誰とも似ていない色の髪に指が通され、ゆっくりと薄茶色を梳くように頭が撫でられる。
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「いつまで寝てんだ、晃」
頭を小突かれて、深い眠りから目が覚める。
いけない、うっかり熟睡してしまっていた……
まだはっきりとしない頭を振って顔を上げる。
目の前に、半透明のピンク色──何かがあった。
「うわっ!?」
反射的に飛び退こうとする。
背中が柔らかいクッションに受け止められ、敢えなく失敗した。
「何やってんだ?」
旭陽の呆れた声。
それを皮切りに、幾つもの声が会話を始めた。
「魔王様がスライム属を見るのは初めてなのでは」
「それなら驚くかもしれませんな。私も初めて見た時には、踏み潰してしまわないかドキドキしたものです」
「かなり脆そうに見えますよね」
顔を上げれば、俺の正面に旭陽が立っている。
一応服は着ているが、首元の歯形やキスマークは何にも隠されずに晒け出されていた。
ちょ、っと気恥ずかしいなそれ……!
旭陽と俺を囲う形で、幾人もの高官が並んでいる。
目覚めた俺を見て、次々に「おはようございます」と挨拶を向けてきた。
その周囲を、とんでもない数の半透明が埋め尽くしている。
「……スラ、イム?」
見たことがない姿。
でもある意味、かつてはよく見ていた姿でもあった。主にゲームなどで。
色は違うけど。
「おや、ご存知でしたか? この世界の知識も、かなり身に付いてきましたね」
思わず溢れた呟きに、臣下たちが嬉しそうにざわめいた。
ごめん、これ向こうの知識。
事実を悟っているであろう旭陽だけが、にやにやと面白そうに笑っている。
も、もっとこっちの種族も勉強するから……
ぽよぽよと柔らかそうな体を揺らして、スライムたちも喜びを表現している。
別に顔なんてないスライムから感情が伝わってくるのは、多分魔王としての特権だ。
「魔王様、彼らは報告が上がっていた『魔力を食料とする新種』です」
旭陽の一番近くに立っているサンドロが口を開いた。
……ん? え、何で居るんだ。見合いは?
動揺して話の内容が頭から飛んでいきそうになるが、旭陽が低く笑った音が聞こえて辛うじて踏み止まった。
「自然発生だとよ」
俺が寝転んでいたソファに張り付いていた一体を掴み上げて、旭陽が自分の顔の高さまで持ち上げている。
体を握り潰そうとしているかのような掴み方だが、掴まれているスライムは何だか嬉しそうだ。
……俺は、旭陽の指が他のヤツの体に食い込んでいる光景を見せられてちょっと不愉快だけど。
いや、ちょっと待て。
「自然発生?」
『はい、魔王様! ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。最初の一体が、急な環境変動によって休眠から覚めたことによる初めての増殖で今の数になったのが我々で御座いまして』
「!?」
突然新しい声が増え、思わず旭陽を仰ぎ見た。
俺の反応がおかしかったのか、今度ははっきりと噴き出される。
「発声機能がないやつは、思念を音に変換する機能を備えてる……これ、この間自分で言ってなかったか?」
あ、ああ。つまりスライムの思念の声……
いや、覚えてたけど。咄嗟に出てこなかったんだよ!
まだこっちに来てから二ヶ月ちょっとのくせに。本当に俺より馴染んでるな、お前。
少し敗北感を抱くが、嫌な心地はしない。
他の国や、元の世界の気配を匂わされるよりはよっぽど良い。
「それで、休眠って?」
旭陽に持ち上げられたままのスライムが語るには、彼ら全てが一匹の新種から一度の増殖で分裂したばかりらしい。
スライムって一度の分裂では一匹が二匹になるだけじゃないのか。
不思議に思ったが、この世界のスライムは同時に複数の分裂を行うそうだ。
それでも十程度が精々で、こんなに数百も一度に増えるケースは初めてだとか。
耳を傾けていた家臣たちも、ならば仕方ないかと納得の空気を纏い始めた。
分裂という特殊な増え方をするスライムは、一番最初はよく要領を間違えて失敗する。
それを防ぐために同種間で教え合う習慣があるそうだが、新種ということは同じ種族はまだ存在しなかったことになる。
最初の分裂の失敗には、代々の魔王も寛容的であったらしい。ここまでの事態になったことがなかったからではあるが。
俺が咎めたければ勿論可能だとは言われたが、首を振った。
半透明の体を後ろに放り投げて、旭陽がソファに腰を下ろした。
あまりの扱いに思わず視線で追ったが、無事に他の家臣が受け止めて事なきを得る。
ほっと息を吐いて、もう少し優しくと苦言を呈そうとした。
俺が口を開くより先に、大柄な体がごろりと俺の隣に横たわる。
「人間の国から来たんだとよ」
…………何だって?
考えていた事が、全て吹き飛ぶ。
「まともに生きるには空気中の魔力量が足りなくて、生じてからずっと休眠状態だったんだと。
それが最近急に魔力に溢れた場所に移動させられて、生まれて始めてまともに取った行動が際限なしの分裂だったらしい。食事より先に増えることを選んだってのは、危機的状況に於ける種の保存本能だろうなァ」
目の前に横たわられたことにより、視界一杯に旭陽の体が遮っている。
おかしそうに歪んだ唇から、鋭い犬歯がちらついた。
「寝てたやつが、どうやっていきなり移動したんだろうなァ……?」
含みのある物言いをした旭陽に続いて、難しげな声になった家臣たちも唸るように吐き捨てる。
「そもそも、スライム属は魔王国にしか存在しません。人間の国で生じたということ自体が不自然です」
「スライム属が意識を保たないほど空中の魔力量が少ないとなれば、人間の国しかありませんからな」
「休眠状態でそれなりの時間を過ごしていたそうなのですが、何故食事不足で生き長らえていたのかも不明です」
「見た限りでは、そこまで燃費が良い進化を遂げたようには見えない」
「誰かが死なぬ程度の世話をしていたのでもない限りは」
「世話?」
矢継ぎ早に飛び交う話し合いを黙って聞いていたが、聞き捨てならない言葉に思わず口を挟んだ。
ふわ、と目の前で旭陽が欠伸をする。
飽きてきたんだろうか。
比較的魔族には甘い旭陽だが、元々自分以外がどんな境遇にあっても気にしない男だ。
だが、俺はそんなわけにはいかない。
一番詳しそうなサンドロに詳しく尋ねようとすると、意外にも旭陽が言葉を続けた。
「俺を此処に連れて来た男が居ただろ?」
言われて、茶髪の男を思い出す。
「アレ、この世界の『元王家』なんだけどよォ」
「……っは?」
唐突な言葉に、かなり間の抜けた声が出てしまった。
「ああ、人間のってことだが」
「あ、ああ……?」
頭が着いて行かず、ぼんやりと頷くだけになってしまう。
人間の王……魔族の支配を受けるより前の、ってことか?
どうにか頭を回転させようとしていると、旭陽が俺の目を見て頷いてきた。
かなり昔の王族血筋という認識で合っているようだ。
「そいつを見た覚えがあるらしいぜ。『最初の一匹』が」
旭陽がぐるりと周囲を見回して、一点で視線を止める。
つられて旭陽が見ている方向に顔を向ければ、他のスライムに埋もれそうになっている小さな半透明が居た。
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