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第42話 もう逃がさない*
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次ロランと会ったときに、何を話せばいいのだろうか。
そんなことを漠然と考えてはいた。
しかしいきなりそのときが来てしまい、アメリの頭の中は完全に真っ白だ。
「どうして逃げた?」
「それは……ロランが追いかけてくるから……」
あの勢いは尋常じゃなかった。とっさに逃げたくなっても仕方ないと言うものだろう。
だがよくよく見ると、ロランは以前と変わらない勇者の旅装束姿をしていた。
髪が伸びて無精ひげを生やしているが、浮浪者と見間違えたのは少々失礼だったかもしれない。
それにロランはアメリが討伐の旅から逃げ出したことを言っているのではないか。
ならばひとまず謝るべきはアメリの方だ。あの日、ロランの前から何も言わずに立ち去ったことは確かなのだから。
「あの、ロラ……」
「何人だ」
言いかけて、耳元に唇を寄せられた。
チクチクする無精ひげから無意識に逃げようとしたアメリの腰を、ロランがぐっと引き寄せる。
塀に追い詰められたまま、さらにロランが低い声音で問いかけてきた。
「何人の男に触らせたんだ?」
「お、おとこ……?」
質問の意味がよく分からない。
が、ロランが怒っているらしいことはアメリにも十分伝わって来た。
「ロラン、一体何を言って……」
「とぼけるな」
「ひゃっ、ロラっ、な、なにをっ」
耳たぶを食む勢いのロランが、いきなりアメリの胸を揉みしだき始めた。
止める暇もなく、今度は性急にブラウスの裾をたくし上げられる。しまいにはロランの指先が直接アメリの胸先をつまみ上げてきた。
「な、やめ、ロラっ、ゃあんっ」
乳首を強くつねられて、アメリの口から甘い声が漏れ出てしまう。
訳が分かからないままロランの腕を掴むと、包帯が巻かれたそこにはうっすらと血がにじんでいた。
「はっ、もしかしてロラン、怪我の癒しが必要で……」
「俺のことなどどうだっていい!」
怒鳴られて、アメリはびくっと身をすくませる。
アメリのブラウスの襟ぐりに手を掛けると、いきなりロランは乱暴にそれを引き裂いた。
「きゃあっ」
ボタンが四方に飛び散って、アメリの胸が外に零れ落ちる。
顕わになったバストを捕まえて、ロランは大胆に弄び始めた。
「ひゃっ、ろ、ロラン、ここ外っ」
柔肌に直接外気が触れて、粟立っていくのが自分でも良く分かった。
それなのにロランはお構いなしだ。アメリの胸の形を好き放題変えながら、挟み込んだ乳首を指の腹で執拗に擦り上げてくる。
「この肌に触れたヤツはどれだけいる?」
「ど、どれだけって……」
「正直に言うんだ。一体どれだけの男がここにこうして触れた?」
「そ、そんなの誰にも触らせて、な、やぁんっ」
「嘘をつくな! こんなにいやらしい体の君を、周りの男が放っておけるはずはないだろう!」
そんなことを言われても、ロラン以外の誰かに体を許したことなどない。
必死に止めようとするが、ロランの手つきは益々大胆になっていく一方だ。
「だからココ外だからぁ」
「外だから余計に感じてるのか? ココももうグショグショだ」
「ひゃぁんっ」
いきなり秘所に指を差し入れられた。
そのままロランは膣を乱暴にかき回してくる。
「あっ、あっ、や、やめっ」
反論を許さないように指の動きを速められた。
耳を舐られ、胸を揉みしだかれながら、アメリはただロランに翻弄されるしかない。
「アメリっ!」
「あっんぅう」
片足を持ち上げられ、ロランの昂ぶりをねじ込まれる。
解され切っていない蜜壺に、固くなったロランがずぶずぶと押し入ってきた。
「あ、あぁんっ、ど、して、こんな……っ」
やさしさのかけらもないロランの動きに、体よりも心が悲鳴を上げる。
たまらず、アメリの瞳から涙がこぼれ落ちた。
「アメリ……」
苦しそうに顔を歪めたロランは、一瞬だけ動きを止めた。
それも束の間、すぐに激しくアメリを穿ち始める。
「どんなに泣かれても、もう逃がさない……っ!」
「ああっ、ロラン!」
訳も分からずアメリはロランにしがみついた。
なぜロランは自分を抱いているのだろうか。首に巻かれた包帯には、今もどんどん出血が広がってる。
「お願い、ロラン、もうやめてっ」
「嫌だっ」
「だって! こんなことしてもロランの怪我、ちっとも治ってないじゃないっ」
揺さぶられながら、アメリの心は張り裂けそうになった。
これほどアメリが喘いでいるのに、全くと言っていいほどロランの傷を癒せていなかった。
「わたし、も、ロランの乙女じゃ、なくなっちゃった。だからこんなことしても意味な」
「そんなことはどうでいいと言っている!」
「ああっ」
言葉も発せられないほどに激しく膣をかき回される。
こんなにも平静を欠いたロランを見るのは初めてだ。
「んっ、あっ、ふっ……ロラン、は……おこ、怒ってるの……?」
「何がだ」
「わたしの聖剣が、折れちゃ……ったから」
息も絶え絶えに訴えると、ようやくロランの動きが穏やかになった。
ゆるゆると抜き差しを続けながら、ロランの瞳がアメリを映す。
「俺の何がいけなかったんだ?」
「え……?」
逆に聞き返されて、アメリは不思議そうにロランを見た。
そのロランの顔は、どこか後悔をにじませている。
「聖剣が折れたということは、アメリが俺に不信感を抱いたということだ。何か原因があったはずだ。違うか?」
「あ……」
勇者の聖剣の威力は乙女の好感度で決まってくる。
いつかヴィルジールに言われたことを思い出すのと同時に、ベリンダとロランの一夜が頭をよぎった。
「隠さず正直に言ってくれ」
「それはロランがベリンダと……」
アメリの家に泊った翌日、ベリンダは勝ち誇ったようにロランのシャツを手にしていた。
聖剣が折れロランが怪我を負ってしまったショックで、ずっぽりと記憶から抜け落ちてしまっていたが、思えばすべての発端はソレだった。
あの一夜はロランが怪我をする以前の出来事だ。乙女の癒しうんぬんの話は全く関係ない。
「ベリンダ……?」
それなのにロランの眉間にしわが寄った。誰の名だ、と言ったふうに首をひねっている。
一度寝た女などすぐに忘れてしまうのだろうか。そう言えばマーサが言っていた。昔ロランは相当遊んでいたと。
「あ、ああ、ベリンダだな。その彼女がどうしたと言うんだ?」
ようやく思い出したのか、ロランが白々しく聞き返してきた。
さすがのアメリもふつふつと怒りが沸いて来る。
「とぼけてもわたし知ってるんです。わたしの家に泊った日、ロランはベリンダの部屋に行きましたよね?」
「部屋に……? ああ、確かに酔った彼女を部屋まで連れていったな」
「そのままふたりで一晩過ごしたんでしょう?」
「そんな覚えはないが……」
「嘘言わないでください! ベリンダ言ってました。ロランの持久力がすごかったとか、ほかの男の人と全然レベルが違ってたって!」
涙目で睨み上げると、ロランはぽかんという顔をした。
「いや、それは……もしかしたら居間で君を待っている間、俺がずっと腹筋や腕立て伏せをしてたからじゃないのか……?」
「で、でもベリンダ、ロランのシャツ持ってたし、それに見えない場所のホクロの位置とか自慢してたし……」
そうだ。あの日ベリンダは、服を脱がないと分からないようなロランのホクロの位置を言い当てていた。
そのときの獲物を仕留めたようなベリンダの目が、どうしてもアメリは忘れられない。
「部屋まで送っていったときに言われたんだ。俺が大事な妹を守るに足る男か確かめたいと。そのときに少し体を触られた覚えはある」
「それでベリンダに言われるまま服を脱いだんですか?」
胡乱げな視線を送ると、ロランはすまなそうに眉を下げた。
「彼女は相当酔っていたからな。その方が早く済むと思ったんだ」
ロランが嘘を言っているようには見えなくて、アメリは愕然としてしまった。
始めからベリンダの術中に嵌っていたのだ。
聖剣が折れたのも、ロランが大怪我を負ったのも、すべて自分の勘違いのせいだった。
こんなアメリが聖剣の乙女失格なのも当然のことだろう。
「誤解をさせてしまったのは俺の落ち度だが……俺への嫌疑は無事に晴れたようだな」
ニッと笑うと、繋がったままだったロランがいきなり動きを再開させた。
そんなことを漠然と考えてはいた。
しかしいきなりそのときが来てしまい、アメリの頭の中は完全に真っ白だ。
「どうして逃げた?」
「それは……ロランが追いかけてくるから……」
あの勢いは尋常じゃなかった。とっさに逃げたくなっても仕方ないと言うものだろう。
だがよくよく見ると、ロランは以前と変わらない勇者の旅装束姿をしていた。
髪が伸びて無精ひげを生やしているが、浮浪者と見間違えたのは少々失礼だったかもしれない。
それにロランはアメリが討伐の旅から逃げ出したことを言っているのではないか。
ならばひとまず謝るべきはアメリの方だ。あの日、ロランの前から何も言わずに立ち去ったことは確かなのだから。
「あの、ロラ……」
「何人だ」
言いかけて、耳元に唇を寄せられた。
チクチクする無精ひげから無意識に逃げようとしたアメリの腰を、ロランがぐっと引き寄せる。
塀に追い詰められたまま、さらにロランが低い声音で問いかけてきた。
「何人の男に触らせたんだ?」
「お、おとこ……?」
質問の意味がよく分からない。
が、ロランが怒っているらしいことはアメリにも十分伝わって来た。
「ロラン、一体何を言って……」
「とぼけるな」
「ひゃっ、ロラっ、な、なにをっ」
耳たぶを食む勢いのロランが、いきなりアメリの胸を揉みしだき始めた。
止める暇もなく、今度は性急にブラウスの裾をたくし上げられる。しまいにはロランの指先が直接アメリの胸先をつまみ上げてきた。
「な、やめ、ロラっ、ゃあんっ」
乳首を強くつねられて、アメリの口から甘い声が漏れ出てしまう。
訳が分かからないままロランの腕を掴むと、包帯が巻かれたそこにはうっすらと血がにじんでいた。
「はっ、もしかしてロラン、怪我の癒しが必要で……」
「俺のことなどどうだっていい!」
怒鳴られて、アメリはびくっと身をすくませる。
アメリのブラウスの襟ぐりに手を掛けると、いきなりロランは乱暴にそれを引き裂いた。
「きゃあっ」
ボタンが四方に飛び散って、アメリの胸が外に零れ落ちる。
顕わになったバストを捕まえて、ロランは大胆に弄び始めた。
「ひゃっ、ろ、ロラン、ここ外っ」
柔肌に直接外気が触れて、粟立っていくのが自分でも良く分かった。
それなのにロランはお構いなしだ。アメリの胸の形を好き放題変えながら、挟み込んだ乳首を指の腹で執拗に擦り上げてくる。
「この肌に触れたヤツはどれだけいる?」
「ど、どれだけって……」
「正直に言うんだ。一体どれだけの男がここにこうして触れた?」
「そ、そんなの誰にも触らせて、な、やぁんっ」
「嘘をつくな! こんなにいやらしい体の君を、周りの男が放っておけるはずはないだろう!」
そんなことを言われても、ロラン以外の誰かに体を許したことなどない。
必死に止めようとするが、ロランの手つきは益々大胆になっていく一方だ。
「だからココ外だからぁ」
「外だから余計に感じてるのか? ココももうグショグショだ」
「ひゃぁんっ」
いきなり秘所に指を差し入れられた。
そのままロランは膣を乱暴にかき回してくる。
「あっ、あっ、や、やめっ」
反論を許さないように指の動きを速められた。
耳を舐られ、胸を揉みしだかれながら、アメリはただロランに翻弄されるしかない。
「アメリっ!」
「あっんぅう」
片足を持ち上げられ、ロランの昂ぶりをねじ込まれる。
解され切っていない蜜壺に、固くなったロランがずぶずぶと押し入ってきた。
「あ、あぁんっ、ど、して、こんな……っ」
やさしさのかけらもないロランの動きに、体よりも心が悲鳴を上げる。
たまらず、アメリの瞳から涙がこぼれ落ちた。
「アメリ……」
苦しそうに顔を歪めたロランは、一瞬だけ動きを止めた。
それも束の間、すぐに激しくアメリを穿ち始める。
「どんなに泣かれても、もう逃がさない……っ!」
「ああっ、ロラン!」
訳も分からずアメリはロランにしがみついた。
なぜロランは自分を抱いているのだろうか。首に巻かれた包帯には、今もどんどん出血が広がってる。
「お願い、ロラン、もうやめてっ」
「嫌だっ」
「だって! こんなことしてもロランの怪我、ちっとも治ってないじゃないっ」
揺さぶられながら、アメリの心は張り裂けそうになった。
これほどアメリが喘いでいるのに、全くと言っていいほどロランの傷を癒せていなかった。
「わたし、も、ロランの乙女じゃ、なくなっちゃった。だからこんなことしても意味な」
「そんなことはどうでいいと言っている!」
「ああっ」
言葉も発せられないほどに激しく膣をかき回される。
こんなにも平静を欠いたロランを見るのは初めてだ。
「んっ、あっ、ふっ……ロラン、は……おこ、怒ってるの……?」
「何がだ」
「わたしの聖剣が、折れちゃ……ったから」
息も絶え絶えに訴えると、ようやくロランの動きが穏やかになった。
ゆるゆると抜き差しを続けながら、ロランの瞳がアメリを映す。
「俺の何がいけなかったんだ?」
「え……?」
逆に聞き返されて、アメリは不思議そうにロランを見た。
そのロランの顔は、どこか後悔をにじませている。
「聖剣が折れたということは、アメリが俺に不信感を抱いたということだ。何か原因があったはずだ。違うか?」
「あ……」
勇者の聖剣の威力は乙女の好感度で決まってくる。
いつかヴィルジールに言われたことを思い出すのと同時に、ベリンダとロランの一夜が頭をよぎった。
「隠さず正直に言ってくれ」
「それはロランがベリンダと……」
アメリの家に泊った翌日、ベリンダは勝ち誇ったようにロランのシャツを手にしていた。
聖剣が折れロランが怪我を負ってしまったショックで、ずっぽりと記憶から抜け落ちてしまっていたが、思えばすべての発端はソレだった。
あの一夜はロランが怪我をする以前の出来事だ。乙女の癒しうんぬんの話は全く関係ない。
「ベリンダ……?」
それなのにロランの眉間にしわが寄った。誰の名だ、と言ったふうに首をひねっている。
一度寝た女などすぐに忘れてしまうのだろうか。そう言えばマーサが言っていた。昔ロランは相当遊んでいたと。
「あ、ああ、ベリンダだな。その彼女がどうしたと言うんだ?」
ようやく思い出したのか、ロランが白々しく聞き返してきた。
さすがのアメリもふつふつと怒りが沸いて来る。
「とぼけてもわたし知ってるんです。わたしの家に泊った日、ロランはベリンダの部屋に行きましたよね?」
「部屋に……? ああ、確かに酔った彼女を部屋まで連れていったな」
「そのままふたりで一晩過ごしたんでしょう?」
「そんな覚えはないが……」
「嘘言わないでください! ベリンダ言ってました。ロランの持久力がすごかったとか、ほかの男の人と全然レベルが違ってたって!」
涙目で睨み上げると、ロランはぽかんという顔をした。
「いや、それは……もしかしたら居間で君を待っている間、俺がずっと腹筋や腕立て伏せをしてたからじゃないのか……?」
「で、でもベリンダ、ロランのシャツ持ってたし、それに見えない場所のホクロの位置とか自慢してたし……」
そうだ。あの日ベリンダは、服を脱がないと分からないようなロランのホクロの位置を言い当てていた。
そのときの獲物を仕留めたようなベリンダの目が、どうしてもアメリは忘れられない。
「部屋まで送っていったときに言われたんだ。俺が大事な妹を守るに足る男か確かめたいと。そのときに少し体を触られた覚えはある」
「それでベリンダに言われるまま服を脱いだんですか?」
胡乱げな視線を送ると、ロランはすまなそうに眉を下げた。
「彼女は相当酔っていたからな。その方が早く済むと思ったんだ」
ロランが嘘を言っているようには見えなくて、アメリは愕然としてしまった。
始めからベリンダの術中に嵌っていたのだ。
聖剣が折れたのも、ロランが大怪我を負ったのも、すべて自分の勘違いのせいだった。
こんなアメリが聖剣の乙女失格なのも当然のことだろう。
「誤解をさせてしまったのは俺の落ち度だが……俺への嫌疑は無事に晴れたようだな」
ニッと笑うと、繋がったままだったロランがいきなり動きを再開させた。
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