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第一章 幼少期編
第六十話 本物の無気力はお勉強する(6)
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「どうか私の話を聞いてくださいませ!私は決してルシオン様を傷つけようとしたわけではないのです。これまでも生徒達のために心血を注いできましたわ。私の生徒を想う気持ちに偽りがないこと、殿下は分かってくださいますよね?」
「ああ。分かっている」
エディは夫人の手を取ると壁に寄りかからせた。三歳のエディに夫人を支えるのは不可能なので下から手を添えているだけだが、皇族が他人のために膝をついているということ自体が異常だ。
なんか気まずいしリッツェの後を追いかけようかな。それはそれで面倒だな。エド先生が来るのを待とう。
よっこらせ、とその場にお尻をついて座る。
未だ顔を青くしたままの夫人が一瞬鋭い目を此方に向けた。
が、エディの背中ですぐに遮られる。
エディが位置を少しずれたことで夫人が完全に見えなくなった。
今のは俺を庇ってくれたのか。
それとも夫人を庇ったのか。
「ルシオン様、そんなところに座ったら駄目ですよ!」
エディの行動に首を傾げていると騎士さんが慌てて抱っこしにきた。
ふむ。力加減はぎこちないが鍛えられた身体のおかげで安心感がある。あと数年もすれば立派な抱っこ名人になれるだろう。
床っていってもふわふわカーペットが敷いてあるから平気なんだけどな。俺が何処にでも座り込むのでこの屋敷にはフローリングが剥き出しになっている場所はない。
手のかかる子どもで申し訳ないぜ。
「………」
「………?」
不意に振り向いたエディと目が合った。
眉を下げ、弱々しい表情で俺を見た後すぐに夫人へと向き直る。
何か言いたげなのは感じ取れたけど肝心の言いたいことがさっぱり分からなかった。
ああでもなんか………申し訳なさそう?
あっけなく俺に背を向けたエディは夫人と真正面で向かい合う。
何度見てもつい最近四歳になったとは思えない大人びた空気を纏った子だ。同時にひどく張り詰めていて、少し弾いただけでプツリと千切れてしまいそうな危うさがある。
「俺は皇族だ」
強い意志の籠められた一言だった。
同時に何処からともなく薄い桃色の霧が現れて部屋に充満していく。
身体に悪そうな毒々しい色だ。しかし所詮は薔薇でいう棘のようなもので、この霧も美しく幻想的な魅力を孕んでいる。
ていうかこの霧………
クンクン。浅く空気を吸って確信する。
「もものにおいしゅる」
熟れた桃の香り。甘すぎて頭がクラクラする。
「………、殿下」
騎士さんは俺を抱いたままエディの隣に立ち、エディの顔色を伺っているようだった。
騎士さんの心配そうな表情と、エディの鋭い瞳。困惑しながらも慌てて口元を抑えた夫人。
三人の反応がこの霧の正体を物語っている。
―――『桃惑香』
代々皇族の血を持つ者だけに受け継がれる催眠魔法だ。この霧が蔓延る空間では誰も皇族に逆らうことは出来ない。皇族が皇族たる所以とも言われる能力だ。
夫人は霧を吸わないよう口を抑えているが細かい粒子は肌からだって侵入する。簡単に脳まで辿り着いていとも容易く操り人形にしてしまうのだ。
甘い匂いと薄く桃色に色付いた景色のせいで頭がぼやけている感じはあるが、身体的には全く害はない。
皇族の魔法については誰もが知っている事実だ。
しかし夫人は化粧が溶けるほど汗をかいて相当焦っている。
エディに問われて困ることが多すぎるのだから当然だ。
でももっと上手くやらないと。
そんなに取り乱していたらやましいことがあるのが丸分かりだぞ。俺よりずっと頭の切れるエディなら尚更だ。
「『如何なる状況下でも、私情に惑わされず平等な判断を下さなければならない。』
皇族として必要な心得の一つだと、夫人が教えてくれたことだ。言われなくても分かっている」
一つの国の頂点に立つ者に相応しい人道的な教えだ。実際その教えに俺は救われるわけだし。
しかし同時にとても残酷な教えにも思えた。
だって例えば俺の家族が何らかの罪に問われていたとして。
俺は覆しようのない証拠が残っていようと家族を信じる道を選ぶはずだ。理由は至極単純。そっちの方が楽だからだ。
「う…っ、うぅっ」
唯一の逃げ道が閉ざされた夫人は未だ意味もなく口を押さえたまま絶望の涙を大量に溢れさせた。
エディはそんな夫人を目を逸らさず真っ直ぐ捉えると罰を言い渡すように右手を伸ばしながら口を開く。
「嘘偽りなく答えろ。貴方は………」
けれど肝心な部分が声に出されることはなかった。それどころか霧も香りも一斉に引いていき、部屋には沈黙が流れる。
エディは驚きと安堵の混ざった表情をしていた。
エディがやろうとしていることに気づいた俺は騎士さんの腕を抜け出してエディの正面に立つと両手でその口を押さえつけたのだ。
「きかなくていーよ」
「………っ」
エディが何を問おうとしたのかは分からない。
普通に考えれば俺を叩いた理由だろうが、頭の良いエディはこの状況を見ただけでもっと深いところまで確信してしまったような気がして。
もしそうなら、聞きたくない言葉を聞いてしまうかもしれない。
「だいじょぶ。大人にまかしぇればいーの」
「………っ、お前馬鹿なのか!?この状況でこんな真似したら、お前が何か隠してるみたいだぞ!」
俺の手を振り払ったエディが涙目で叫んだ。
うーん。これは大丈夫なエディだな。
いつものツンデレのツンツンが出てきてるだけだ。
さっきみたいな切羽詰まった大人っぽさはエディらしくない。
………てかこの後皇帝とかが夫人に俺を叩いた理由を聞いたらまずいのでは?
俺が煽ったことがバレてしまう。そしたら神子の力のせいってことにすればいいか。
てことで俺は、「へーき」
「何が平気なんだよ!そんなに頬を真っ赤にして!」
ビシッと頬を指差される。
俺はここで漸く思い出した。
「………いちゃい」
ほっぺ、めっちゃ痛い。
「ああ。分かっている」
エディは夫人の手を取ると壁に寄りかからせた。三歳のエディに夫人を支えるのは不可能なので下から手を添えているだけだが、皇族が他人のために膝をついているということ自体が異常だ。
なんか気まずいしリッツェの後を追いかけようかな。それはそれで面倒だな。エド先生が来るのを待とう。
よっこらせ、とその場にお尻をついて座る。
未だ顔を青くしたままの夫人が一瞬鋭い目を此方に向けた。
が、エディの背中ですぐに遮られる。
エディが位置を少しずれたことで夫人が完全に見えなくなった。
今のは俺を庇ってくれたのか。
それとも夫人を庇ったのか。
「ルシオン様、そんなところに座ったら駄目ですよ!」
エディの行動に首を傾げていると騎士さんが慌てて抱っこしにきた。
ふむ。力加減はぎこちないが鍛えられた身体のおかげで安心感がある。あと数年もすれば立派な抱っこ名人になれるだろう。
床っていってもふわふわカーペットが敷いてあるから平気なんだけどな。俺が何処にでも座り込むのでこの屋敷にはフローリングが剥き出しになっている場所はない。
手のかかる子どもで申し訳ないぜ。
「………」
「………?」
不意に振り向いたエディと目が合った。
眉を下げ、弱々しい表情で俺を見た後すぐに夫人へと向き直る。
何か言いたげなのは感じ取れたけど肝心の言いたいことがさっぱり分からなかった。
ああでもなんか………申し訳なさそう?
あっけなく俺に背を向けたエディは夫人と真正面で向かい合う。
何度見てもつい最近四歳になったとは思えない大人びた空気を纏った子だ。同時にひどく張り詰めていて、少し弾いただけでプツリと千切れてしまいそうな危うさがある。
「俺は皇族だ」
強い意志の籠められた一言だった。
同時に何処からともなく薄い桃色の霧が現れて部屋に充満していく。
身体に悪そうな毒々しい色だ。しかし所詮は薔薇でいう棘のようなもので、この霧も美しく幻想的な魅力を孕んでいる。
ていうかこの霧………
クンクン。浅く空気を吸って確信する。
「もものにおいしゅる」
熟れた桃の香り。甘すぎて頭がクラクラする。
「………、殿下」
騎士さんは俺を抱いたままエディの隣に立ち、エディの顔色を伺っているようだった。
騎士さんの心配そうな表情と、エディの鋭い瞳。困惑しながらも慌てて口元を抑えた夫人。
三人の反応がこの霧の正体を物語っている。
―――『桃惑香』
代々皇族の血を持つ者だけに受け継がれる催眠魔法だ。この霧が蔓延る空間では誰も皇族に逆らうことは出来ない。皇族が皇族たる所以とも言われる能力だ。
夫人は霧を吸わないよう口を抑えているが細かい粒子は肌からだって侵入する。簡単に脳まで辿り着いていとも容易く操り人形にしてしまうのだ。
甘い匂いと薄く桃色に色付いた景色のせいで頭がぼやけている感じはあるが、身体的には全く害はない。
皇族の魔法については誰もが知っている事実だ。
しかし夫人は化粧が溶けるほど汗をかいて相当焦っている。
エディに問われて困ることが多すぎるのだから当然だ。
でももっと上手くやらないと。
そんなに取り乱していたらやましいことがあるのが丸分かりだぞ。俺よりずっと頭の切れるエディなら尚更だ。
「『如何なる状況下でも、私情に惑わされず平等な判断を下さなければならない。』
皇族として必要な心得の一つだと、夫人が教えてくれたことだ。言われなくても分かっている」
一つの国の頂点に立つ者に相応しい人道的な教えだ。実際その教えに俺は救われるわけだし。
しかし同時にとても残酷な教えにも思えた。
だって例えば俺の家族が何らかの罪に問われていたとして。
俺は覆しようのない証拠が残っていようと家族を信じる道を選ぶはずだ。理由は至極単純。そっちの方が楽だからだ。
「う…っ、うぅっ」
唯一の逃げ道が閉ざされた夫人は未だ意味もなく口を押さえたまま絶望の涙を大量に溢れさせた。
エディはそんな夫人を目を逸らさず真っ直ぐ捉えると罰を言い渡すように右手を伸ばしながら口を開く。
「嘘偽りなく答えろ。貴方は………」
けれど肝心な部分が声に出されることはなかった。それどころか霧も香りも一斉に引いていき、部屋には沈黙が流れる。
エディは驚きと安堵の混ざった表情をしていた。
エディがやろうとしていることに気づいた俺は騎士さんの腕を抜け出してエディの正面に立つと両手でその口を押さえつけたのだ。
「きかなくていーよ」
「………っ」
エディが何を問おうとしたのかは分からない。
普通に考えれば俺を叩いた理由だろうが、頭の良いエディはこの状況を見ただけでもっと深いところまで確信してしまったような気がして。
もしそうなら、聞きたくない言葉を聞いてしまうかもしれない。
「だいじょぶ。大人にまかしぇればいーの」
「………っ、お前馬鹿なのか!?この状況でこんな真似したら、お前が何か隠してるみたいだぞ!」
俺の手を振り払ったエディが涙目で叫んだ。
うーん。これは大丈夫なエディだな。
いつものツンデレのツンツンが出てきてるだけだ。
さっきみたいな切羽詰まった大人っぽさはエディらしくない。
………てかこの後皇帝とかが夫人に俺を叩いた理由を聞いたらまずいのでは?
俺が煽ったことがバレてしまう。そしたら神子の力のせいってことにすればいいか。
てことで俺は、「へーき」
「何が平気なんだよ!そんなに頬を真っ赤にして!」
ビシッと頬を指差される。
俺はここで漸く思い出した。
「………いちゃい」
ほっぺ、めっちゃ痛い。
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