中年sランク冒険者の俺が次世代の育成をしてたら、異世界召喚勇者軍団が俺を魔王と勘違いして攻めてきた。

hakamori

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1章 奴隷の育成

ゴブリン到着

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拘束された、勇者を会議室につれてきた。
さっきまでと違う点はユグの横にゴブリンの斥候らしき人が立っていた。
「その様子だと、賢者はこっちに来れなかったのか?」
「はい、賢者様は始め私達を逃がすために、中上位種全員を逃して、ご自身と下位種のゴブリンのみで勇者を迎え撃ちました。」
しかしゴブリンの表情が少し曇る。
「我々が移動して2日目のことです。勇者が追いついてきたのです!でも実力がないもの達ばかりだったので、簡単に退けることができましたが、賢者様の周りを囲む様に勇者が移動してることが、倒した勇者から分かり、我々斥候部隊だけでこちらを進み、他は賢者様の援護に向かいました。」斥候部隊の隊長は今にも泣きそうだ。この世界で勇者と言ったら、人の話に聞く耳を持たず、生態系を破壊していく、侵略者の様なもんだからな。
「敵の強さは、今はそこのメイドが無傷で殺せる程度だ」俺は後ろに控えているフーロを指差す。
「え?私は、世界会議を開く程なのでてっきり、皆様クラスが出たのかと、」
「こいつらのヤバいところはおそらく400人全員が死に戻りの能力を有していることだ。」
「では基本的に生け捕り前提ですか?賢者様の事だから苗床のメスは生け捕るでしょうが、それでも無尽蔵に特攻してくるのでは不利ですね。我々の中位種には匹敵しそうですし。」
「その通りだの、行き違いじゃがフェンリルが向かっておる生け捕り用の道具も持たせておるからとりあえず全滅はしないじゃろう。」ユグの言葉を聞き、斥候部隊長がホッとした表情になる。
「さて次に、そいつらの処遇について考えようか?」コウマが声を発する。ここにいる、悪鬼羅刹のような見た目の奴ら全員の視線が勇者達に刺さり、女神官は震え上がった。他の魔術師2人は全身骨折の痛みからか、ピクピクしているだけでこちらに気づいてない。
とりあえず、全身骨折してる奴をパラケルにある程度治療してもらい、喋れる様にする。
骨折の痛みがなくなった途端、痛みに耐えていた表情から、怒りの表情へと変わった。
「私達、勇者にこんな事してどうなるか分かってるの!」直されたばかりの女魔導師が怒鳴り声をあげる。俺が直さなければ喋ることすらままならなかったくせによく言う。
「貴様ここがどこか分かって言ってるのか?」龍王が睨みつけて言う。
「知るわけないだろ!こんなことしやがって絶対ゆるさねぇ!」もう1人の男方の魔導師が声を上げる。
「2人とも黙って、私が全て話ますから、どうか命だけは」女神官が口を挟み懇願する。
「ふざけんな!勝手に決めてんじゃねぇ、こいつらは勇者を3人も殺したんだぞ!」男が声を荒げる。
「一瞬でやられたの忘れたの?それにここにいる人たち、このおじさんより圧倒的に強いよ。抵抗しても無駄だよ」神官が俺をチラッとみて言う。女神官の言葉にようやく黙る魔術師達。この女神官は勇者にしては周りが見えてて、話ができそうなやつだなと俺は少し感心してしまった。
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