母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!（泣きついて来ても、助けてやらない）

第1章

第6話 黒い影 改稿

　ん……眩しい………

「あ、朝かぁ………」

　ハンモックに揺られながら朝を迎えたが陽の光が眩しくて起きた感じだ。

「何だか、寝た気が全くしない………身体がダルいし！」

　何故だろうか？あ～あいつのせいだな。

　で、今は何時だよ！
　時計をごそごそと探して時間を見る。
　………………はぁ～まだ六時かぁ～。
 　しっかし……野宿は久しぶりだなぁ～。　
　親父と良く山に籠って修行したのを思い出すぜ。あれはキツかったがな！
　何が修行の旅だよ。
　単に母さんから逃げてただけじゃんか。
　ま、挙げ句家から逃げたけどな。

「ま、そんな事はどうでもいいけど。結局それが今は役に立ってるけどね。さて、朝飯食べてまた移動するか」

　朝飯は、軽くで良いか。
　早速竈に火入れて火を起こし、フライパンに油を入れてと…メニューはハムエッグ。
　玉子は二つにハムで良いかね……。

「ジュー」

　と、ハムを焼けば良いと音がすると、すぐにフライパンから良い匂いが立ち上がり食欲がそそる。
　ふんふんふんと鼻唄歌いながら、目玉焼とハムを焼いて皿に乗せる。

「よし！できた！おっと忘れたお湯沸かして…コーヒーだよ。後はパンも出さないと」

　お湯が沸くと、カツプにインスタントコーヒーの粉を入れてスプーンでかき回して食事を始める。

「よし、できたぞ。さて手を合わせて頂きます！」

　箸で玉子とハムを一緒に挟んで口に入れる。

「ム………ムグ………ゴクン美味めぇ～。ふぅふぅ……っあち！ズズズ………」

　久しぶりのコーヒーをズズズと啜ってで喉を潤し、焚き火に枯れ木をくべながらコーヒー飲む。
　うう！これが日本で流行ってた一人キャンプの光景だなぁ～これ………。ハハハ！くそ！
　今かよ。

「はぁ旨かった！ご馳走様でした。」

　さて、飯も食べ終ったし…ハンモック仕舞って支度をしてまた狩りに行くかね。
せっせと道具を仕舞ってさて出発！と思った所で、誰も居ない筈の茂みからガサガサと音がする。

「へ？　音……なんで？」

　その音がした場所に目を向けると、いきなり何か黒い物がザザザッと出てきた！

「う、うわぁぁぁーーーーー」

　な、なんだよーーーびっくりして声出しちゃったじゃんか！

　一体なに？