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番外編
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許可を出すと同時に、ナカの膨らんでいる場所が爪先で引っ掻かれた。
「ッヒいっ!」
腰が跳ねても、晃の指が抜けることはない。
何度も男の悦所が押し潰され、その度に下肢が震えた。
「ッぁ、っぅあ、あっ! ひあっ! ぁ、あきッ、ィううっ!」
何、処がッ、『ゆっくり』なんだ……!
連続して絶頂に追い上げられ、シーツの上で精液の水溜まりが広がっていく。
多分、白濁とした色はもう殆どない。
腰から撫で上げてきた手が、強い力で胸の突起に爪を立てた。
「あうッ!」
跳ねた腰に舌が這い、肌を濡らしながら股座へ向けて近付いてくる。
「っあ……ぁっきら、やめ……っ」
何処へ向かってきているのかすぐに分かって、咄嗟に肩を掴もうとした。
胸元から離れた手によって逆に掴まれ、指を絡め取られる。
放すまいと言いたげな、絡みながら握ってくる指の力は心地良い。
だがそれはだめだ、おれが苦手なの分かってんだろ……!
制止の声を上げようとしたおれを見上げて、晃が目を細めた。
「ッっ、ぁ、んンあっ――~~あ゛ーーッッ!」
茎を舐め上げられ、跳ねそうになった腰を押さえ込みながら鈴口に歯が食い込む。
高く吹き上がった透明の液体が、どろどろの下肢や腹を更に濡らしていく。
全身がガクリと揺れて、意識が白く薄れていった。
「――ッぁ、う? っひあ!」
「んー……」
指先が何かを引っ掻いた感触に、ふらふらと浮き沈みしていた意識が浮上する。
肉壁をぐるりと柔らかなものに撫でられて、開いた直後の眦からぼたぼたと涙が滴り落ちた。
甘い血臭。
涙が零れ続ける視界で探せば、晃と絡んだままの手が目に付いた。
さっきよりも確りと絡め取られた指の先で、爪に僅かな赤が付着している。
その爪が触れている晃の皮膚には、細長い傷跡が刻まれていた。
血が伝っている只中の傷は、どう見ても今し方付いたばかりのものだ。
おれが無意識に引っ掻いた、ってとこか。
……いつもなら、意識を飛ばせるのは一瞬だけのはずなんだが。
体の熱は、一瞬だったにしてはやけに上がっている。
「っあ、あぁう……っ! ッヒ、ゃッ、ぁあ……っ!」
じゅっと入り口に吸い付かれて、いつの間にか完全に力が入らなくなっている腰が痙攣した。
ガクガクと震え続ける下肢は、さっきよりも纏わされたぬるりとした感触が増えている。
晃の唾液だってことは分かるが……どれだけ全身舐め回されてんだ、これ。
「ぁッ、あ、ぃっ、ら、ぁ……っ」
晃の名前を呼びたくても、気を抜いた瞬間すぐに舌が縺れる。
応えるように、ゆっくりとナカを舐っているだけだった舌が暴れ出した。
「ッひぁあっ! はッァあう! ャッあ、アあ゛ッ!」
肉襞をめちゃくちゃに掻き回されて、全身が何度も跳ね上がる。
また失神している間にどれだけ吐き出させられたのか、精を吐き出すはずの場所は芯を失って痙攣するばかりだ。
力尽きているそれを、おれと繋がっていない指が包み込んで弄んできた。
いや、愛でてるって言ったほうが正しいんだろうな。
手全体を使って、扱いては痛みを与えない程度に握り込んでくる。
いっそ痛みがありゃ少しは意識も冴えたんだが。
あくまでも快感だけを与えてくる舌と手に、吐き出すものもねえまま深い絶頂を何重にも味わされる。
「ッぁ゛、ぎ、ィッ! っゃ、アあ゛ッ、ッ――っひぃ! ッむ、りっッヒぁ゛あーッ!」
イきながら絶頂を被せられ、自分の指が晃の手を引っ掻く感触でまたイって。
胎の奥に次々と新たな絶頂が溜まり続け、何とも絡んでいない手がシーツを何度も引っ掻く。
晃の体温を感じながらだと、どれだけイき狂わされても心地良い。
だが今は、片手が放置されてる。
晃の熱さを感じながらじゃねえと、終わらねえ絶頂の苦しさが先立っちまうんだよ。
おれの不満に気付いたのか、晃が見上げてくる気配がした。
ずるりと舌が引き抜かれ、また胎の奥でイった体がのたうつ。
「っぁ゛、ひぐぅっ……! ァッ、はっ、はぁ……っ!」
シーツを握り締めてどうにか息を吸おうとしていると、手が強引に布から引き剥がされた。
下方に引き寄せられ、まだおれの下肢から顔を上げていない晃の髪に手が乗せられる。
じんわりと伝わってくる頭部の温もりに、体奥でほっと強張りが解けるのを感じた。
「ぁ゛、っ……き、……ッ」
上手く回らない舌で呼べば、震えが止まらない太腿へそっと唇で触れてくる。
ペニスから離れた手がアナルの縁へ触れてきても、制止はしなかった。
晃と触れ合ってねえ場所がないなら、それでいい。
――けど、なんでまだ顔を上げねえんだ?
ふと疑問を感じた瞬間、完全に勃起する力を奪われている雄がずぶずぶと熱い場所へ飲み込まれていった。
「ッっあ゛アーーッ!」
ばちん! と視界が弾けて、一瞬意識が途切れる。
「ッひィうう゛っ!」
一気に根元まで咥え込まれた雄を強く吸い上げられ、墜ち切る前に意識が引き戻された。
アナルへ捻じ込まれた指が、たっぷりと含まされた晃自身の唾液を掻き混ぜた。
「ぁ゛っぅんあアッ! ッァっき、ッひゃ゛うう! ぁっめ、ッヤ゛ぁあーっ!」
力尽きて硬度のない逸物を、かりかりと歯で扱かれる。
バチバチと何度も視界が弾け、意識が飛びかけては前立腺を押し潰されて引き戻された。
晃の手に爪を立てた指から、僅かも力が抜けない。
加減を忘れた手が飴色を掴み、強く握り込んだ。
微かに晃が笑う気配。
「ッか……っ! ぁっ、ぁ゛、ひ……っ!」
くッ、わえたままわらうな……!
叫びたくても、硬直したまま痙攣する全身は言葉を発せる状態じゃない。
「――――っひぃッ!」
呼吸を忘れそうになる度、もう何も出ない場所に吸い付かれて全身が跳ねた。
吸い上げられるよりも、シコリを押し潰されるよりも、晃の手を傷付け続けている手を握り返してくる力が一番強い。
おれに縋られるのが嬉しくて堪らない、って触れ合う場所から煩いほど伝わってくる。
相変わらずおれに関しちゃ何処までも貪欲だな、晃は。
おれが掴もうとすんのはおまえなんだって、とっくに理解してんだろうに。
「ぁ゛、……ら、ぁッ……! もっ、ッ……た、ぃ゛な……ッ!」
もう視界は涙以外の理由でも掠れて、まともに働かなくなってきた。
跳ね回るばかりで思うように動かない足で、どうにか晃の体を上方へ引き上げようとする。
吸い付いてくる力が止まった。
「っも、……ゆ、びっ……た……ッな゛、……っ」
指じゃ長さも、質量も――熱も、足りねえ。
もっと、腹の底から焼け焦がす灼熱をくれよ。
絶頂しすぎで重い腰を、ぎこちなく揺らす。
おれが爪を立てるばかりだった手が、此方にも指を食い込ませてくる。
「っう……ッ」
痛みすら快感に変わって、甘い声が溢れた。
骨が軋むほどの力で繋がった手が握り締められ、アナルから指が引き抜かれた。
「ッヒいっ!」
腰が跳ねても、晃の指が抜けることはない。
何度も男の悦所が押し潰され、その度に下肢が震えた。
「ッぁ、っぅあ、あっ! ひあっ! ぁ、あきッ、ィううっ!」
何、処がッ、『ゆっくり』なんだ……!
連続して絶頂に追い上げられ、シーツの上で精液の水溜まりが広がっていく。
多分、白濁とした色はもう殆どない。
腰から撫で上げてきた手が、強い力で胸の突起に爪を立てた。
「あうッ!」
跳ねた腰に舌が這い、肌を濡らしながら股座へ向けて近付いてくる。
「っあ……ぁっきら、やめ……っ」
何処へ向かってきているのかすぐに分かって、咄嗟に肩を掴もうとした。
胸元から離れた手によって逆に掴まれ、指を絡め取られる。
放すまいと言いたげな、絡みながら握ってくる指の力は心地良い。
だがそれはだめだ、おれが苦手なの分かってんだろ……!
制止の声を上げようとしたおれを見上げて、晃が目を細めた。
「ッっ、ぁ、んンあっ――~~あ゛ーーッッ!」
茎を舐め上げられ、跳ねそうになった腰を押さえ込みながら鈴口に歯が食い込む。
高く吹き上がった透明の液体が、どろどろの下肢や腹を更に濡らしていく。
全身がガクリと揺れて、意識が白く薄れていった。
「――ッぁ、う? っひあ!」
「んー……」
指先が何かを引っ掻いた感触に、ふらふらと浮き沈みしていた意識が浮上する。
肉壁をぐるりと柔らかなものに撫でられて、開いた直後の眦からぼたぼたと涙が滴り落ちた。
甘い血臭。
涙が零れ続ける視界で探せば、晃と絡んだままの手が目に付いた。
さっきよりも確りと絡め取られた指の先で、爪に僅かな赤が付着している。
その爪が触れている晃の皮膚には、細長い傷跡が刻まれていた。
血が伝っている只中の傷は、どう見ても今し方付いたばかりのものだ。
おれが無意識に引っ掻いた、ってとこか。
……いつもなら、意識を飛ばせるのは一瞬だけのはずなんだが。
体の熱は、一瞬だったにしてはやけに上がっている。
「っあ、あぁう……っ! ッヒ、ゃッ、ぁあ……っ!」
じゅっと入り口に吸い付かれて、いつの間にか完全に力が入らなくなっている腰が痙攣した。
ガクガクと震え続ける下肢は、さっきよりも纏わされたぬるりとした感触が増えている。
晃の唾液だってことは分かるが……どれだけ全身舐め回されてんだ、これ。
「ぁッ、あ、ぃっ、ら、ぁ……っ」
晃の名前を呼びたくても、気を抜いた瞬間すぐに舌が縺れる。
応えるように、ゆっくりとナカを舐っているだけだった舌が暴れ出した。
「ッひぁあっ! はッァあう! ャッあ、アあ゛ッ!」
肉襞をめちゃくちゃに掻き回されて、全身が何度も跳ね上がる。
また失神している間にどれだけ吐き出させられたのか、精を吐き出すはずの場所は芯を失って痙攣するばかりだ。
力尽きているそれを、おれと繋がっていない指が包み込んで弄んできた。
いや、愛でてるって言ったほうが正しいんだろうな。
手全体を使って、扱いては痛みを与えない程度に握り込んでくる。
いっそ痛みがありゃ少しは意識も冴えたんだが。
あくまでも快感だけを与えてくる舌と手に、吐き出すものもねえまま深い絶頂を何重にも味わされる。
「ッぁ゛、ぎ、ィッ! っゃ、アあ゛ッ、ッ――っひぃ! ッむ、りっッヒぁ゛あーッ!」
イきながら絶頂を被せられ、自分の指が晃の手を引っ掻く感触でまたイって。
胎の奥に次々と新たな絶頂が溜まり続け、何とも絡んでいない手がシーツを何度も引っ掻く。
晃の体温を感じながらだと、どれだけイき狂わされても心地良い。
だが今は、片手が放置されてる。
晃の熱さを感じながらじゃねえと、終わらねえ絶頂の苦しさが先立っちまうんだよ。
おれの不満に気付いたのか、晃が見上げてくる気配がした。
ずるりと舌が引き抜かれ、また胎の奥でイった体がのたうつ。
「っぁ゛、ひぐぅっ……! ァッ、はっ、はぁ……っ!」
シーツを握り締めてどうにか息を吸おうとしていると、手が強引に布から引き剥がされた。
下方に引き寄せられ、まだおれの下肢から顔を上げていない晃の髪に手が乗せられる。
じんわりと伝わってくる頭部の温もりに、体奥でほっと強張りが解けるのを感じた。
「ぁ゛、っ……き、……ッ」
上手く回らない舌で呼べば、震えが止まらない太腿へそっと唇で触れてくる。
ペニスから離れた手がアナルの縁へ触れてきても、制止はしなかった。
晃と触れ合ってねえ場所がないなら、それでいい。
――けど、なんでまだ顔を上げねえんだ?
ふと疑問を感じた瞬間、完全に勃起する力を奪われている雄がずぶずぶと熱い場所へ飲み込まれていった。
「ッっあ゛アーーッ!」
ばちん! と視界が弾けて、一瞬意識が途切れる。
「ッひィうう゛っ!」
一気に根元まで咥え込まれた雄を強く吸い上げられ、墜ち切る前に意識が引き戻された。
アナルへ捻じ込まれた指が、たっぷりと含まされた晃自身の唾液を掻き混ぜた。
「ぁ゛っぅんあアッ! ッァっき、ッひゃ゛うう! ぁっめ、ッヤ゛ぁあーっ!」
力尽きて硬度のない逸物を、かりかりと歯で扱かれる。
バチバチと何度も視界が弾け、意識が飛びかけては前立腺を押し潰されて引き戻された。
晃の手に爪を立てた指から、僅かも力が抜けない。
加減を忘れた手が飴色を掴み、強く握り込んだ。
微かに晃が笑う気配。
「ッか……っ! ぁっ、ぁ゛、ひ……っ!」
くッ、わえたままわらうな……!
叫びたくても、硬直したまま痙攣する全身は言葉を発せる状態じゃない。
「――――っひぃッ!」
呼吸を忘れそうになる度、もう何も出ない場所に吸い付かれて全身が跳ねた。
吸い上げられるよりも、シコリを押し潰されるよりも、晃の手を傷付け続けている手を握り返してくる力が一番強い。
おれに縋られるのが嬉しくて堪らない、って触れ合う場所から煩いほど伝わってくる。
相変わらずおれに関しちゃ何処までも貪欲だな、晃は。
おれが掴もうとすんのはおまえなんだって、とっくに理解してんだろうに。
「ぁ゛、……ら、ぁッ……! もっ、ッ……た、ぃ゛な……ッ!」
もう視界は涙以外の理由でも掠れて、まともに働かなくなってきた。
跳ね回るばかりで思うように動かない足で、どうにか晃の体を上方へ引き上げようとする。
吸い付いてくる力が止まった。
「っも、……ゆ、びっ……た……ッな゛、……っ」
指じゃ長さも、質量も――熱も、足りねえ。
もっと、腹の底から焼け焦がす灼熱をくれよ。
絶頂しすぎで重い腰を、ぎこちなく揺らす。
おれが爪を立てるばかりだった手が、此方にも指を食い込ませてくる。
「っう……ッ」
痛みすら快感に変わって、甘い声が溢れた。
骨が軋むほどの力で繋がった手が握り締められ、アナルから指が引き抜かれた。
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