1,281 / 1,365
後日譚
後日譚469.古傷が痛む外交官は上手くいったと思った
しおりを挟む
アールテアのとある領地を任されているハロルド・プランプトン侯爵は、庭師から知らせを受けて勢いよく立ち上がった。
高い金を払って手に入れた椅子が音を立てて倒れるのを気にかける事もなく、開け放たれた扉から勢いよく飛び出した彼は走った。プランプトン侯爵を気にしながら小走りで先導をする庭師を気にする余裕もなく、とにかく走った。
贅肉を揺らし、古傷が痛む足を庇いながら階段を駆け下りた彼は、侍女が開けた扉をそのまま通過し、生い茂った草を踏みしめながら突き進み、屋敷へと向かってきていたドライアドの集団と相対した。
慌てた様子の『太い人間さん』をきょとんとしているドライアドと、目を見開いたプランプトン侯爵の視線が交差した。
「ふ、増えてる……」
「先程もお伝えした通り、見た事がない肌の色の者たちがいましたが、やはりドライアドで間違いないですよね……?」
庭師の男がプランプトン侯爵に聞こえる程度の声量で問いかけたがドライアドじゃなかったら一体何なのかプランプトン侯爵は尋ねたい気分だった。頭の上に花が咲いているのはドライアド以外に聞いた事がない。
「なぜ増えて……いや、とにかく私が話す。お前たちは下がっていろ」
「かしこまりました」
ついて来ていた侍女や護衛、それからドライアドを捜索していた私兵を下がらせると、一歩、また一歩とドライアドたちを刺激しないように気を付けつつ、ゆっくりと近づいた。
「人間さん、こんにちは!」
「む、あ、ああ。こんにちは。今日もいい天気だな」
「そうだね~。みんなすくすく育ついい天気だね」
「日向ぼっこ日和でござる~」
「記録をとったら日向ぼっこしてのんびりする?」
魔道具『魔動カメラ』を髪の毛でしっかりと持ち上げている肌の白いドライアドが問いかけると、褐色肌のドライアドが首を傾げて「街は広いから時間がかかるかも~」と答えた。
話に入るタイミングを窺っていたプランプトン侯爵が慌てた様子で「街に行くのか!?」と話に割り込んだ。
「街へは何もしないって言う話だったはずだ!」
「あれ~? そういう約束だったっけ?」
「私たちは知らないでござるよ」
「約束したのはあなたたちだから私たちは知らないよー」
「私の屋敷が建てられているこの場所の敷地内と、壁の外側に広がっている畑なら自由にしていい、という話だったはずだ。そうだろう?」
落ち着いて話をしようと心掛けてプランプトン侯爵がそういうと、褐色肌のドライアドが「そうだったね。他の所に植えてはいけない、って話じゃなかったよね~」とニコニコしながら言った。
「いや、流石に街中は困る。屋敷の周りだけでも問題になっているのに、街まで同様な状態になったらもはやそれは街じゃなくて森だ」
「周りに自然がいっぱいあるいい街になりそうだね~」
声を荒げてしまいそうになったプランプトン侯爵は言葉を一度飲み込み、ゆっくりと深呼吸してから口を開いた。
「とにかく、自由を許可していない場所には勝手に物を植えないでもらいたい。もし仮に、勝手に草木が広がっていたら伐採なりなんなり強硬手段を取らせてもらう」
「しょうがないなぁ。見つけたらそうして良いよ。それじゃあ私たちは今からする事があるから」
「ばいばーい」
「さよならでござる」
「待て待て待て。勝手に話を終わらせようとするんじゃない」
横を通り過ぎ去ろうとしたドライアドたちに回り込み、プランプトン侯爵が再び立ちはだかった。その様子は肌が白いドライアドが構えた『魔動カメラ』にしっかりと納められている。
「まだなにかあるの? 今からしなくちゃいけない事があるんだけど」
「しなくちゃいけない事についても含めて色々聞きたいが、なによりも聞きたいのがその後ろの者たちについてだ。彼女たちは何者で、なぜここに来たんだ? まさかさらに敷地内を緑で溢れさせよう、という訳じゃないよな?」
「面白そう!」
「やるでござるか?」
「それはやめてほしいという話をしているんだが!?」
「でも私たちの自由だし~」
「やる事が終わったらするでござるか?」
「来たついでだし良いかもねぇ」
「ほんとにこれ以上は勘弁してくれ。今でさえ敷地から外に出るの荷馬車すら使えないありさまなんだ。これ以上は本当に足の踏み場すらなくなってしまう」
「通り道は作っておいてあるでしょ?」
「草ばっかでどれがどれだか分からん! 今踏んでいる草が何で踏んで良くて、私の私兵が踏んだ草がダメなのかはっきりわかるように説明をしてくれ」
「見れば分かるじゃん」
「そうでござるなぁ」
「申し訳ないが今はこちらのドライアドと話をしているんだ。後から来たあなたたちは一旦静かにしててくれ」
「お澄まし?」
「お澄ましかもしれないでござるなぁ」
せーの、と掛け声を合わせて澄ました顔になったドライアドたちを放っておいて、目の前の褐色肌のドライアドに視線を戻したプランプトン侯爵。
その後、しっかりと説明を受けたのだがそれでも判別はできないままだった。
「しょうがないから通り道の所は分かるようにしておいてあげるね」
「むしろこちらが指定したところは何もしないでほしいんだが……」
力なき言葉は聞こえなかったのか、それとも聞こえないふりをしたのか。褐色肌のドライアドは気にした様子もなく今来た道に対して魔法をかけた。
生えていた草が急速に成長したかと思うとその後に枯れてしまい、一本道が出来上がった。
その一部始終を見ていたプランプトン侯爵とその場に居合わせた者たちは目を丸くしてその様子を見ていた。
結局、その魔法を見た衝撃で、どうして褐色肌のドライアド以外が来ているのか聞いた事をプランプトン侯爵も忘れてしまうのだった。
高い金を払って手に入れた椅子が音を立てて倒れるのを気にかける事もなく、開け放たれた扉から勢いよく飛び出した彼は走った。プランプトン侯爵を気にしながら小走りで先導をする庭師を気にする余裕もなく、とにかく走った。
贅肉を揺らし、古傷が痛む足を庇いながら階段を駆け下りた彼は、侍女が開けた扉をそのまま通過し、生い茂った草を踏みしめながら突き進み、屋敷へと向かってきていたドライアドの集団と相対した。
慌てた様子の『太い人間さん』をきょとんとしているドライアドと、目を見開いたプランプトン侯爵の視線が交差した。
「ふ、増えてる……」
「先程もお伝えした通り、見た事がない肌の色の者たちがいましたが、やはりドライアドで間違いないですよね……?」
庭師の男がプランプトン侯爵に聞こえる程度の声量で問いかけたがドライアドじゃなかったら一体何なのかプランプトン侯爵は尋ねたい気分だった。頭の上に花が咲いているのはドライアド以外に聞いた事がない。
「なぜ増えて……いや、とにかく私が話す。お前たちは下がっていろ」
「かしこまりました」
ついて来ていた侍女や護衛、それからドライアドを捜索していた私兵を下がらせると、一歩、また一歩とドライアドたちを刺激しないように気を付けつつ、ゆっくりと近づいた。
「人間さん、こんにちは!」
「む、あ、ああ。こんにちは。今日もいい天気だな」
「そうだね~。みんなすくすく育ついい天気だね」
「日向ぼっこ日和でござる~」
「記録をとったら日向ぼっこしてのんびりする?」
魔道具『魔動カメラ』を髪の毛でしっかりと持ち上げている肌の白いドライアドが問いかけると、褐色肌のドライアドが首を傾げて「街は広いから時間がかかるかも~」と答えた。
話に入るタイミングを窺っていたプランプトン侯爵が慌てた様子で「街に行くのか!?」と話に割り込んだ。
「街へは何もしないって言う話だったはずだ!」
「あれ~? そういう約束だったっけ?」
「私たちは知らないでござるよ」
「約束したのはあなたたちだから私たちは知らないよー」
「私の屋敷が建てられているこの場所の敷地内と、壁の外側に広がっている畑なら自由にしていい、という話だったはずだ。そうだろう?」
落ち着いて話をしようと心掛けてプランプトン侯爵がそういうと、褐色肌のドライアドが「そうだったね。他の所に植えてはいけない、って話じゃなかったよね~」とニコニコしながら言った。
「いや、流石に街中は困る。屋敷の周りだけでも問題になっているのに、街まで同様な状態になったらもはやそれは街じゃなくて森だ」
「周りに自然がいっぱいあるいい街になりそうだね~」
声を荒げてしまいそうになったプランプトン侯爵は言葉を一度飲み込み、ゆっくりと深呼吸してから口を開いた。
「とにかく、自由を許可していない場所には勝手に物を植えないでもらいたい。もし仮に、勝手に草木が広がっていたら伐採なりなんなり強硬手段を取らせてもらう」
「しょうがないなぁ。見つけたらそうして良いよ。それじゃあ私たちは今からする事があるから」
「ばいばーい」
「さよならでござる」
「待て待て待て。勝手に話を終わらせようとするんじゃない」
横を通り過ぎ去ろうとしたドライアドたちに回り込み、プランプトン侯爵が再び立ちはだかった。その様子は肌が白いドライアドが構えた『魔動カメラ』にしっかりと納められている。
「まだなにかあるの? 今からしなくちゃいけない事があるんだけど」
「しなくちゃいけない事についても含めて色々聞きたいが、なによりも聞きたいのがその後ろの者たちについてだ。彼女たちは何者で、なぜここに来たんだ? まさかさらに敷地内を緑で溢れさせよう、という訳じゃないよな?」
「面白そう!」
「やるでござるか?」
「それはやめてほしいという話をしているんだが!?」
「でも私たちの自由だし~」
「やる事が終わったらするでござるか?」
「来たついでだし良いかもねぇ」
「ほんとにこれ以上は勘弁してくれ。今でさえ敷地から外に出るの荷馬車すら使えないありさまなんだ。これ以上は本当に足の踏み場すらなくなってしまう」
「通り道は作っておいてあるでしょ?」
「草ばっかでどれがどれだか分からん! 今踏んでいる草が何で踏んで良くて、私の私兵が踏んだ草がダメなのかはっきりわかるように説明をしてくれ」
「見れば分かるじゃん」
「そうでござるなぁ」
「申し訳ないが今はこちらのドライアドと話をしているんだ。後から来たあなたたちは一旦静かにしててくれ」
「お澄まし?」
「お澄ましかもしれないでござるなぁ」
せーの、と掛け声を合わせて澄ました顔になったドライアドたちを放っておいて、目の前の褐色肌のドライアドに視線を戻したプランプトン侯爵。
その後、しっかりと説明を受けたのだがそれでも判別はできないままだった。
「しょうがないから通り道の所は分かるようにしておいてあげるね」
「むしろこちらが指定したところは何もしないでほしいんだが……」
力なき言葉は聞こえなかったのか、それとも聞こえないふりをしたのか。褐色肌のドライアドは気にした様子もなく今来た道に対して魔法をかけた。
生えていた草が急速に成長したかと思うとその後に枯れてしまい、一本道が出来上がった。
その一部始終を見ていたプランプトン侯爵とその場に居合わせた者たちは目を丸くしてその様子を見ていた。
結局、その魔法を見た衝撃で、どうして褐色肌のドライアド以外が来ているのか聞いた事をプランプトン侯爵も忘れてしまうのだった。
23
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる