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第3幕 ゴブリン一家のお引っ越し
第6話 シルビア
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「またシルビアさんか?」
マートの問いかけに、リリーが困った顔をした。
「はい。エリックとナタリーも、困っちゃってるんですよね」
「暇なんかな、シルビアさん」
マートは、ペンを指の上で器用にクルクル回しながら言った。
まだ学生だったとき、リリーが通う村の学校にもやる子がいた。どこの国でも器用な子はいるんだなー、技も同じっぽいなー、とリリーは見ていて思った。ちなみに、リリーはペン回しはできたためしがない。マートに教えてもらおうかと思ったこともあるが、「えー、お前、できねーのー?」とかニヤニヤされそうで、やめた。マートさんは大人げないところがある。あ、大体いつもか、とリリーは訂正した。
「バンの様子はどうだ?」
バーナードが目下取組中の案件の資料から顔を上げて言った。幽霊屋敷の改造計画である。エレーヌやお化け役の村人からの提案を受けて、あちこちに仕掛けを施すのである。バーナードは平静を装っているが、実は結構ウキウキしているのを、リリーは気づいている。
「『気にしてないっす!』って言ってましたけど、やっぱりちょっと傷ついてるみたいです」
「そりゃそうだろうなー」
マートが、椅子の背もたれに背中をぐっと押しつけながら言った。
「連日ですからね」
リリーは指を折って、シルビアがエリックたちの畑に現れた日を数えた。
「少し度を超しているように思えるな」
バーナードが考え込んだ。
多分今日も、シルビアはバンを罵倒しに畑に来るだろう。バンは気にしていないと言っていたが、つぶらな瞳はしょんぼりしていた。
「私、この書類書き終えたら、また見に行ってきます」
リリーが言うと、バーナードがうなずいた。
「そうか、ありがとう」
リリーが村の外れの畑に行くと、リリーたちの危惧どおり、白髪の老女が杖を振り回して何やら怒鳴り散らしていた。
「シルビアさん、こんにちは!」
リリーが大きな声で言うと、老女はいかにも不機嫌そうな顔で振り向いた。
「あんた! 役場の職員のくせに、何でこんなやつを村に入れたんだい!?」
「村議会で承認を得ましたよ!」
「あんなぼんくら連中に何がわかるってんだい!?」
「今日もいい天気ですね、シルビアさん!」
「ここは人間様の村なんだよ! なんだってあんな毛むくじゃらの魔物が、のうのうと村にいて畑仕事の真似事なんかしてるんだい!?」
「村議会で、働くことがこの村で暮らす条件になったからですよ!」
「あんなぼんくら連中……ゲホゲホ!」
いきなりシルビアがむせたが、リリーは素知らぬ様子で実っていたトマトを見て腰をかがめた。
「わあ、トマト! もうこんなに大きくなったんですね!」
「あんた! ゲホゲホ! あたしと会話してんのかい、してないのかい、どっちなんだい!?」
「シルビアさん、一緒にお茶、飲みませんか?」
「何なんだい、何なんだい、あんたは!?」
シルビアが、振り回していた杖を今度は地面にたたきつけた。
リリーは、総務課で働くうちに身に付けた鉄壁のにこにこ顔でシルビアを手招きし、畑の畦道の木陰に誘った。
夫婦の広い畑は、緩やかな起伏を持っている。畝は規則正しく整えられ、様々な作物の葉がゆったり風に揺れている。畑より少し高い場所にある畦道は風が吹き抜け、気持ちがいい。
畦道には背の高い木が生えていて、その木陰に、エリックとナタリーが休憩時に使う小さなテーブルとイスがある。最近は、バンの様子を見に来るリリーもよく使わせてもらっている。大きく枝を広げた木の下は、夏の強い日差しを程よく遮り、快適だ。休憩にぴったりの場所だった。
ここで夫婦と一緒にお茶を飲んでいるバンの姿を見かけたこともある。ずいぶん打ち解けたものである。リリーには嬉しい光景だが、シルビアさんには面白くないことなんだろうな、とリリーはお茶を用意しながら思った。
シルビアはプリプリ怒りながらも、曲がった腰に片手を当て、杖をガツン、ガツンと乱暴に突いてリリーのもとへ来た。
「どうぞ。エレーヌさんから頂いた、レモングラスのお茶です。すっごくおいしいんですよー」
にこにことお茶の入ったコップを差し出すと、シルビアは、フンと荒く鼻息を出し、しわだらけの手を伸ばしてコップを手に取った。
「あの幽霊お貴族様たちは、達者かい?」
「はい。幽霊屋敷ツアーも固定客がついたみたいで、皆さん、張り切ってらっしゃいますよ」
「そうかい。そりゃよかった」
「シルビアさんも、お屋敷に遊びに行かれてはどうですか?」
「いいんだよ、あたしは。年寄りなんだ。本物の幽霊で肝試しなんてさ。びっくりしてぽっくり逝っちゃったら困るだろ」
「皆さん、いい方々ですよ」
シルビアは、フン、と鼻を鳴らして、「だろうね」と小さく言った。
エレーヌは、シルビアの口撃から免れている数少ない人物である。エレーヌがまだ総務課にいた頃、エレーヌはシルビアが役場のトイレに行く時に付き添ったことがある。それでだろうとリリーは思っている。エレーヌさんって最強かも、仕事もできるし、と常に壁抜けして現れる美しいエレーヌの人当たりの良い微笑みをリリーは思い浮かべた。
バンが村にいることや畑仕事をしていることについて、シルビアはまだ何か言うだろうとリリーは身構えていたが、意外にもシルビアは黙ってお茶をすすっていた。吹き抜ける風が、シルビアのパサついた緩くウェーブする白髪を揺らしていった。シルビアは、「お茶、おいしかったよ。ごちそうさん」と立ち上がり、杖を突いて静かに畑を去って行った。
痩せた小さな背中を見送りながら、シルビアさんは寂しいのかもしれない、とリリーは思った。
シルビアは、独り暮らしだ。未婚で男の子を生み、その子は成長して村を出た。町で働いていた時に馬車の暴走に巻き込まれて、10代の若さで死んだ。シルビアは家に閉じこもった。再び村人の前に姿を見せるようになった時には、艶やかだった豊かな黒髪はすっかり白くなり、顔には深いしわが刻まれていた。
村人の中には、息子を生き返らせようと魔物と取引しようとして若さを失っただとか、夜中に死んだ息子が腐った体でシルビアの家の周りをずっと歩き続けていた、なんていう超絶恐ろしいことを言う人までいた。
真偽のほどはさておき、シルビアが数年で数十年も年を取ったようになったのは、事実だった。すべてはリリーが生まれる前のことで、リリーはほぼ怪談話としてしか知らない。だが、数年で髪が真っ白になるくらいにシルビアがつらい現実を生きたことは、間違いなかった。
「リリーちゃん」
呼ばれて振り返ると、心配そうな顔をしたナタリーが、近くまで来ていた。
「大丈夫? 何か言われなかった?」
「大丈夫でした。エレーヌさんのお茶が効いたのかもしれません」
リリーとナタリーは顔を見合わせ、あはは、と笑った。
マートの問いかけに、リリーが困った顔をした。
「はい。エリックとナタリーも、困っちゃってるんですよね」
「暇なんかな、シルビアさん」
マートは、ペンを指の上で器用にクルクル回しながら言った。
まだ学生だったとき、リリーが通う村の学校にもやる子がいた。どこの国でも器用な子はいるんだなー、技も同じっぽいなー、とリリーは見ていて思った。ちなみに、リリーはペン回しはできたためしがない。マートに教えてもらおうかと思ったこともあるが、「えー、お前、できねーのー?」とかニヤニヤされそうで、やめた。マートさんは大人げないところがある。あ、大体いつもか、とリリーは訂正した。
「バンの様子はどうだ?」
バーナードが目下取組中の案件の資料から顔を上げて言った。幽霊屋敷の改造計画である。エレーヌやお化け役の村人からの提案を受けて、あちこちに仕掛けを施すのである。バーナードは平静を装っているが、実は結構ウキウキしているのを、リリーは気づいている。
「『気にしてないっす!』って言ってましたけど、やっぱりちょっと傷ついてるみたいです」
「そりゃそうだろうなー」
マートが、椅子の背もたれに背中をぐっと押しつけながら言った。
「連日ですからね」
リリーは指を折って、シルビアがエリックたちの畑に現れた日を数えた。
「少し度を超しているように思えるな」
バーナードが考え込んだ。
多分今日も、シルビアはバンを罵倒しに畑に来るだろう。バンは気にしていないと言っていたが、つぶらな瞳はしょんぼりしていた。
「私、この書類書き終えたら、また見に行ってきます」
リリーが言うと、バーナードがうなずいた。
「そうか、ありがとう」
リリーが村の外れの畑に行くと、リリーたちの危惧どおり、白髪の老女が杖を振り回して何やら怒鳴り散らしていた。
「シルビアさん、こんにちは!」
リリーが大きな声で言うと、老女はいかにも不機嫌そうな顔で振り向いた。
「あんた! 役場の職員のくせに、何でこんなやつを村に入れたんだい!?」
「村議会で承認を得ましたよ!」
「あんなぼんくら連中に何がわかるってんだい!?」
「今日もいい天気ですね、シルビアさん!」
「ここは人間様の村なんだよ! なんだってあんな毛むくじゃらの魔物が、のうのうと村にいて畑仕事の真似事なんかしてるんだい!?」
「村議会で、働くことがこの村で暮らす条件になったからですよ!」
「あんなぼんくら連中……ゲホゲホ!」
いきなりシルビアがむせたが、リリーは素知らぬ様子で実っていたトマトを見て腰をかがめた。
「わあ、トマト! もうこんなに大きくなったんですね!」
「あんた! ゲホゲホ! あたしと会話してんのかい、してないのかい、どっちなんだい!?」
「シルビアさん、一緒にお茶、飲みませんか?」
「何なんだい、何なんだい、あんたは!?」
シルビアが、振り回していた杖を今度は地面にたたきつけた。
リリーは、総務課で働くうちに身に付けた鉄壁のにこにこ顔でシルビアを手招きし、畑の畦道の木陰に誘った。
夫婦の広い畑は、緩やかな起伏を持っている。畝は規則正しく整えられ、様々な作物の葉がゆったり風に揺れている。畑より少し高い場所にある畦道は風が吹き抜け、気持ちがいい。
畦道には背の高い木が生えていて、その木陰に、エリックとナタリーが休憩時に使う小さなテーブルとイスがある。最近は、バンの様子を見に来るリリーもよく使わせてもらっている。大きく枝を広げた木の下は、夏の強い日差しを程よく遮り、快適だ。休憩にぴったりの場所だった。
ここで夫婦と一緒にお茶を飲んでいるバンの姿を見かけたこともある。ずいぶん打ち解けたものである。リリーには嬉しい光景だが、シルビアさんには面白くないことなんだろうな、とリリーはお茶を用意しながら思った。
シルビアはプリプリ怒りながらも、曲がった腰に片手を当て、杖をガツン、ガツンと乱暴に突いてリリーのもとへ来た。
「どうぞ。エレーヌさんから頂いた、レモングラスのお茶です。すっごくおいしいんですよー」
にこにことお茶の入ったコップを差し出すと、シルビアは、フンと荒く鼻息を出し、しわだらけの手を伸ばしてコップを手に取った。
「あの幽霊お貴族様たちは、達者かい?」
「はい。幽霊屋敷ツアーも固定客がついたみたいで、皆さん、張り切ってらっしゃいますよ」
「そうかい。そりゃよかった」
「シルビアさんも、お屋敷に遊びに行かれてはどうですか?」
「いいんだよ、あたしは。年寄りなんだ。本物の幽霊で肝試しなんてさ。びっくりしてぽっくり逝っちゃったら困るだろ」
「皆さん、いい方々ですよ」
シルビアは、フン、と鼻を鳴らして、「だろうね」と小さく言った。
エレーヌは、シルビアの口撃から免れている数少ない人物である。エレーヌがまだ総務課にいた頃、エレーヌはシルビアが役場のトイレに行く時に付き添ったことがある。それでだろうとリリーは思っている。エレーヌさんって最強かも、仕事もできるし、と常に壁抜けして現れる美しいエレーヌの人当たりの良い微笑みをリリーは思い浮かべた。
バンが村にいることや畑仕事をしていることについて、シルビアはまだ何か言うだろうとリリーは身構えていたが、意外にもシルビアは黙ってお茶をすすっていた。吹き抜ける風が、シルビアのパサついた緩くウェーブする白髪を揺らしていった。シルビアは、「お茶、おいしかったよ。ごちそうさん」と立ち上がり、杖を突いて静かに畑を去って行った。
痩せた小さな背中を見送りながら、シルビアさんは寂しいのかもしれない、とリリーは思った。
シルビアは、独り暮らしだ。未婚で男の子を生み、その子は成長して村を出た。町で働いていた時に馬車の暴走に巻き込まれて、10代の若さで死んだ。シルビアは家に閉じこもった。再び村人の前に姿を見せるようになった時には、艶やかだった豊かな黒髪はすっかり白くなり、顔には深いしわが刻まれていた。
村人の中には、息子を生き返らせようと魔物と取引しようとして若さを失っただとか、夜中に死んだ息子が腐った体でシルビアの家の周りをずっと歩き続けていた、なんていう超絶恐ろしいことを言う人までいた。
真偽のほどはさておき、シルビアが数年で数十年も年を取ったようになったのは、事実だった。すべてはリリーが生まれる前のことで、リリーはほぼ怪談話としてしか知らない。だが、数年で髪が真っ白になるくらいにシルビアがつらい現実を生きたことは、間違いなかった。
「リリーちゃん」
呼ばれて振り返ると、心配そうな顔をしたナタリーが、近くまで来ていた。
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