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第1章 救出篇
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しおりを挟む先輩は学校での様子やイベントでの様子を色々話してくれた
「学校生活は男より女の方が苦労するだろうな、男はよほど仲悪い相手じゃない限り全員と仲良くするけど、女はグループを作るだろ?派閥に入っても入らなくても苦労してるのを見てきたからな」
「学校生活で気を付けた方が良い事ってありますか?」
私達の代表で、先輩にいろいろ質問してた男の子が私が一番聞きたかったことを聞いてくれた
この子 すごいわね。
相手が先輩だと質問してきていいって言ってくれててもなかなか質問しづらいもの。相手が自分より爵位が上の相手なら余計に
「昼を食堂で食べるなら、昼休憩が始まって30分ぐらい遅れて行った方がいいな。席もDクラスなら、入り口から一番近い席だな、公爵家や侯爵家の者の中には、身分差に厳しいものがいるから、目はつけられないように気を付けた方がいいな。今後の生活にも関わるからな。なるべく目立たないように過ごすのが一番だろうな」
「地味に過ごしてたら問題ないってことですか?」
「大体のものは問題ないと思う。ただごく1部のものは目立たないようにしてても意味がないだろうけど」
先輩はそう言って、私と1部の生徒をチラ見した
何で私を見たのかしら?
何か問題あるの?
自分の格好がおかしいのか確認したけど、理由は分からなかった
私の様子を見ていた先輩はボソッと鈍感かって言っている?
「あ~、見た目が良い奴は普通にしてても、良い意味でも悪い意味でも目立つって事ですね」
「そう言うことだ。自分の容姿を把握してる奴も居るみたいだけど、理解してない奴もいるみたいだな」
えっと・・・・・
私をチラッと見たってことは私も見た目が良い方って事かな?
気のせいよね。
異母妹のアンナやお父様の愛人よりは見た目が良いのは実感してるけど、私より見た目がいい人なんていっぱい居るわよね?
校門で高位貴族の令嬢を見かけたけど綺麗な人ばかりだったもの
「着いたぞ。お前達の席は右から5列目までだから、そこから好きなところを選べ」
先輩にお礼を言って私達は席を選び始めた。
私達よりも先に案内されていた人たちも居るみたいで、数席だけどもう座ってる人もいる。
あまり目立たないようにするために、真ん中の席を選ぶ、座ってる人の隣に座るのは気まずいから、両隣がまだ決まってない席を選んだ
「じゃあ、俺は戻るな。もしも、学校生活で困ったことがあったら同じ制服を着ている黒の腕章をつけてる奴に聞いたら助けてくれるからな。腕章をつけてる奴は、新入生のお世話係だから、それと生徒会にはあまり近づくなよ、生徒会にはファンクラブがあるから下手に近づくと痛い目にあうぞ」
先輩はそう言って手を振って来た道を戻っていった
凄く面倒見が良い先輩だったわね。
年下に凄く好かれそうな人、きっと女性からもモテるんだろうな。
いや・・・
いい人止まりかもしれないわね
ああ言う人は誰にでも優しいから彼氏や婚約者になったら、心配が絶えなくて苦労しそうだもの
私だったら恋人にはしたくないわ
自分だけに優しい人が良い
極端に言えば自分以外の女性には冷たいぐらいの人が良い
勿論、お年寄りや子供には優しい人が良いけど
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