【R18】恋を知らない聖剣の乙女は勇者の口づけに甘くほどける。

古堂 素央

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第7話 初めての快感*

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「なっ!?」

 つんのめるようにロランの上に倒れ込む。
 汗ばんだ胸板に鼻をぶつけて、アメリは慌てて体を起こそうとした。
 が、そのままがっちりと腕の中に拘束される。

「ちょっと勇者!」

 傷の上に乗り上げて痛くはないのだろうか。それでもロランはアメリを離さない。
 血のにじむ包帯が視界に入って、怖くなったアメリは身をよじらせた。

「わわっ!」

 いきなり寝返りを打ったかと思うと、ロランは抱き枕よろしくアメリを抱え込んだ。
 アメリの胸に顔を埋め、安心したように再び息をつく。

「あの、勇者……?」

 呼びかけるも返答はない。

 ベッドから抜け出そうとすると、ロランがいやいやと頭を振った。
 ブラウスの襟ぐりを押し下げて、鼻先がアメリの胸の谷間に沈んでいく。打ち上げられたマグロのように体がピンと硬直する。

 ロランの長い足が、アメリの素足を絡め取ってきた。手の置き場をどこにやったらいいのか分からなくて、アメリの指先がさまよった。
 その間にもロランの顔はどんどん胸の間にめり込んでいく。
 最奥まで押し入ると、突然ロランの動きがぴたりと止まった。

「え? まさか窒息とかしてないわよね……?」

 あまりにも静かなロランに、慌てて胸元を覗き込む。
 その瞬間、ロランの体がぴくりと跳ねた。胸の谷間に埋まった顔にぐりぐり押されて、アメリは本格的に仰向けに組み敷かれた。

「えっ、あっ、ちょっと待って!」

 大きな手がブラウスのすそを引っ張り上げる。
 熱い掌は背中に滑り込み、脇を抜けて胸へとたどり着いた。

「やっちょっあぁんっ……!」

 顕わになった胸を揉みしだきながら、ロランが乳首を口に含んだ。
 ちゅぱちゅぱと音を立て、右に左に夢中になって吸いついてくる。

「ひゃっあぁん、やだ、ちょっとぉ」

 必死に肩を押すもビクともしない。
 筋肉質な弾力ある肌に、アメリの爪がくい込んだ。

 硬くなった乳首を舌先で転がしながら、もう片方を指先でぐにぐに押しつぶす。
 いきなり歯で甘噛みされて、アメリの体がびくりと反り返った。

「あっんっふ、ふぁ……あぁんっ」

 いじられる場所がじんじんとしてきて、アメリから力が抜けていく。
 抵抗を忘れて吸われていると、片手がアメリの腹の上をくすぐるように滑っていった。

「あっやだ、そこはっ」

 ロランの節くれだった指が、するりとアメリの股に入り込む。
 慣れた手つきで下着の中に潜ったかと思うと、秘所からくちくちと小さな水音が耳に届き始めた。

「えっ、あっ、な、なにコレっ、あ、そこ、いじっちゃダメっ」

 ロランの指が動かされるたびに、体の中心に甘い疼きが走る。
 自分でも触れたことがないような場所だ。
 その一点をこすられるたび、得体の知れない感覚が容赦なくアメリに襲いかかった。

「なんか、へんっ……ゆうしゃ、らめ、ソレおかしくなっちゃう、からぁっ」

 いやいやと首を振っても、ロランはさらに強く胸先を吸い上げてくる。
 同時に下の秘所に触れる指の動きも早まって、その瞬間、アメリの思考が真っ白に溶け去った。

「や、あぁあんっ……!」

 快楽が頂点で弾け、のけぞったアメリの足がぴんと指先まで伸び切った。
 次にやってきたのは脱力だ。ベッドに体を沈ませて、息が整わないままアメリはぼんやりと薄目を開けた。

 見上げた先、目をつぶったロランが膝立ちをしている。
 横たわったアメリにまたがって。寛げた前から太くて長い棒をそそり立てながら。

「――……っ!」

 アメリも話で聞いたことくらいはあった。しかし生で見るのは人生でこれが初めてのことだ。
 どこか高みを彷徨っていた意識が、一気に覚醒した。

 恐怖で動けないでいると、ロランの両手がアメリの膝裏を掬い上げてくる。蛙のように足を開かされ、固くなった男根がアメリの秘所に突き付けられた。

「ちょっと、勇者。さすがにそれはっ」

 必死に止めようとするも、抑えつけられて体も起こせない。
 そのときアメリはロランの異変に気がついた。

「勇者、もしかして寝ぼけてるの……?」

 相変わらずロランのまぶたは閉じられたままだ。
 試しにひらひらと手を振ってみるが、ロランは眉一つ動かさず、寝息のように静かな呼吸を繰り返すばかりだ。

「うそ、ホントに寝てる……」

 それなのにロランは動きを止める様子はない。
 眠った状態にもかかわらず、確固たる意志をもってアメリの足をさらにグイっと持ち上げた。

 アメリが呆気に取られている中、男根がクロッチをずらして器用に下着の中に入り込んでくる。そのまま狙いを定めると、ロランはぐっと腰を押し付けた。

「いったぁああああああぁいっ」

 今日一番の叫び声を上げ、アメリはロランの顔面を渾身の力で蹴り飛ばした。

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