死神勇者と蒼雷の竜


 正義と悪。誰もが聞いたことのある言葉である。正義とは正しいもの、悪とは間違っているもの。その当たり前の事実を知りながら、犯罪を犯す者がいる。
 窃盗や空き巣はまだ軽い。違法薬物に臓器売買、殺人など、世の中には排除しきれない悪がある。
 その中でも彼──霧影幽鬼は異彩を放っていた。
 主に重犯罪者をターゲットとした彼の犯行は、誰の目にも映らない。影のように闇に紛れ、霧のように颯爽と命を奪い取る。犯罪界、裏世界では彼は恐怖の対象であり、死神のように恐れられている。
 そして彼は、たった数人しかいない異能力者でもあった。誰にも理解されない異能を持ち、その上で神秘の探求者が扱う魔術を身につけた。

 ――全ては復讐のために。家族に捨てられ、友に捨てられ、守る義務があるはずの大人達にさえ捨てられた。だが、愛を知らず、愛を求めようとしない彼は、ある出来事がきっかけで変わることになる。
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