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第8話、断罪と婚約破棄
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今日の授業も終わり学校から急いで帰ってきた後、私は急いでお風呂に入って頭も体も洗って、少しだけ湯船に浸かってお風呂から上がると髪の毛を乾かし、すぐさま使用人たちが用意してくださった、オリーブグリーンのエンパイアドレスに着替えて、銀色のティアラを身につけた。
そして、そのまま馬車に乗り込もうとすると、鎧をつけた勇者姿のジークフリートに出会った。
「リリアンナ嬢、本当に貴族だったんだなぁ」と驚いた顔をしてジークフリートは私に声をかけた。
「だからいったじゃないの。私はリリアンナ・フォン・リヒテンベルク伯爵令嬢だと」
「あーそうかいそうかい。なんだか住む世界が違いますなぁ。リリアンナ嬢」
そう言われて私は困った顔をして「でも私は私だよ。じゃあ行ってきます。ジークフリートも気をつけてね」と言い残し、ジークフリートに手を振って馬車に乗り込んだ。
窓から覗くとジークフリートも大きく笑顔で手を振っていた。
いつ見ても綺麗な大理石でできたバロック様式の王宮が見えてきて、今回の社交界はどうなるのか心配になってきた。
王宮の玄関の前に着くとそこにはレオンハルトがいた。私は少し嬉しくなって、レオンハルトに声をかけてみた。
「お久しぶり、レオンハルト!」
「お久しぶりです。リリアンナ様」とレオンハルトは私にお辞儀をした。そして、レオンハルトは私に耳打ちをしてきた。
「ルイーゼ様とアルブレヒト様の姿がまだ見えておりません。そしてルイーゼ様とアルブレヒト様は何か発表したいことがあるそうです」と教えてくれた。
それを聞いた私は不思議に思ったんだけど、なんとなく嫌な予感がした。
「と、とりあえず、何が起こるかわからないけれど、王宮の中に入るね。レオンハルト。忠告してくれてありがとう」と私はレオンハルトに感謝の意を告げて、王宮の中に入った。
王宮の中に入るといつもの一階の大きな階段から見える二階の広場にハインリヒ王子がいたので私はハインリヒ王子に手を振ると、ハインリヒ王子は笑顔で手を振り返して私がいるところまで階段から降りてきた。
相変わらず女性の貴族からの視線が痛い。まぁ、私も貴族なんだけど。
「よくぞこの親睦会へ参加してくれてありがとう、リリアンナ」といつもの爽やかな笑顔で私に伝えてくれた。
そんな私は照れ臭くなって少し顔が熱くなったように思えたけれど「こちらこそ誘ってくださいまして、ありがとうございます。とても光栄なことです」とお辞儀をした。
ハインリヒ王子は続けて私に話しかけた。
「今日のドレスは、その、今日のドレスもあんまり君らしくないけれど似合っているよ」とハインリヒ王子は微妙な顔をしてお茶を濁したようだった。
「ルイーゼが着ているファッションが流行っていますので、私も彼女と同じく落ち着いたオリーブグリーンのエンパイアドレスを着てみました」といった。
ハインリヒ王子は笑顔だけれども少しだけ悲しそうに「そうか。いつものパステルカラーのドレスの色のリリアンナも素敵だと思うけどなぁ」と感想を述べていた。
私も何故か少し悲しくなり「今、学校でも社交界でも牛耳っているのは、ルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢ですし、私は公爵令嬢よりも身分が低い伯爵令嬢ですので」と答えた。
ハインリヒ王子は訝しむように「ルイーゼ公爵令嬢かぁ。僕には彼女が他の女性の貴族と同じように、王女様かこれからもしかしたらなるであろう女王様の地位が欲しい公爵令嬢にしか見えないんだ。リリアンナと違って」といった時、私の心は少しだけドキドキした。
そんな私のことを気にせずハインリヒ王子が話を進めた。
「そういえば、今日はルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢とアルブレヒト・フォン・ノイシュタット公爵子息から発表があるから席を譲って欲しいと事前に申し込まれたんだよ」
「それさっき、レオンハルトから聞きました。なんの発表なんでしょうか」と私が困惑しているように返事をしたら、ハインリヒ王子は私の背後の方を見て「噂をすればなんとやらだ。とりあえず、僕は元の位置に戻るよ。君の近くにレオンハルトを配置させるから安心して」といってハインリヒ王子は私の元から立ち去ると、後ろからアルブレヒト様がルイーゼをエスコートをしているのを私は見た。
その時のルイーゼの完全な黒ではないチャーコールグレーのマーメイドドレスを着ている姿が似合っているなぁと一瞬だけ感心したけれども、私の婚約者でアルブレヒト様が私ではなくルイーゼをエスコートして二人で一緒にこの王宮に来ていたことに、かなりショックを受けて泣きそうになった。
泣きそうになっていた時に背後から何か気配を感じたので振り返ったら、ハインリヒ王子がいっていた通りにレオンハルトがいたので驚いたので話しかけた。なんだか感情がさっきからジェットコースターみたいで、私の心はめちゃくちゃだった。
「レオンハルト?!」
「リリアンナ様。本日はお付き添いするようにハインリヒ王子から命じられました。以後よろしくお願い致します」とレオンハルトは私にお辞儀をした。
そして時計をみると親睦会の開催の時間となり、ハインリヒ王子は親睦会開催のスピーチを始めた。
「本日は、高等学園以上の年齢の学生の貴族の親睦会に参加して頂きありがとうございます。学生の年齢やどの学校に通っているか問わず、ここにいる学生たちとの親睦を深められたら良いなと思い、親睦会を開催することに致しました。とはいっても私たちはまだ学生です。ハメを外しすぎないようにお願いいたします。それでは私からは以上でございますが、ルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢とアルブレヒト・フォン・ノイシュタット公爵子息から何かみなさんへ発表があるそうなので、僕はこれにて一階に降ります。それでは、ルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢、アルブレヒト・フォン・ノイシュタット公爵子息、お二方お願い致します」
ハインリヒ王子はそういって階段から降りてきて、私の近くに立っていた。
ルイーゼはアルブレヒト様に手を繋がれて二階へ行った。
ルイーゼは悲しそうで目を潤ませていたけれども、どことなく目の奥は喜んでいるように見えた。
ルイーゼは「みなさん、実は大変残念なお知らせがあります」といって、魔法を使ってスクリーンのように写真を写した。それは私がジークフリートと他の男の子と一緒に昼食を取っている時の無邪気な笑顔をしていた私だった。
「リリアンナ・フォン・リヒテンベルク伯爵令嬢に、あまり男性と関わらない方が良いという忠告をいたしましたが、聞いてもらえず、彼女の婚約者であるアルブレヒト様に相談をいたしました。そして……」とルイーゼがいった後、アルブレヒト様は「そこで、リリアンナ・フォン・リヒテンベルク伯爵令嬢とは違う、私はルイーゼに本物の真実の愛を見出しました。まだ、リヒテンベルク伯爵にはまだ申し上げていませんが、私、アルブレヒト・フォン・ノイシュタット公爵子息は、リリアンナ・フォン・リヒテンベルク伯爵令嬢との婚約を破棄することを宣言し、ルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢との婚約をすることを宣言します」と真剣な表情で会場にいる人たち全員の前で言い切った。
私はその出来事にしばらくショックを受けて、いたたまれなくなり最初は女子トイレに逃げ込んだけれど、レオンハルトも女子トイレの前までは走って追いかけてきた。
しばらくして女子トイレから出ると、レオンハルトはまだいた。
レオンハルトは気を利かせて「こんなことになってしまい、申し訳ございませんでした。リリアンナ様。この後はどうなされますか?」と聞いてくれた。
私はどうしても一人になりたかったので「レオンハルト、申し訳ないんだけど今、一人になりたいの。王宮の庭の外にあるガゼボに行ってくるね」と言って王宮の外に出て、ハインリヒ王子がいつも使っているガゼボに一人、佇んでいた。
悲しいぐらい今夜の夜空は綺麗で月も綺麗な三日月だった。
三十分ぐらいするとハインリヒ王子が私がいるガゼボに現れた。
私は涙を流しながら「婚約破棄、されちゃいました」といった。ハインリヒ王子は「すまない。あんな発表になると予測できていたら、事前にやめさせていた。これは君の名誉にも響く。そして心にも」と申し訳なさそうに私に謝罪をした。
「もう起こったことは仕方ありません」といったら、ハインリヒ王子は「今回の件は真偽がわからないから、僕は静観するしかないと判断している。君の味方にはなれなくて本当にすまない」と私に告げた。
そして、励ますつもりや親切心でいったんだろうけれど、それが私の神経を逆撫でするようなことだった。
「それに男なんて僕を含めて魚の数ほどいるだろう。また君のために舞踏会を開催するよ」
その言葉に私はショックを受けてガゼボから出ていき、王宮の庭の外へとハインリヒ王子を払いのけて走って出て行って、暗い森の中へと入った。
そして、そのまま馬車に乗り込もうとすると、鎧をつけた勇者姿のジークフリートに出会った。
「リリアンナ嬢、本当に貴族だったんだなぁ」と驚いた顔をしてジークフリートは私に声をかけた。
「だからいったじゃないの。私はリリアンナ・フォン・リヒテンベルク伯爵令嬢だと」
「あーそうかいそうかい。なんだか住む世界が違いますなぁ。リリアンナ嬢」
そう言われて私は困った顔をして「でも私は私だよ。じゃあ行ってきます。ジークフリートも気をつけてね」と言い残し、ジークフリートに手を振って馬車に乗り込んだ。
窓から覗くとジークフリートも大きく笑顔で手を振っていた。
いつ見ても綺麗な大理石でできたバロック様式の王宮が見えてきて、今回の社交界はどうなるのか心配になってきた。
王宮の玄関の前に着くとそこにはレオンハルトがいた。私は少し嬉しくなって、レオンハルトに声をかけてみた。
「お久しぶり、レオンハルト!」
「お久しぶりです。リリアンナ様」とレオンハルトは私にお辞儀をした。そして、レオンハルトは私に耳打ちをしてきた。
「ルイーゼ様とアルブレヒト様の姿がまだ見えておりません。そしてルイーゼ様とアルブレヒト様は何か発表したいことがあるそうです」と教えてくれた。
それを聞いた私は不思議に思ったんだけど、なんとなく嫌な予感がした。
「と、とりあえず、何が起こるかわからないけれど、王宮の中に入るね。レオンハルト。忠告してくれてありがとう」と私はレオンハルトに感謝の意を告げて、王宮の中に入った。
王宮の中に入るといつもの一階の大きな階段から見える二階の広場にハインリヒ王子がいたので私はハインリヒ王子に手を振ると、ハインリヒ王子は笑顔で手を振り返して私がいるところまで階段から降りてきた。
相変わらず女性の貴族からの視線が痛い。まぁ、私も貴族なんだけど。
「よくぞこの親睦会へ参加してくれてありがとう、リリアンナ」といつもの爽やかな笑顔で私に伝えてくれた。
そんな私は照れ臭くなって少し顔が熱くなったように思えたけれど「こちらこそ誘ってくださいまして、ありがとうございます。とても光栄なことです」とお辞儀をした。
ハインリヒ王子は続けて私に話しかけた。
「今日のドレスは、その、今日のドレスもあんまり君らしくないけれど似合っているよ」とハインリヒ王子は微妙な顔をしてお茶を濁したようだった。
「ルイーゼが着ているファッションが流行っていますので、私も彼女と同じく落ち着いたオリーブグリーンのエンパイアドレスを着てみました」といった。
ハインリヒ王子は笑顔だけれども少しだけ悲しそうに「そうか。いつものパステルカラーのドレスの色のリリアンナも素敵だと思うけどなぁ」と感想を述べていた。
私も何故か少し悲しくなり「今、学校でも社交界でも牛耳っているのは、ルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢ですし、私は公爵令嬢よりも身分が低い伯爵令嬢ですので」と答えた。
ハインリヒ王子は訝しむように「ルイーゼ公爵令嬢かぁ。僕には彼女が他の女性の貴族と同じように、王女様かこれからもしかしたらなるであろう女王様の地位が欲しい公爵令嬢にしか見えないんだ。リリアンナと違って」といった時、私の心は少しだけドキドキした。
そんな私のことを気にせずハインリヒ王子が話を進めた。
「そういえば、今日はルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢とアルブレヒト・フォン・ノイシュタット公爵子息から発表があるから席を譲って欲しいと事前に申し込まれたんだよ」
「それさっき、レオンハルトから聞きました。なんの発表なんでしょうか」と私が困惑しているように返事をしたら、ハインリヒ王子は私の背後の方を見て「噂をすればなんとやらだ。とりあえず、僕は元の位置に戻るよ。君の近くにレオンハルトを配置させるから安心して」といってハインリヒ王子は私の元から立ち去ると、後ろからアルブレヒト様がルイーゼをエスコートをしているのを私は見た。
その時のルイーゼの完全な黒ではないチャーコールグレーのマーメイドドレスを着ている姿が似合っているなぁと一瞬だけ感心したけれども、私の婚約者でアルブレヒト様が私ではなくルイーゼをエスコートして二人で一緒にこの王宮に来ていたことに、かなりショックを受けて泣きそうになった。
泣きそうになっていた時に背後から何か気配を感じたので振り返ったら、ハインリヒ王子がいっていた通りにレオンハルトがいたので驚いたので話しかけた。なんだか感情がさっきからジェットコースターみたいで、私の心はめちゃくちゃだった。
「レオンハルト?!」
「リリアンナ様。本日はお付き添いするようにハインリヒ王子から命じられました。以後よろしくお願い致します」とレオンハルトは私にお辞儀をした。
そして時計をみると親睦会の開催の時間となり、ハインリヒ王子は親睦会開催のスピーチを始めた。
「本日は、高等学園以上の年齢の学生の貴族の親睦会に参加して頂きありがとうございます。学生の年齢やどの学校に通っているか問わず、ここにいる学生たちとの親睦を深められたら良いなと思い、親睦会を開催することに致しました。とはいっても私たちはまだ学生です。ハメを外しすぎないようにお願いいたします。それでは私からは以上でございますが、ルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢とアルブレヒト・フォン・ノイシュタット公爵子息から何かみなさんへ発表があるそうなので、僕はこれにて一階に降ります。それでは、ルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢、アルブレヒト・フォン・ノイシュタット公爵子息、お二方お願い致します」
ハインリヒ王子はそういって階段から降りてきて、私の近くに立っていた。
ルイーゼはアルブレヒト様に手を繋がれて二階へ行った。
ルイーゼは悲しそうで目を潤ませていたけれども、どことなく目の奥は喜んでいるように見えた。
ルイーゼは「みなさん、実は大変残念なお知らせがあります」といって、魔法を使ってスクリーンのように写真を写した。それは私がジークフリートと他の男の子と一緒に昼食を取っている時の無邪気な笑顔をしていた私だった。
「リリアンナ・フォン・リヒテンベルク伯爵令嬢に、あまり男性と関わらない方が良いという忠告をいたしましたが、聞いてもらえず、彼女の婚約者であるアルブレヒト様に相談をいたしました。そして……」とルイーゼがいった後、アルブレヒト様は「そこで、リリアンナ・フォン・リヒテンベルク伯爵令嬢とは違う、私はルイーゼに本物の真実の愛を見出しました。まだ、リヒテンベルク伯爵にはまだ申し上げていませんが、私、アルブレヒト・フォン・ノイシュタット公爵子息は、リリアンナ・フォン・リヒテンベルク伯爵令嬢との婚約を破棄することを宣言し、ルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢との婚約をすることを宣言します」と真剣な表情で会場にいる人たち全員の前で言い切った。
私はその出来事にしばらくショックを受けて、いたたまれなくなり最初は女子トイレに逃げ込んだけれど、レオンハルトも女子トイレの前までは走って追いかけてきた。
しばらくして女子トイレから出ると、レオンハルトはまだいた。
レオンハルトは気を利かせて「こんなことになってしまい、申し訳ございませんでした。リリアンナ様。この後はどうなされますか?」と聞いてくれた。
私はどうしても一人になりたかったので「レオンハルト、申し訳ないんだけど今、一人になりたいの。王宮の庭の外にあるガゼボに行ってくるね」と言って王宮の外に出て、ハインリヒ王子がいつも使っているガゼボに一人、佇んでいた。
悲しいぐらい今夜の夜空は綺麗で月も綺麗な三日月だった。
三十分ぐらいするとハインリヒ王子が私がいるガゼボに現れた。
私は涙を流しながら「婚約破棄、されちゃいました」といった。ハインリヒ王子は「すまない。あんな発表になると予測できていたら、事前にやめさせていた。これは君の名誉にも響く。そして心にも」と申し訳なさそうに私に謝罪をした。
「もう起こったことは仕方ありません」といったら、ハインリヒ王子は「今回の件は真偽がわからないから、僕は静観するしかないと判断している。君の味方にはなれなくて本当にすまない」と私に告げた。
そして、励ますつもりや親切心でいったんだろうけれど、それが私の神経を逆撫でするようなことだった。
「それに男なんて僕を含めて魚の数ほどいるだろう。また君のために舞踏会を開催するよ」
その言葉に私はショックを受けてガゼボから出ていき、王宮の庭の外へとハインリヒ王子を払いのけて走って出て行って、暗い森の中へと入った。
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