未来スコープ  ―この学園、裏ありすぎなんですけど!? ―

米田悠由

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九条院グループ会長主催 感謝の晩餐会 メニューの饗宴

学園の不正を暴いてくれた藍たちへの、九条院会長からの心からの感謝を込めて催された晩餐会。
そのテーブルを彩ったのは、食の芸術の最高峰でした。
九条院会長が全幅の信頼を置く、天才シェフ「アルベール・ルブラン」がこの日のために創り上げた、一夜限りの特別メニューをご紹介します。

天才シェフ「アルベール・ルブラン」:五感を操る料理の錬金術師
アルベール・ルブランは、パリから現れ、世界の美食界を席巻した伝説のシェフです。
彼の料理は、味覚はもちろん、香り、食感、色彩で五感を完璧に刺激します。
伝統と革新を融合させ、「味の宇宙」を創造。世界の美食家たちが「魔法」の体験と称します。
この晩餐会では、藍たちの勇気と未来への希望に感銘を受け、全身全霊を込めてメニューを完成させました。

感謝の晩餐会 特選メニュー


アミューズ・ブーシュ:夜明けの滴(しずく)
 • 早朝の霧をまとった北海道産ウニのジュレと、柚子の香るキャビア。夜明けの清冽な空気を感じさせる、繊細な一滴。

前菜:大地の鼓動、海のささやき
 • 富士の麓で育った有機野菜の”庭園”仕立て。20種類の異なる野菜が持つそれぞれの甘みと苦み、土の香りを最大限に引き出し、深海の真珠のようなアワビを添えて。添えられたソースは、海のミネラルと大地の恵みを凝縮した秘伝のコンソメ。

魚料理:銀鱗(ぎんりん)の舞踏
 • 三陸沖で獲れた銀色の輝きを放つカツオを、表面だけを軽く炙り、中はとろけるような生食感に。黒トリュフの香りを纏わせたソースと、菊の花びらを散らし、視覚と嗅覚、味覚で日本の四季を表現。

肉料理:森の王者の凱旋
 • 最高級の松阪牛フィレ肉を、低温でじっくりと時間をかけて火入れし、口の中でとろける究極の柔らかさを実現。芳醇なポルチーニ茸のソテーと、赤ワインを20時間煮詰めた深みのあるソースが、肉の旨みを極限まで引き立てる。添えられたのは、ルブラン秘伝のスパイスでマリネした野生のイノシシのロースト。

チーズ:熟成の誘惑、時の香り
 • フランス各地から厳選された希少な熟成チーズ5種。それぞれ異なる香りと風味を持ち、時間の経過が創り出す複雑な味わいを堪能。蜂蜜とナッツ、ドライフルーツを添えて、無限の組み合わせを楽しむ。

デザート:未来の結晶、夢の終幕
 • 煌めく金箔を散らした球体の飴細工の中に、季節のフルーツとパッションフルーツのムースを閉じ込めた一品。ゲストの目の前で温かいベリーソースをかけると、飴細工が溶け出し、中から鮮やかなデザートが現れる、まさに「未来の開花」を思わせる演出。
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