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Chapter13(辻堂編)
Chapter13-①【くもりガラスの夏】
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週末夜のファミレスは大変な混雑だった。
席待ちの客が浜辺まで溢れている。
皆、夏を謳歌していた。
「30分以上は待つだろうって。
他に行こうか?」
うんざりした表情でカケルが聞く。
この混み様では30分どころか、一時間は待ちそうだ。
「空いてる店知ってる?」
他の店も似たり寄ったりな気がした。
「家の近所の定食屋なんだけど、海岸沿いと違って空いているんだ。
少し歩くけど、ここで待つよりは早いよ。」
カケルは立ち上がると出口に向かう。
サイクリングウエアが筋肉に張り付く。
プリッとした大殿筋にウエアが食い込んでいた。
騒いでいる人達に他人を気にする暇はない。
閑静な住宅街を抜けると、こじんまりした商店街に入る。
その一角に定食屋があった。
くもりガラスの引き戸は一気に開かない。
暇そうな店主は椅子に座って、テレビを見ていた。
「おっ、カケルか。いらっしゃい!」
威勢の良い声がテレビの音声を掻き消す。
「おじさん、とりあえずビール頂戴。
喉がカラカラなんだ。
それといつもの焼鳥二人前頼むよ。」
カケルは汗を拭きながら注文する。
扇風機の風は直ぐに向きを変えてしまう。
店主が瓶ビールとコップを二つ持って来た。
「乾杯!」コップを合わせ、一気に飲み干す。
「ザーメン混じりのビールって最高に美味いな。」
淫らな笑みを浮かべた口元が耳に寄る。
「ヤマトさんはケツもタフ?」
カケルは二杯目も一気だ。
「どうかな。抜かずに何発もやった事ないから。」
経験がなかったので、曖昧に答える。
「だったら試してみないか?
ヤマトさんだったら、三発はイケるよ。
皆、腰砕けになるぜ。」
自信ありげに三杯目を飲み干した。
店主がテンコ盛りの焼鳥をテーブルに置く。
椅子に戻ると、また野球中継を見出した。
「普段からスパッツ穿いているのか?
だったらかなりのスポユニ好きだな。」
カケルが焼鳥を頬張りながら聞く。
「ああ、すげえ好き。
そのサイクリングウェアに欲情しっ放しだよ。」
焼鳥に手を伸ばす。
「やっぱりな。
家にいっぱいユニフォームあるから、着せてやる。」
カケルは串を置くと、立ち上がり伸びをした。
白いウエアをペニスが持ち上げる。
先にうっすらと浮かんだ染みは汗ではなさそうだ。
スポユニを肴に話は尽きない。
大きく振ったカケルの手がライターに当たり、テーブルの下に落ちた。
テーブルの下の潜り込んだ。
「ヤマトさん、股を広げて。」
テーブル下から見上げる視線と合う。
店主をそっと見る。
相変わらず野球中継に夢中だ。
視野を広げて、股を開く。
「くせぇ!ザーメンの匂いがぷんぷんするぜ!
この中に何回出したんだ?」
股間に顔を埋め、呼吸を繰り返す。
「に、二回だよ。」
声が震える。
エロ話も所為で、ケツワレからは新たな先走りが噴出していた。
それを舌先が掬い取る。
スリルが興奮を呼び込む。
勃起したマラがケツワレを擡げる。
カケルはマラを引きずり出すと、口に含んだ。
店主を目で追いながら、刺激的な快楽に身を任せた。
「あー、何やってんだか!」
突然の大声にドキッとする。
テレビにフライを捕球する外野手が映っていた。
店主は不満気に席を立つと、テレビを消す。
心臓が止まるかと思う程、仰天した。
「おじさん、ビールもう一本。」
カケルは素知らぬ顔で立ち上がると注文する。
ニヤ付きながら、椅子に座わった。
口回りの泡はビールなのか、先走りなのか分からない。
(つづく)
席待ちの客が浜辺まで溢れている。
皆、夏を謳歌していた。
「30分以上は待つだろうって。
他に行こうか?」
うんざりした表情でカケルが聞く。
この混み様では30分どころか、一時間は待ちそうだ。
「空いてる店知ってる?」
他の店も似たり寄ったりな気がした。
「家の近所の定食屋なんだけど、海岸沿いと違って空いているんだ。
少し歩くけど、ここで待つよりは早いよ。」
カケルは立ち上がると出口に向かう。
サイクリングウエアが筋肉に張り付く。
プリッとした大殿筋にウエアが食い込んでいた。
騒いでいる人達に他人を気にする暇はない。
閑静な住宅街を抜けると、こじんまりした商店街に入る。
その一角に定食屋があった。
くもりガラスの引き戸は一気に開かない。
暇そうな店主は椅子に座って、テレビを見ていた。
「おっ、カケルか。いらっしゃい!」
威勢の良い声がテレビの音声を掻き消す。
「おじさん、とりあえずビール頂戴。
喉がカラカラなんだ。
それといつもの焼鳥二人前頼むよ。」
カケルは汗を拭きながら注文する。
扇風機の風は直ぐに向きを変えてしまう。
店主が瓶ビールとコップを二つ持って来た。
「乾杯!」コップを合わせ、一気に飲み干す。
「ザーメン混じりのビールって最高に美味いな。」
淫らな笑みを浮かべた口元が耳に寄る。
「ヤマトさんはケツもタフ?」
カケルは二杯目も一気だ。
「どうかな。抜かずに何発もやった事ないから。」
経験がなかったので、曖昧に答える。
「だったら試してみないか?
ヤマトさんだったら、三発はイケるよ。
皆、腰砕けになるぜ。」
自信ありげに三杯目を飲み干した。
店主がテンコ盛りの焼鳥をテーブルに置く。
椅子に戻ると、また野球中継を見出した。
「普段からスパッツ穿いているのか?
だったらかなりのスポユニ好きだな。」
カケルが焼鳥を頬張りながら聞く。
「ああ、すげえ好き。
そのサイクリングウェアに欲情しっ放しだよ。」
焼鳥に手を伸ばす。
「やっぱりな。
家にいっぱいユニフォームあるから、着せてやる。」
カケルは串を置くと、立ち上がり伸びをした。
白いウエアをペニスが持ち上げる。
先にうっすらと浮かんだ染みは汗ではなさそうだ。
スポユニを肴に話は尽きない。
大きく振ったカケルの手がライターに当たり、テーブルの下に落ちた。
テーブルの下の潜り込んだ。
「ヤマトさん、股を広げて。」
テーブル下から見上げる視線と合う。
店主をそっと見る。
相変わらず野球中継に夢中だ。
視野を広げて、股を開く。
「くせぇ!ザーメンの匂いがぷんぷんするぜ!
この中に何回出したんだ?」
股間に顔を埋め、呼吸を繰り返す。
「に、二回だよ。」
声が震える。
エロ話も所為で、ケツワレからは新たな先走りが噴出していた。
それを舌先が掬い取る。
スリルが興奮を呼び込む。
勃起したマラがケツワレを擡げる。
カケルはマラを引きずり出すと、口に含んだ。
店主を目で追いながら、刺激的な快楽に身を任せた。
「あー、何やってんだか!」
突然の大声にドキッとする。
テレビにフライを捕球する外野手が映っていた。
店主は不満気に席を立つと、テレビを消す。
心臓が止まるかと思う程、仰天した。
「おじさん、ビールもう一本。」
カケルは素知らぬ顔で立ち上がると注文する。
ニヤ付きながら、椅子に座わった。
口回りの泡はビールなのか、先走りなのか分からない。
(つづく)
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