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ハワイ攻略作戦
ハワイ陥落
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金剛型戦艦4隻は突進する8隻のアメリカ戦艦のちょうど頭を押さえつける形で砲撃戦に入った。
理想的な丁字戦法であり、アメリカ艦隊はこれを打開しようにも金剛型戦艦の方が9ノットも優速でありどうすることも出来なかった。
まるで日本海海戦を再現するように4隻の金剛型戦艦の砲弾は先頭を行くコロラドと二番手のウェストバージニアは滅多打ちにされていく。
やはり速度で大きく劣っているというのが大きく、アメリカ艦隊は何とか金剛に40.6㎝砲弾1発と35.6㎝砲弾3発を与えたに過ぎなかった。
逆に日本艦隊はコロラドに35.6㎝砲弾9発、ウェストバージニアに35.6㎝砲弾7発を命中させていた。
コロラドはもはや戦艦としての戦闘能力を喪失しており、その速力も低下し戦列から落伍し始めた。
また。ウェストバージニアも二番砲塔以外の砲塔が沈黙してしまい艦上では火災が発生していた。
ゴームレーはもはや戦意を喪失しており、指揮もおぼつかなくなってきていた。
そんな最中に後方から砲撃音がとどろく。
それは先ほどまで4隻の高速戦艦と砲撃戦を繰り広げていた長門型戦艦の砲撃だった。
長門型戦艦は改装によって29ノット程度の速力を発揮可能で大和型より一足先に戦場に到達したのである。
これによりゴームレーの指揮する艦隊は挟み撃ちを喰らった形になった。
「…参謀長、襲撃地点まであと何時間だ?」
ゴームレーは暗い声色でそう尋ねる。
「まだあと2時間はかかります」
ムーアは察しつつもそう答えた。
少しの間、ゴームレーは目を閉じる。
そして意を決したかのように目を見開て言った。
「我が艦隊は降伏する」
もはや自沈処理をする兵力も時間も無かった。
これにコロラドの艦橋に詰めていた幕僚達は静かに頷き、降伏が決定されたのである。
降伏は大きな混乱もなく行われた。
これで6隻の戦艦を日本海軍は鹵獲することになるが、金剛型戦艦から砲撃を受けていたコロラドとウェストバージニアは波間に沈むことになった。
結局、日本海軍とアメリカ海軍との初の砲撃戦はアメリカ戦艦6隻を撃沈し、6隻を鹵獲するという大勝利に終わったのである。
この後、第四艦隊に護衛された上陸部隊はハワイに突入し、戦闘を開始。
もはや制空権は日本軍のものであり、第四艦隊の航空兵力も加わって陸上戦闘を支援した。
また、40㎜搭載型のチハ車も大いに活躍し、対歩兵戦闘でその性能を思う存分発揮した。
これらの要因もあり、ハワイは1943年9月2日についに陥落した。
ニミッツはすでに逃げ延びており、太平洋艦隊の戦後処理に当たっていくことになる。
理想的な丁字戦法であり、アメリカ艦隊はこれを打開しようにも金剛型戦艦の方が9ノットも優速でありどうすることも出来なかった。
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