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本編
28話『強制力』
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少しずつ互いの関係が変化して、数日が経った。
「康煕は、僕と知り合う前まで誰かと付き合ったりしてなかったの?」
「んー、遊び程度には付き合ってたな」
なんて羨ましい発言・・・。彼の容姿を見て、一度だけでもいいからと迫られたこともあるらしく、本人曰く本気の恋はしてこなかったという。
興味本位で聞いておいて、ショックを受けてる自分が情けない。
だって、彼は僕より一歩も二歩も先に進んでるから・・・
「お前を初めて見た時、こいつだって思った。俺の中でピースが嵌ったみたいな感じだな」
「なにそれ。あの頃の僕は、いつも俯いてて笑うなんて一生できないんだって思ってた・・・」
「今は違うのか?」
「うん。よくわかんないんだけど、康煕が一緒にいてくれるってだけで気持ちが軽くなるの」
「キスやその先のことをしてもか?」
その発言に千隼は、真っ赤に染まり恥しそうに頷くだけの答えで精一杯だった。
誰からみても千隼が恋をしてると気づくだろうに、本人は未だに気づかない。
※その頃・・・
復活した腐女神は、千隼がなかなか先に進まない苛立ちをぶつけるかのように、腐乱な力で強制的にスキルを発動する。普通の腐女子ならば、妄想の中で楽しむ程度で済むのだが・・・
相手が女神となると話は変わってくる。
腐女神の力は神力と違い禍々しく悪意ある力で眠りにつくと、悪夢の中で玄人も真っ青な乱れまくりを延々と体験するのだ。そんなものを、何も知らない千隼に向けられては、今後の二人の行く末は距離が遠退いてしまうだろう。
異変に気づく者は今のところ居らず、ほんわかな二人が眠りについた頃にスキルが強制発動し千隼が困惑と恐怖し、そして羞恥しながら康熙に助けを求めるよう仕向ける。
そうなってしまうと、腐女神は、もう女神ですらない。『腐』が付いていても、まだ悪戯程度で済んでいた神でも、悪意を向けて力を使ってしまえば女神としての力を失い、今後二人に何かをすることは出来なくなるだろう。
短気は損気と言うが、この女神は著者よりも気が短かった・・・
【そろそろ、あの人(コ)の乱れる姿が映し出されるのですね・・・】
「康煕は、僕と知り合う前まで誰かと付き合ったりしてなかったの?」
「んー、遊び程度には付き合ってたな」
なんて羨ましい発言・・・。彼の容姿を見て、一度だけでもいいからと迫られたこともあるらしく、本人曰く本気の恋はしてこなかったという。
興味本位で聞いておいて、ショックを受けてる自分が情けない。
だって、彼は僕より一歩も二歩も先に進んでるから・・・
「お前を初めて見た時、こいつだって思った。俺の中でピースが嵌ったみたいな感じだな」
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「今は違うのか?」
「うん。よくわかんないんだけど、康煕が一緒にいてくれるってだけで気持ちが軽くなるの」
「キスやその先のことをしてもか?」
その発言に千隼は、真っ赤に染まり恥しそうに頷くだけの答えで精一杯だった。
誰からみても千隼が恋をしてると気づくだろうに、本人は未だに気づかない。
※その頃・・・
復活した腐女神は、千隼がなかなか先に進まない苛立ちをぶつけるかのように、腐乱な力で強制的にスキルを発動する。普通の腐女子ならば、妄想の中で楽しむ程度で済むのだが・・・
相手が女神となると話は変わってくる。
腐女神の力は神力と違い禍々しく悪意ある力で眠りにつくと、悪夢の中で玄人も真っ青な乱れまくりを延々と体験するのだ。そんなものを、何も知らない千隼に向けられては、今後の二人の行く末は距離が遠退いてしまうだろう。
異変に気づく者は今のところ居らず、ほんわかな二人が眠りについた頃にスキルが強制発動し千隼が困惑と恐怖し、そして羞恥しながら康熙に助けを求めるよう仕向ける。
そうなってしまうと、腐女神は、もう女神ですらない。『腐』が付いていても、まだ悪戯程度で済んでいた神でも、悪意を向けて力を使ってしまえば女神としての力を失い、今後二人に何かをすることは出来なくなるだろう。
短気は損気と言うが、この女神は著者よりも気が短かった・・・
【そろそろ、あの人(コ)の乱れる姿が映し出されるのですね・・・】
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