[完結]立場をわきまえてください

みちこ

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「自国の者が悪かった」

「アレンが謝ることではないわ、それに私に無礼を働いてるのはごく一部の人たちよ。ほとんどの人は私に良くしてくれてるわ。」

「そう言ってくれると助かる、相手がエリーでなかったら、国同士の争いになっていてもおかしくなかった。」

確かに性格に問題があるけどリオン様は王族ですものね、

この国の王族が隣国の王族を馬鹿にするなんて、本来ならあってはいけないこと

戦争になってもおかしくない

「本当にリオン様は何を考えてるのかしら?エリーが心が広いから国同士の争いにならないで済んでるけど、リオン様には王族としての自覚はないの?それとリオン様が女生徒を娼婦として売ったって本当ですの?」

「国同士の争いになったら犠牲になるのは何も悪くない庶民達だからね、争いの原因になる馬鹿達は、後ろで安全に指示してるだけだから戦争なんて馬鹿らしいわ。あんな馬鹿達のために大切な自国の民を犠牲には出来ないわ、女生徒の事も自分の好みじゃなかったらそうしてたみたいよ、馴れ馴れしくして不敬だって」

「リオン様最低ね。それに比べてエリーは立派ね。リオン様にはエリーを見習って欲しいわ。リオン様達の事を考えてもイライラするだけだから、一旦忘れて遊びましょう」

そう言ってリリーが連れて行ってくれた店は、フルーツジュースが美味しいお店。

そこのバナナミルクは濃厚で凄く美味しかった

次に連れて行ってくれたのは動物と触れ合えるカフェ

動物の種類によって部屋は区切られていて、カフェには様々な種類の動物達が居た

私の城ではペットは飼っていなかったから、動物と触れ合えるのは凄く嬉しい

「沢山の種類が居るのね。犬、猫、ウサギ、ハムスター、小鳥こんなに居ると迷うわね」

「取り敢えず、人懐っこい犬からにしたら?」

「そうね、動物と触れ合うなんて馬以外は始めてだからドキドキするわ」

犬が待機してる部屋に行くと、入った瞬間大量の犬に囲まれた



「えっ!?何?わぷっ、ちょっ!?落ち着いて~顔舐めないで~くすぐったい」

速攻で犬達に押し倒された。

「凄いな大丈夫か?初対面でこんなに好かれる奴も珍しいな」

そう言ってアレンは助け出してくれた

「ビックリしましたわ、初対面で好かれるのは珍しいの?」

「滅多に居ないな、嫌われてる奴なら身近に居るけど、ほらあれ見てみな」

横を見るとライアンの所には全く寄ってこず、近付いたと思ったら威嚇されている

「ライアンは何回も通ってるけど懐かれないんだよな、ライアンは動物と相性悪いみたいで嫌われるんだ。移動用の馬を見つけるのも苦労したらしいぞ」

ライアンは犬達のご機嫌を取ろうと頑張ってるけど全く相手にされてない

いろんな動物と触れ合ったけど、私はどの動物にも好かれやすいみたいで動物の方から寄ってきた

逆にライアンは全くダメみたいで凄くショックを受けていた

「エリーが羨ましい、俺は小さい頃から動物が好きなのに全く好かれないんだよ」

「ライアン潔く諦めましょう。人には向き不向きがあるのよ」

リリーがライアンを慰めていた

好きなのに懐かれないなんて可哀想ね
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