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微妙な距離5
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寝かすつもりは無かった。初めて加奈子から求められたのに、抱き合うと他の女と付き合えと話をされる。
聞いた瞬間、頭が真っ白になった。冷静になれたのは加奈子の涙が胸に落ちた時だった。
抱き合っているときすら、体の欲望以外の気持ちを見せない加奈子だ。気持ちを伝えても晴人が感心するほど、心は見せなかった。
今日のような他の女の話をしたり、涙を流したりすることはない。なぜなのかは分からないが、僅かに見つけた綻びから溢れた本音。
加奈子に好意を持たれている。だが、加奈子はこの関係を終わらせようとしている、とも。今は天秤が晴人の方に傾いているからこそ、ギリギリで関係が続いている。
そのことを理解した晴人にできることは、ただ一つ。晴人の方に傾いている天秤の重りを増やすことだった。
「あっ…!んふぅ…。っつ…ぁ。」
あえぎ声に混じってすすり泣くような声が交じる。萎えることがないペニスを後ろから挿入し、加奈子の感じるスポットを探す。
「ひゃん!」
耳たぶを甘噛みすると、加奈子の体が跳ねる。先程見つけた加奈子の性感帯だ。
じっくりと解せば解すほど、加奈子の快感は深まっているようだ。僅かに揺れる刺激でさえ、加奈子は達するようになった。
「加奈子、好きだよ」
「んぁ…ひゃん。…あっ…んふぁ…」
もう意識が朦朧としている加奈子は刺激に反応して声を上げる。まだ繋がっていたいという気持ちとは裏腹に、膣内が精液を絞り取ろうと締めつける。
次射精すると終わるー。何度もイきそうになるがその度に動きを止め、快楽を逃してきたがそろそろ限界だった。
一旦抜くと、正常位で繋がる。
「動くよ」
そういって、射精するためだけに奥を激しく突く。必死に晴人にしがみつき、掠れた声で喘ぐ加奈子。一晩で声が枯れる程喘がせた、という事実に男としての喜びが広がってくる。
「ふぁっ…!あんっ!あっ!…んぁ…っつ…ふぁっ…ん!」
膣内のヒダが絡みつく。ヌルヌルの愛液が潤滑油になり、ペニスの動きをスムーズにする。
見下ろす加奈子の体には、キスマークが数え切れないほどついている。最初は加奈子のイくたびにつけていた跡だが、途中から回数がわからなったので体中余すことなく跡を残した。
前だけでなく、背中側にも、脚の付け根にも、二の腕にもついている。服で隠れるところ以外につけた証。薄く、濃く、後で加奈子が鏡で見たときに今日の行為を思い出せるように。
それ程持たなかった。
「っつ…ごめん、もう、出るっ」
返事の代わりに加奈子は膣内を締め付け、一滴残らず精液を搾り取った。
夢も見ないほど爆睡をして目覚める。珍しく加奈子はまだ寝ていた。
(無理させたから…だな)
いつもは加奈子のほうが起きるのが早い。晴人が目覚める時にはシャワーを浴び身支度を整えてコーヒー片手に本や新聞を読んでいる。
割り切った関係でいるには理想的な態度を取ってくれる。もし、晴人が加奈子に気持ちを動かさなければ、セックスフレンドとしては申し分ない対応だった。
だが、体の関係以上になりたい晴人にとっては、自分の腕の中でぐっすりと眠っている加奈子を見ているほうが嬉しかった。寝顔を見つめながら、昨日自らがつけた証を撫でる。
それだけで下半身が反応するのを抑えきれなかった。
ダメだ、と分かっていたが指が加奈子の体を滑っていく。体中につけたキスマークが白い肌に浮かび上がって淫靡な雰囲気を醸し出す。
一つ一つを軽く撫で、下の茂みに手を入れると、ヌチュ、という音を立てる。
半分剥けているクリトリスを撫でると、もっと欲しがるように腰を押し付けて来た。ドキリとして、加奈子の顔を見るがまだ眠っている。
(クリトリス触ってなかったな)
苦しそうに皮に納まっているパンパンに腫れたクリトリスを解放させるべく、そっと指で摘んだ。
クリトリスはあっさりと皮が剥け、真っ赤な豆をさらけ出す。痛くないように愛液を絡ませ、ゆっくりと撫でるだけで腰が揺れる。
誘われるように、クリトリスへ顔を近づけ、舌で転がす。晴人の愛撫でどんどん硬く芯を持つ小さな豆をひたすらなめ続けた。
「…んっ。はっ…」
微かな声と共に腰が震える。一瞬後に膣内から愛液が溢れる。顔を上げるとまだ覚醒までは至っていない。眠りながら達したようだ。
無意識にでもきちんと晴人の愛撫に反応する加奈子にますます愛しさが募る。
「入れたら…起きるかな?」
散々イかせたため、もう少し寝させてあげたいという気持ちと裏腹に、肉棒は欲望を解き放ちたいと主張をする。
どうするか迷っている時に、加奈子が寝言をいった。
「岩田くん…」
夢でも俺を求めてくれている、と思うと我慢できるはずはなかった。コンドームをつけると、加奈子の膣内へペニスを納めていく。晴人の形を覚えた膣内は、余すことなくフィットし、締めつける。
奥へと誘われるようにペニスをすすめ、Gスポットを軽く突く。
「んぁ…ふぁ…」
寝ていても感じるのか、喘ぐ加奈子に笑いが溢れる。
このまま抱くのは勿体ない。可哀想に思ったが加奈子を揺り起こす。
「加奈子、起きてよ」
「…んっ」
寝ぼけ眼で起きた加奈子は、何が起きているのか分からなかった。
「…え?っつ!…ひぁっ…あっ!…ふぁんっ…やぁっ!」
脳が覚醒する前に叩き込まれる快感の波。理解する前に、大きな波に呑み込まれるしかなかった。
聞いた瞬間、頭が真っ白になった。冷静になれたのは加奈子の涙が胸に落ちた時だった。
抱き合っているときすら、体の欲望以外の気持ちを見せない加奈子だ。気持ちを伝えても晴人が感心するほど、心は見せなかった。
今日のような他の女の話をしたり、涙を流したりすることはない。なぜなのかは分からないが、僅かに見つけた綻びから溢れた本音。
加奈子に好意を持たれている。だが、加奈子はこの関係を終わらせようとしている、とも。今は天秤が晴人の方に傾いているからこそ、ギリギリで関係が続いている。
そのことを理解した晴人にできることは、ただ一つ。晴人の方に傾いている天秤の重りを増やすことだった。
「あっ…!んふぅ…。っつ…ぁ。」
あえぎ声に混じってすすり泣くような声が交じる。萎えることがないペニスを後ろから挿入し、加奈子の感じるスポットを探す。
「ひゃん!」
耳たぶを甘噛みすると、加奈子の体が跳ねる。先程見つけた加奈子の性感帯だ。
じっくりと解せば解すほど、加奈子の快感は深まっているようだ。僅かに揺れる刺激でさえ、加奈子は達するようになった。
「加奈子、好きだよ」
「んぁ…ひゃん。…あっ…んふぁ…」
もう意識が朦朧としている加奈子は刺激に反応して声を上げる。まだ繋がっていたいという気持ちとは裏腹に、膣内が精液を絞り取ろうと締めつける。
次射精すると終わるー。何度もイきそうになるがその度に動きを止め、快楽を逃してきたがそろそろ限界だった。
一旦抜くと、正常位で繋がる。
「動くよ」
そういって、射精するためだけに奥を激しく突く。必死に晴人にしがみつき、掠れた声で喘ぐ加奈子。一晩で声が枯れる程喘がせた、という事実に男としての喜びが広がってくる。
「ふぁっ…!あんっ!あっ!…んぁ…っつ…ふぁっ…ん!」
膣内のヒダが絡みつく。ヌルヌルの愛液が潤滑油になり、ペニスの動きをスムーズにする。
見下ろす加奈子の体には、キスマークが数え切れないほどついている。最初は加奈子のイくたびにつけていた跡だが、途中から回数がわからなったので体中余すことなく跡を残した。
前だけでなく、背中側にも、脚の付け根にも、二の腕にもついている。服で隠れるところ以外につけた証。薄く、濃く、後で加奈子が鏡で見たときに今日の行為を思い出せるように。
それ程持たなかった。
「っつ…ごめん、もう、出るっ」
返事の代わりに加奈子は膣内を締め付け、一滴残らず精液を搾り取った。
夢も見ないほど爆睡をして目覚める。珍しく加奈子はまだ寝ていた。
(無理させたから…だな)
いつもは加奈子のほうが起きるのが早い。晴人が目覚める時にはシャワーを浴び身支度を整えてコーヒー片手に本や新聞を読んでいる。
割り切った関係でいるには理想的な態度を取ってくれる。もし、晴人が加奈子に気持ちを動かさなければ、セックスフレンドとしては申し分ない対応だった。
だが、体の関係以上になりたい晴人にとっては、自分の腕の中でぐっすりと眠っている加奈子を見ているほうが嬉しかった。寝顔を見つめながら、昨日自らがつけた証を撫でる。
それだけで下半身が反応するのを抑えきれなかった。
ダメだ、と分かっていたが指が加奈子の体を滑っていく。体中につけたキスマークが白い肌に浮かび上がって淫靡な雰囲気を醸し出す。
一つ一つを軽く撫で、下の茂みに手を入れると、ヌチュ、という音を立てる。
半分剥けているクリトリスを撫でると、もっと欲しがるように腰を押し付けて来た。ドキリとして、加奈子の顔を見るがまだ眠っている。
(クリトリス触ってなかったな)
苦しそうに皮に納まっているパンパンに腫れたクリトリスを解放させるべく、そっと指で摘んだ。
クリトリスはあっさりと皮が剥け、真っ赤な豆をさらけ出す。痛くないように愛液を絡ませ、ゆっくりと撫でるだけで腰が揺れる。
誘われるように、クリトリスへ顔を近づけ、舌で転がす。晴人の愛撫でどんどん硬く芯を持つ小さな豆をひたすらなめ続けた。
「…んっ。はっ…」
微かな声と共に腰が震える。一瞬後に膣内から愛液が溢れる。顔を上げるとまだ覚醒までは至っていない。眠りながら達したようだ。
無意識にでもきちんと晴人の愛撫に反応する加奈子にますます愛しさが募る。
「入れたら…起きるかな?」
散々イかせたため、もう少し寝させてあげたいという気持ちと裏腹に、肉棒は欲望を解き放ちたいと主張をする。
どうするか迷っている時に、加奈子が寝言をいった。
「岩田くん…」
夢でも俺を求めてくれている、と思うと我慢できるはずはなかった。コンドームをつけると、加奈子の膣内へペニスを納めていく。晴人の形を覚えた膣内は、余すことなくフィットし、締めつける。
奥へと誘われるようにペニスをすすめ、Gスポットを軽く突く。
「んぁ…ふぁ…」
寝ていても感じるのか、喘ぐ加奈子に笑いが溢れる。
このまま抱くのは勿体ない。可哀想に思ったが加奈子を揺り起こす。
「加奈子、起きてよ」
「…んっ」
寝ぼけ眼で起きた加奈子は、何が起きているのか分からなかった。
「…え?っつ!…ひぁっ…あっ!…ふぁんっ…やぁっ!」
脳が覚醒する前に叩き込まれる快感の波。理解する前に、大きな波に呑み込まれるしかなかった。
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