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オンナ結婚詐欺師を丸呑みシ刑だ!
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私シホは、平日は大都市である東京都古宿区で、大手企業の派遣社員として事務で働いてる。
コールセンターの部署では行えない、特殊な事務仕事を行う部署に所属している。
お客様と直接やりとりする事は無いので、不特定多数の人間と関わるのが苦手な私にはピッタリの部署だ。
電話するとしても、社内の人間か、特定の取引先企業の「担当者」だけなので、何回かやり取りすれば『顔見知り』ならぬ『声聞き知り』になるので、慣れてくる。
中には、結構仲良くなる人も居たりする。
そして、その相手が同じビル勤務であれば、リアル対面を果たす事も。
数年の勤務のうちに、そういった形で知り合いになった他部署の人が何人かいる。
ある日、他部署サービス二課の佐藤さんと言う私より半回り歳上の男性従業員から、電話がかかってきた。
業務の話の前に、ちょこっと世間話をする。
なんと、佐藤さんが1年付き合っていた彼女さんと、婚約したと言っていたのだ。
親戚が結婚するかのように嬉しい。
佐藤さんには色々良くしていただいたので、幸せになって欲しい。
仕事帰りにネカフェに寄って、無料ドリンクバーのコーヒーと無料ソフトクリームを堪能しながら、マンガを読む。
ホットコーヒー飲みながら、冷たいソフトクリームを食べるのはサイコー⭐︎
そのお供にBLマンガは最狂のコンボ!!
折角のネカフェなので、パソコンも使わないと勿体ない。
今後のDQN退治の参考にする為に、ZooTubeで、スカッと系動画を見る。
私の右肩に乗っている、手乗りサイズのラーラがワクワクしている。
ラーラの世界では、魔法文明が発達している反面、機械文明はあまり発達していない。
魔法の力を使った器具で風景、動画を映し撮ったり、魔法の箱で番組を見ているのだ。
だからカメラ、テレビ、パソコン、スマホなどは、ラーラの世界には無い。
物作りの得意な魔物が人間の姿を借りて、人間界の製造工場やメーカーでバイトや契約社員として働いて、技術を勉強している最中だ。
おっと失礼失礼…話が脱線してしまいましたね。
スカッと系動画を何本か見て印象に残ったストーリーは、結婚詐欺師を懲らしめる話だ。
主人公女性が彼氏と結婚を前提にお付き合いしているが、色々はぐらかされて結婚に踏み切ってくれないので、怪しんで興信所に調査を依頼したら、偽名を使って何股もかけ、沢山の婚約者(?)から色んな名目(お袋の入院費用100万円貸して欲しい等)で、お金を騙し取っている結婚詐欺師だったと言うことが判った。
なので、弁護士と共に証拠を突きつけ、他の被害者等と一緒に慰謝料(騙し取られた人はその費用も)請求した上で、塀の向こうにぶち込んでやった。
慰謝料はヤミ金から借りてでも払わせたので、出所後はカニ漁船行きと言う結末。
結婚詐欺師かぁ。
自分は今は彼氏いないし、BLにハマってる最中なので、結婚には興味ない。
それ故に結婚詐欺師に引っかかる恐れはないが、独身親戚や友人知人等が被害に遭ったら…と、心配してしまう。
サービス二課の佐藤さんが1番心配。
何故なら、今まで1回も女性とお付き合いしたこと無かったと言ってたから、初めての彼女さんで婚約まで進めたことで舞い上がってしまっている可能性もある。
そんな心のスキを突かれたら…。
1週間後、昼休みにマッ⚫︎にランチしようと外に出たら、佐藤さんが凄く絶望的な顔をしてビル入り口近くで立っていた。
「佐藤さん!」
私は思わず心配して、声をかけた。
「あっ…花村さん…。」
「佐藤さん、元気なさそうですが、何かあったのですか…??」
「実は…」
話を聞いていくと…
恐れていたことが
起こってしまったのだ…!!
佐藤さんの婚約者は、
金を借りて
行方不明になったと…。
結婚詐欺師の臭いがプンプンしますな!
一昨日、婚約者女性が
『車で原付との接触事故を起こしてしまい、相手が大怪我し、保険ではカバーしきれないので200万ほど貸して欲しい』
と言われ、貸した。
そしたら翌朝から電話かけても
「おかけになった電話は一切使われておりません」、
LIN⚫︎も未読のまま…とのこと。
クロ…真っ黒やねん!!
そんな輩はラーラが退治することになりますが、ラーラのことは例え親兄弟でも秘密なので、形式上、佐藤さんに、
「警察と弁護士に、結婚詐欺で相談してみては如何でしょうか?」
と、提案し、ついでに女の顔写真も見せてもらった。
佐藤さんを慰めてから別れた後、急いでラーラに半径2m以内の場所で、5分くらい前までに起こった出来事を再生できる魔法を使うように指示した。
佐藤さんの婚約者…いえ婚約者もどきの顔写真の見せて貰ってる時の映像をスマホにデータ転送してもらう為だ。
ランチを急ぎて終えて仕事に戻る。
私が仕事中の間に、ラーラがウェアウルフ興信所に調査を依頼した。
「所長、いつもすみません。またDQN人間の調査をお願いしたいのですが?」
「ラーラ姐さん、いつもありがとうございます」
えーっと作者です。
読者の方にこっそりお教えしますが、実はラーラは180歳なのです。
見た目は15歳くらいの少女に見えるが、人間の倍は生きていて、魔物の中では少し年増の部類なのです。
だから姐さんと呼ばれてるのです。
これ以上、ラーラさんの秘密を無断でベラベラ喋ってしまうと、巻きつきで全身の骨を砕かれてしまうので、止めておきます。
では、続きをどうぞ。
「今回は、婚約者からお金を騙し取った、女の詐欺師を調査して貰いたいんです。顔は…、被害者男性は…」
と、色々情報を提供。
所長は気合いマンマンで、
「姐さんお任せください!今回もDQNと呼ばれる人間の情報や証拠を根掘り葉掘り掴みますぜ!」
度々失礼…作者です。
ウェアウルフ興信所所長は、30歳です。
ウェアウルフは人間と年齢は、ほぼ同じです。
何故なら、人間が時に応じて狼男(or狼女)に変身する魔物なので。
ラーラの世界では、便宜上、狼人間のままで過ごしてます。
お邪魔しました~。
ウェアウルフ興信所に調査してもらった結果、佐藤さんの婚約者もどきは
・プロレベルの結婚詐欺師
・天涯孤独の身(施設出身との噂も)。
・被害者は半年の間に5、6人
・被害者の中には、騙された&大金取られたショックで自⚫︎した人も…。
・警察に被害届出してるが、全国を転々としてるので、なかなか見つからない。
奴には、この世界で言うGPSにあたる魔界シラミを髪の毛に付けておいたので、DQN退治の際には、ラーラの力で魔界シラミの場所を感じ取れば、DQNを捕まえられますよとのこと。
東京都の戸島区、生袋、埼玉県人にも人気の高い街。
ラーラが奴の居場所は生袋だということを突き止めたので、魔界シラミからのオーラを辿っていくと、そこの北口のアダルトな雰囲気漂う繁華街で、
奴は居た!
黒髪ストレートヘアーで身長170cmの長身、スタイルは凄くイイ。
モデル体型な20代後半~30前半女性だ。
お淑やかで真面目そうに見えるので、男性等はその見た目に騙されてきたのだろう。
金を持っていそうな男性を物色しに来たのであろう。
さりげなくカモになりそうな男性を探している。
そんな彼女の元に、私は近づく。
「すいません、若いお姉さん。この男性を探しているんですが…?」
と、jPhone16で佐藤さんの写真を見せる。
本当は、佐藤さんが彼女を探しているんですけどね!
婚約者もどき…もう結婚詐欺師と呼ぼう!
結婚詐欺師がギョッとして、逃げようとし始めた瞬間、ラーラが時間を止めました!
客引きのアンちゃんも、ガールズバーの呼び込みしてるギャルも、鼻の下を伸ばして若いねーちゃんと大人のホテル行こうとしてるオヤジも、東部登場線も、車もトラックも…ピタっと停止。
ラーラは叫ぶ!
「『ラーラゾーン』に引きずり込め!」
紫色の異空間がゲートを開き、結婚詐欺師、シホ、ラーラを吸い込んだ。
ラーラゾーンに着いて数分後、突然吸い込まれて気を失っていた結婚詐欺師が気がついた。
「うう…ここはどこかしら…?ヒッ!蛇人間の女の子?!?!」
私の右肩にいるラーラを見て、驚く。
そんな彼女に
「ようこそラーラゾーンへ、結婚詐欺師さん!」
「私は…違う…!!」
青ざめながら必死で否定する結婚詐欺師。
足音をツカツカ鳴らして近づきながら、
「しらばっくれても無駄ですから。証拠のデータ、スイッチオン!」
jPhone16の音声データを流す。
ウェアウルフ興信所の調査員が、録画したモノだ。
ホストと思しき男性と、結婚詐欺師が会話している動画が流れる。
佐藤さんとは別の男性を詐欺した後の、祝勝会の様子である。
『タカシさ~ん♡こないだの男にぃ~「父親が癌で入院して治療費が必要なのぉ」と泣きついたら、未来のお義父さんの為だからと300万円出してくれたの~。ホントお人好しのバ⚪︎だったわぁ(笑)お金貰ったらすぐに連絡先変えたけど』
『ハハハ…!サキコちゃんは本当に演技上手いよなぁ?それでいっぱい稼いでウチの店…そしてオレに還元してくれるんだからありがてぇよ』
『タカシさんをNo. 1ホストにして、いずれはタカシさんと結婚したいんだも~ん♡』
『これからも、もっとバ⚪︎を騙して売り上げに貢献してよ。』
『次の男を騙して金を稼げたら、シャンパンタワーね』
『りょーかい♡』
流し終えた後、結婚詐欺師が動揺する
「いつ、こんな動画撮られてたの?!?!」
「忍者のような興信所の調査員が、アンタのことを徹底的に調べてくれたのよ。
アンタのせいで自⚪︎した男性もいるらしいじゃん!」
別の動画を流し終えた後、結婚詐欺師が突然、開き直った。
「ハハハハハ…!女にモテない陰キャ男や売れ残りのセール品男が、私のようなイイ女と一緒に居れたんだから、対価としてお金貰って当然!
ホントに私と結婚したいのなら、タカシさんみたいなイケメン…キャッ!!」
サツ意が湧いてきてしまい、すかさず手刀を結婚詐欺師の頭上に振り下ろした。
※距離はとった上で
スパッ!
結婚詐欺師の自慢の黒髪ロン毛が、手刀の風圧で切り落とされた。
「ったく男性をもて遊ぶ悪女め!アンタのような美貌なら、モデルとして真っ当な方法で金を稼げてただろうに?」
「モデルに志願したさ!でも、でも、でもぉー!!所詮、金持ち出身しか優遇されないんだよ!」
「いいえ!施設出身でも、努力して有名になった芸能人、いますけど!今ブレイクしてる、や⚪︎子さんは施設育ちですよ。努力が足りないことを棚に上げて、犯罪に手を染めて良い理由にはなりませんね!ラーラ!もう、ショケイ(処⚪︎)しましょう?」
「かしこまり~♡」
ラーラは裁きを下す。
「貴様はシ刑!今夜のディナーは貴様で決まりです!」
その前に下ごしらえ…とはちょっと違いますが、ラーラは奴の首筋に噛み付く!
そう、毒の牙です。
レベルアップして、色んなタイプの毒を使えるようになり、今回は麻痺毒を注入してやりました。
麻痺した結婚詐欺師から、色んな男に買って貰った高級ブランドの服やアクセサリーを剥ぎ取ってやった。
ラミアの貴族等に売り払って、慰謝料に充てる為だ。
※勿論、後で人間界の、日本円に換金した上で
「ちょっ!しだひらけにすんなんで、おんまどうひでおひどひんはけど!
(ちょっ!下着だけにするなんて、女同士でも酷いんだけど!)」
毒で麻痺して呂律が回らない、結婚詐欺師がほざくが、
「どうせこれから貴様は私に喰われ、最後…いえ最期はウン⚪︎になるんだから、服が無くても関係ないでしょ?それにアンタが騙した男達に少しでもお金返す為の資金にするんだし。」
と、ラーラが反論。
そして、
ラーラは、
ゴゴゴゴゴゴ…
と、巨大化し、
蛇の胴体も含めて全長8mに!
すかさず結婚詐欺師の全身に、グルグルと巻きつく!
ボキボキボキボキボキボキボキボキ...!
オンナ結婚詐欺師の、全身の骨を砕いた。
丸呑みしやすくする為です。
モデル体型なのでスリムではありますが、念には念を入れて…!
ラーラのお食事の準備が整いました♪
ラーラはアゴを外して、ラーラの鎖骨に届くくらいグワっと大きく口を開き、結婚詐欺師を脚から丸呑みし始める。
ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!
ラーラの喉が、胸が、下腹部が膨れていく。
結婚詐欺師は、ラーラの人間部分の胃の中に収まった。
全身に胃液をたっぷり塗り込まれ、5分くらいしたら、下半身の蛇の胴体にある、もう一つの胃に送られた。
蛇部分の胃がポコっと膨らむ。
抱き枕の如く、ラーラは自分の蛇胴体の膨らみをハグする。
ラーラは蛇胃袋の中の『ご馳走』を愛おしく、蛇皮越しに撫で撫でしてあげる。
そうすることで、更に消化力がアップする。
数分したら、蛇胴体の膨らみが少し凹んできた。
奴は骨だけになってきたな。
更に数分で、完成に膨らみが無くなった。
うっ!出そうだ。
お尻の…から…!
あっ、ラーラの方です。
「ご主人様!私から離れて下さい、ばっちいから(汗)」
ラーラから10mくらい退避した。
なんか、香しいニオイが漂ってきた…。
これ以上は、
お食事中の読者の方によろしくないので、
もう後日談にします!
オンナ結婚詐欺師をシ刑後、高級賃貸マンションから私物や家具を売り捌いてから、解約代行業者の社員に化けたメデューサが、賃貸マンションの解約手続きをした。
佐藤さんにお会いしたら、
「あっ!花村さーん!あのですね!僕の婚約者は結婚詐欺師だったそうで!893の方が彼女を外国の風俗に売り飛ばし、その時のお金を僕ら被害者に慰謝料として下さったんです!下手な犯罪者より、893さんの方が良い人じゃないですかー!」
あっ、オークが893の職業の方々に化けて、結婚詐欺師被害者達に、奴から巻き上げた&売り捌いたお金から、慰謝料と言う名目で、寄付したんですね。
まぁ、佐藤さんには秘密ですが。
「泣き寝入りせずに済んだのが、せめてもの慰めですね?どうか新しい恋を見つけたり、仕事を更に頑張ったり等、前を向いて進んで下さい!私も応援しますから!」
「ありがとうございます、花村さん!こうなったら昇進に向けて頑張りますわ、オレ!」
僕からオレになってますね佐藤さん?
ラーラだけでなく、佐藤さんもレベルアップ…かな?
その後、佐藤さんはこの出来事をバネにして、昇進試験を頑張り…
見事に合格!
リーダーから一気に、マネージャーに出世しました!
異例の出世です。
元々仕事もできて、上司や部下からの信頼も良かったことも、ポイントです。
では、ここら辺で、おしまい!
コールセンターの部署では行えない、特殊な事務仕事を行う部署に所属している。
お客様と直接やりとりする事は無いので、不特定多数の人間と関わるのが苦手な私にはピッタリの部署だ。
電話するとしても、社内の人間か、特定の取引先企業の「担当者」だけなので、何回かやり取りすれば『顔見知り』ならぬ『声聞き知り』になるので、慣れてくる。
中には、結構仲良くなる人も居たりする。
そして、その相手が同じビル勤務であれば、リアル対面を果たす事も。
数年の勤務のうちに、そういった形で知り合いになった他部署の人が何人かいる。
ある日、他部署サービス二課の佐藤さんと言う私より半回り歳上の男性従業員から、電話がかかってきた。
業務の話の前に、ちょこっと世間話をする。
なんと、佐藤さんが1年付き合っていた彼女さんと、婚約したと言っていたのだ。
親戚が結婚するかのように嬉しい。
佐藤さんには色々良くしていただいたので、幸せになって欲しい。
仕事帰りにネカフェに寄って、無料ドリンクバーのコーヒーと無料ソフトクリームを堪能しながら、マンガを読む。
ホットコーヒー飲みながら、冷たいソフトクリームを食べるのはサイコー⭐︎
そのお供にBLマンガは最狂のコンボ!!
折角のネカフェなので、パソコンも使わないと勿体ない。
今後のDQN退治の参考にする為に、ZooTubeで、スカッと系動画を見る。
私の右肩に乗っている、手乗りサイズのラーラがワクワクしている。
ラーラの世界では、魔法文明が発達している反面、機械文明はあまり発達していない。
魔法の力を使った器具で風景、動画を映し撮ったり、魔法の箱で番組を見ているのだ。
だからカメラ、テレビ、パソコン、スマホなどは、ラーラの世界には無い。
物作りの得意な魔物が人間の姿を借りて、人間界の製造工場やメーカーでバイトや契約社員として働いて、技術を勉強している最中だ。
おっと失礼失礼…話が脱線してしまいましたね。
スカッと系動画を何本か見て印象に残ったストーリーは、結婚詐欺師を懲らしめる話だ。
主人公女性が彼氏と結婚を前提にお付き合いしているが、色々はぐらかされて結婚に踏み切ってくれないので、怪しんで興信所に調査を依頼したら、偽名を使って何股もかけ、沢山の婚約者(?)から色んな名目(お袋の入院費用100万円貸して欲しい等)で、お金を騙し取っている結婚詐欺師だったと言うことが判った。
なので、弁護士と共に証拠を突きつけ、他の被害者等と一緒に慰謝料(騙し取られた人はその費用も)請求した上で、塀の向こうにぶち込んでやった。
慰謝料はヤミ金から借りてでも払わせたので、出所後はカニ漁船行きと言う結末。
結婚詐欺師かぁ。
自分は今は彼氏いないし、BLにハマってる最中なので、結婚には興味ない。
それ故に結婚詐欺師に引っかかる恐れはないが、独身親戚や友人知人等が被害に遭ったら…と、心配してしまう。
サービス二課の佐藤さんが1番心配。
何故なら、今まで1回も女性とお付き合いしたこと無かったと言ってたから、初めての彼女さんで婚約まで進めたことで舞い上がってしまっている可能性もある。
そんな心のスキを突かれたら…。
1週間後、昼休みにマッ⚫︎にランチしようと外に出たら、佐藤さんが凄く絶望的な顔をしてビル入り口近くで立っていた。
「佐藤さん!」
私は思わず心配して、声をかけた。
「あっ…花村さん…。」
「佐藤さん、元気なさそうですが、何かあったのですか…??」
「実は…」
話を聞いていくと…
恐れていたことが
起こってしまったのだ…!!
佐藤さんの婚約者は、
金を借りて
行方不明になったと…。
結婚詐欺師の臭いがプンプンしますな!
一昨日、婚約者女性が
『車で原付との接触事故を起こしてしまい、相手が大怪我し、保険ではカバーしきれないので200万ほど貸して欲しい』
と言われ、貸した。
そしたら翌朝から電話かけても
「おかけになった電話は一切使われておりません」、
LIN⚫︎も未読のまま…とのこと。
クロ…真っ黒やねん!!
そんな輩はラーラが退治することになりますが、ラーラのことは例え親兄弟でも秘密なので、形式上、佐藤さんに、
「警察と弁護士に、結婚詐欺で相談してみては如何でしょうか?」
と、提案し、ついでに女の顔写真も見せてもらった。
佐藤さんを慰めてから別れた後、急いでラーラに半径2m以内の場所で、5分くらい前までに起こった出来事を再生できる魔法を使うように指示した。
佐藤さんの婚約者…いえ婚約者もどきの顔写真の見せて貰ってる時の映像をスマホにデータ転送してもらう為だ。
ランチを急ぎて終えて仕事に戻る。
私が仕事中の間に、ラーラがウェアウルフ興信所に調査を依頼した。
「所長、いつもすみません。またDQN人間の調査をお願いしたいのですが?」
「ラーラ姐さん、いつもありがとうございます」
えーっと作者です。
読者の方にこっそりお教えしますが、実はラーラは180歳なのです。
見た目は15歳くらいの少女に見えるが、人間の倍は生きていて、魔物の中では少し年増の部類なのです。
だから姐さんと呼ばれてるのです。
これ以上、ラーラさんの秘密を無断でベラベラ喋ってしまうと、巻きつきで全身の骨を砕かれてしまうので、止めておきます。
では、続きをどうぞ。
「今回は、婚約者からお金を騙し取った、女の詐欺師を調査して貰いたいんです。顔は…、被害者男性は…」
と、色々情報を提供。
所長は気合いマンマンで、
「姐さんお任せください!今回もDQNと呼ばれる人間の情報や証拠を根掘り葉掘り掴みますぜ!」
度々失礼…作者です。
ウェアウルフ興信所所長は、30歳です。
ウェアウルフは人間と年齢は、ほぼ同じです。
何故なら、人間が時に応じて狼男(or狼女)に変身する魔物なので。
ラーラの世界では、便宜上、狼人間のままで過ごしてます。
お邪魔しました~。
ウェアウルフ興信所に調査してもらった結果、佐藤さんの婚約者もどきは
・プロレベルの結婚詐欺師
・天涯孤独の身(施設出身との噂も)。
・被害者は半年の間に5、6人
・被害者の中には、騙された&大金取られたショックで自⚫︎した人も…。
・警察に被害届出してるが、全国を転々としてるので、なかなか見つからない。
奴には、この世界で言うGPSにあたる魔界シラミを髪の毛に付けておいたので、DQN退治の際には、ラーラの力で魔界シラミの場所を感じ取れば、DQNを捕まえられますよとのこと。
東京都の戸島区、生袋、埼玉県人にも人気の高い街。
ラーラが奴の居場所は生袋だということを突き止めたので、魔界シラミからのオーラを辿っていくと、そこの北口のアダルトな雰囲気漂う繁華街で、
奴は居た!
黒髪ストレートヘアーで身長170cmの長身、スタイルは凄くイイ。
モデル体型な20代後半~30前半女性だ。
お淑やかで真面目そうに見えるので、男性等はその見た目に騙されてきたのだろう。
金を持っていそうな男性を物色しに来たのであろう。
さりげなくカモになりそうな男性を探している。
そんな彼女の元に、私は近づく。
「すいません、若いお姉さん。この男性を探しているんですが…?」
と、jPhone16で佐藤さんの写真を見せる。
本当は、佐藤さんが彼女を探しているんですけどね!
婚約者もどき…もう結婚詐欺師と呼ぼう!
結婚詐欺師がギョッとして、逃げようとし始めた瞬間、ラーラが時間を止めました!
客引きのアンちゃんも、ガールズバーの呼び込みしてるギャルも、鼻の下を伸ばして若いねーちゃんと大人のホテル行こうとしてるオヤジも、東部登場線も、車もトラックも…ピタっと停止。
ラーラは叫ぶ!
「『ラーラゾーン』に引きずり込め!」
紫色の異空間がゲートを開き、結婚詐欺師、シホ、ラーラを吸い込んだ。
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「うう…ここはどこかしら…?ヒッ!蛇人間の女の子?!?!」
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そんな彼女に
「ようこそラーラゾーンへ、結婚詐欺師さん!」
「私は…違う…!!」
青ざめながら必死で否定する結婚詐欺師。
足音をツカツカ鳴らして近づきながら、
「しらばっくれても無駄ですから。証拠のデータ、スイッチオン!」
jPhone16の音声データを流す。
ウェアウルフ興信所の調査員が、録画したモノだ。
ホストと思しき男性と、結婚詐欺師が会話している動画が流れる。
佐藤さんとは別の男性を詐欺した後の、祝勝会の様子である。
『タカシさ~ん♡こないだの男にぃ~「父親が癌で入院して治療費が必要なのぉ」と泣きついたら、未来のお義父さんの為だからと300万円出してくれたの~。ホントお人好しのバ⚪︎だったわぁ(笑)お金貰ったらすぐに連絡先変えたけど』
『ハハハ…!サキコちゃんは本当に演技上手いよなぁ?それでいっぱい稼いでウチの店…そしてオレに還元してくれるんだからありがてぇよ』
『タカシさんをNo. 1ホストにして、いずれはタカシさんと結婚したいんだも~ん♡』
『これからも、もっとバ⚪︎を騙して売り上げに貢献してよ。』
『次の男を騙して金を稼げたら、シャンパンタワーね』
『りょーかい♡』
流し終えた後、結婚詐欺師が動揺する
「いつ、こんな動画撮られてたの?!?!」
「忍者のような興信所の調査員が、アンタのことを徹底的に調べてくれたのよ。
アンタのせいで自⚪︎した男性もいるらしいじゃん!」
別の動画を流し終えた後、結婚詐欺師が突然、開き直った。
「ハハハハハ…!女にモテない陰キャ男や売れ残りのセール品男が、私のようなイイ女と一緒に居れたんだから、対価としてお金貰って当然!
ホントに私と結婚したいのなら、タカシさんみたいなイケメン…キャッ!!」
サツ意が湧いてきてしまい、すかさず手刀を結婚詐欺師の頭上に振り下ろした。
※距離はとった上で
スパッ!
結婚詐欺師の自慢の黒髪ロン毛が、手刀の風圧で切り落とされた。
「ったく男性をもて遊ぶ悪女め!アンタのような美貌なら、モデルとして真っ当な方法で金を稼げてただろうに?」
「モデルに志願したさ!でも、でも、でもぉー!!所詮、金持ち出身しか優遇されないんだよ!」
「いいえ!施設出身でも、努力して有名になった芸能人、いますけど!今ブレイクしてる、や⚪︎子さんは施設育ちですよ。努力が足りないことを棚に上げて、犯罪に手を染めて良い理由にはなりませんね!ラーラ!もう、ショケイ(処⚪︎)しましょう?」
「かしこまり~♡」
ラーラは裁きを下す。
「貴様はシ刑!今夜のディナーは貴様で決まりです!」
その前に下ごしらえ…とはちょっと違いますが、ラーラは奴の首筋に噛み付く!
そう、毒の牙です。
レベルアップして、色んなタイプの毒を使えるようになり、今回は麻痺毒を注入してやりました。
麻痺した結婚詐欺師から、色んな男に買って貰った高級ブランドの服やアクセサリーを剥ぎ取ってやった。
ラミアの貴族等に売り払って、慰謝料に充てる為だ。
※勿論、後で人間界の、日本円に換金した上で
「ちょっ!しだひらけにすんなんで、おんまどうひでおひどひんはけど!
(ちょっ!下着だけにするなんて、女同士でも酷いんだけど!)」
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「どうせこれから貴様は私に喰われ、最後…いえ最期はウン⚪︎になるんだから、服が無くても関係ないでしょ?それにアンタが騙した男達に少しでもお金返す為の資金にするんだし。」
と、ラーラが反論。
そして、
ラーラは、
ゴゴゴゴゴゴ…
と、巨大化し、
蛇の胴体も含めて全長8mに!
すかさず結婚詐欺師の全身に、グルグルと巻きつく!
ボキボキボキボキボキボキボキボキ...!
オンナ結婚詐欺師の、全身の骨を砕いた。
丸呑みしやすくする為です。
モデル体型なのでスリムではありますが、念には念を入れて…!
ラーラのお食事の準備が整いました♪
ラーラはアゴを外して、ラーラの鎖骨に届くくらいグワっと大きく口を開き、結婚詐欺師を脚から丸呑みし始める。
ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!
ラーラの喉が、胸が、下腹部が膨れていく。
結婚詐欺師は、ラーラの人間部分の胃の中に収まった。
全身に胃液をたっぷり塗り込まれ、5分くらいしたら、下半身の蛇の胴体にある、もう一つの胃に送られた。
蛇部分の胃がポコっと膨らむ。
抱き枕の如く、ラーラは自分の蛇胴体の膨らみをハグする。
ラーラは蛇胃袋の中の『ご馳走』を愛おしく、蛇皮越しに撫で撫でしてあげる。
そうすることで、更に消化力がアップする。
数分したら、蛇胴体の膨らみが少し凹んできた。
奴は骨だけになってきたな。
更に数分で、完成に膨らみが無くなった。
うっ!出そうだ。
お尻の…から…!
あっ、ラーラの方です。
「ご主人様!私から離れて下さい、ばっちいから(汗)」
ラーラから10mくらい退避した。
なんか、香しいニオイが漂ってきた…。
これ以上は、
お食事中の読者の方によろしくないので、
もう後日談にします!
オンナ結婚詐欺師をシ刑後、高級賃貸マンションから私物や家具を売り捌いてから、解約代行業者の社員に化けたメデューサが、賃貸マンションの解約手続きをした。
佐藤さんにお会いしたら、
「あっ!花村さーん!あのですね!僕の婚約者は結婚詐欺師だったそうで!893の方が彼女を外国の風俗に売り飛ばし、その時のお金を僕ら被害者に慰謝料として下さったんです!下手な犯罪者より、893さんの方が良い人じゃないですかー!」
あっ、オークが893の職業の方々に化けて、結婚詐欺師被害者達に、奴から巻き上げた&売り捌いたお金から、慰謝料と言う名目で、寄付したんですね。
まぁ、佐藤さんには秘密ですが。
「泣き寝入りせずに済んだのが、せめてもの慰めですね?どうか新しい恋を見つけたり、仕事を更に頑張ったり等、前を向いて進んで下さい!私も応援しますから!」
「ありがとうございます、花村さん!こうなったら昇進に向けて頑張りますわ、オレ!」
僕からオレになってますね佐藤さん?
ラーラだけでなく、佐藤さんもレベルアップ…かな?
その後、佐藤さんはこの出来事をバネにして、昇進試験を頑張り…
見事に合格!
リーダーから一気に、マネージャーに出世しました!
異例の出世です。
元々仕事もできて、上司や部下からの信頼も良かったことも、ポイントです。
では、ここら辺で、おしまい!
0
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