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最強な不良くんの溺愛
愛される恋人 side絆那
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「おめでと絆那、ついに和凜ちゃんと付き合えたんだね。ほんとおめでとうだよー。でもちょっと早くない? 和凜ちゃんと絆那が出会ってから1か月経ったくらいだよ、今。」
休憩の合間、水翔にそう言われる。
どうしてこうなったのかは、こいつから質問攻めに遭ったから。
昨日のFuzzyとのことを聞かれ、はぐらかすわけにもいかず流れで言うしかなかった。
こいつには世話になってるし、言わなきゃとは分かっていたが……やはり、そう言われるか。
「それは俺だって分かってる。まだ完全に和凜の信頼を得られているわけじゃないだろうし、これからもっと信頼してもらうように努力する。」
「それならいいけど、まさか孤高の絆那がこの学校のマドンナを好きになるとは思ってなかったなー。……だけど、これから和凜ちゃんも危険な目に遭っちゃうかもしれないよね。」
「……まぁ、な。」
勝手につけられた“最強の一匹狼”という異名は、やはり面倒を引きつけてくるようで。
命知らずが俺に無駄に挑んでくるから、和凜が危険な目に遭うのは予想できる。
……だが分かってても、手放したくはない。
「そうならないよう、もっと俺も強くならなきゃいけない。手を出す奴が現れないようにしなきゃいけない。」
「いや、これ以上強くなったら絆那がグループ入っている意味なくなるって。今でもないようなもんなのに、それ以上強くなったらヤバいからやめとけ。……気持ちは分からなくはないけど。」
「じゃあいいだろ。和凜を守るためにはどちらにせよ、もっと強くならないとダメなんだ。」
「……重症だね、絆那。」
「勝手に言っとけ。どうせお前にも好きな奴ができたら分かるようになる。」
「はーい、そう思っときますよーっと。」
……ったく、他人事だと思って。
俺を眺めながら気持ち悪いほどにやける水翔に、ひとつ大きなため息を吐き出す。
はぁ……こんな話してたら、和凜に会いたくなってきた。
まだ離れてから数時間しか経ってないのに、いつ何時でも一緒にいたくて仕方ない。
……昼までは、もう少しか。
「絆那ー? めっちゃ眉間に皺寄ってるよー? そこまで和凜ちゃんに会いたいの?」
「……分かり切ってる事聞くんじゃねぇ。」
からかうのが好きな水翔は、そう言ってけらけら笑っている。
それに反応するのが鬱陶しくなって、俺は頬杖をついた。
あと、もう少しで和凜に会える。
会えない時間は好まないが、それまでに気持ちが積もると思えばいいだろう。
……心の片隅でそう思いながら、早く昼にならないかとずっと考えていた。
「いや~、まさか付き合ったなんてね。やるじゃない天狼っ!」
「何でお前がいんだよ。」
「いいじゃない。あたしは和凜の保護者的な立場なんだから……我が子の恋路は大事でしょ?」
「み、美月ちゃんったら……。」
ようやく来た、待ちに待っていた昼休憩。
最近はずっと和凜と居られなかったから、この瞬間だけでも嬉しすぎる。
……だが少しばかり、不満があった。
「別に長居するつもりはないわよ。天狼に言いたいことがあるの、あたしは。」
「え? そうだったの?」
「そうなのよ。……あたしはね、言わなきゃならないのよ和凜。」
香椎がいることに。
和凜が連れてきたのなら追い返すつもりはなかったが、香椎の独断で来たのなら追い返してやりたい。
しかし和凜が目の前にいる手前、強引な手は使えない。
どうしたものか……と、一人頭を悩ませる。
そんな俺の思考を遮るように、香椎がドヤッとした口調でこう言ってきた。
「あっら、てっきり強引に追い返すかと思ったけどしないのね。天狼って案外、慈悲深かったりするのかしら。」
「なわけないだろ。……和凜がいるからに決まってる。」
「でしょうね、あんたは和凜第一だろうし。」
……水翔もそうだったが、分かっていることをわざわざ尋ねてくるな。一体何がしたいんだかと呆れてしまう。
というか香椎は、いつまで居座る気なんだろうか。
早く和凜と二人きりになりたいから、言いたいことがあるのならさっさと言ってくれ。
するとその気持ちが伝わったのか、ようやく香椎が本題に入った。
「天狼こわ……さっさと言えばいいんでしょ。分かった、もう簡潔に済ませるわね。」
俺ってそんなに分かりやすいんだろうか、とつくづく思ってしまう。
さっきの香椎の言葉も、俺が思っていたことまんま言ったからそう思っても仕方ないが。
和凜は俺の隣で、何が起こってるのか分かっていない様子できょとんとしている。
そんな姿も何より可愛い。
……早く抱きしめたい。
途端、俺の気持ちをまたもや読んだのか、香椎がため息を吐きながら目を伏せた。
「和凜を悲しませたら、どうなるか分かってるわよね? あたしの妹分全員連れてきて、ボッコボコにしてあげるから!」
「……そんなこと、ならないと思うが。」
俺は和凜だけを愛していて、それはこれからも揺るがない。
はっきりそう言うも、香椎は心配なんだろう。若干渋っているような表情で、言葉を続けた。
「それは分かってるけど、万が一があったらいけないからね。あんたなら和凜を幸せにしてくれると思うけど、人生何があるか分かったもんじゃないから。」
……本当に和凜は、いろんな人に愛されてるな。
香椎の言葉には、和凜への愛が物凄く感じられる。それは俺じゃなくても、誰が聞いてもそう思うだろうと感じるほどに。
香椎の気持ちは、痛いほど分かる。
……だからこそ。
「俺だって、無責任にそう言っているわけじゃない。」
責任があるから、そう言っているんだ。
香椎が心配する気持ちももちろん分かる……が。
「お前が心配する隙もないくらい、俺は和凜を愛している。誰よりも、この世の何よりもだ。」
「……っ。」
ぐいっと和凜を引き寄せ、見せつけるように包み込む。
和凜は予想外だと言うように驚きながらも、俺に身を任せてくれた。
……可愛すぎるな。
そんな様子を見た香椎は一瞬目を見開いたが、直後安心したように背を向けて。
「それならいいの。悪いわね、せっかくの時間を邪魔して。」
片手を上げた香椎は、穏やかな視線に変わっている。
和凜はやはり意味が分かっていないようだが、香椎の次の言葉がとても嬉しかったようですぐに笑顔を咲かせた。
「和凜、幸せになりなさいよ。もし天狼に何かされたらすぐあたしに言って、ボコってあげるから。……それじゃ、また後でね。」
「美月ちゃん……ありがとうっ。」
頬を綻ばせ、香椎に手を振る和凜。
その後にぱたんと扉が閉まり、静寂が広がる。
……だが、そこまでは長くなくて。
「絆那さん……ぎゅー、です。」
っ……!
ぎゅっと、心臓を鷲掴みにされた気分に陥る。
……まさかこうして、和凜から抱きしめてくれるなんて。
「あいつ、案外優しんだな。」
「美月ちゃんはいつでも優しいですっ! 私のことを考えてくれて、最高の親友です!」
声色から、和凜も香椎をどれだけ想っているかが容易に分かる。
確かな信頼関係があるからこそ、できる芸当だとも捉えられた。
……俺も早く、和凜にもっと頼られたい。
今は香椎が一番近いかもしれないが、いずれはその座は俺が奪う。
「でも……」
そういったことを考えて、俺も優しく抱きしめ返した時。
不意にそんな言葉が聞こえ、意識を和凜に向ける。
それと同時……だった。
「絆那さんは私にとって……大好きな、彼氏ですっ……!」
「……和凜は、ずるいな。」
俺を翻弄して、ここまでさせるのはお前くらいだ。
抱きしめる腕を離しながら口にすると、和凜は何故か不満げに。
「絆那さんだって……かっこよすぎて、ずるいですっ。」
ぷくーっと頬を膨らませて、簡単にそう言うものだから。
「和凜、好きだ。」
「っ……。」
「誰よりも大好きだ。」
「き、絆那さんっ……?」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
「も、もう大丈夫です……!」
意地悪、したくなる。
「可愛すぎて言いたくなっただけだ、気にするな。」
「む、無理ですよっ!」
「そうか。……可愛い奴だな。」
「だ、だから……っ!」
自身の髪の毛の束を握りしめ、恥ずかしそうに目を逸らす和凜。
……ダメだな、きちんと自制しないと。
離れていても愛は積もるが、俺の場合は一緒にいても積もるらしい。
いや、倍増しているのほうが正しいか。
可愛すぎて、どうにかなる。
何事もほどほどが一番らしいが、これはそうもいかないらしい。
「これからも、俺の隣に居てくれ。」
……俺は頬を緩め、再び強く離れないように和凜を抱きしめた。
休憩の合間、水翔にそう言われる。
どうしてこうなったのかは、こいつから質問攻めに遭ったから。
昨日のFuzzyとのことを聞かれ、はぐらかすわけにもいかず流れで言うしかなかった。
こいつには世話になってるし、言わなきゃとは分かっていたが……やはり、そう言われるか。
「それは俺だって分かってる。まだ完全に和凜の信頼を得られているわけじゃないだろうし、これからもっと信頼してもらうように努力する。」
「それならいいけど、まさか孤高の絆那がこの学校のマドンナを好きになるとは思ってなかったなー。……だけど、これから和凜ちゃんも危険な目に遭っちゃうかもしれないよね。」
「……まぁ、な。」
勝手につけられた“最強の一匹狼”という異名は、やはり面倒を引きつけてくるようで。
命知らずが俺に無駄に挑んでくるから、和凜が危険な目に遭うのは予想できる。
……だが分かってても、手放したくはない。
「そうならないよう、もっと俺も強くならなきゃいけない。手を出す奴が現れないようにしなきゃいけない。」
「いや、これ以上強くなったら絆那がグループ入っている意味なくなるって。今でもないようなもんなのに、それ以上強くなったらヤバいからやめとけ。……気持ちは分からなくはないけど。」
「じゃあいいだろ。和凜を守るためにはどちらにせよ、もっと強くならないとダメなんだ。」
「……重症だね、絆那。」
「勝手に言っとけ。どうせお前にも好きな奴ができたら分かるようになる。」
「はーい、そう思っときますよーっと。」
……ったく、他人事だと思って。
俺を眺めながら気持ち悪いほどにやける水翔に、ひとつ大きなため息を吐き出す。
はぁ……こんな話してたら、和凜に会いたくなってきた。
まだ離れてから数時間しか経ってないのに、いつ何時でも一緒にいたくて仕方ない。
……昼までは、もう少しか。
「絆那ー? めっちゃ眉間に皺寄ってるよー? そこまで和凜ちゃんに会いたいの?」
「……分かり切ってる事聞くんじゃねぇ。」
からかうのが好きな水翔は、そう言ってけらけら笑っている。
それに反応するのが鬱陶しくなって、俺は頬杖をついた。
あと、もう少しで和凜に会える。
会えない時間は好まないが、それまでに気持ちが積もると思えばいいだろう。
……心の片隅でそう思いながら、早く昼にならないかとずっと考えていた。
「いや~、まさか付き合ったなんてね。やるじゃない天狼っ!」
「何でお前がいんだよ。」
「いいじゃない。あたしは和凜の保護者的な立場なんだから……我が子の恋路は大事でしょ?」
「み、美月ちゃんったら……。」
ようやく来た、待ちに待っていた昼休憩。
最近はずっと和凜と居られなかったから、この瞬間だけでも嬉しすぎる。
……だが少しばかり、不満があった。
「別に長居するつもりはないわよ。天狼に言いたいことがあるの、あたしは。」
「え? そうだったの?」
「そうなのよ。……あたしはね、言わなきゃならないのよ和凜。」
香椎がいることに。
和凜が連れてきたのなら追い返すつもりはなかったが、香椎の独断で来たのなら追い返してやりたい。
しかし和凜が目の前にいる手前、強引な手は使えない。
どうしたものか……と、一人頭を悩ませる。
そんな俺の思考を遮るように、香椎がドヤッとした口調でこう言ってきた。
「あっら、てっきり強引に追い返すかと思ったけどしないのね。天狼って案外、慈悲深かったりするのかしら。」
「なわけないだろ。……和凜がいるからに決まってる。」
「でしょうね、あんたは和凜第一だろうし。」
……水翔もそうだったが、分かっていることをわざわざ尋ねてくるな。一体何がしたいんだかと呆れてしまう。
というか香椎は、いつまで居座る気なんだろうか。
早く和凜と二人きりになりたいから、言いたいことがあるのならさっさと言ってくれ。
するとその気持ちが伝わったのか、ようやく香椎が本題に入った。
「天狼こわ……さっさと言えばいいんでしょ。分かった、もう簡潔に済ませるわね。」
俺ってそんなに分かりやすいんだろうか、とつくづく思ってしまう。
さっきの香椎の言葉も、俺が思っていたことまんま言ったからそう思っても仕方ないが。
和凜は俺の隣で、何が起こってるのか分かっていない様子できょとんとしている。
そんな姿も何より可愛い。
……早く抱きしめたい。
途端、俺の気持ちをまたもや読んだのか、香椎がため息を吐きながら目を伏せた。
「和凜を悲しませたら、どうなるか分かってるわよね? あたしの妹分全員連れてきて、ボッコボコにしてあげるから!」
「……そんなこと、ならないと思うが。」
俺は和凜だけを愛していて、それはこれからも揺るがない。
はっきりそう言うも、香椎は心配なんだろう。若干渋っているような表情で、言葉を続けた。
「それは分かってるけど、万が一があったらいけないからね。あんたなら和凜を幸せにしてくれると思うけど、人生何があるか分かったもんじゃないから。」
……本当に和凜は、いろんな人に愛されてるな。
香椎の言葉には、和凜への愛が物凄く感じられる。それは俺じゃなくても、誰が聞いてもそう思うだろうと感じるほどに。
香椎の気持ちは、痛いほど分かる。
……だからこそ。
「俺だって、無責任にそう言っているわけじゃない。」
責任があるから、そう言っているんだ。
香椎が心配する気持ちももちろん分かる……が。
「お前が心配する隙もないくらい、俺は和凜を愛している。誰よりも、この世の何よりもだ。」
「……っ。」
ぐいっと和凜を引き寄せ、見せつけるように包み込む。
和凜は予想外だと言うように驚きながらも、俺に身を任せてくれた。
……可愛すぎるな。
そんな様子を見た香椎は一瞬目を見開いたが、直後安心したように背を向けて。
「それならいいの。悪いわね、せっかくの時間を邪魔して。」
片手を上げた香椎は、穏やかな視線に変わっている。
和凜はやはり意味が分かっていないようだが、香椎の次の言葉がとても嬉しかったようですぐに笑顔を咲かせた。
「和凜、幸せになりなさいよ。もし天狼に何かされたらすぐあたしに言って、ボコってあげるから。……それじゃ、また後でね。」
「美月ちゃん……ありがとうっ。」
頬を綻ばせ、香椎に手を振る和凜。
その後にぱたんと扉が閉まり、静寂が広がる。
……だが、そこまでは長くなくて。
「絆那さん……ぎゅー、です。」
っ……!
ぎゅっと、心臓を鷲掴みにされた気分に陥る。
……まさかこうして、和凜から抱きしめてくれるなんて。
「あいつ、案外優しんだな。」
「美月ちゃんはいつでも優しいですっ! 私のことを考えてくれて、最高の親友です!」
声色から、和凜も香椎をどれだけ想っているかが容易に分かる。
確かな信頼関係があるからこそ、できる芸当だとも捉えられた。
……俺も早く、和凜にもっと頼られたい。
今は香椎が一番近いかもしれないが、いずれはその座は俺が奪う。
「でも……」
そういったことを考えて、俺も優しく抱きしめ返した時。
不意にそんな言葉が聞こえ、意識を和凜に向ける。
それと同時……だった。
「絆那さんは私にとって……大好きな、彼氏ですっ……!」
「……和凜は、ずるいな。」
俺を翻弄して、ここまでさせるのはお前くらいだ。
抱きしめる腕を離しながら口にすると、和凜は何故か不満げに。
「絆那さんだって……かっこよすぎて、ずるいですっ。」
ぷくーっと頬を膨らませて、簡単にそう言うものだから。
「和凜、好きだ。」
「っ……。」
「誰よりも大好きだ。」
「き、絆那さんっ……?」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
「も、もう大丈夫です……!」
意地悪、したくなる。
「可愛すぎて言いたくなっただけだ、気にするな。」
「む、無理ですよっ!」
「そうか。……可愛い奴だな。」
「だ、だから……っ!」
自身の髪の毛の束を握りしめ、恥ずかしそうに目を逸らす和凜。
……ダメだな、きちんと自制しないと。
離れていても愛は積もるが、俺の場合は一緒にいても積もるらしい。
いや、倍増しているのほうが正しいか。
可愛すぎて、どうにかなる。
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