【完結】私は公爵家の娘ですけど義妹は男爵家の娘ですわよ

みちこ

文字の大きさ
13 / 82
第1章 救出篇

13

しおりを挟む

先輩は学校での様子やイベントでの様子を色々話してくれた

「学校生活は男より女の方が苦労するだろうな、男はよほど仲悪い相手じゃない限り全員と仲良くするけど、女はグループを作るだろ?派閥に入っても入らなくても苦労してるのを見てきたからな」


「学校生活で気を付けた方が良い事ってありますか?」

私達の代表で、先輩にいろいろ質問してた男の子が私が一番聞きたかったことを聞いてくれた


この子 すごいわね。

相手が先輩だと質問してきていいって言ってくれててもなかなか質問しづらいもの。相手が自分より爵位が上の相手なら余計に

「昼を食堂で食べるなら、昼休憩が始まって30分ぐらい遅れて行った方がいいな。席もDクラスなら、入り口から一番近い席だな、公爵家や侯爵家の者の中には、身分差に厳しいものがいるから、目はつけられないように気を付けた方がいいな。今後の生活にも関わるからな。なるべく目立たないように過ごすのが一番だろうな」

「地味に過ごしてたら問題ないってことですか?」

「大体のものは問題ないと思う。ただごく1部のものは目立たないようにしてても意味がないだろうけど」

先輩はそう言って、私と1部の生徒をチラ見した

何で私を見たのかしら?

何か問題あるの?

自分の格好がおかしいのか確認したけど、理由は分からなかった


私の様子を見ていた先輩はボソッと鈍感かって言っている?

「あ~、見た目が良い奴は普通にしてても、良い意味でも悪い意味でも目立つって事ですね」

「そう言うことだ。自分の容姿を把握してる奴も居るみたいだけど、理解してない奴もいるみたいだな」

えっと・・・・・

私をチラッと見たってことは私も見た目が良い方って事かな?

気のせいよね。

異母妹のアンナやお父様の愛人よりは見た目が良いのは実感してるけど、私より見た目がいい人なんていっぱい居るわよね?

校門で高位貴族の令嬢を見かけたけど綺麗な人ばかりだったもの

「着いたぞ。お前達の席は右から5列目までだから、そこから好きなところを選べ」

先輩にお礼を言って私達は席を選び始めた。

私達よりも先に案内されていた人たちも居るみたいで、数席だけどもう座ってる人もいる。

あまり目立たないようにするために、真ん中の席を選ぶ、座ってる人の隣に座るのは気まずいから、両隣がまだ決まってない席を選んだ

「じゃあ、俺は戻るな。もしも、学校生活で困ったことがあったら同じ制服を着ている黒の腕章をつけてる奴に聞いたら助けてくれるからな。腕章をつけてる奴は、新入生のお世話係だから、それと生徒会にはあまり近づくなよ、生徒会にはファンクラブがあるから下手に近づくと痛い目にあうぞ」


先輩はそう言って手を振って来た道を戻っていった

凄く面倒見が良い先輩だったわね。

年下に凄く好かれそうな人、きっと女性からもモテるんだろうな。

いや・・・

いい人止まりかもしれないわね

ああ言う人は誰にでも優しいから彼氏や婚約者になったら、心配が絶えなくて苦労しそうだもの

私だったら恋人にはしたくないわ

自分だけに優しい人が良い

極端に言えば自分以外の女性には冷たいぐらいの人が良い

勿論、お年寄りや子供には優しい人が良いけど
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。

パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、 クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。 「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。 完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、 “何も持たずに”去ったその先にあったものとは。 これは誰かのために生きることをやめ、 「私自身の幸せ」を選びなおした、 ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。

余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめる事にしました 〜once again〜

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【アゼリア亡き後、残された人々のその後の物語】 白血病で僅か20歳でこの世を去った前作のヒロイン、アゼリア。彼女を大切に思っていた人々のその後の物語 ※他サイトでも投稿中

【完結】旦那様、その真実の愛とお幸せに

おのまとぺ
恋愛
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」 結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。 「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」 「え?」 驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。 ◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話 ◇元サヤではありません ◇全56話完結予定

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?

つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。 彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。 次の婚約者は恋人であるアリス。 アリスはキャサリンの義妹。 愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。 同じ高位貴族。 少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。 八番目の教育係も辞めていく。 王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。 だが、エドワードは知らなかった事がある。 彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。 他サイトにも公開中。

〈完結〉【書籍化・取り下げ予定】「他に愛するひとがいる」と言った旦那様が溺愛してくるのですが、そういうのは不要です

ごろごろみかん。
恋愛
「私には、他に愛するひとがいます」 「では、契約結婚といたしましょう」 そうして今の夫と結婚したシドローネ。 夫は、シドローネより四つも年下の若き騎士だ。 彼には愛するひとがいる。 それを理解した上で政略結婚を結んだはずだったのだが、だんだん夫の様子が変わり始めて……?

【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。

112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。 愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。 実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。 アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。 「私に娼館を紹介してください」 娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──

そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。

秋月一花
恋愛
「お前はいつものろまで、クズで、私の引き立て役なのよ、お姉様」  私を蔑む視線を向けて、双子の妹がそう言った。 「本当、お前と違ってジュリーは賢くて、裁縫も刺繍も天才的だよ」  愛しそうな表情を浮かべて、妹を抱きしめるお父様。 「――あなたは、この家に要らないのよ」  扇子で私の頬を叩くお母様。  ……そんなに私のことが嫌いなら、消えることを選びます。    消えた先で、私は『愛』を知ることが出来た。

処理中です...