※ただし童貞を失ったら死ぬ

空兎

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狼藉者たち

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荷馬車にガタガタと揺られていると空がオレンジ色に染まり出した頃合いに城壁が見えてきた。これ荷馬車に拾われてなかったら確実に野宿だったな。猫の御者さんに乗せてもらえてよかったよ。

「お客さん方着きましたにゃ。また縁があったら乗ってくださいにゃ」
「うん。乗せてくれてありがとうね」
「……」

エルフ君は無愛想な感じでさっさと降りていった。結局あのイケメンエルフはなんであんなにも人間が嫌いなんだ?まあいいか。どうせもう会うことなんてないだろうしね。

他の乗客も降りていくので続いて荷馬車から出て行く。空を見ると日が暮れかかっている。こりゃもうこれから冒険は無理ですね。取り敢えず今日の宿を探しますか。

猫の御者さんにリンゴを売ったおかげで懐は暖かい。この世界の相場がどんなものかわからないけど一晩くらい宿に泊まれるよね?街に入ったのに野宿は嫌です。

さて、問題はどこに宿屋があるだな。適当に人に聞こうか、と思った瞬間トンッと何かにぶつかる。

柔らかい感触、考え事していたから人にぶつかっちゃったのかな?と思って見るとそこに白く長いふわふわの兎耳を生やした女の子が俺に抱き付いていた。

「おにーさん!旅人だよね?あたい、良い宿知っているよ!案内させて!」

兎耳の女の子が上目遣いで見上げながらギュッと俺を抱きしめる手に力を込める。ちょっと待って、展開についていけない。

兎耳の子の言っていることもほとんど理解できていないんだけど、俺、女の子に抱きつかれているんだよね?

 女 の 子 に 抱 き つ か れ て い る ん だ よ ね ? !

フアァァッ!??なんでこんな状況になっているの?!女の子に抱きつかれるとか童貞人生初でどうしたら良いのか全くわかりません。え、異世界では兎耳の女の子がいきなり抱き付いてくるのが一般的なの?なにそれ凄い。異世界って天国かよ。俺異世界来てよかった。

「おにーさん、聞いてる?」
「ああああ、う、ううん、聞いてる、聞いてるよ!」
「ならいいよね、いこうよ!」

兎耳の女の子は俺の横に回ると俺の腕をキュッと抱きしめ引っ張るように歩いていく。その時にあのね、なんと言うかね、柔らかい感触があるんですがそれは。

チラッと見ると俺の腕が巨大なマシュマロの中に埋まっているのが見えて感無量。あのね、すごいの、ふにふになの。このまま死んだとしても我が生涯に一片の悔いもなしと叫けべる自信があるわ。

だっておっぱいだよぉぉおー!!そんな奇跡の産物に挟まれているんだぞ?なんなの?異世界は楽園だったの?感触が柔らかい。もう死ねるわ。

兎耳の女の子に手を引かれて付いていく。花畑が咲き乱れる脳内だが薄っすらと状況について思考すると、どうやらこの子は俺を宿屋に連れていこうとしているらしい。たぶんお客を連れていけばこの子にもいくらか見返りが支払われるとかそんな感じじゃないか?

だとしたらなんの問題もないよね。実際俺たちは宿屋を探しているのだし連れて行ってもらえるのなら有難い。まあ多少割高の宿屋に連れて行かれるのだとしてもこのふにふにに値段はつけられません。手持ちよりは安い宿屋であることは願っておこう。

そんなわけで女の子に手を引かれて歩く。歩く。歩く。……うん。どう見てもここ、裏路地なんですが?

おっぱいに挟まれて頭ふわっふわの状態でついて来てしまったけどどう考えてもおかしいよな?道の脇にはフードを被った人がブツブツ呟きながら座り込んでいるしポツンポツンと値札の付いてない品物を並べる露天があるし絶対にやばい。この場所にまともな宿屋があるとは思えんぞ。

「えっと、ちょっとこの辺りなんかまずくない?本当にこっちであっているの?」
「大丈夫だよ!もうちょっとだから早くいこうよー!」

だけど兎耳の女の子はグイグイと腕を引っ張っていく。どう考えてもやばい気がするけどこの柔らかなマシュマロから腕を抜けないからついていくしかありませんね。だっておっぱいなんてこの機を逃したら二度と触れないかもしれないんだよ?命よりもおっぱいの方が大切です。

だけれどもどんどんと兎耳の女の子は奥に進んでいく。辺りが薄暗くなりついに座り込む人や露天すらあたりになくなる。うん、これは絶対にやばいよ!いくらなんでも引き返さないと!

「あ、あのさ、俺このまま行きたくないっていうか、どう見ても危なそうな道に見えますし、もう進むのやめとかない?」
「んー、いいよ!もうどうせ着いたしね!」

え、と思う前に上からゴツゴツとした布を被せられた。見えない視界に慌てると後ろから力強い何かが伸し掛かりそのまま地面に倒される。

「よくやったぜピナ、2人とも小綺麗だし上玉だ。これなら高く売れそうだぜ」
「えへへ、あたいうまくやれたでしょ?ガストン!」

地面に頭を押さえつけられているせいで何も見えないが状況がよろしくないのはよくわかる。高く売れるとか言っているしね。絶対にやばいですわ。

どうやら俺はあの兎耳の女の子に騙されたみたいだ。門からやってきた旅人をうまいこと裏路地に誘導して身ぐるみ剥いで売り飛ばす、きっとそういう作戦だったのだろう。薄々そんな気もしてたけどまんまとハニートラップにはまってしまいました。だっておっぱいなんだもん。おっぱいの魅力には勝てません。

「おい、女の方も逃すんじゃねぇぞ?まあ大概の女は連れの男が打ちのめされている姿を見れば諦めがつくんだがよう」
「ねぇ、ねぇ、ガストン!ご褒美!」
「わかってるさ、発情兎め。後で腰抜けるほど抱いてやるからちょっと大人しくしておけよ」

……は?

上から押さえつけられている状況にどうしようかと焦っていたが、リーダーらしき男が言ったことにすべての意識を持っていかれる。

え、ちょ、今何の話してた?聞き間違いかもしれないし是非ともそうであることを全力で祈るのだが、もしかしてエロの話?エロの話ですか?……はぁ?

え、なに、こいつら。つまり俺を売った稼ぎでエロいことするっていうんですか?童貞の俺を売った儲けでねっちょりと絡み合うというんですか?ほう。

なんだろう。男子校の良心、『お前を見ていると俺もまだまだだと安心するわ』と言われたこの陽向くんですら怒りが込み上がって来ますね。お前らエロいことするんだろ?

 滅 べ リ ア 充 ! !

なんで世界はこんなに理不尽に出来ているんだ?善良な童貞は地面に全身でキスしているというのに悪の親玉はその息子をエクスカリバーすることができるんだぞ?この世界は残酷だ。

こいつら許せん、マジ許せん。俺に力があるというならば絶対にリア充を消滅させてやるぅっ!!!

「えへへ、やったぁ!ガストンのセックスは強いから大好きなんだぁ!」
「ふん、とんでもない淫乱兎だな。すぐにベッドで相手してやるから大人しく待って、……ん?うおおおっ!!??!」
「ガストン!?え、なにこれぇー!!!?」

途端、頭上が騒がしくなり俺を押さえつけていた力がなくなる。何事かと思いながら被されていた袋を脱ぎ捨て顔を上げると、……そこにはどろ子が立っていた。手が黒い鎌となりその鎌から赤い血が滴るどろ子の姿があった。

「ん。ひなた守る」

どろ子が跳ねる。それは跳ねるとしかいいようがなかった。どろ子の身体は重力など無関係というように縦横無尽に宙を駆け巡る。

跳ねたその先で黒い鎌が振るわれ赤が散る。俺たちを襲ったのは人間ではなく獣人だったらしい、ーーー二足歩行の狼達がキャンキャン鳴きながら逃げ惑い倒れていく。

森の狩人、獰猛な肉食獣達はどろ子の前にはただの黒い仔犬でしかない。

跳ねる。斬る。跳ねる。散る。跳ねる。赤が舞う。

そこには圧倒的な戦力差があった。狼達が一方的に蹂躙されていく光景が目の前に広がる。

え、ちょ、え?どろ子強えぇぇえーーー!??なにこれどろ子めちゃんこ強いじゃん!なんかもう狼達がバシバシ倒されていくんだけど最強系主人公って誰だっけ?え、どろ子じゃね?もはやどろ子に任せておいたら戦闘が終わる説まであるぞ?

あまりに圧倒的な光景を目を奪われる。どろ子は強かった。この場にいる誰よりも速く跳ねる。

とはいえ、どろ子はひとり。むっちゃむっちゃ強いけど四方八方に散り散りに逃げる狼男達を全員相手にすることはできない。

このままじゃ何人かは取り逃がしてしまう。ハニートラップなんて全童貞のハートを傷つける恐ろしい手法を使う奴らを野放しにしておけませんよ!やっぱりこいつらはひとりも逃さずきっちり倒してやりたい。

でもどうしよう?散り散りになる狼男達を捉えるためには近接武器ではどうしようもない。遠距離での攻撃手段が必要だ。

だけども俺にその手段はない。せいぜい足元にある石を拾って投げつけてやるくらいだ。そんなんではあの狼男たちは倒せないだろう。

俺にできそうなのは【童貞の妄想ヴァージンドリーム】で変身することだ。遠距離攻撃の手段を得る、そのために何に変身したらいいのか。

その時ふと脳裏に緑の光が走る。そうだ、遠距離攻撃が得意な奴なら知ってるじゃないか。

なりたい自分を思い浮かべてスキルの発動を願う。結局ぶっつけ本番になってしまったけど仕方ないね。いつまでもどろ子だけを戦わせていられないもん。

「【童貞の妄想ヴァージンドリーム】っ!」

そう言った瞬間身体の中から熱を感じた。熱は身体の中心からどんどん広がり指先まで熱を持つ。それと同時に身体が変化していく。

まず目線が高くなる。昔女の子にモテるかも?と思って履いてみたシークレットブーツと同じような高さだ。でも足の感覚的にヒールのある靴には思えない。単に俺の身体が伸びたのだ。

次に服装が変わっていた。さっきまで制服を着ていたのに緑の服を腰でベルトで締めブーツを履いている。どこかの伝説を築いた謎解き勇者さんのような格好だ。手には弓を持っている。

そして最後に触れた耳が外側に向かって長く伸び先が尖っているのがわかる。エルフの耳だ。俺はエルフになったのだ。

おおっ、すごい。遠距離攻撃できるようになりたくてさっき荷馬車にいた人間嫌いです系イケメンエルフになりたいって思ったら本当に変身してるぞ?あのエルフ、性格は最悪だったけど弓の腕は確かだったからね。これはいけるんじゃね?

弓を構える。すると緑の矢が自動装填された。よし。

「あ、あんなデタラメな奴を相手にしてられるか。さっさと逃げるぞ!」
「くそっ、本当に人間か?化け物じゃねえか」
「落ち着け。この通りに出られたら俺らのもんだ。裏道の迷路を外の奴らが抜けられるわけね、ぎゃああああっ!!??」
「どうしたドガル!??ぐああああっ!!??」

緑の閃光が狼男達を撃ち抜いた。痛みに悶える狼男達の叫びが響き渡る。

驚くほどうまくいった。弓矢を使うのは初めてなはずなのに滑らかに身体が動く。闇夜だけど夜目もきく。俺は弓矢で戦えていた。

引き絞った矢は吸い込まれるようにして狼男達を貫いていく。これがあの冷えメンエルフの実力なのか。こりゃすごいわ。

バシュッ、バシュッと音がなる度狼男達が倒れる。どろ子も破竹の勢いで狼男達を倒しまくってるしこれは俺達の勝利だ!と思った時に風を裂くことが聞こえた。何かが近づいてくる。

反射的に弓を構えるが向こうの方が速かった。白い刃が舞ったと思ったら俺の持っていた弓が真っ二つになった。

「グルルルゥ、ちっ、逃したか。弓兵がいたら逃げらね。弓は破壊してやったが、なんだこいつ。さっきまで人間だったはずだがなんでエルフになってやがるんだ」

日の暮れかかった薄闇に溶けてしまうような真っ黒の毛皮を持った大狼が大足で近づいてくる。

側にはあのうさ耳の女の子いた。こいつがガストンか?たぶん、この群れのリーダーだ。

「くそっ、あの化け物がこっちに来る前になんとかしねえと……。人間なのかエルフなのか知らねえかこの距離で獣人に勝てると思うなァー!」

ガストンが腕を振り下ろす。その先には白く鋭い爪がついていた。さっき弓を真っ二つにしたのもこの爪だろう。

振り下ろされた腕に対して地面を蹴り左に跳ぶ。身体が軽やかに動く。うん、避けれる。暗いけど相手の姿もちゃんと見えるしいあの攻撃は当たらない。

だけどもそれだけだ。相手の攻撃を避けることは出来るけどこちらに決定打はない。唯一の武器の弓は真っ二つになっているし攻撃手段がなかった。

そうこうしているうちに向こうの攻撃が少しずつ正確になってきた。髪先に触れられきられた髪がはらはらと落ちたのがわかる。このまま戦っても勝ち目はないだろう。もう一度変身するしかない。

でも何に変身する?同じ狼男になったところで流石に向こうの方が技量は上だろう。スマブラで同じキャラ使っても経験ではっきり差が出るもんな。さて、どうしたもんか。

その時ピンと頭の中にある光景が浮かぶ。そうだ、俺知ってるわ。最強無敵で主人公級の能力持ってる子知ってるわ。

ガストンの白爪を避けならしっかりとイメージする。強く強く強くなりたい。うん、よしいこう。

「【童貞の妄想ヴァージンドリーム】っ!」

ガストンの白爪が迫る。だけれどもそれは俺に届くことはない。

ガストンの爪先はなくなっていた。鋭利な刃物で下げ落とされたように爪は途中から平たくなっていた。

自分の爪先が無くなったことに気付いたガストンが一歩後ろに飛び唸り声を上げる。

「くそう、刃物を持っていやがったのか。自慢の爪が欠けちまってる。てめぇ、よくもやりあがった、なっ!?」

ガストンが驚きの声を上げる。そりゃ相対していた奴が3度も姿を変えたらびびるよね。

俺の髪は長く伸びきり腰まで届いている。身長はさっきよりは低くて俺の身長と同じくらいだ。服は黒いローブを纏っていて動くたびに髪とローブがひらひら舞った。

そして手は鎌の形をしていた。

俺はどろ子になった。狼男達相手に無双していたどろ子こそ最強ですよ!よし、これで勝てる!

「な、なんだその姿!あの化け物みたいじゃねぇか!」
「……いくぞ」

今のセリフはカチンときた。こいつらどろ子のことを好き勝手言ってるけどあの可愛くて可憐などろ子のどこが化け物なんだ?本当に目ついてますか?

ガストンに向かって走る。身体が軽い。エルフ君に変身した時も動きやすかったけどその比じゃないくらいどろ子の身体は軽い。まるで重力なんてないんじゃないかって思うくらい軽やかで速く動ける。

俺を迎え打とうとガストンが必死の形相で爪を突き出してくる。だけどもそれが俺に届くことはない。

鎌を一閃する。それだけでガストンの爪はバラバラと散らばる。さっきもそうだった。ガストンの攻撃を受け止めようとしただけだったのに鎌はあっさり爪を切り落とした。まるでバターをナイフで切るような斬れ味だ。

これでガストンの両手の爪は無くなった。

「なっ、何が起こってやがるッ!こんな、俺の爪がッ……!!」
「最後にひとつ言っておくことがある」

ひとつどころが10個くらい言いたいことがあるんだけどもこれだけはいいたい。

リ ア 充 死 す べ し 慈 悲 は な い

童貞を売った金で女の子とイチャイチャしようとすんじゃねぇぇぇっ!!」

地面を思いっきり蹴りガストンの懐に潜り込む。そして肩口から腰にかけて斜めに一線、あっさりとガストンの身体を斬り裂いた。

ガストンは仰向けに倒れピクピクと痙攣している。その場が血塗れでスプラッタ。正直やり過ぎた感はあるがやらなければこっちが売り飛ばされていたわけだし仕方ない。

そういえば兎耳の子はどうしたのかな?とチラッと目を向けると……ジョボボと股間が濡らしながら地面に座り込んでいました。うん、さりげなく目をそらす。

女の子を辱める趣味はないので見なかったことにしよう。何されても女の子は許す系男子の俺なので兎耳の子をどうかしようとは思ってなかったけど怯えさせてしまったらしい。なんかごめん。

「ヒッ、ご、ごめんなさ……、食べないでぇ」
「いや食べないけど、この状況で女の子襲うとかどういう性的嗜好なんだ。そもそも俺の息子はエクスカリバーにはならないわけなんだけど、そうじゃなくても食べないです」

兎耳の女の子は錯乱しているのか変なことを言い出した。え、この状態で襲うってかなりアレな人じゃない?それとも俺がそうしそうなほど性欲滲み出ていたの?何それ泣く。外面にも童貞臭が滲み出ているとか嫌です。

兎耳の女の子の言葉を不思議に思っていると後ろからペタペタと誰かが近付いてくる気配があった。

振り返る。そこには赤い液体の滴る黒い鎌を両手にぶら下げたどろ子の姿があった。

「どろ子ぉぉっ!!大丈夫だった?!なんか変な人たちに襲われたみたいだけど怪我はないっ!??」
「ん、問題ない。でもひなたのくれるリンゴの方がおいしかった」

頰には赤い液体がつけながらどろ子がいう。うわ、バイオレンス。うちのどろ子さんマジ強いわと思ったけどそれより気になることがある。うん、俺のあげるリンゴよりおいしいってどういうこと?

え、なんか今ご飯食べたみたいなセリフだけどそんな状況じゃないよね?それなのにおいしいってどっから出て来た感想なの?

その時ふとどろ子の後ろに人っ子ひとりいなくなっていることに気づく。少なくともどろ子に斬られたと思わしき奴らが十数人いるはずなのに何処にもいない。そいつらはどこいったの?

スーッと背筋に嫌な汗が伝う。俺のあげたリンゴの方がおいしかった。そうか、そうなんだねどろ子。

「おいしくなかったの?」
「ん。おいしくなかった」

こくりと頷くどろ子に俺は顔ををひきつらせる。そっか、兎耳の女の子が酷く怯えていたのはそういうことだったのか。俺はガストンと対峙していて見えなかったけど兎耳の子はばっちりそっちを向いていたもんね。

俺の心の平穏のためにそれ以上は考えないようにする。取り敢えずわかったことはどろ子はどうやら雑食らしい。


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