先輩と後輩の変わった性癖(旧タイトル『マッチングした人は会社の後輩?』)

雪本 風香

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微妙な距離6

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「ふぁんっ…あっ!…んぁっ…。イっちゃ…う!!」
加奈子は起き抜けざまに2回程達した。昨日の営みで達しやすくなっているようだ。
(朝繋がるの…初めてだな)
イったばかりのぼうっとする頭でそんなことを考えていると、あることに気づく。

「ゴム…つけているよね?」
「どっちだと思います?」
ニヤリと笑った晴人は、イったばかりの加奈子を更に責め立てる。
「ふぁんっ…!だめっ!抜いて…っ」
「抜けないですよ。そんなに締め付けていたら」
快楽を求めて降りてきたポルチオを揺らすようにペニスで突くと、それだけで膣内は締め付けを強くする。
「ひぁっ…っ!っつ!あっ」
すっかりポルチオの快楽を覚えた加奈子は、潮を撒き散らしながら呆気なく達する。
「口ではダメだといいながら、全然イくの我慢出来ないじゃないですか」
晴人の腰の動きは止まらない。
「良かったですね。昨日出しまくったからまだ射精しませんから。好きなだけイってください」
そう言いながら、外から子宮辺りを軽く手で押さえる。
「ふぁんっ…!だめっ!あっ…んふぁ…!やぁ…っ!きちゃっ…でちゃっ!」
「子宮の入口、パクパクしていますよ。そんなに俺の精液欲しいんだ…」
「ちがっ…っ!イっ…!!」
「ほら、またイった」
嬉しそうに笑いながらも、晴人は責める手を休めない。
ヘトヘトなのに、イけばイくほど快楽は深くなる。膣内が敏感になり、より晴人のペニスの形がはっきりと感じられる。

「んっくぅ…。ダメ…なのっ。ゆるっして…」
涙声で懇願する加奈子に晴人は意地悪い笑みを浮かべて、腰を止める。
繋がったまま、ひっくり返り、騎乗位の格好をさせる。
その衝撃で加奈子はまた身を震わせて達した。
「本当に…イきやすくなりましたね。
結城さんの希望通り、俺からは動かないんで。…抜くなり、腰振るなり好きにしてください」
加奈子が倒れこまないように腕を支え、見上げる。下から見上げると、加奈子の色の白さと赤いキスマークがコントラストを描く。
下からみるといつもより表情がよく見える。イくのを耐えているような表情にそそられ、一回りペニスを大きくするが、先程の宣言通り晴人からは動かなかった。

時間にしては2,3分かそこらだっただろう。
それでも待っている晴人にとっては長く感じた。

我慢出来ないというように、加奈子は腰を振り始めた。
「妊娠しちゃうかもよ?」
「…っく。今日…たぶん…大丈夫な日だしっ」
「そこまでして、俺のちんぽ欲しいんだ。」
「…っつ」

色々な感情がないまぜになったような顔をした加奈子は、自らを落ち着かせようとするように息を吸うが、上手くいかなかった。
言葉にできない気持ちが、涙となって目から零れ落ちる。
「そんな…こと、っ…。…っそうしたの…岩田くんっじゃ…ない」



体が震えるような喜びを感じたのは初めてだった。初めて女性を抱いた時のように、いや、それ以上の快楽に包まれながら夢中で腰を振る。
「やぁっ…。あぁ…っんっ…」
正常位で抱いていると、加奈子のすすり泣くような声が下から聞こえる。ますます興奮して、腰の動きを早くする。
「できちゃうっ…。そんなっ…っんっ…イっ…」
「いいよ、っつ…責任とるからっ…。妊娠してっ。俺の子、孕んでよっ。そうしたら、一生…」
「っつ…あっ!…やぁっ…まだ…いらなっ…。っんぁ…外にっ。ナカにぁ…ださなっいで…!」
コンドームをつけていることを忘れるくらいの快楽に翻弄される。加奈子のあえぎ声混じりの懇願に返事をする余裕は、もう無かった。

「あっ…んっ…ふぁっ!!あーっ!!」
痙攣するように体を震わせながら、弓なりになった加奈子は次の瞬間、潮を噴きながら力の抜けた体をベッドに沈み込ませる。
「っくぁ…っ!っつぁ!」
加奈子の膣内にペニスを痛いほど締め付けられながら、強制的に射精に導かれる。思わず声が漏れるほどの快楽に、腰がくだける。

ドクン、ドクンとペニスが震える。
空っぽの玉袋の奥から精子になる前の精液すら吸い出されているような感覚に、歯を食いしばって耐える。
「っつ…。んっく…っきっつ…!」
ペニスが別の生き物のようにいうことをきかず、膣内で何度も何度も脈打つ。耐え切れない快楽が言葉として溢れる。出ないはずの精液を搾り取られるのは、少しの痛みと、それを上回る圧倒的な気持ち良さだった。

ペニスの痙攣が治まっても晴人は、加奈子の上にのしかかるような格好になっていることすら、しばらく気づかなかった…。


我に返り、ゆっくりとペニスを抜く。その動きで意識が朦朧としていた加奈子が覚醒する。
「ひぁっ…っつ」
「すみません、ちょっと我慢して」
僅かな刺激でイく加奈子に謝りつつ、全て抜いた。膣内に入っている時はまだ芯を持っていたペニスだが、外に出ると役目が終わったとばかりに萎える。
億劫な体でコンドームを外していると、加奈子がポツリと言った。
「ちゃんと…避妊してくれてたんだ」
「ええ。しないほうが良かったですか?」
緩慢な動作で首を振り、更に問いかける。
「なんで、あんなこと言ったの?…」
ゴムの処理を終えた晴人は、加奈子を抱きしめる。腕の中でビクッとなる加奈子と目線を合わせる。

「本音ですよ、全部。行為する以上は出来る可能性はあるけど。…さっきの繋がりの時は、本当に妊娠させたかった。実際、あの言葉言ったときは、ゴム着けているの忘れていました」
熱がこもった目で訴えかける晴人に思わず顔が赤くなる。そんな加奈子を嬉しそうに見つめている晴人は言葉を続ける。
「加奈子が避妊しているか聞くから、プレイの一種として黙っていたら。…あんな風に求められると思っていなくて、嬉しくてついやりすぎました」
「岩田くん!」
恥ずかしさからか、怒る加奈子を抱きしめると晴人は耳元でささやく。
「でも、実際妊娠させたら…あなたは黙って俺の前から消えるでしょ。今日の行為で妊娠していても俺には言わなかったんじゃない?」
図星なのか、晴人の腕の中で加奈子は体を硬くする。
「…嫌なことしないから。セフレでもいいから。頼むから、黙って俺の前からいなくならないで」
「…」
晴人の言葉に返事ができなかった加奈子は、目の前の体を優しく抱きしめることしか出来なかった。
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