もしも最強と呼ばれる魔法使いがたまにやる気を出す師匠をしたら

黒咲 空気

文字の大きさ
42 / 50
テスト編

42話 アドバイス

しおりを挟む
違う広い部屋へと連れてこられた2人の女子は不思議な思いで辺りを見渡している。
「ここら辺は、掃除しないんですね」
「虫湧きますよ」
「まぁ問題ないこの建物には虫は絶対に来ないし細かい汚れは全て消えていくから」
「それって」
何かを言いかけようとしたがパァンと手を叩き質問をした。
「今回のことについて アドバイスをしてくれと要望があったから教えようと思う」
「何を教えてくれるの?」
目を輝かしじっと見つめていた。
「その目はやめようか」
「はーい」
「得意魔法について私からおしえられることを伝える。情報によればベイルはボックスと言う珍しいタイプの魔法を得意魔法にしているこれは、炎や雷などとは応用の幅が異なってくる」
「応用は私なりに出来ていると思っています」
「ほんとかな」
「全部一回教えてくれない」
ボックスの応用技を全てマナに伝えていく大きな反応はせず「おー」などである
「よく分かった」
「でしょ応用はできていると」
「甘えは良くないと思うそれが結論になる」
「えっ?」
キョトン顔になり楽しそうにしていたマナの真剣なトーンで雰囲気が変わっていく
「オリオンが話していたよ。シャル・ベイルはもしも魔法使いに勝ったとしても何かしらの代償を受けないとやっていけないほどの正義感と自信を持っているって」
彼女には気づいていなかった二つの要素があった。
何かを守ろうとする正義感であったりするし、それを維持するための圧倒的な自信これが行動につながるとマナは見極めた。
「実際そうだと感じた。密かに戦闘の風景を見せてらったけどノアを逃す行動は評価に値するほどの活躍へとつながったでもね、それ以上のことをしていれば代償を伴っていた可能性があるんだよ応用について言わせてもらうけど自分の身を守るために使う」
「それが強さになるんですか?」
「防御手段はファストガードだよね」
「そうです」
「優秀だけど問題があるそれは詠唱を使わないといけなかったり破壊された場合の魔力消費が高いとか聞いているから」
「その通りです」
「得意魔法は?」
「はぁ!」
ベイルのボックスには消費魔力はファストガードよりも少なく作られていたなぜなら多用するためにも硬直を少なくするためである
「ファストガードと同じ硬さの防御を作る。それがグランが出した課題になると私は思うし、強さになる大事な要素」
「ありがとうございます」
その後、ノアの説明をする前にベイルを魔法を練習できる施設を教えてあげた。魔法を自動で放って守備練習であったり弱い魔法であれば攻撃練習ができる最新の設備が整っている場所を特別に入らせてもらった。
「がんばろ」
この言葉を最後にこの日は,ベイルと別れた。個別練習をした方が集中できるからである
「ねぇねぇ教えて」
道場に帰っている途中でノアは教えをこいていた。
「ここではダメ」
「じゃあ早く戻ろう」
道場に戻るのに結構時間がかかってしまった気がする
そこには、話が終わっていたグランとオリオンがいた
「グランではないか」
「そのくだり好き過ぎだろ」
オリオンは声を小さくして笑っていたがノアからするとあまり笑わない人だと思っていたため、少し驚きで硬直していた。教えを思い出したのでもう一度ノアは言った。
「ねぇねぇ戻ったし、教えて」
「いいけど、わたしは答えを与えることはしないよノアが導くんだ。これが私のモットーだからね」
「分かっているよ人は気づかないと成長しないとどっかのめんどくさがりやが言っていた」
「グランじゃないか」
「即答やめろ」
「姉さん日が暮れちゃうから話して」
マナは時間をチラリと見てアドバイスをし出した
「そもそも特有すぎると思わない自分の得意魔法は?」
「発動が当たり前より遅すぎたりしているから」
「うん、ノアは遅いって思うんだ」
「そりゃあね」
「俺には早い方に見えるぞ」
グランがそう言うとタバコと花火を玄関の押し入れから取り出し始めた。
「うん?」
「分かんなそうな顔をすんな例えてやるから」
人の価値観は違ってくるがそれは,得意魔法も同じである

次回
己を知る
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

学生学園長の悪役貴族に転生したので破滅フラグ回避がてらに好き勝手に学校を魔改造にしまくったら生徒たちから好かれまくった

竜頭蛇
ファンタジー
俺はある日、何の予兆もなくゲームの悪役貴族──マウント・ボンボンに転生した。 やがて主人公に成敗されて死ぬ破滅エンドになることを思い出した俺は破滅を避けるために自分の学園長兼学生という立場をフル活用することを決意する。 それからやりたい放題しつつ、主人公のヘイトを避けているといつ間にかヒロインと学生たちからの好感度が上がり、グレートティーチャーと化していた。

処理中です...