運命の番に為る

夢線香

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マティーロ × ラムエル

8. 俺の番は 【マティーロ】

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 ずっと運命の番を探していた。


 三十六歳になった今でも、まだ諦められない。

 俺が見つけられないだけで、絶対に何処かにいるはずなんだ。

 希少種アルファの『皇帝』の下で仕事をしているが、希少種アルファというのは本当に別格だ。

 中でも皇帝ほど厄介なアルファはいない。普通にしていても、その存在感は全てのバース性を威圧する。誰も近付けない。

 上位アルファの俺でさえ、半日も側にいられない。まさに『皇帝』の二つ名を冠するに相応しい王者だ。

 だけど、孤独な王でもある。あいつに触れられる者が誰一人としていないんだから、そんなの寂しすぎるだろ。

 皇帝の両親が心配して、あいつの運命の番を探し始めた。金と名声に釣られて、続々と色んな場所からオメガ達がやって来る。

 皇帝の為に集められたオメガだが、俺にとっても好都合なチャンスだった。集まったオメガの中に、もしかしたら俺の運命がいるかも知れないからな。



 ある日、堪らなくいい匂いが邸内に微かに流れて来た。消え入りそうなか細い匂いに俺の運命が現れたことを確信して、全力で匂いの元まで走った。

 皇帝のフェロモンに恐怖で怯えながらも、どうにかバスから降りた番が地面に転がった。

 心臓が飛び出るかと思った。

 更に速度を上げて俺に泣きながら手を伸ばす番いの元に駆け寄って抱き締める。

 恐怖に堪えながらも、ここまで来てくれた番の健気さに愛おしさが溢れて止まらない。

 今まで何処にいやがったと思わず吐き捨てると、あんたこそ何で迎えに来ないんだと怒鳴られた。

 しかも、何回もレイプされて怖かったなんてとんでもねぇことを叫ばれて、運命に出会えた歓喜と番を汚された怒りで頭が噴火しそうだった。

 細い身体を抱き上げて俺の家に連れて帰った。泣きじゃくる番の麦色の頭を撫で回し、筋肉はあるけど骨張った背中を撫で擦って宥める。


 そんなに……辛かったのかよ……


 早く見付けてやれなかった自分に苛つく。

 いい匂いをぷんぷんさせながら泣きじゃくる番を撫で回し、経験したことのないラットの強さに理性を根こそぎ集めて、僅かでも痛みを与えないように、怖がらせないように慎重に慎重に抱いた。

 名前を聞いたらラムエルと答えた。

 俺の番に相応しい、天使の名前だ。ラミーと愛称で呼びながら、何度もレイプされたらしいラミーの様子を伺いつつ、愛撫していく。

 ラミーは俺のフェロモンにヒートを起こして蕩けているのに、触れると身体を強張らせる。俺の体温を馴染ませるように何度も優しく撫で回し、舐め回す。

 そうやって時間を掛けて、目茶苦茶に犯したい衝動を歯を喰いしばって捻じ伏せて、ラミーがトロトロに蕩けて弛緩するまで根気強よく待った。

 項を噛んで番にした後は、俺もラミーの理性も根こそぎ消し飛んで本能のままに番を貪った。正直、あまり記憶がない。

 ラットが終わって正気に戻った時には、ラミーは俺の下でぐったりとしていた。

 痩せた身体だけど筋肉はある。減量したボクサーみたいな身体。

 旨いものをいっぱい食わせて太らせようと心に決めて、バスルームへと抱えて行った。



 赤ん坊のように胸を吸われて目を覚ます。

 俺に甘えている番が愛おしくて頭を撫でて額に口付けた。

 だけどちゃんと確認しておかないとな。

 レイプのことを尋ねるとラミーは言い渋った。

 言いたくない気持ちも分かるが、これだけは許せない。

 ラミーに威圧を掛けながら全部訊き出した。

 頭がグラグラと煮え滾る。

 俺の怒気に怯えた様子を見せるラミーに、慌てて気を鎮めた。

 今は、ラミーの心を慰める方が先決だ。

 ラミーは関を切ったように泣きながら喋り続けた。

 ラミーの今まで置かれていた環境が最悪なもの過ぎて、胸が痛む。

 いっぱい甘やかしてやろうと心に決める。

 俺の腕の中に入ったんだから、もう安全だ。誰にも汚させはしない。傷付けさせたりしない。


 もう寂しい思いなんてさせないからな。


 さて、先ずは……ラミーをレイプした連中を探し出さないとな。



 番になって一ヶ月が経った。


「俺のエンジェル。出掛けるぞ」


 ベッドで眠るラミーを抱き起こした。


「……何処に行くんだよ……」


 まだ寝ぼけているラミーに黒いTシャツと色が濃い目のジーンズを履かせる。


「ラミーが住んでいた所だ。色々、片付けないとだろ?」

「別に、行かなくてもいいよ……」


 ラミーは俺に擦り寄りながら浮かない顔で渋った。
 
 ラミーが言うには、工場は電話で連絡を入れたから問題ないらしい。もともと治安の悪い街にある工場は、連絡なしに人が休んだり来なくなったりするのが当たり前で、戻ってくる奴もいれば二度と姿を見せない奴もいるそうだ。


「そんなんでよく工場が回るな」

「日給で即金だから、金に困った奴らが誰かしら来るから平気だ。来なくなった奴らは、やばい奴らに目を付けられて逃げたか、そうでなきゃ死んでるよ」


 さらっと答えたラミーの言葉に青くなる。

 そんな所に俺の番はいたのか。

 思わず、服を着たラミーを抱き締めた。

 無事で良かったと言い掛けてやめた。何回もレイプされてるんだ。暴力だって振るわれていた。全然、無事なんかじゃねぇ。

 そのままラミーの細い身体を抱き上げて洗面所に向かった。ラミーは大人しく俺の首に腕を回して抱き着いてくる。

 無意識に俺に甘えるラミーは、まさにエンジェルだ。



 飛行機に乗ってラミーが住んでいた貧民街にやって来た。

 貧民街に来るのだからなるべく簡素な服装で来たにも関わらず、俺達の格好は小綺麗に見えた。俺もジーパンに黒のタンクトップ。ダークブラウンのシャツを羽織っているだけなのに、やたらと目立つ。

 ラミーの目に付かない場所に何人かの護衛は置いているから絡まれることはないが、俺達を見る周囲の目は死んだ目で俺達を値踏みしていた。

 そんな連中を一瞥しながらラミーの手を握って三十階建てのビルの屋上に登った。


「こんな所で何するんだ?」


 怪訝そうな顔で尋ねてくるラミーの額にキスを落とす。


「ハハッ、まあ見てろ」


 ラミーの質問をはぐらかして、持っていた黒いケースを開けてライフルを取り出した。


「――本当に、……何する気だよ」


 浮かない顔でラミーが尋ねてくるのに笑って見せながら、ライフルをバイポッド(二脚銃架)に設置していく。設置したライフルの前に持って来た薄い毛布を敷いて、ラミーの手を引いて一緒に座った。

 表情を硬くしているラミーの手に双眼鏡を手渡す。


「あそこの潰れたポストがある所から曲がった先、フェンスで行き止まりになっている路地が見えるか?」


 俺達の居る場所から十キロ以上先にある場所を指差して、ラミーに尋ねる。


「潰れたポスト……ああ、あそこか……あれ? あの先ってフェンスなんかあったっけ……?」


 俺よりもこの街の地理に詳しいラミーが双眼鏡を覗きながら首を傾げる。

 あのフェンスは、俺が作らせたものだ。本来はなかったもの。


「……なあ、本当に何する気なんだ?」


 表情を固めたまま、不安気に俺を見上げるラミーの唇にキスをする。側に置いていたトランシーバーがザザザッと鳴った。


『……一人目……』


「了解」


 トランシーバーの声に返事を返す。


「ラミー、ここにうつ伏せに寝ろよ」


 ラミーはぎこちなく、言った通りにライフルを前に俯せに寝そべった。ラミーの身体を跨いで背中に覆い被さる。


「重いっ……! な、なんだよっ……?」

「我慢しろ。――ほら、さっきの場所を覗いてみろよ」


 文句を言うラミーを促すと、彼は渋々ながら両肘を突いて双眼鏡を覗く。


「路地に入って来た奴が見えるか?」


 ラミーの耳に唇を付けて囁いた。


「――――っ、あいつッ……!」


 ターゲットを確認したラミーが憎々しげに声を詰まらせた。

 当然だ。ラミーをレイプした奴だからな。

 俺もライフルのスコープを覗き込む。

 擦り切れたジーンズに草臥れたTシャツのラミーとあまり年が変わらなそうなガタイのいい男が見える。

 ジーンズのポケットに両手を突っ込んで猫背気味に歩いていた男が、知らないうちに出来たフェンスに怒って蹴りを入れている。


「そのまま、見てろよ」


 スコープを覗いたままラミーに言って、フェンスに唾を吐き掛けて引き返そうと振り向いた男の額を狙い、ライフルのトリガーを引いた。
 
 サイレンサー付きのライフルから空気が抜けたような音がして、火薬の匂いが漂う。


「っ……!?」


 驚いたラミーが真っ青な顔で俺を振り仰いだ。


「なっ……な、なんでっ……こ、殺さなくたってっ……!」


 蒼白な顔で俺を見て震えるラミーの頭をわしゃりと撫でる。


「殺しちゃいない。ちゃんとよく見ろよ」


 ラミーは震えながら双眼鏡を覗き込んだ。


「…………ショッキングピンク……ハハ……」


 気が抜けたように呟いたラミーの頭をもう一度撫でる。


「ペイント弾だ。安心したか?」

「うん……ハッ……ハハッ……あいつ、ピンクまみれの顔ですげぇービビってるっ……!」


 双眼鏡を覗きながら、ラミーが皮肉気に嗤う。

 ラミーの手を掴みトリガーを握らせる。その上から手を重ねてスコープを覗き込む。

 男は頭を抱えてフェンスと壁の角に、こちらに尻を向けて蹲って震えている。その尻を狙って、ラミーの指の上からトリガーを引く。

 男の尻にショッキングピンクの花が咲いた。


「ハッ……ハハハッ! ざまあみろッ……!」


 声を上げて嗤ったラミーの顔は、苦痛に歪んで今にも泣きそうな顔だった……


 今日、この時間この場所に来るように誘導しておいたターゲット達。次々と路地に誘い込まれたレイプ犯をラミーと一緒に撃ちまくる。

 最後の一人が片付くとラミーは縋るように俺に抱き着いてきた。俺の胸に顔を押し付けて涙を零すラミー。


「スッキリしたか?」

「――うん……ありがとう、マティーロ……俺、あんたが大好きだ……」


 ラミーをしっかり抱き込んで、路地で蹲っているだろう男の方を見る。

 ペイント弾で済ませてやったのは、ラミーの為だ。ラミーは人なんか殺したくないだろうからな。優しい俺のエンジェルに感謝しろよ。

 だけど、ペイント弾はラミーの怒りの分だ。俺の番を散々汚して傷付けやがった俺の怒りの分もあるからな。

 お前達がねぐらに帰ったら、がたっぷりと可愛がってくれるだろうよ……

 ラミーの苦しみをお前らも味わえよ。

 因みに、警官を調べてみると連中は裏でレイプ犯達と繋がっていた。だから警官達にも選ばせた。汚職警官として捕まるか、集団に輪姦まわされてレイプされるか。

 元警官が刑務所に入れば悲惨だ。囚人達の恨みが向けられる。毎日暴力を振るわれ輪姦まわされて、最悪殺される。

 全員が集団レイプを選んだ。

 いや、同意を得たからレイプじゃないか。これで少しはまともにレイプ犯を捕まえる気になるだろうよ。

 こんなことは、ラミーは知らなくていい。

 ラミーが知ったら、俺がマフィアだと思い込んでしまうからな。

 だが、これでも優しい報復だと思うぞ。自分でした事が自分に返るだけだからな。



 その後はラミーが住んでいたアパートに行って、俺が泣きそうになった。

 物置小屋みたいに狭い部屋。その部屋の殆どを占めているシングルベッド。マットレスはボロボロ。シーツもない。形も歪んでいる。二枚重ねてある毛布も色褪せてケバケバで穴だらけ。枕代わりのクッションも同様にボロボロ。

 電化製品なんて一つもない。

 持っていくものがあるかと聞いたら、服だけだと言って色褪せたよれよれの服を数枚、ベッドの下から引き摺り出した。


「……ラミー。服は買ってやるから纏めて処分しような」

「本当か? 助かる。じゃあ、みんな置いて行くよ。……あ、流石にパンツだけは持って行くか」

「……穴が空いてるじゃねぇか……捨てろ」


 引ったくって広げたボクサーパンツは、色褪せて白っぽくなった黒で脇の部分やウエスト部分に穴が空いていた。


「大事な部分には穴が空いてないんだから、まだ履けるって」


 それを聞いて、ラミーを引き寄せて抱き締めた。


「クソっ、もっと早く見付けていればっ……! パンツぐらい何枚だって買ってやるっ!」


 結局、パンツだけは捨てる為に持って行くことにして、残りは全部置いていくことになった。

 ラミーが言うには、


「こんなボロボロのベッドや毛布でも、あると助かるんだよ。実際、俺がここに住むことになった時から置いてあって助かったし、服だってそうだ。だからこのままでいいんだよ」


 その言葉に切なくなって、ラミーの言う通りにした。

 アパートの大家に出て行くと告げると、滞納分を払えと言われた……


「あ~……マ、マティーロ……悪いわりぃんだけど……金、貸してくんない……?」


 赤くなって跋が悪そうに、もじもじしながらラミーにお願いされて支払う。


「あ、ありがと、な……」


 金を払う俺の背中に額を押し付けてお礼を言われ、あまりの可愛さにニヤけてしまった。



 最後に店に寄りたいとラミーに言われて、ごちゃごちゃとした狭い店に入った。

 見たことないようなものが雑多に置かれていて珍しくて眺めていると、店主とラミーが話し始める。声を潜めているが、丸聞こえだ。


「おい……ラムエル……やべぇ事になってるのか……?」

違うよちげぇよ。……番ったんだよ、俺のダンナ」

「は? すげぇアルファって、マフィアのことだったのか? お前……あんなヤバそうな奴のオンナになったのかよ」

「フハッ……! マフィアじゃねぇし。すげぇアルファとは違う、すげぇアルファだった」

「――そうか。……ビビったぜ…… ほらよ、餞別だ」

「チョコバー、一個かよ。ケチくせぇな」

「好きだろ? イヤなら返しやがれ」


 そこで二人の話に割り込んだ。


「じゃあそれ、全部くれ。釣りは要らねぇ」


 俺が百ドル札を五枚出してカウンターに置くと、店主はコクコクと頷いて紙袋にチョコバーを入れて寄こす。

 渡された紙袋をラミーに渡して、店を出る。

 出際に、店主がラミーに向かって怒鳴った。


「おい、ラムエル。二度と来るんじゃねぇぞ!」


 こんなクソみてぇな街に、二度と戻って来んな。


 店主が暗に含めてそう言ったのだと、俺でも解った。
 

「……二度と来るかよ、こんな店! せいぜい長生きしろよっ、クソオヤジっ……!」


 ラミーは泣きそうな顔で笑いながら吐き捨てて、店を出た。

 店を出て暫く歩くと、ラミーは俺に抱き着いて泣いた。

 しっかり抱き締めて頭をワシワシと撫で回す。


「ハハハッ、本当に俺の番は泣き虫だな」

「う、うるせぇー……あんたの前でしかっ……泣かねぇっ……」

「――そうかよ」


 ラミーの頭にキスをして、大事に抱き込んだ。


 泣きながら、強がっておきながら、俺に甘える。


 俺の番は、最高に可愛い。










 ─────────────────────
 ありがとうございました。(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠🌸
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感想 52

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みんなの感想(52件)

るる
2024.12.29 るる

完結後に一気に読ませていただきました。
雪乃くんの自分本意の幸せだけでなく、深い優しさは周りの家族あっての事かなと思いますがそれでもその辛さを乗り越えた先にJくんとの幸せがあってよかったです。
素敵な作品をありがとうございました!

2024.12.29 夢線香

はじめまして、るるさん。☺️

ぉおっ……!
一気読み、ありがとうございます!🥰

雪乃の深い優しさ……家族あってこそ……Jと巡り会えて…… (。>﹏<。)じ~んっとしてしまいました。
運命を自分で選び掴み取れた、幸運な二人でした。
こちらこそ、素敵な感想をありがとうございます。

何かしらの感情を抱いて貰えたのなら、私も嬉しいです。読んで下さってありがとうございます!

心からの感謝を。(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠🌸

解除
四葩(よひら)

お久しぶりです。マティーロさん&ラムエルさん編を、また見たくなり再読に来ました。(いったい何回読むのでしようかw)

実は何故あの場面でラムエルさんに渡した飲み物がエッグノッグなのかなぁ?とずっと疑問に思っていまして。あたたまるホットワインもあるのに……と思い、カクテル言葉を調べてみたら……きちんと意味があったんですね。
だからあの場面で出したのかなと。

エッグノッグのカクテル言葉……出会った2人

まさに運命に出会った、出逢えた、というマティーロさんの喜びが伝わってきたエピソードでした。
ラム酒のみのカクテル言葉はなく、ホットワインも調べられず。
ラム酒で探しても他のものしかヒットせず。
ラム酒を入れなければミルクセーキだそうで、ミルクや卵など、栄養もあるので、発情期で疲れたラムエルさんを労う意味もあったのかしら。あとは、家庭で作られる事も多いということで、
これから家庭を築いていこう、という意思表示もあったのかしら。

マティーロさんのさりげない優しさと番に巡り会えた喜びを正しくあらわしてくれる飲み物でしたね。
これから、2人の思い出の飲み物として、しばしば家で登場しそうですね♡


長々とすみません💦
疑問に思ったのでついつい調べました😅

2024.12.15 夢線香

こんばんは。四葩さん。☺️

再読、ありがとうございます!!
こんなに深く読見込んで頂けて、感動してしまって涙が出そうです……😭😭😭

マティーロとラムエルのお話を気に入って頂けて、凄く、凄く、嬉しいです!🥰

エッグノッグのこと、こんなに調べて頂けたなんて……嬉しいです!
本編でマティーロの名前を決めるときに色々と調べていて、お酒にも「酒言葉」と云うものがある事を初めて知りました。「酒言葉」を調べていて、マティーニをマティーロというのがあるんだなあと思ってこの名前に決めました。本編の最初の方で登場する人だったので、最初にイタリアンマフィアを想像して容姿を決めました。その後、マティーロの「酒言葉」とイタリアっぽい響きだったので決定しました。その時はまだ、皇帝のオメガ探しで集まった中に運命がいた。くらいのざっくりとした設定しか決めていませんでした。😊
四葩さんが納得して頂けるくらいには、マティーロの名前と中身が噛み合ったキャラになったのかなと嬉しく思います。🥰
私の勝手な満足として、四葩さんに、読んで頂いた皆様にそう思ってもらえたのなら、マティーロが「生きた」ような気がして、言葉に言い表せないほど嬉しいです!😭

最初はヒートあけの疲れた身体に栄養のある飲み物を!と思って海外ではどんな飲み物かな?と、考えていました。ぱっと浮かんだのがミルクセーキで、これってどこの国の飲み物だろう?と調べたのが切っ掛けでした。そしたら、日本の飲み物でびっくり。😳
海外に似た物ないかな〜と探したら、エッグノッグが出て来て、あ、クリスマスに海外で飲むやつだ!と思い出しました。……私の頭には、ホットワインが浮かぶことはありませんでした……😓 そうか……ホットワインもありましたね……笑
ふふ、意外と調べて辿り着いたものが、引き寄せられたみたいに丁度いい具合にハマっていって、「名が体を表す」って言葉は本当だな、なんて思いました。
名前を付ける時、「名が体を表す」になればいいなと思いながら付けています。意味のない名前も、物語の登場人物達に浸透していたなら、自分の生み出した人物が「生きた」と、自己満的に思えて嬉しくなります。💕
これほど深く読み解いて貰えて、本当に嬉しいです。
四葩さん、本当にありがとうございます。溢れんばかりの感謝を。(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠🌸

解除
四葩(よひら)

感想で誤解をされてしまったようなので捕捉を追加させていただきます、

いえいえ、四葩的には妥当?だと思いますが、マティーロさん的には本心ではもっとしたかったのかなぁ?と……けれど、ラムエルさんのためにあれで抑えたのかしら?と思ったものでw
貧民街って皆さんたくましく生きていくために言葉荒いですよね。そこらへんがうまく表現されていたと思います。ラムエルさん、本当に苦労したんですねぇ(🥲ホロリ)
これから目一杯幸せを享受してほしいです。マティーロさんなら大丈夫だと信じています✨

あと、天使……というマティーロさんの言葉で気になったのでお名前について調べてみました。ラムエルって慈悲の天使のお名前だったのですね。マティーロはカクテルのマティーニの意でした。
ちなみにマティーニのカクテル言葉は知的な愛、棘のある美しさ、選択。
どちらのお名前も2人に相応しい素敵なお名前だと思いました。
ちなみに四葩はジンの味と香りが好きなのでマティーニソーダなら飲んだ経験が。
バーベキューの回、お二人もいるとの事でつい読み返しましたw
そっか、ここに2人もいるのね……と思い嬉しくなりました。
丁寧なお返事ありがとうございました(*´▽`*)
また、連載お疲れ様でした。

2024.12.03 夢線香

わざわざありがとうございます。四葩さん。☺️

ああ、なるほど。納得致しました。
私的にはやられた事をそのまま返す。が、ざまあの基準なので え?あれ以上を望まれてる!? よくよく考えると結構酷いよ……! か、過剰では……と、焦ってしまいました。😅
レイプ仕返したってラムエルに教えると、レイプ被害者であるラムエルはやられることの痛みを知っているので、いくらやった犯人とはいえ、きっと辛い思いをするだろうというマティーロの判断でした。

貧民街の雰囲気が出せていたなら、私も嬉しいです。😌

あ、名前、調べて頂けたのですね。ありがとうございます。ラムエルの名前を決めて、マティーロに愛称で呼ばせようと思い、さてなんて愛称にしよう?と考えて、ラム?エル?ラミー、ラミィ?ん?ラム?
古い漫画の大御所作家さんの虎柄ビキニの鬼娘が出て来て焦りました……💦 雷に関係する天使でもあったので、なるほど、あの名前はここから来ていたのかっ!と一人で今更、納得していました。💧 あの髪の色からラムネのイメージだったので……ハハ……実際にそうなのかは分かりませんが……💦

四葩さんはジンがお好きなのですね。私も味は好きなのですが、目茶苦茶アルコールに弱くてあまり飲めないのが悲しいです……😢

あ、スミマセン……バーベキューの話の時には参加していないんですが……その後何度も開催されて、そこから一緒にバーベキューの度に参加します。雪乃が来るまでは、ラムエルは皇帝が怖くて近付けませんでした。前回の感想返し、文字数がジャスト1,000文字だったので……詳しく書けませんでした。😅

マティーロはただでさえ上位αで強いですが、皇帝と狼王、ついでに悪魔狼の希少種αの加護?を持っているので、α界では一目置かれる存在です。😆

誰にも邪魔される事なく幸せを満喫します。💕

感想、ありがとうございました。(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)

解除

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