145 / 1,365
第7章 世界樹を育てつつ生きていこう
幕間の物語46.わんちゃんたちも移動を始めました
しおりを挟む
ドラゴニア王国の南にある不毛の大地と隣接する場所に都市国家ユグドラシルがある。
国の名前と同じく、ユグドラシルと呼ばれる世界樹が有名な国だったが、その世界樹の葉っぱは全て落ちてしまっていた。
当初はだいぶ取り乱していたが、その光景に慣れてしまったエルフたちは今日も変わらぬ生活をしていた。
ユグドラシルから出る事を禁じられている人間たちも、住人たちが同情的だった事もあり大人しく過ごしていた。
ただ、禁足地として指定されている大樹の側は違った。身を寄せ合って今後の方針を相談している者たちがいた。
「困ったねー。向こう側にどうやって行こっか」
「困った困った」
「人間さんたちに運んでもらうのはどう?」
「運んでもらおー」
「人間さん、なんでか知らないけど同じ場所にいて向こうに行こうとする人いなかった」
「いなかったね」
人気のない世界樹の根本付近で集まって話をしているのはドライアド。
人族の幼児くらいの背丈の彼女らには、頭に花が咲いていた。ただ、その花は彼女らの暗い表情に合わせるかのように元気がない。
わちゃわちゃとまとまりもなく、それぞれが言いたい事を言い合っているが何も決まらない。
彼女らが「あっちに行きたい!」と指をさす方向は不毛の大地が広がっていて、植物が全く生えていない。
そんな場所に長時間いると体調が悪くなってしまうので自分たちだけで行く事もできず、かといってエルフたちが運んでくれるとも思っていない彼女らは、また人間が向こう側に行く時に一緒に行こう、と決めた。
そんな話をしている時に、世界樹の上から真っ白な塊が落ちてきた。
フェンリルと呼ばれる魔物の一種だ。その体躯は人族よりも大きく、人族の子どもくらいの背丈しかないドライアドなんかは、一口で食べられてしまいそうだ。
だが、ドライアドたちは恐れた様子もなく気軽に話しかける。
「あ、わんちゃん。どこ行くの?」
「どこ~?」
「む、ドライアドたちか。ユグドラシルが眠ったから、ちょっと向こうの木を見に行こうと思ってな」
「そうなんだ~、行ってらっしゃーい」
「行ってらっしゃーい」
暢気にみんなで手を振ってお見送りをするドライアドたち。
そんなドライアドたちを半眼で見つめるフェンリル。
「……お前たちも行きたいとか話してなかったか?」
「そうだった! でも、わんちゃんに皆を一気に運んでもらうの難しいだろうし」
「いっぱいだもんね」
またもや輪になって話し込み始めたドライアドたちを見下ろし、フェンリルは少し考えた後、世界樹の周囲に乱立して生えていた木の群れの中に消えていった。
「誰か一人が向こうに行って繋げちゃう?」
「繋げちゃおー」
「じゃあ誰が行く?」
「死んじゃうかもしれないもんねー」
「どう決めよう?」
「一番古株の私が行くー」
「そうだね、それがいいね」
「頑張ってー」
「頑張るー。わんちゃん……ってあれ? どっか行っちゃったね」
「お出かけの準備じゃない?」
「私もお出かけの準備しなくちゃ!」
輪の中から、他のドライアドよりも一回り大きなドライアドが慌てた様子で飛び出し、森の奥へと消えていく。
それを見送ったドライアドたちは世界樹の根元により集まり、消えていった。
陽が沈み、禁足地は静まり返っている。月明かりが照らし、世界樹の根元の近くで一人のドライアドが鉢植えを抱えて誰かを待っていた。
頭に咲かせた青いバラと同色の瞳で周囲をきょろきょろと見回していたが、森の奥から真っ白な毛が特徴的な大きなフェンリルが現れた。口に咥えているのは大きめの籠。
フェンリルがその籠を置くと、その中に鉢植えを大事そうに入れるドライアド。
その後、ドライアドはフェンリルの背によじ登り、フェンリルは籠を口で咥える。
「一気に駆け抜けるぞ」
返事を待たずにフェンリルが少しの助走から高く、高く跳びあがった。
眼下に広がる街並みを気にした様子もなく、フェンリルは空を蹴る。
フェンリル自身が使った魔法の影響で風を受ける事もなく、落ちる心配もないフェンリルの背中の上でドライアドはただ真っすぐに不毛の大地の方を見ていた。
「見えないね」
「若いんだろう。だんだん魔力が弱まっている。急ぐぞ」
急いだところでフェンリルとドライアドに何かできるわけではなかったが、それでも急がずにはいられないのだろう。空を蹴り、今まで住んでいた街を振り返る事もなく、不毛の大地まで駆け続けた。
都市国家ユグドラシルの領土から出たのを確認すると、フェンリルは上空を駆けるのをやめて、大地を走る。
「ちょっと調子悪いかも~」
「分かってる。落ちないように絡みつけ」
「はーい」
ドライアドの青い髪が伸び、フェンリルの白い毛に絡みついていく。
フェンリルはチラッとその様子を確認した後、さらに速度をあげ、もう一度高く跳びあがった。
ドラゴニアの兵士たちがその姿を見上げて騒ぎになっている。
「人間共がこんな時間にこんな所にいるとはな」
フェンリルは独り言ちると、邪魔をされると面倒だとぐんぐんと空を駆け上がり、目的地へと走り続けた。
国の名前と同じく、ユグドラシルと呼ばれる世界樹が有名な国だったが、その世界樹の葉っぱは全て落ちてしまっていた。
当初はだいぶ取り乱していたが、その光景に慣れてしまったエルフたちは今日も変わらぬ生活をしていた。
ユグドラシルから出る事を禁じられている人間たちも、住人たちが同情的だった事もあり大人しく過ごしていた。
ただ、禁足地として指定されている大樹の側は違った。身を寄せ合って今後の方針を相談している者たちがいた。
「困ったねー。向こう側にどうやって行こっか」
「困った困った」
「人間さんたちに運んでもらうのはどう?」
「運んでもらおー」
「人間さん、なんでか知らないけど同じ場所にいて向こうに行こうとする人いなかった」
「いなかったね」
人気のない世界樹の根本付近で集まって話をしているのはドライアド。
人族の幼児くらいの背丈の彼女らには、頭に花が咲いていた。ただ、その花は彼女らの暗い表情に合わせるかのように元気がない。
わちゃわちゃとまとまりもなく、それぞれが言いたい事を言い合っているが何も決まらない。
彼女らが「あっちに行きたい!」と指をさす方向は不毛の大地が広がっていて、植物が全く生えていない。
そんな場所に長時間いると体調が悪くなってしまうので自分たちだけで行く事もできず、かといってエルフたちが運んでくれるとも思っていない彼女らは、また人間が向こう側に行く時に一緒に行こう、と決めた。
そんな話をしている時に、世界樹の上から真っ白な塊が落ちてきた。
フェンリルと呼ばれる魔物の一種だ。その体躯は人族よりも大きく、人族の子どもくらいの背丈しかないドライアドなんかは、一口で食べられてしまいそうだ。
だが、ドライアドたちは恐れた様子もなく気軽に話しかける。
「あ、わんちゃん。どこ行くの?」
「どこ~?」
「む、ドライアドたちか。ユグドラシルが眠ったから、ちょっと向こうの木を見に行こうと思ってな」
「そうなんだ~、行ってらっしゃーい」
「行ってらっしゃーい」
暢気にみんなで手を振ってお見送りをするドライアドたち。
そんなドライアドたちを半眼で見つめるフェンリル。
「……お前たちも行きたいとか話してなかったか?」
「そうだった! でも、わんちゃんに皆を一気に運んでもらうの難しいだろうし」
「いっぱいだもんね」
またもや輪になって話し込み始めたドライアドたちを見下ろし、フェンリルは少し考えた後、世界樹の周囲に乱立して生えていた木の群れの中に消えていった。
「誰か一人が向こうに行って繋げちゃう?」
「繋げちゃおー」
「じゃあ誰が行く?」
「死んじゃうかもしれないもんねー」
「どう決めよう?」
「一番古株の私が行くー」
「そうだね、それがいいね」
「頑張ってー」
「頑張るー。わんちゃん……ってあれ? どっか行っちゃったね」
「お出かけの準備じゃない?」
「私もお出かけの準備しなくちゃ!」
輪の中から、他のドライアドよりも一回り大きなドライアドが慌てた様子で飛び出し、森の奥へと消えていく。
それを見送ったドライアドたちは世界樹の根元により集まり、消えていった。
陽が沈み、禁足地は静まり返っている。月明かりが照らし、世界樹の根元の近くで一人のドライアドが鉢植えを抱えて誰かを待っていた。
頭に咲かせた青いバラと同色の瞳で周囲をきょろきょろと見回していたが、森の奥から真っ白な毛が特徴的な大きなフェンリルが現れた。口に咥えているのは大きめの籠。
フェンリルがその籠を置くと、その中に鉢植えを大事そうに入れるドライアド。
その後、ドライアドはフェンリルの背によじ登り、フェンリルは籠を口で咥える。
「一気に駆け抜けるぞ」
返事を待たずにフェンリルが少しの助走から高く、高く跳びあがった。
眼下に広がる街並みを気にした様子もなく、フェンリルは空を蹴る。
フェンリル自身が使った魔法の影響で風を受ける事もなく、落ちる心配もないフェンリルの背中の上でドライアドはただ真っすぐに不毛の大地の方を見ていた。
「見えないね」
「若いんだろう。だんだん魔力が弱まっている。急ぐぞ」
急いだところでフェンリルとドライアドに何かできるわけではなかったが、それでも急がずにはいられないのだろう。空を蹴り、今まで住んでいた街を振り返る事もなく、不毛の大地まで駆け続けた。
都市国家ユグドラシルの領土から出たのを確認すると、フェンリルは上空を駆けるのをやめて、大地を走る。
「ちょっと調子悪いかも~」
「分かってる。落ちないように絡みつけ」
「はーい」
ドライアドの青い髪が伸び、フェンリルの白い毛に絡みついていく。
フェンリルはチラッとその様子を確認した後、さらに速度をあげ、もう一度高く跳びあがった。
ドラゴニアの兵士たちがその姿を見上げて騒ぎになっている。
「人間共がこんな時間にこんな所にいるとはな」
フェンリルは独り言ちると、邪魔をされると面倒だとぐんぐんと空を駆け上がり、目的地へと走り続けた。
127
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる