チートスキルが使えるから島民を守れって言われても俺は好きな女の子といちゃいちゃしていたい普通の中学生なんだよね。 だから好き勝手に生きる

甘いからあげ

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俺の護衛が俺の好きな少女に殺す死ね外道クズと言うのは辛いけどそれを止められないのも情けない

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 「真姫ちゃんと、本格的に交際したいんだ。恋人になりたいし、真姫ちゃんに触れたいんだ。
こっちに来て、一緒に暮らさないか。学校にだって行けるよ」
 真姫ちゃんの気持ちはもう分かった。真姫ちゃんは現代の普通の少女じゃない。その異質な少女に恐怖もある。
こんな事言っても無駄だけど、ならばいっそと気持ちを伝えてみた。
 「恋人になるのはいいよ」
 真姫ちゃんからそう時間はかからず返事が返ってきた。
俺は嬉しくて仕方ない。のはいいよ。この次に来る言葉も想定できるけど恋人になれるのは嬉しい。
 「でも、そっちには行けない。モンスターを抑えてもし結界が壊れたら直さないといけないし」
 想定内の真姫ちゃんらしい返事だ。
 「そっかそうだよな。でもたまに俺か真姫ちゃんのどっちかが結界を越えて会ったりとか」
 俺は普通の中学生だ。真姫ちゃんに触れたくて仕方がない。
 「だめだよ。結界を解いてモンスターが結界を越えるかもしれないし」
 「俺、あの外道とあったらあの外道殺すぞ」
 徹が冷静に言う。声からしても冷静に言ってる事が分かる。本気だろう。
 さっきの会話で真姫ちゃんが島民を守る意思を感じられた徹だが、それでも当然の発言と行為だろう。 
 「大和君がこっちに来てよ」
 今度は真姫ちゃんから誘いがかかる。
 真姫ちゃんにだって家族や愛ちゃんがいる。簡単にこっちに来れないのは当然だろう。
 俺にも家族も友達がいる。俺の両親は島民の普通の両親って感じの人だ。
 結界を越えればもう人でも息子でもないと言われている。もし結界を越えて次に会った時はモンスターか水守一族の関係者と見なして殺す。
 真姫と結界の向うで暮らすというなら夫婦で自決するとまで言われた。
 真姫ちゃんのママの両親は娘が結界を越えて水守の男と結婚して自決した。
 「俺も、そっちには行けないな」
 「それで当然だよ」
 真姫ちゃんからすぐに返事が返ってくる。俺がこう言うように分かっていたんだろう。
 俺にも覚悟がなかった。
 「今日は帰るよ。また来る」
 「うん。大和君がお話しに来てくれるだけでも嬉しいよ」
 帰り道、覚悟のない半端な情けなさと罪悪感もあるが、恐怖に襲われていた。
 やっぱりモンスターはいる。真姫ちゃんと話せば話すほどモンスターが怖くなる。
 今二人で襲われたら、勝ち目はない。逃げられる保障はない。
徹が囮になって死ぬことも嫌だった。徹が死ぬのも嫌だ。
モンスターが凄く早いかもしれない、俺は人間だ。チートスキルを持っていても
モンスターは未知だ。見た事がないから余計に怖いのかもしれない。
風の音にもモンスターかと怯えたりしたが、自分で情けないとも思わなかった。
俺の両親は先祖も島民だからか、島民の遺伝子と本能がモンスターに恐怖せよと告げている。
本能の危険察知を軽んじて死んでも本能も分からない馬鹿だ。勇敢とも言われない。
 
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