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しおりを挟むあれから半月が経ち、私は今お城に来ている。
「陛下、お父様お久しぶりです。今日集まったのはリオン様との婚約についての事で間違いありませんか?」
「エリー嬢、今回は愚息がすまなかった、こちらも調べさせてもらって、婚約破棄されても仕方ないことだと証明された。」
「ヘンリー、お前の息子はどうした。今日は皆集まるはずだっただろ」
「悪い、今日はここに来るように何日も前から言っていたのに、出掛けてしまったらしい。あいつが居なくても婚約破棄は問題ないからそれは安心してくれ。あいつには後程こちらから話しておく」
自分の父親とはいえ、陛下の命令を無視するなんてリオン様は何様のつもりなの?
あんな人と婚約破棄出来てよかったわ
「エリー嬢、今回のことはすべて愚息が悪い。あいつの処罰になにか希望はあるか?」
「私に絡まれないなら何もありませんわ。強いて言えばあんなに愛し合ってるんですから、サリーさんとリオン様に結婚をさせてあげて欲しいですわ。サリーさんは一人娘ですから、リオン様には子爵家に婿入りすると言うなら、私からは他に希望はありませんわ。」
「エリーそれだけでいいのか、あいつはお前のこと馬鹿にしてたんだぞ。もっと厳しい処分でも構わないはずだ」
お父様ったら甘いわね、
あれだけ甘やかされたんですもの、そんなにお金の無い子爵家に婿入りなんて、リオン様にとって地獄だと思うわ。
それに婚約破棄しても私を侮辱するなら、もっと地獄に落としますわ
「エリー嬢は優しいな、ならあいつは子爵家に婿入り決定だ。王家からは一切援助はしないと誓おう」
「ありがとうございます。私はここで失礼させて貰います」
お父様はまだ陛下と話があるみたいなのでここで一旦お別れ、一応もう必要なさそうだけど、学園の皆さんが集めてくれた写真を陛下とお父様に渡しておいた。勿論同じ写真を私も予備で持っている
リオン様の絶望する顔は見れなかったのは残念だけど、これで私はゴミから解放されるのね
リオン様、サリーさんご愁傷様です
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