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しおりを挟む「とりあえず私はお父様に手紙を出すので、詳しいことはお父様の返事が来てからになると思います」
「わかりました。弟と婚約破棄したらすぐに隣国に帰るのですか?」
「アレン様、敬語じゃなくても大丈夫よ。新しい婚約者をこの国で探すつもりなのでしばらくは居るつもりよ」
同じ母親から産まれて、同じ環境で育ったのに兄弟でこんなにも正反対に育つのね
リオン様は傲慢で自己中心的な方だったから、
サリーさんはリオン様のどこが良かったのかしら?
別に見た目が良いわけでもないし、性格も悪い、今はお金持ってるけど、将来はわからないのに?
家臣になって仕事をちゃんとやるなら、それなりに贅沢な暮らし出来るけど、リオン様は無理だと思うのよね
頭は悪いし、太ってるからまともに動けないから騎士にもなれないだろうし
どう考えても貧乏くじだと思うわ
それとも自分が愛人のまま私の婿になれると思ったのかしら?
普通はあり得ない考えだけど、サリーさんならあり得るかしら?
頭の中はお花畑みたいですし
考えてみるとお二人はお似合いね。
そのままリオン様とサリー様が結婚すれば良いのに
愛し合ってるみたいだし、王様と王妃様にお願いしようかしら?
サリーさんは子爵家の一人娘だからリオン様が婿になれば子爵家も安泰よね。
良い考えだわ
「「なんか悪巧みしてるみたいだな?」」
「ふふふ、悪巧みなんてまさか、子爵家にとってとても良い提案をするつもりよ、サリーさんとリオン様は愛し合ってるんだから2人も泣いて喜ぶわ」
今までみたいな贅沢な暮らしは出来ないでしょうけど、愛があれば何の問題も無いわよね。
これ以上私に喧嘩を売るようなことしないなら、私は寛大だから慰謝料の請求もしないわ。
お二人から貰うお金なんてたいした額にならないでしょうし
まぁ、私に濡れ衣を着せるつもりなら痛い目に合わせますけど
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