14 / 92
1章 悪役貴族は屈しない
第14話 悪役貴族は仇も華麗に葬り去る
しおりを挟む
悪鬼羅刹を思わせる男の表情に、俺の〝顔が引きつった〟。
こえぇ!
死神たちとの同居生活で耐性が出来たといっても、やっぱ怖いもんは怖い。
俺は慌てて、魔法を発動。
待機状態にあった〝陰〟が、一気に男に絡みついた。
「なな、なんだこれは!?」
「俺の魔法だ。下手に動かなければ、命までは取らん」
「ヒッ……」
完全に動きを封じられた上、いつでも命は取れると暗に脅された男は、すっかり顔から血の気が引いてしまった。
そりゃそうか。
そもそも平民が貴族に牙を剥いたら極刑だ。
その場で切り捨てられても仕方ない。
すぐに殺されないだけ、有り難いくらいだ。
おっと、顔がまだ〝引きつってる〟な。
頬を少し揉んで……と、これでよし。
「俺も貴様に用があったのだ」
「……なん、だと? どういうことだ?」
「これについてだ」
俺は鞄から、華美な装飾が施されたコンパクトを取り出した。
それは、母上の部屋から持ち出したもの。
母上が、亡くなる最後の日も使用していた、美しくなる魔法の粉――ファンデーションだ。
「それは、俺の……」
「そうだ。貴様が作っていたファンデーションだ。これは俺の母上も使っていた。使用すると顔が白くなるし、毛穴が消える。美しくなれると、母上は気に入って使っていたようだ」
「そ、そうか。じゃ、じゃあ何故俺の店を潰した!?」
「毒だからだよ」
「――!?」
「もしかして、気づかなかったのか? それとも、気づいていたのに、あえて無視をしていたのか?」
尋ねると、男の目が少し泳いだ。
これは知っていたな。
きっと、何度もクレームが入っていたはずだ。
これを使うと体調が悪くなるとか、子どもが死んでしまったとか。
それも一件や二件じゃない。大量に、だ。
それを、この男は握りつぶした。
王国で一番売れている化粧品だということ、貴族のご婦人たちにも人気だということ、そして背後にヴァルトナーがついているということ。
それらの状況が、彼を傲慢にした。
こいつは他人の命を捨てて、大金を選んだのだ。
「このファンデーションを使っていた母上は、二年前に死んだよ。そこから俺は、なにが母の命を奪った原因か調べた。その結果、こいつに行き当たったというわけだ」
「何を馬鹿げたことを。ど、毒なんて売るはず、ないだろ……」
「初めは、何も気づかなかったのだろうな。だが、これは毒だ。実際、俺はこれを餌に混ぜて実験をした。結果、餌を食った魔物は見事に死んだぞ」
まあ、正確には成分を抽出して、濃縮したものを使ったんだがな。
俺のレベルが4に上がったのは、その実験の副産物だ。
「このファンデーションが、俺の母上の命を奪ったんだ。これで、貴様の店を潰した理由が理解出来たか?」
かつての日本でもあった、有名な話だ。
白粉を使って気分が悪くなる者がたくさん出た。
乳母が白粉を使っていたせいで、乳飲み子が死亡したなんてこともあった。
それら異変の原因は、白粉に入った鉛だった。
使った者が皆、鉛中毒になったんだ。
豪華なコンパクトに入った白粉に鉛が入ってるかまではわからなかった。
炎色反応じゃ同系色になる元素が多すぎて特定出来ないし、鉛を確認する試薬なんてもんはこっちの世界にないからな。
だが、毒が入っていたのは間違いない。
その毒で、母上が亡くなったことも……。
母上の最後の姿を思い出すと、俺の中でむくりと、何かが目覚める気配を感じた。
それは一気に全身を駆け巡る。
熱くなった血液が頭に上った時、俺の体は勝手に動いていた。
「貴様は自身の商品に致命的な欠陥があることを知りながら、金を稼ぐために見て見ぬ振りをした。その結果、俺の母上だけでなく、多くの子どもたちの命を奪った。貴様は――王国のゴミだ」
「ち、ちが……俺は……知らない……なにも知らないッ!」
「このゴミを掃除しようにも、これまでファンケルベルクは一切手が出せなかった。なぜだかわかるか?」
「ヴァ、ヴァルトナーが、守っていたから……」
「くっくっく……。貴様から後ろ盾を引き剥がすのに、なかなか苦労したぞ? ヴァルトナーはああ見えて、義理堅いからな」
正確には、金のなる木は枯れるまでへし折らない。
一年前。
俺はエレン婦人と交渉の末、このファンデーションの流通封鎖を勝ち取った。
俺が化粧品を持ち込んでも、それだけではエレン婦人は頷かなかった。
最終的に頷かせたのは、ファンケルベルク流の――脅迫だ。
『これが毒だって気づいてますよね?』
『ならエレンさんは、どうして今、この〝アドレアいち〟と言われるファンデーションを使用されていないんですか?』
『知っていて、俺の母上に忠告をしなかった――見殺しにした』
あとは、両家がぶつかって国が不安定になる可能性をほのめかしながら、この男を守るにはデメリットが大きくないかと、丁寧に〝オハナシ〟させてもらった。
そうしたら、あっさり折れた。
まあ、仕方ないよな。
誰だって、他人を守るよりも、自分が一番可愛いもん。
他人の命を守るためにとんでもない対価を支払うくらいなら、さっさと切り捨てたほうがいい。
「ヴァルトナーの後ろ盾さえなくなれば、あとはファンケルベルクの出番だ」
この男をこちら側に引きずり込む。
じゃなきゃ、手を出せないからな。
俺は手を胸に当て、慇懃に頭を下げる。
「ようこそ、我々の領域へ」
「や、やめてくれ! ま、まだ死にたくないッ!!」
「ほう? 他人を殺害しようとしといて、自分は生きながらえたいと? 汚物に勝るクズの言葉は、聞くに堪えんな」
影を操り、口を塞ぐ。
少しずつ影の中に埋まる。
ガクガクと震える男の瞳から、ボロボロと涙が流れ落ちる。
「――ッ! ――ッ!!」
「醜いな。生きる価値もない」
「~~~~~ッ!!」
「これまで自分の商品で殺してきた者に懺悔をしながら――去ね」
「――」
影はあっという間に男をすべて飲み込んだ。
これで、復讐――母上の仇討ちが終了だ。
ふぅ、と少し力が抜ける。
体に自由が戻った。
さっきのあれは、エルヴィンの魂……だったのかもな。
直接面識のない母上の仇討ちに対して、あそこまで感情を高ぶらせるのはおかしいもんな。
「エルヴィン様、その……大丈夫でしょうか?」
「……ああ」
ハンナが近づいて来て、俺は少し頭が痛い。
そうだ、今度はこっちがあるんだ……。
正直、めちゃくちゃめんどくさい。
――が、今後のためにもやるしかないな。
こえぇ!
死神たちとの同居生活で耐性が出来たといっても、やっぱ怖いもんは怖い。
俺は慌てて、魔法を発動。
待機状態にあった〝陰〟が、一気に男に絡みついた。
「なな、なんだこれは!?」
「俺の魔法だ。下手に動かなければ、命までは取らん」
「ヒッ……」
完全に動きを封じられた上、いつでも命は取れると暗に脅された男は、すっかり顔から血の気が引いてしまった。
そりゃそうか。
そもそも平民が貴族に牙を剥いたら極刑だ。
その場で切り捨てられても仕方ない。
すぐに殺されないだけ、有り難いくらいだ。
おっと、顔がまだ〝引きつってる〟な。
頬を少し揉んで……と、これでよし。
「俺も貴様に用があったのだ」
「……なん、だと? どういうことだ?」
「これについてだ」
俺は鞄から、華美な装飾が施されたコンパクトを取り出した。
それは、母上の部屋から持ち出したもの。
母上が、亡くなる最後の日も使用していた、美しくなる魔法の粉――ファンデーションだ。
「それは、俺の……」
「そうだ。貴様が作っていたファンデーションだ。これは俺の母上も使っていた。使用すると顔が白くなるし、毛穴が消える。美しくなれると、母上は気に入って使っていたようだ」
「そ、そうか。じゃ、じゃあ何故俺の店を潰した!?」
「毒だからだよ」
「――!?」
「もしかして、気づかなかったのか? それとも、気づいていたのに、あえて無視をしていたのか?」
尋ねると、男の目が少し泳いだ。
これは知っていたな。
きっと、何度もクレームが入っていたはずだ。
これを使うと体調が悪くなるとか、子どもが死んでしまったとか。
それも一件や二件じゃない。大量に、だ。
それを、この男は握りつぶした。
王国で一番売れている化粧品だということ、貴族のご婦人たちにも人気だということ、そして背後にヴァルトナーがついているということ。
それらの状況が、彼を傲慢にした。
こいつは他人の命を捨てて、大金を選んだのだ。
「このファンデーションを使っていた母上は、二年前に死んだよ。そこから俺は、なにが母の命を奪った原因か調べた。その結果、こいつに行き当たったというわけだ」
「何を馬鹿げたことを。ど、毒なんて売るはず、ないだろ……」
「初めは、何も気づかなかったのだろうな。だが、これは毒だ。実際、俺はこれを餌に混ぜて実験をした。結果、餌を食った魔物は見事に死んだぞ」
まあ、正確には成分を抽出して、濃縮したものを使ったんだがな。
俺のレベルが4に上がったのは、その実験の副産物だ。
「このファンデーションが、俺の母上の命を奪ったんだ。これで、貴様の店を潰した理由が理解出来たか?」
かつての日本でもあった、有名な話だ。
白粉を使って気分が悪くなる者がたくさん出た。
乳母が白粉を使っていたせいで、乳飲み子が死亡したなんてこともあった。
それら異変の原因は、白粉に入った鉛だった。
使った者が皆、鉛中毒になったんだ。
豪華なコンパクトに入った白粉に鉛が入ってるかまではわからなかった。
炎色反応じゃ同系色になる元素が多すぎて特定出来ないし、鉛を確認する試薬なんてもんはこっちの世界にないからな。
だが、毒が入っていたのは間違いない。
その毒で、母上が亡くなったことも……。
母上の最後の姿を思い出すと、俺の中でむくりと、何かが目覚める気配を感じた。
それは一気に全身を駆け巡る。
熱くなった血液が頭に上った時、俺の体は勝手に動いていた。
「貴様は自身の商品に致命的な欠陥があることを知りながら、金を稼ぐために見て見ぬ振りをした。その結果、俺の母上だけでなく、多くの子どもたちの命を奪った。貴様は――王国のゴミだ」
「ち、ちが……俺は……知らない……なにも知らないッ!」
「このゴミを掃除しようにも、これまでファンケルベルクは一切手が出せなかった。なぜだかわかるか?」
「ヴァ、ヴァルトナーが、守っていたから……」
「くっくっく……。貴様から後ろ盾を引き剥がすのに、なかなか苦労したぞ? ヴァルトナーはああ見えて、義理堅いからな」
正確には、金のなる木は枯れるまでへし折らない。
一年前。
俺はエレン婦人と交渉の末、このファンデーションの流通封鎖を勝ち取った。
俺が化粧品を持ち込んでも、それだけではエレン婦人は頷かなかった。
最終的に頷かせたのは、ファンケルベルク流の――脅迫だ。
『これが毒だって気づいてますよね?』
『ならエレンさんは、どうして今、この〝アドレアいち〟と言われるファンデーションを使用されていないんですか?』
『知っていて、俺の母上に忠告をしなかった――見殺しにした』
あとは、両家がぶつかって国が不安定になる可能性をほのめかしながら、この男を守るにはデメリットが大きくないかと、丁寧に〝オハナシ〟させてもらった。
そうしたら、あっさり折れた。
まあ、仕方ないよな。
誰だって、他人を守るよりも、自分が一番可愛いもん。
他人の命を守るためにとんでもない対価を支払うくらいなら、さっさと切り捨てたほうがいい。
「ヴァルトナーの後ろ盾さえなくなれば、あとはファンケルベルクの出番だ」
この男をこちら側に引きずり込む。
じゃなきゃ、手を出せないからな。
俺は手を胸に当て、慇懃に頭を下げる。
「ようこそ、我々の領域へ」
「や、やめてくれ! ま、まだ死にたくないッ!!」
「ほう? 他人を殺害しようとしといて、自分は生きながらえたいと? 汚物に勝るクズの言葉は、聞くに堪えんな」
影を操り、口を塞ぐ。
少しずつ影の中に埋まる。
ガクガクと震える男の瞳から、ボロボロと涙が流れ落ちる。
「――ッ! ――ッ!!」
「醜いな。生きる価値もない」
「~~~~~ッ!!」
「これまで自分の商品で殺してきた者に懺悔をしながら――去ね」
「――」
影はあっという間に男をすべて飲み込んだ。
これで、復讐――母上の仇討ちが終了だ。
ふぅ、と少し力が抜ける。
体に自由が戻った。
さっきのあれは、エルヴィンの魂……だったのかもな。
直接面識のない母上の仇討ちに対して、あそこまで感情を高ぶらせるのはおかしいもんな。
「エルヴィン様、その……大丈夫でしょうか?」
「……ああ」
ハンナが近づいて来て、俺は少し頭が痛い。
そうだ、今度はこっちがあるんだ……。
正直、めちゃくちゃめんどくさい。
――が、今後のためにもやるしかないな。
16
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
学生学園長の悪役貴族に転生したので破滅フラグ回避がてらに好き勝手に学校を魔改造にしまくったら生徒たちから好かれまくった
竜頭蛇
ファンタジー
俺はある日、何の予兆もなくゲームの悪役貴族──マウント・ボンボンに転生した。
やがて主人公に成敗されて死ぬ破滅エンドになることを思い出した俺は破滅を避けるために自分の学園長兼学生という立場をフル活用することを決意する。
それからやりたい放題しつつ、主人公のヘイトを避けているといつ間にかヒロインと学生たちからの好感度が上がり、グレートティーチャーと化していた。
僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる