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エピソード6:電話越しの警告と揺るがぬ心 Ver.11
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その日の夜、藍は自分の部屋で、未来スコープを眺めながら、蓮との今日の出来事を思い出しては頬を緩ませていた。
あのハグの温もり、そして「藍」と呼んでくれた声が、まだ耳に残っている。
その時、スマホが震えた。
画面には「優花」の文字。
「もしもし、優花?」
「藍、今、大丈夫?ちょっと話したいことがあるんだけど」
優花のいつもより少し低い声が、電話の向こうから聞こえてきた。
「うん、大丈夫だよ!どうしたの?もしかして、またネッシーのことで何かあった?」
藍は能天気に尋ねた。
「ネッシーはいいから。それより、あのね、藍。今日、蓮くんのことなんだけど……」
優花が切り出そうとしたその時、藍は興奮気味に優花の言葉を遮った。
「あ、聞いてよ優花!それよりすごいことになっちゃったんだよ!今日ね、蓮くんと旧校舎の時計台を調査してたら、未来スコープでとんでもないものを見ちゃったんだ!」
藍は、優花の制止も聞かずに、今日未来スコープで見た映像の全てを語り始めた。
校長が夜中に時計台で帳簿を改ざんしている姿、苦しげな「うぇ~」といううめき声、そして書類に押された理事長の印章のことまで、興奮冷めやらぬままに話した。
電話の向こうで、優花の声が固まるのが分かった。
「……え?今、何て言ったの?校長先生が、帳簿を改ざん?理事長まで絡んでるって……それ、本当なの!?」
優花の口調は、驚きと動揺に満ちていた。
「うん!未来スコープで見たんだから、間違いないよ!あの都市伝説のうめき声も、校長先生の苦しむ声だったんだよ!すごくない!?」
「ちょっと待って、藍!それって……」
優花の声が、急に真剣なものに変わった。
「まさか……私が今日見たことと、繋がってるの……?」
「え?優花が何を見たの?」
「今日ね、私、図書館に本を返しに行った帰り道、普段通らない裏門の近道を通ったんだけど……そこで、蓮くんを見たのよ」
優花は、ゆっくりと、しかし確信に満ちた口調で話し始めた。
「九条院君 、校舎の裏手で、見慣れない漆黒の高級車に乗り込んだの。
その車から降りてきた男がね、黒いスーツを着てて、ただならぬ雰囲気だったのよ。
まるで反社会的勢力みたいで……
その男たちが、九条院君 を「蓮様」って呼んで、丁寧にお辞儀をしてたの」
藍は、優花の言葉に息をのんだ。さっきまでの興奮が、一瞬で冷めていくのを感じた。
(駅に行くって言ってたのに、どういうことだろう……?)
藍の心に、困惑が広がった。
優花の話が、蓮の言葉と食い違っていることに、彼女は戸惑いを隠せなかった。
「そして、思い出したの。九条院君 、転校してきたばかりなのに、理事長室に出入りしてるのを見たことがあったのよ?
それも、なんか不自然だった。
それに、この前、オーパーツやムーの話をした時も、最初はしどろもどろだったのに、翌々日には完璧に覚えてた。あれ、絶対おかしいわ」
優花の言葉が、藍の頭の中で次々と繋がっていく。
蓮の曖昧な返事、不自然な行動、そして今、優花が目撃した光景……。
「藍、もし、校長先生の不正に理事長が絡んでるなら、それは学園全体を巻き込む大きな問題よ。そして、九条院君 が、その怪しい人たちと繋がってるとしたら……」
優花は、一呼吸置いて、強い口調で言った。
「藍、危険よ。九条院君 が、その不正に深く関わっている可能性が高いわ。
もう、九条院君 と関わるのはやめて。都市伝説の調査も、今すぐやめるべきよ。藍に何かあったらって思うと、私、心配でたまらないの!」
優花の声には、藍を心から案じる気持ちがにじみ出ていた。
藍は、優花の言葉に確かに不安を感じた。
蓮の行動の辻褄が合わない点、そして優花が目撃した反社のような男の存在。
しかし、それ以上に、藍の心には、蓮への強い信頼と、彼と共にこの謎を解き明かしたいという気持ちがあった。
そして、今日のハグの温もりが、藍の心を支配していた。
「優花……心配してくれてありがとう。でも……」
藍は、少しだけ顔を下に向けて言った。
「蓮くんは、そんな人じゃないと思う。
それに、蓮くん、あの不正を見過ごせない理由があるって言ってたんだ。
私、蓮くんを一人になんてさせたくない。
それに、この謎、私たちが解き明かさないと、誰も知らないままになっちゃうんだよ?」
藍の声は、少し震えながらも、強い意志を秘めていた。
「それにね、優花。今日ね、蓮くん、私のこと藍って呼んでくれたんだよ?ハグもしてくれたんだ!」
藍は、優花の心配をよそに、少し照れたように付け加えた。
優花は、電話の向こうで深くため息をついた。
「藍……あんた、なにのろけてんの!? 本当に大丈夫なの?そういう問題じゃないでしょ!もう、何言っても聞かないってことね……」
優花の声には、諦めと、そしてさらに深い心配の色が混じっていた。
「でも、もし蓮くんが、本当に悪い人たちと繋がってるんだとしても、きっと何かの間違いだと思う。もしそうなら、蓮くんは巻き込まれてしまったとか、そういうことだと思うの。だから、もしそうなら、私が助けないと……!」
藍は、優花の言葉に少しだけ弱音を吐きつつも、蓮への揺るぎない思いを口にした。
「はぁ……もう、藍には呆れたわ。『恋は盲目』ってこのことね。 わかったわ。でも、何かあったらすぐに私に連絡して。絶対に無理はしないでね。いいわね?」
「うん!ありがとう、優花!」
藍は、優花の心配をよそに、どこか浮かれた声で答えた。
優花は、電話を切った後も、しばらく受話器を握りしめたまま、深く考え込んでいた。
(藍は、蓮くんに完全に心を奪われてる……。このままじゃ、本当に危ないことになるかもしれない……。どうすれば、藍を守れるの……?)
優花は、親友を案じる深い憂慮が刻まれた顔で、受話器をそっと置いた。
優花が電話を切った後、藍の部屋は静寂に包まれた。
藍は、スマホを握りしめたまま、ベッドに横たわった。
優花の心配、そして蓮の秘密めいた行動。
それらが、頭の中でぐるぐると渦巻いていた。確かに優花の言う通り、蓮の言動には不審な点がいくつもあった。
オーパーツの知識、理事長室への出入り、そしてあの黒い高級車に乗る姿……。
(蓮くん、本当に何を隠してるんだろう……?)
不安が胸をよぎる。
しかし、それ以上に、蓮への信頼と、今日の優しいハグの感触が、藍の心を強く支えていた。
(でも、蓮くんは私を一人になんてしないって言ってくれた。それに、あの不正を見過ごせない理由があるって……。
きっと、何か深い事情があるんだ。悪いことじゃないはず……!)
藍は、自分に言い聞かせるように、ギュッと目を閉じた。
蓮がもし危険な状況にあるのなら、自分がそばにいて、助けたい。
その思いが、藍の心を強く突き動かしていた。
一方、電話を切った優花の胸中は、藍とは全く異なる感情で満たされていた。
自室の机に向かい、生徒会の日誌を広げたものの、文字は一切頭に入ってこない。
(藍、本当に大丈夫かな……。
あんなに九条院くんに夢中になって、私の忠告も聞こうとしないなんて。
九条院くんが、あんな怪しい人間たちと繋がってるなんて、絶対にただ事じゃないわ。)
優花は、今日目撃した蓮の姿を思い出す。
あの漆黒のセダン、黒服の男、「蓮様」という呼び方。
そして、藍が話した学園の不正。
それら全てが一本の線で繋がり、九条院蓮という転校生が、単なる同級生ではないことを強烈に示していた。
(藍を危険な目に遭わせるわけにはいかない。あの子は、私にとって一番大切な親友なんだから……。)
優花の心に、強い決意が芽生えた。
藍が蓮を信じて突き進むなら、自分がその危険から藍を守らなければならない。そのためには、まず蓮の背後にある「何か」を、自分自身で突き止める必要があった。
優花は、日誌をそっと閉じると、静かに立ち上がった。
夜の帳が降りた窓の外は、すでに真っ暗だった。
あのハグの温もり、そして「藍」と呼んでくれた声が、まだ耳に残っている。
その時、スマホが震えた。
画面には「優花」の文字。
「もしもし、優花?」
「藍、今、大丈夫?ちょっと話したいことがあるんだけど」
優花のいつもより少し低い声が、電話の向こうから聞こえてきた。
「うん、大丈夫だよ!どうしたの?もしかして、またネッシーのことで何かあった?」
藍は能天気に尋ねた。
「ネッシーはいいから。それより、あのね、藍。今日、蓮くんのことなんだけど……」
優花が切り出そうとしたその時、藍は興奮気味に優花の言葉を遮った。
「あ、聞いてよ優花!それよりすごいことになっちゃったんだよ!今日ね、蓮くんと旧校舎の時計台を調査してたら、未来スコープでとんでもないものを見ちゃったんだ!」
藍は、優花の制止も聞かずに、今日未来スコープで見た映像の全てを語り始めた。
校長が夜中に時計台で帳簿を改ざんしている姿、苦しげな「うぇ~」といううめき声、そして書類に押された理事長の印章のことまで、興奮冷めやらぬままに話した。
電話の向こうで、優花の声が固まるのが分かった。
「……え?今、何て言ったの?校長先生が、帳簿を改ざん?理事長まで絡んでるって……それ、本当なの!?」
優花の口調は、驚きと動揺に満ちていた。
「うん!未来スコープで見たんだから、間違いないよ!あの都市伝説のうめき声も、校長先生の苦しむ声だったんだよ!すごくない!?」
「ちょっと待って、藍!それって……」
優花の声が、急に真剣なものに変わった。
「まさか……私が今日見たことと、繋がってるの……?」
「え?優花が何を見たの?」
「今日ね、私、図書館に本を返しに行った帰り道、普段通らない裏門の近道を通ったんだけど……そこで、蓮くんを見たのよ」
優花は、ゆっくりと、しかし確信に満ちた口調で話し始めた。
「九条院君 、校舎の裏手で、見慣れない漆黒の高級車に乗り込んだの。
その車から降りてきた男がね、黒いスーツを着てて、ただならぬ雰囲気だったのよ。
まるで反社会的勢力みたいで……
その男たちが、九条院君 を「蓮様」って呼んで、丁寧にお辞儀をしてたの」
藍は、優花の言葉に息をのんだ。さっきまでの興奮が、一瞬で冷めていくのを感じた。
(駅に行くって言ってたのに、どういうことだろう……?)
藍の心に、困惑が広がった。
優花の話が、蓮の言葉と食い違っていることに、彼女は戸惑いを隠せなかった。
「そして、思い出したの。九条院君 、転校してきたばかりなのに、理事長室に出入りしてるのを見たことがあったのよ?
それも、なんか不自然だった。
それに、この前、オーパーツやムーの話をした時も、最初はしどろもどろだったのに、翌々日には完璧に覚えてた。あれ、絶対おかしいわ」
優花の言葉が、藍の頭の中で次々と繋がっていく。
蓮の曖昧な返事、不自然な行動、そして今、優花が目撃した光景……。
「藍、もし、校長先生の不正に理事長が絡んでるなら、それは学園全体を巻き込む大きな問題よ。そして、九条院君 が、その怪しい人たちと繋がってるとしたら……」
優花は、一呼吸置いて、強い口調で言った。
「藍、危険よ。九条院君 が、その不正に深く関わっている可能性が高いわ。
もう、九条院君 と関わるのはやめて。都市伝説の調査も、今すぐやめるべきよ。藍に何かあったらって思うと、私、心配でたまらないの!」
優花の声には、藍を心から案じる気持ちがにじみ出ていた。
藍は、優花の言葉に確かに不安を感じた。
蓮の行動の辻褄が合わない点、そして優花が目撃した反社のような男の存在。
しかし、それ以上に、藍の心には、蓮への強い信頼と、彼と共にこの謎を解き明かしたいという気持ちがあった。
そして、今日のハグの温もりが、藍の心を支配していた。
「優花……心配してくれてありがとう。でも……」
藍は、少しだけ顔を下に向けて言った。
「蓮くんは、そんな人じゃないと思う。
それに、蓮くん、あの不正を見過ごせない理由があるって言ってたんだ。
私、蓮くんを一人になんてさせたくない。
それに、この謎、私たちが解き明かさないと、誰も知らないままになっちゃうんだよ?」
藍の声は、少し震えながらも、強い意志を秘めていた。
「それにね、優花。今日ね、蓮くん、私のこと藍って呼んでくれたんだよ?ハグもしてくれたんだ!」
藍は、優花の心配をよそに、少し照れたように付け加えた。
優花は、電話の向こうで深くため息をついた。
「藍……あんた、なにのろけてんの!? 本当に大丈夫なの?そういう問題じゃないでしょ!もう、何言っても聞かないってことね……」
優花の声には、諦めと、そしてさらに深い心配の色が混じっていた。
「でも、もし蓮くんが、本当に悪い人たちと繋がってるんだとしても、きっと何かの間違いだと思う。もしそうなら、蓮くんは巻き込まれてしまったとか、そういうことだと思うの。だから、もしそうなら、私が助けないと……!」
藍は、優花の言葉に少しだけ弱音を吐きつつも、蓮への揺るぎない思いを口にした。
「はぁ……もう、藍には呆れたわ。『恋は盲目』ってこのことね。 わかったわ。でも、何かあったらすぐに私に連絡して。絶対に無理はしないでね。いいわね?」
「うん!ありがとう、優花!」
藍は、優花の心配をよそに、どこか浮かれた声で答えた。
優花は、電話を切った後も、しばらく受話器を握りしめたまま、深く考え込んでいた。
(藍は、蓮くんに完全に心を奪われてる……。このままじゃ、本当に危ないことになるかもしれない……。どうすれば、藍を守れるの……?)
優花は、親友を案じる深い憂慮が刻まれた顔で、受話器をそっと置いた。
優花が電話を切った後、藍の部屋は静寂に包まれた。
藍は、スマホを握りしめたまま、ベッドに横たわった。
優花の心配、そして蓮の秘密めいた行動。
それらが、頭の中でぐるぐると渦巻いていた。確かに優花の言う通り、蓮の言動には不審な点がいくつもあった。
オーパーツの知識、理事長室への出入り、そしてあの黒い高級車に乗る姿……。
(蓮くん、本当に何を隠してるんだろう……?)
不安が胸をよぎる。
しかし、それ以上に、蓮への信頼と、今日の優しいハグの感触が、藍の心を強く支えていた。
(でも、蓮くんは私を一人になんてしないって言ってくれた。それに、あの不正を見過ごせない理由があるって……。
きっと、何か深い事情があるんだ。悪いことじゃないはず……!)
藍は、自分に言い聞かせるように、ギュッと目を閉じた。
蓮がもし危険な状況にあるのなら、自分がそばにいて、助けたい。
その思いが、藍の心を強く突き動かしていた。
一方、電話を切った優花の胸中は、藍とは全く異なる感情で満たされていた。
自室の机に向かい、生徒会の日誌を広げたものの、文字は一切頭に入ってこない。
(藍、本当に大丈夫かな……。
あんなに九条院くんに夢中になって、私の忠告も聞こうとしないなんて。
九条院くんが、あんな怪しい人間たちと繋がってるなんて、絶対にただ事じゃないわ。)
優花は、今日目撃した蓮の姿を思い出す。
あの漆黒のセダン、黒服の男、「蓮様」という呼び方。
そして、藍が話した学園の不正。
それら全てが一本の線で繋がり、九条院蓮という転校生が、単なる同級生ではないことを強烈に示していた。
(藍を危険な目に遭わせるわけにはいかない。あの子は、私にとって一番大切な親友なんだから……。)
優花の心に、強い決意が芽生えた。
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