未知の味

瑠奈は昔から、夢見がちで、世間知らずの少女だった。常に胸のときめくものを欲し、それをじっくり噛みしめながら、味わって、心が満たされていく感覚に、酔いしれる。それが彼女にとっての幸せだった。
けれど、そのうっとりした感じは、時を経るごとに小さくなった。経験を重ねる度に、未知の味が失われていく。

つまらない毎日の繰り返しに嫌気がさしていた瑠奈の前に、しかし、新しい非常勤講師の高見先生が現れた。
今までに会ったどの人とも違う高見先生に、瑠奈は惹かれていく。
さらに、高見先生が、前の大学をクビになったのだと知り、瑠奈は彼の秘密を探ろうとし始める。

英米文学の研究を行う大学が舞台なので、特にアメリカ文学についての言及した箇所があります。
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