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六話 幸せの果て※
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グレーテルは、静かに涙を流すヘンゼルを見ていた。義妹との甘い結婚生活を夢見て、ありとあらゆる邪魔者を排除してきたのだろう。
まだ、ヘンゼルによって家族が殺されてしまった事を、上手く飲み込めないグレーテルの耳元に、メフィストの低い声が響く。
「ほら、御覧なさいグレーテル。こうして私がお前に触れる度に、あの男は勃起しているのですよ」
「あっ……はぁっ……んっ、あぁっ……はい、メフィスト様……ひっ……んっ、んぅ……あ、はぁっ……ま、待って、やっぱり……恥ずかしいです」
メフィストが、グレーテルの控えめな乳房の中心に芽吹く、薄桃色の乳輪を、焦らすように人差し指でなぞり、指先で摘むと、彼女は敏感に反応した。
あれから、グレーテルは蕩けるような甘い快楽を、メフィストから与え続けられている。
黒衣の悪魔は、この背徳的な閨とは対照的に、口の悪い冗談は言えど、普段の彼は優しく、紳士に振る舞い、グレーテルを妻として丁寧に歓迎してくれる。
それは、目に見えない使用人達も同じで、グレーテルの世話を焼いてくれた。この古城では、彼女は誰からも蔑まれる事もなく、メフィストの伴侶として大事に愛されている。
グレーテルが年頃になって、義兄以外の異性に出逢ったのは、彼が初めてだ。
神秘的で美しく、物知りで、底知れぬ暗い闇を持つ、夜のような悪魔メフィスト。グレーテルは、このミステリアスな彼に惹かれるようになり、この閉鎖的な荊棘の城が、安住の地に思えた。
「グレーテルっ、そんなに喘いで……穢らわしいぞ。他の男に触れられて感じるだなんて」
「はっ、ヘンゼル。嘘はいけませんねぇ。もう、目を逸らすのはおよしなさい。お前は、娼婦の母が男と寝ているのを見ながら、自慰行為をしていたでしょう? ほら、グレーテルはこんなにも美しい」
椅子の上で縛られ、項垂れていたヘンゼルは、軽蔑するような言葉を吐きながらも、下半身は素直に反応していた。悔しいが、グレーテルはあのような格好をして、別の男に触れられていても、変わらず美しい。
メフィストの言う通り、母を穢らわしく思いながらも、彼自身は男女の営みを盗み見る行為に興奮していた。
次々と高貴な男達に抱かれ、母が奪われて行くのに、妙な高揚感を感じていたのだ。
「ひっ……んぁっ……はぁ♡ あっ、だめ、メフィストさまぁっ……んんっ、そこっ、はあっ……ふっ……んぁっ……♡ 恥ずかしい、ヘンゼルお兄様、穢らわしい妹で……ごめんなさい」
グレーテルの甘い嬌声に誘われるように、ヘンゼルは恐る恐る彼女を見た。青白い手に揉みしだかれる柔らかな乳房、そして、ヘンゼルに見せつけるように開かれた薄桃色の花弁。
メフィストは、小さな粒を中指で撫でていた。敏感な部分を擦られると、薄桃色の陰裂から、甘い蜜が太腿に滴り落ちる。
ヘンゼルはその痴態を凝視し、視線を逸らせなくなっていた。
縛られていなければ、今直ぐグレーテルを押し倒してしまいたい。ヘンゼルは観念したように涙を流し、鼻を啜りながら言う。
「あぁ……うう。そうだ。そうだよ、グレーテル……。美しい……お前は本当に美しいよ」
「さぁ、グレーテル。お前の不道徳で可憐な花を、もっとヘンゼルにお見せなさい。私の指でイクところを、じっくり見て頂きましょう」
「は……い」
彼女を抱き上げ、ベッドに座ったメフィストは、グレーテルに自分の両脚を支えるように命令した。与えられる快感を、知っているグレーテルは、素直に脚を開けて、メフィストに背中を預ける。
青白い華奢な指が、薄桃色の両方のヒダを、優しく円を描くように撫でた。
「んぁっ……はあぁあ、はっ………あっ、メフィストさま、恥ずかしい、んぁぁ♡ あ、ああっ、はっ、そこ……んぁっ♡ ヘンゼルお兄様っ、恥ずかしいのに……やぁぁっ……感じちゃうの……み、見ないでぇ……っ」
メフィストの指が、焦らすように陰裂を上下に撫で、小さな穴へ二本の指を挿入した。そして、空いた左手で陰核を優しく撫で、扱く。
黒衣の悪魔は、二本の指を掻き混ぜ、上部を優しく引っ掻くように愛撫すると、グレーテルは背中を反らして喘いだ。
メフィストの長く繊細な指が、膣内を突き上げ、掻き混ぜる度に、彼女は恍惚とした表情を浮かべながら、快感に悶える。
「知っていますよ、グレーテル。お前は貪欲で、私の指を直ぐに欲しがる淫乱な雌猫ですから。だからやすやすと共に育った義兄のようなヘンゼルに、処女を奪われたのです。本当に困った娘ですよ。ほら、言いなさい。お前は誰の物ですか?」
メフィストが、二本の指を動かすとじゅぶ、じゅぶといやらしい音が響き、はしたない蜜が飛び散る。
ずるずると体が滑り、グレーテルは短く呼吸を吐き出して、息も絶え絶えになりながら喘いだ。
悪魔の指は、グレーテルの性感帯を完璧に把握し、最上級の快楽を与えるために、絶妙な速さで動かされる。
「ひやぁっ……っ、あっあっあっ♡ ん~~~っ、わ、私はっ……んんっ、メフィスト様のものですっ……はっ、ああっ、ひぁっ……産まれる前からっ……決まっていましたっ……だからっ……! あっ、んぁ、やらっ、だめぇっ……それっ、きもちいいっあっ、~~~~ッッ♡♡」
じゅぽ、じゅぽ、と陰核の裏と表を刺激されると、グレーテルの媚肉は彼の指を締め付け、喜んで答えるように蠢いた。グレーテルは頬を赤らめ、切なく顔を歪ませて、絶頂に達する。
ヘンゼルは、ゴクリと喉を鳴らした。
無垢で可憐なグレーテルの花弁を、メフィストの指が出入りする度に、痛いほど自分の陰茎が反応する。
「あんんっ さ、さっき、イッたばかりなのっ、メフィストさまぁっ♡ あっあっあっ♡ あんっ、んぁ、おくぅっ……はぁっ、あっ、おくきもちいいっ、あ、あはぁっ……♡♡♡ 許してくらさっ、やぁ、だめだめ、メフィストさまっ、また、きちゃう……くるっ、くるぅ♡♡♡」
————ずちゅ、ぬちゅ、くちゅ。
メフィストの指が深く挿入され、子宮口の付近を押すように二本の指を動かされると、グレーテルは咽び泣きながら、二度目の絶頂に達して、腰を震わせた。
その様子にメフィストは艶やかに微笑む。
彼はひくひくと収縮する膣内から、愛液を引きながら指を抜いた。絶頂に達した余韻からなのか、膣口は物欲しそうに蠢き、淫らな蜜が溢れ落ちる。
不意にグレーテルの陰部を指で開き、身を乗り出したメフィストは、ペロリとそこを舐めた。
苦悶の表情で二人の閨を見守るヘンゼルのズボンは、情けなく先走りの液体で濡れている。
「……お前は、一体何が望みなんだ」
「結論を急ぐのは関心しませんねぇ。卑しい犬には躾が必要です。お前は自分の欲のために、平気で人を殺める事が出来る人間です。私は、そういう人間は嫌いではありませんよ」
ゆっくりと上体を戻したメフィストは、グレーテルを膝に乗せ、陰茎を取り出しニヤリと笑った。ついにヘンゼルが、最も恐れていた事が起きる。
「刮目なさい。グレーテルが私の陰茎を咥えるところを。この娘が誰の花嫁かと言う事を」
メフィストの瞳が、暗闇の中で青白い炎のように鋭く輝いた。黒衣の悪魔の背に、地獄の炎で燻り、焦げたような黒翼が広がるのが見え、ヘンゼルはガタガタと椅子を揺り動かした。
「ひっ、や、やめろぉっ……!」
「~~~~ッッ♡♡」
ヘンゼルの目の前で、メフィストの陰茎が最愛の義妹に挿入される。彼女は声も出せずに真っ赤になって、背中を反らした。
ピッタリとグレーテルの体に馴染む彼の分身は、媚薬なども使っていないのに、挿入されただけで意識が飛ぶほど気持ちがいい。
美しい悪魔の胸の上で、突き上げられると、グレーテルは口端から銀糸を垂らし、脳内に火花が散るのが見えた。
ごり、ごりと擦られる度に、膣内が蠕動する。
「はっ……あぁぁ♡ んんっ、きもちいいっ……あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡ やぁぁ、ひぅ……めふぃすとさまぁっ……んんん~~~~♡♡ そこ、すごいっ、あぁあ♡ だめぇ、そこばっかりっ、んぁ、きもちいいですぅ♡」
メフィストは彼女の腰に腕を回して、挑発的に自分の腰をグラインドさせ、突き上げた。グレーテルは彼の胸板の上で、快楽に悶える。
メフィストは、上部の肉壁を擦り付けながら、最奥にあるグレーテルが最も快楽を感じる場所へと目指した。
繰り返し捏ね回し、突き上げると、歓喜するように蜜壺全体で陰茎を包み込み、締め付け、蠢いて受け入れる。
とろとろの媚肉が、貪欲に陰茎に絡みつき、素早く抜き差しされると、大量の蜜を滴らせる。その様子は、視覚的にも激しい興奮を煽った。
彼女の耳元で、メフィストの含み笑いが聞こえる。
「はぁ……、無垢である故に堕落するのも早いですねぇ。グレーテル、お前の女陰が喜んでいますよ。はぁ、しかし……この私を唸らせる名器です。はぁ、さぁ……私のグレーテル。先走りの汁を垂らすお前の兄の前で懺悔しなさい」
「はぁっ……♡ はぁっ……♡ んんっ、ごめんなさい、ヘンゼルお兄様。あぁあっ♡ 私は、メフィスト様のものですっ♡♡ メフィスト様の陰茎で、何度もっ……はしたなく……♡♡ イクっ…… あっあっ、許して、許してください、こんな懺悔させる、なんてっ、メフィストさま、ひどいっ、あ、あはぁあっ、イクッ、気持ちいい、んぁぁ♡♡ やらぁ、イッたばかりなのにぃ♡♡」
メフィストの意地悪な攻めに、何度も絶頂に達するグレーテルは、泣きながらヘンゼルに懺悔した。
自分の目の前で潮吹きし、白濁した欲望を注ぎ込まれるという痴態に、彼は呆然としながら、目を離せずにいた。
その動きは激しくなり、パンパンと肌がぶつかり合う音がする。
快楽に蝕まれながら、メフィストに飲まれ、ヘンゼルへの罪悪感で涙を流す義妹に、同じく彼自身も涙を流して、笑った。
もう、彼女は戻れない。心も体もメフィストの物だ。
「グレーテル……、お前は最悪だ……たけど最高の……たんぽぽ姫だよ」
これ以上ない位、ヘンゼルは興奮していた。
メフィストが陰茎を抜くと、蜜の銀糸を引きながら離れ、どろりといやらしい白濁した残滓が流れ落ちる。メフィストは呼吸を乱す、グレーテルの首筋に口付け、ヘンゼルを見つめた。
メフィストの瞳が青白く光り、彼を縛っていた椅子が、前方に移動する。二人とかなり近い距離まで移動させられた。彼を縛っていた拘束具がするりと落ちて自由になると、ヘンゼルは彼を訝しげに見た。
「な、なにを……する気だ?」
「なぁに、お前が私に飼われる犬だと自覚出来れば、お前に褒美をやろうかと思いましてね。私に精液を注がれたグレーテルの女陰を綺麗になさい。後孔から入口まで。ほんの少し味あわせてさしあげますよ」
屈辱的な命令だった。
他の男に精を注がれた、最愛の義妹の陰部を舐め、綺麗にしろだなんてとんでもない。
しかしメフィストによって蹂躙され開かれた花弁は、まるで熟れた果実のように淫らで、美味しそうに見える。
「そんな事、僕がするわけ……が」
「欲しいでしょう、ヘンゼル。メフィスト様、ありがたく頂戴しますと言いなさい。お前が生き残れる道は、それしかありませんよ」
薄桃色の花弁から漂う、グレーテルの甘い雌の香りに、くらくらと目眩がする。この黒衣の悪魔は、自分をからかい嘲笑っているのではないか。
だが、グレーテルの誘惑には抗えない。
「メフィスト……様、ありがたく……頂戴、します」
「良く出来ました。お前を殺すのは簡単だが、こちらの方が愉快でしょう?」
メフィストの瞳は冷たく、そして嗜虐的に光っている。グレーテルを穢す、悪魔のおぞましい精液にもヘンゼルは興奮して、気がつけば犬のように四つん這いなり、彼女の花弁に舌を這わせた。
「ひゃあっ……♡♡ あっ、ああ、んぁあ、い、いや、ヘンゼルお兄様……はっ、あぅ……ああ、汚いわ、んぅぅ……お兄様、そんな事、しないでっ……はっ、あぁ……やっ、あんん、はっ、ひっっ♡」
ヘンゼルは、慎ましいグレーテルの後孔から膣口に至るまで、舌を上下に這わせながら舐めた。ピッタリと陰裂に収まる太い舌に彼女は身悶える。
柔らかな花弁の感覚を舌で確かめ、男の匂いを綺麗に消す。徐々にその屈辱的な行為に、ヘンゼルは興奮していた。
まるで犬のように、他の男に抱かれた義妹の花弁を掃除する。その行為に喜びを感じ、何か新しい扉が開いたような気がした。
そして、勃起した自分の陰茎に触れて自慰する。
「はっ、はっ……これは愉快ですねぇ、グレーテル。この卑しい犬には、これからお前の掃除係として舐めさせましょう。ほら、喜びのあまり、自分の陰茎を扱いている。そうだ、もっと掃除させるために、お前の陰核も扱いてさしあげましょうか?」
「あっ……やぁっ……んん~~~~ッッッ♡ ひっ、やらぁ、だめ、きもちいいっ、舌と指きもちいい、んぁぁ♡♡ はっ、ああっ、んぅ~~~~ッッ♡♡」
メフィストの細い指が陰核を擦り、乳房を揉まれ乳頭を擽られると、グレーテルは、また甘い蜜を滴らせた。
無心で陰部を舐めるヘンゼルと、焦らすように陰核を撫でるメフィストに、とうとう幾度目かの絶頂に達して、グレーテルは頭が真っ白になる。
最愛の義妹が漏らす、甘い絶頂の嬌声に興奮したヘンゼルも、果ててしまった。
「はぁ……はぁ……」
呼吸を乱す、義兄妹を見ながらメフィストは優雅に笑った。グレーテルの体を反転させ上半身を起こすと、膝の上で夫を見上げるグレーテルに、甘い口付けを与え舌を絡める。そして柔らかな黄金の髪を優しく撫でた。
濡れた瞳を向け、グレーテルは恍惚とした表情でメフィストを見る。
「グレーテル。私は、この男がいずれ城に来る事を知っていました。ヘンゼル、お前は私が何をするつもりなのかと問いましたね。私は、お前達の魂を堕落させたいのですよ。それに、私の花嫁にはもっと肉欲に溺れてもらわなければ退屈です」
「肉欲に……溺れる……」
メフィストの言葉を繰り返しただけで、ヘンゼルはゴクリと喉を鳴らす。
メフィストは臀部を優しく撫で、中指で後孔を解すと、グレーテルは小さく喘いだ。そこに触れる事は教会や世間にとって背徳的な行為で、罪深い。
純粋に快楽だけを求める者だけが、行う禁断の行為だ。
「はぅ……あっ、んんっ、んぁ、お尻はだめ、だめです、メフィスト様、あ、あぁっ……はふっ、こんなところで感じたらっ……あ、ひぃ……んっ♡」
「ぐ、グレーテル……。まさか……そんなところまでこの悪魔に……メフィスト様に犯されたのか」
指を優しく上下に動かすと、再び薄桃色の花弁が潤んだ。小さな後孔は、メフィストの指が動かされる度に淫らに絡みつき、腸内を擦られる度に快感に喘いだ。メフィストは再び寝転ぶと、彼女の蜜を掬い後孔に指を挿入し、ぬぷぬぷと動かす様子を見せつける。
「あ、あぁっ……♡ ゃ、み、見ないで……見ないでぇ、ヘンゼルお兄様っ……はぁっ……うぅ、んんっ、あっ、お尻で感じているところ、見ないでぇ、んああっ♡♡」
「グレーテルの全ては、私の物です。ほら、後孔もほどよく解れてきましたね。グレーテルはここに挿れるのも好きだ。ヘンゼル、愚かなお前にも分かるでしょう? 彼女の女陰は当然ながら私だけの特権。ですから、お前はこちらでグレーテルを喜ばせなさい。肛門性交の罪を犯すチャンスですよ」
濡れた花弁に、メフィストの陰茎が再び挿入されると、グレーテルは猫のように背中をを反らせる。戸惑っていたヘンゼルだが、グレーテルの全てを欲していた彼は、臀部の間に陰茎を擦りつけ、ゆっくりと挿入した。
「ひっ、~~~~ッッッ♡♡」
「はぁっ……あぁ、グレーテル……愛してる、グレーテル。はぁ、なんて気持ちが良いんだ……僕以外の男の陰茎を咥えて、後孔まで貪欲に絡みついてくるなんて……はぁっ」
二本の固い肉棒が内部で擦れ、グレーテルの思考はドロドロに溶けていた。この美しい悪魔から与えられる、甘い砂糖菓子のような快楽は、グレーテルの心と体を支配し、堕落の底へと導く。
膣口と後孔に挿入されたそれが蠢く度に、内部が波打ち、淫靡な音を立てる。頬を染めたグレーテルの瑠璃色の濡れた瞳はさらに艶を増していった。
「気持ちが良いでしょう、グレーテル。私の見立て通り、お前は快楽に堕ちて行く。はぁっ……んん……物覚えの良い人間は好きですよ、グレーテル。お前は愛らしい。私の可愛い妻だ」
「はっ、あぁあ、ひっ、んんん、すごい、気持ちいい、メフィストさま、ヘンゼルお兄様っ……あっ、あっあっあっ、おくっ……擦れてぇ、きもちよすぎるっ、あぁ、いやぁ、だめぇ……あん、こんなの、また、イクッ、イッちゃう、~~~~ッッッ♡♡♡」
「はぁっ……はっ、最高だ。あぁ、可愛い、愛してる、あぁ、僕のたんぽぽ姫。はぁっ……締め付けられるっ……」
結合部から粘着音が響き、三人の体が怪しく絡み合う。やがて、二人の男が速度を速めると、グレーテルは何度も絶頂に達する。
後を追うようにして、ヘンゼルが腸内に欲望を吐き出し、続いてメフィストが膣内に熱い欲望を注いだ。
グレーテルが呼吸を乱して倒れ込むと、二人が放った白い液体が溢れかえり、シーツを濡らした。
✣✣✣✣
昏き森には、一つだけ願いを叶えてくれる魔法使いがいるという。
ようやく荊棘の古城を見つけた出した老騎士の男は、玉座に座る黒衣の魔法使いの前に跪いた。
「————昏き森の魔法使いよ。どうか私の願いを叶えてくれ」
美しい魔法使いの膝には、黄金の髪を足首まで伸ばした、瑠璃色の瞳の娘が首元に抱きつき、クスクスと妖艶に笑って耳打ちしていた。
そして、魔法使いの傍らには微動だにしない赤毛の騎士が立っている。彼の首には、まるで犬のように太い棘のついた首輪がかせられめいる。
「良いでしょう。グレーテルに感謝なさい。さぁ、お前の願いはなんですか?」
END
まだ、ヘンゼルによって家族が殺されてしまった事を、上手く飲み込めないグレーテルの耳元に、メフィストの低い声が響く。
「ほら、御覧なさいグレーテル。こうして私がお前に触れる度に、あの男は勃起しているのですよ」
「あっ……はぁっ……んっ、あぁっ……はい、メフィスト様……ひっ……んっ、んぅ……あ、はぁっ……ま、待って、やっぱり……恥ずかしいです」
メフィストが、グレーテルの控えめな乳房の中心に芽吹く、薄桃色の乳輪を、焦らすように人差し指でなぞり、指先で摘むと、彼女は敏感に反応した。
あれから、グレーテルは蕩けるような甘い快楽を、メフィストから与え続けられている。
黒衣の悪魔は、この背徳的な閨とは対照的に、口の悪い冗談は言えど、普段の彼は優しく、紳士に振る舞い、グレーテルを妻として丁寧に歓迎してくれる。
それは、目に見えない使用人達も同じで、グレーテルの世話を焼いてくれた。この古城では、彼女は誰からも蔑まれる事もなく、メフィストの伴侶として大事に愛されている。
グレーテルが年頃になって、義兄以外の異性に出逢ったのは、彼が初めてだ。
神秘的で美しく、物知りで、底知れぬ暗い闇を持つ、夜のような悪魔メフィスト。グレーテルは、このミステリアスな彼に惹かれるようになり、この閉鎖的な荊棘の城が、安住の地に思えた。
「グレーテルっ、そんなに喘いで……穢らわしいぞ。他の男に触れられて感じるだなんて」
「はっ、ヘンゼル。嘘はいけませんねぇ。もう、目を逸らすのはおよしなさい。お前は、娼婦の母が男と寝ているのを見ながら、自慰行為をしていたでしょう? ほら、グレーテルはこんなにも美しい」
椅子の上で縛られ、項垂れていたヘンゼルは、軽蔑するような言葉を吐きながらも、下半身は素直に反応していた。悔しいが、グレーテルはあのような格好をして、別の男に触れられていても、変わらず美しい。
メフィストの言う通り、母を穢らわしく思いながらも、彼自身は男女の営みを盗み見る行為に興奮していた。
次々と高貴な男達に抱かれ、母が奪われて行くのに、妙な高揚感を感じていたのだ。
「ひっ……んぁっ……はぁ♡ あっ、だめ、メフィストさまぁっ……んんっ、そこっ、はあっ……ふっ……んぁっ……♡ 恥ずかしい、ヘンゼルお兄様、穢らわしい妹で……ごめんなさい」
グレーテルの甘い嬌声に誘われるように、ヘンゼルは恐る恐る彼女を見た。青白い手に揉みしだかれる柔らかな乳房、そして、ヘンゼルに見せつけるように開かれた薄桃色の花弁。
メフィストは、小さな粒を中指で撫でていた。敏感な部分を擦られると、薄桃色の陰裂から、甘い蜜が太腿に滴り落ちる。
ヘンゼルはその痴態を凝視し、視線を逸らせなくなっていた。
縛られていなければ、今直ぐグレーテルを押し倒してしまいたい。ヘンゼルは観念したように涙を流し、鼻を啜りながら言う。
「あぁ……うう。そうだ。そうだよ、グレーテル……。美しい……お前は本当に美しいよ」
「さぁ、グレーテル。お前の不道徳で可憐な花を、もっとヘンゼルにお見せなさい。私の指でイクところを、じっくり見て頂きましょう」
「は……い」
彼女を抱き上げ、ベッドに座ったメフィストは、グレーテルに自分の両脚を支えるように命令した。与えられる快感を、知っているグレーテルは、素直に脚を開けて、メフィストに背中を預ける。
青白い華奢な指が、薄桃色の両方のヒダを、優しく円を描くように撫でた。
「んぁっ……はあぁあ、はっ………あっ、メフィストさま、恥ずかしい、んぁぁ♡ あ、ああっ、はっ、そこ……んぁっ♡ ヘンゼルお兄様っ、恥ずかしいのに……やぁぁっ……感じちゃうの……み、見ないでぇ……っ」
メフィストの指が、焦らすように陰裂を上下に撫で、小さな穴へ二本の指を挿入した。そして、空いた左手で陰核を優しく撫で、扱く。
黒衣の悪魔は、二本の指を掻き混ぜ、上部を優しく引っ掻くように愛撫すると、グレーテルは背中を反らして喘いだ。
メフィストの長く繊細な指が、膣内を突き上げ、掻き混ぜる度に、彼女は恍惚とした表情を浮かべながら、快感に悶える。
「知っていますよ、グレーテル。お前は貪欲で、私の指を直ぐに欲しがる淫乱な雌猫ですから。だからやすやすと共に育った義兄のようなヘンゼルに、処女を奪われたのです。本当に困った娘ですよ。ほら、言いなさい。お前は誰の物ですか?」
メフィストが、二本の指を動かすとじゅぶ、じゅぶといやらしい音が響き、はしたない蜜が飛び散る。
ずるずると体が滑り、グレーテルは短く呼吸を吐き出して、息も絶え絶えになりながら喘いだ。
悪魔の指は、グレーテルの性感帯を完璧に把握し、最上級の快楽を与えるために、絶妙な速さで動かされる。
「ひやぁっ……っ、あっあっあっ♡ ん~~~っ、わ、私はっ……んんっ、メフィスト様のものですっ……はっ、ああっ、ひぁっ……産まれる前からっ……決まっていましたっ……だからっ……! あっ、んぁ、やらっ、だめぇっ……それっ、きもちいいっあっ、~~~~ッッ♡♡」
じゅぽ、じゅぽ、と陰核の裏と表を刺激されると、グレーテルの媚肉は彼の指を締め付け、喜んで答えるように蠢いた。グレーテルは頬を赤らめ、切なく顔を歪ませて、絶頂に達する。
ヘンゼルは、ゴクリと喉を鳴らした。
無垢で可憐なグレーテルの花弁を、メフィストの指が出入りする度に、痛いほど自分の陰茎が反応する。
「あんんっ さ、さっき、イッたばかりなのっ、メフィストさまぁっ♡ あっあっあっ♡ あんっ、んぁ、おくぅっ……はぁっ、あっ、おくきもちいいっ、あ、あはぁっ……♡♡♡ 許してくらさっ、やぁ、だめだめ、メフィストさまっ、また、きちゃう……くるっ、くるぅ♡♡♡」
————ずちゅ、ぬちゅ、くちゅ。
メフィストの指が深く挿入され、子宮口の付近を押すように二本の指を動かされると、グレーテルは咽び泣きながら、二度目の絶頂に達して、腰を震わせた。
その様子にメフィストは艶やかに微笑む。
彼はひくひくと収縮する膣内から、愛液を引きながら指を抜いた。絶頂に達した余韻からなのか、膣口は物欲しそうに蠢き、淫らな蜜が溢れ落ちる。
不意にグレーテルの陰部を指で開き、身を乗り出したメフィストは、ペロリとそこを舐めた。
苦悶の表情で二人の閨を見守るヘンゼルのズボンは、情けなく先走りの液体で濡れている。
「……お前は、一体何が望みなんだ」
「結論を急ぐのは関心しませんねぇ。卑しい犬には躾が必要です。お前は自分の欲のために、平気で人を殺める事が出来る人間です。私は、そういう人間は嫌いではありませんよ」
ゆっくりと上体を戻したメフィストは、グレーテルを膝に乗せ、陰茎を取り出しニヤリと笑った。ついにヘンゼルが、最も恐れていた事が起きる。
「刮目なさい。グレーテルが私の陰茎を咥えるところを。この娘が誰の花嫁かと言う事を」
メフィストの瞳が、暗闇の中で青白い炎のように鋭く輝いた。黒衣の悪魔の背に、地獄の炎で燻り、焦げたような黒翼が広がるのが見え、ヘンゼルはガタガタと椅子を揺り動かした。
「ひっ、や、やめろぉっ……!」
「~~~~ッッ♡♡」
ヘンゼルの目の前で、メフィストの陰茎が最愛の義妹に挿入される。彼女は声も出せずに真っ赤になって、背中を反らした。
ピッタリとグレーテルの体に馴染む彼の分身は、媚薬なども使っていないのに、挿入されただけで意識が飛ぶほど気持ちがいい。
美しい悪魔の胸の上で、突き上げられると、グレーテルは口端から銀糸を垂らし、脳内に火花が散るのが見えた。
ごり、ごりと擦られる度に、膣内が蠕動する。
「はっ……あぁぁ♡ んんっ、きもちいいっ……あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡ やぁぁ、ひぅ……めふぃすとさまぁっ……んんん~~~~♡♡ そこ、すごいっ、あぁあ♡ だめぇ、そこばっかりっ、んぁ、きもちいいですぅ♡」
メフィストは彼女の腰に腕を回して、挑発的に自分の腰をグラインドさせ、突き上げた。グレーテルは彼の胸板の上で、快楽に悶える。
メフィストは、上部の肉壁を擦り付けながら、最奥にあるグレーテルが最も快楽を感じる場所へと目指した。
繰り返し捏ね回し、突き上げると、歓喜するように蜜壺全体で陰茎を包み込み、締め付け、蠢いて受け入れる。
とろとろの媚肉が、貪欲に陰茎に絡みつき、素早く抜き差しされると、大量の蜜を滴らせる。その様子は、視覚的にも激しい興奮を煽った。
彼女の耳元で、メフィストの含み笑いが聞こえる。
「はぁ……、無垢である故に堕落するのも早いですねぇ。グレーテル、お前の女陰が喜んでいますよ。はぁ、しかし……この私を唸らせる名器です。はぁ、さぁ……私のグレーテル。先走りの汁を垂らすお前の兄の前で懺悔しなさい」
「はぁっ……♡ はぁっ……♡ んんっ、ごめんなさい、ヘンゼルお兄様。あぁあっ♡ 私は、メフィスト様のものですっ♡♡ メフィスト様の陰茎で、何度もっ……はしたなく……♡♡ イクっ…… あっあっ、許して、許してください、こんな懺悔させる、なんてっ、メフィストさま、ひどいっ、あ、あはぁあっ、イクッ、気持ちいい、んぁぁ♡♡ やらぁ、イッたばかりなのにぃ♡♡」
メフィストの意地悪な攻めに、何度も絶頂に達するグレーテルは、泣きながらヘンゼルに懺悔した。
自分の目の前で潮吹きし、白濁した欲望を注ぎ込まれるという痴態に、彼は呆然としながら、目を離せずにいた。
その動きは激しくなり、パンパンと肌がぶつかり合う音がする。
快楽に蝕まれながら、メフィストに飲まれ、ヘンゼルへの罪悪感で涙を流す義妹に、同じく彼自身も涙を流して、笑った。
もう、彼女は戻れない。心も体もメフィストの物だ。
「グレーテル……、お前は最悪だ……たけど最高の……たんぽぽ姫だよ」
これ以上ない位、ヘンゼルは興奮していた。
メフィストが陰茎を抜くと、蜜の銀糸を引きながら離れ、どろりといやらしい白濁した残滓が流れ落ちる。メフィストは呼吸を乱す、グレーテルの首筋に口付け、ヘンゼルを見つめた。
メフィストの瞳が青白く光り、彼を縛っていた椅子が、前方に移動する。二人とかなり近い距離まで移動させられた。彼を縛っていた拘束具がするりと落ちて自由になると、ヘンゼルは彼を訝しげに見た。
「な、なにを……する気だ?」
「なぁに、お前が私に飼われる犬だと自覚出来れば、お前に褒美をやろうかと思いましてね。私に精液を注がれたグレーテルの女陰を綺麗になさい。後孔から入口まで。ほんの少し味あわせてさしあげますよ」
屈辱的な命令だった。
他の男に精を注がれた、最愛の義妹の陰部を舐め、綺麗にしろだなんてとんでもない。
しかしメフィストによって蹂躙され開かれた花弁は、まるで熟れた果実のように淫らで、美味しそうに見える。
「そんな事、僕がするわけ……が」
「欲しいでしょう、ヘンゼル。メフィスト様、ありがたく頂戴しますと言いなさい。お前が生き残れる道は、それしかありませんよ」
薄桃色の花弁から漂う、グレーテルの甘い雌の香りに、くらくらと目眩がする。この黒衣の悪魔は、自分をからかい嘲笑っているのではないか。
だが、グレーテルの誘惑には抗えない。
「メフィスト……様、ありがたく……頂戴、します」
「良く出来ました。お前を殺すのは簡単だが、こちらの方が愉快でしょう?」
メフィストの瞳は冷たく、そして嗜虐的に光っている。グレーテルを穢す、悪魔のおぞましい精液にもヘンゼルは興奮して、気がつけば犬のように四つん這いなり、彼女の花弁に舌を這わせた。
「ひゃあっ……♡♡ あっ、ああ、んぁあ、い、いや、ヘンゼルお兄様……はっ、あぅ……ああ、汚いわ、んぅぅ……お兄様、そんな事、しないでっ……はっ、あぁ……やっ、あんん、はっ、ひっっ♡」
ヘンゼルは、慎ましいグレーテルの後孔から膣口に至るまで、舌を上下に這わせながら舐めた。ピッタリと陰裂に収まる太い舌に彼女は身悶える。
柔らかな花弁の感覚を舌で確かめ、男の匂いを綺麗に消す。徐々にその屈辱的な行為に、ヘンゼルは興奮していた。
まるで犬のように、他の男に抱かれた義妹の花弁を掃除する。その行為に喜びを感じ、何か新しい扉が開いたような気がした。
そして、勃起した自分の陰茎に触れて自慰する。
「はっ、はっ……これは愉快ですねぇ、グレーテル。この卑しい犬には、これからお前の掃除係として舐めさせましょう。ほら、喜びのあまり、自分の陰茎を扱いている。そうだ、もっと掃除させるために、お前の陰核も扱いてさしあげましょうか?」
「あっ……やぁっ……んん~~~~ッッッ♡ ひっ、やらぁ、だめ、きもちいいっ、舌と指きもちいい、んぁぁ♡♡ はっ、ああっ、んぅ~~~~ッッ♡♡」
メフィストの細い指が陰核を擦り、乳房を揉まれ乳頭を擽られると、グレーテルは、また甘い蜜を滴らせた。
無心で陰部を舐めるヘンゼルと、焦らすように陰核を撫でるメフィストに、とうとう幾度目かの絶頂に達して、グレーテルは頭が真っ白になる。
最愛の義妹が漏らす、甘い絶頂の嬌声に興奮したヘンゼルも、果ててしまった。
「はぁ……はぁ……」
呼吸を乱す、義兄妹を見ながらメフィストは優雅に笑った。グレーテルの体を反転させ上半身を起こすと、膝の上で夫を見上げるグレーテルに、甘い口付けを与え舌を絡める。そして柔らかな黄金の髪を優しく撫でた。
濡れた瞳を向け、グレーテルは恍惚とした表情でメフィストを見る。
「グレーテル。私は、この男がいずれ城に来る事を知っていました。ヘンゼル、お前は私が何をするつもりなのかと問いましたね。私は、お前達の魂を堕落させたいのですよ。それに、私の花嫁にはもっと肉欲に溺れてもらわなければ退屈です」
「肉欲に……溺れる……」
メフィストの言葉を繰り返しただけで、ヘンゼルはゴクリと喉を鳴らす。
メフィストは臀部を優しく撫で、中指で後孔を解すと、グレーテルは小さく喘いだ。そこに触れる事は教会や世間にとって背徳的な行為で、罪深い。
純粋に快楽だけを求める者だけが、行う禁断の行為だ。
「はぅ……あっ、んんっ、んぁ、お尻はだめ、だめです、メフィスト様、あ、あぁっ……はふっ、こんなところで感じたらっ……あ、ひぃ……んっ♡」
「ぐ、グレーテル……。まさか……そんなところまでこの悪魔に……メフィスト様に犯されたのか」
指を優しく上下に動かすと、再び薄桃色の花弁が潤んだ。小さな後孔は、メフィストの指が動かされる度に淫らに絡みつき、腸内を擦られる度に快感に喘いだ。メフィストは再び寝転ぶと、彼女の蜜を掬い後孔に指を挿入し、ぬぷぬぷと動かす様子を見せつける。
「あ、あぁっ……♡ ゃ、み、見ないで……見ないでぇ、ヘンゼルお兄様っ……はぁっ……うぅ、んんっ、あっ、お尻で感じているところ、見ないでぇ、んああっ♡♡」
「グレーテルの全ては、私の物です。ほら、後孔もほどよく解れてきましたね。グレーテルはここに挿れるのも好きだ。ヘンゼル、愚かなお前にも分かるでしょう? 彼女の女陰は当然ながら私だけの特権。ですから、お前はこちらでグレーテルを喜ばせなさい。肛門性交の罪を犯すチャンスですよ」
濡れた花弁に、メフィストの陰茎が再び挿入されると、グレーテルは猫のように背中をを反らせる。戸惑っていたヘンゼルだが、グレーテルの全てを欲していた彼は、臀部の間に陰茎を擦りつけ、ゆっくりと挿入した。
「ひっ、~~~~ッッッ♡♡」
「はぁっ……あぁ、グレーテル……愛してる、グレーテル。はぁ、なんて気持ちが良いんだ……僕以外の男の陰茎を咥えて、後孔まで貪欲に絡みついてくるなんて……はぁっ」
二本の固い肉棒が内部で擦れ、グレーテルの思考はドロドロに溶けていた。この美しい悪魔から与えられる、甘い砂糖菓子のような快楽は、グレーテルの心と体を支配し、堕落の底へと導く。
膣口と後孔に挿入されたそれが蠢く度に、内部が波打ち、淫靡な音を立てる。頬を染めたグレーテルの瑠璃色の濡れた瞳はさらに艶を増していった。
「気持ちが良いでしょう、グレーテル。私の見立て通り、お前は快楽に堕ちて行く。はぁっ……んん……物覚えの良い人間は好きですよ、グレーテル。お前は愛らしい。私の可愛い妻だ」
「はっ、あぁあ、ひっ、んんん、すごい、気持ちいい、メフィストさま、ヘンゼルお兄様っ……あっ、あっあっあっ、おくっ……擦れてぇ、きもちよすぎるっ、あぁ、いやぁ、だめぇ……あん、こんなの、また、イクッ、イッちゃう、~~~~ッッッ♡♡♡」
「はぁっ……はっ、最高だ。あぁ、可愛い、愛してる、あぁ、僕のたんぽぽ姫。はぁっ……締め付けられるっ……」
結合部から粘着音が響き、三人の体が怪しく絡み合う。やがて、二人の男が速度を速めると、グレーテルは何度も絶頂に達する。
後を追うようにして、ヘンゼルが腸内に欲望を吐き出し、続いてメフィストが膣内に熱い欲望を注いだ。
グレーテルが呼吸を乱して倒れ込むと、二人が放った白い液体が溢れかえり、シーツを濡らした。
✣✣✣✣
昏き森には、一つだけ願いを叶えてくれる魔法使いがいるという。
ようやく荊棘の古城を見つけた出した老騎士の男は、玉座に座る黒衣の魔法使いの前に跪いた。
「————昏き森の魔法使いよ。どうか私の願いを叶えてくれ」
美しい魔法使いの膝には、黄金の髪を足首まで伸ばした、瑠璃色の瞳の娘が首元に抱きつき、クスクスと妖艶に笑って耳打ちしていた。
そして、魔法使いの傍らには微動だにしない赤毛の騎士が立っている。彼の首には、まるで犬のように太い棘のついた首輪がかせられめいる。
「良いでしょう。グレーテルに感謝なさい。さぁ、お前の願いはなんですか?」
END
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