男子おしがま部っ!(2)

Phlogiston

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おしがま合宿(1)

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「鳥が鳴いてるね・・・」

僕たちはついにおしがま合宿当日の朝を迎えた。当たり前のように前日からのおしっこを蓄えた膀胱は、目覚めと同時に解放を求めて尿意のサインを繰り返し発している。さてこれは普通に出しても良いものなのかとちょっと戸惑うが、僕は鶴川さんが夜中に前もって送ってくれた連絡に気が付いた。それによると、午前中のおしがまはないので、自由にして良いとの事、僕たちは交替でトイレに入って排尿を済ませた。

鶴川さんの連絡を続けて読むと、正午以降の排尿は禁止であるとの内容だったので、とりあえず僕たちは最初の定期テストの範囲に該当しそうな内容をしっかり勉強することにした。ちょっとした時間は暗記ものの確認に使えるし、まとまった時間であれば英語の長文や数学の系統立てられて構成される問題など、根気の必要な学習に向いている。寮生活は学習の効率化のためにあるので、そのメリットを活かして成績をキープしないといけない。

僕とケンはどの教科も概ね互角で、強いて難を付けるとすると僕は語学が苦手で、ケンは理数が苦手だ。これは中学校の頃からの傾向なのでこれからの学習にも多少の影響はあるだろう。ただ、お互いに教え合える好都合な状況で、毎回の順位の勝負もお互いのプライドが傷つかない程度でのシーソーゲームを楽しみながら、気付けば学年での成績上位者の双璧にまで登り詰めていた。

その成功の秘訣がまさかのおしがまだとはなかなか言えるものではない。僕たちは2人で勉強する時はもちろん、定期テストその他の勝負があれば、罰ゲームとしての厳しいおしがまを用意した。受験勉強も後半にさしかかると僕たちの膀胱が過労に陥ったのか、それともやはり冬の寒さや受験のストレス等が作用したのか、あるいは単に罰ゲームがヒートアップしたのか、とにかくミッションに失敗する事故が続出するようになった。

例えばクラスで授業中に限界を迎えて決壊してしまったり、帰り道で盛大に漏らして制服を汚してしまったりといった感じだが、それがもっと頻繁になれば流石に噂が立ったり、何らかの病気を疑われるぎりぎりのところまで追い詰められた。しかし僕たちはおしがま以上に受験勉強の質にはこだわっていたので、進路には無事に合格し、ピンチを切り抜けたのだ。合格してからもお互いの家を往来したり図書館のような公共の場での勉強をする機会はなくならなかったものの、やはりスリルが足りないと思う節はあった。

さてどうしよう、またぞろ2人でどこかとんでもない名門大学でも目標に設定してひと遊びしようかと思って、あれこれ考えていた矢先の男子おしがま部という感じの流れになったので、僕としてはもう胸がばくばくして仕方がない。勉強が成り立っているのだから理性の箍は健在だろうが、やんちゃな身体は目くるめく快楽を期待してもう疼きに似た感覚が止まらない。そう、待ちに待ったおしがま合宿はついに今日なのだ。

僕は生唾をごくりと飲み込みながら隣の机をちらっと見ると、僕よりも真剣に勉強をするケンの姿があった。僕はケンの身体をいやらしい視線で眺めてから再び教科書に戻ると、軽く勃起した股間にぎゅっと煮詰めたような快感が現れて、ノーパンのジャージの中でまとまった量のカウパーがドクッと放たれた。ジャージの膨らみは中央から濃い色に変わり、僕は思わずぶるっと震えた。

「いやらしい気分になってるでしょう?早くも・・・」筆記具を止めずにケンが僕に話しかけてくる。「でも今何事かしてしまうと何がどうなるのかは分からないとしても結果として不利になるかも知れない、だからここは我慢だよ、おしっこ我慢じゃなくて、性欲の我慢・・・、ぼくもそんなに得意じゃないけどね・・・」

ケンのジャージに目をやると、僕と同じように股間の膨らみからはカウパーによる濃いしみがあった。僕はすこし落ち着きを取り戻して、隙間の時間をいっぱい使って勉強を続ける事にした。

正午になったので、僕たちは部屋のトイレでおしっこを済ませ、水分をなるべく少な目にすることを意識しながら昼食を摂った。・・・既にプレイは始まったのだということをなるべく意識しないように心がけるも、やはり期待が凄すぎて身体の疼きが止まらない・・・。

「合宿の間は全員裸とか、大丈夫かな・・・、やっぱり見られたり、・・・反応?しちゃうだろうし・・・、なあ?」するとケンは意外に落ち着いていて、単語集に目をやりながら「だったら眼鏡を外したらいいじゃん、ぼくたち両方とも近眼だから丁度いいじゃんぼかしになって・・・」と言ってくる。

「いや!見えるものはみたい!」と切り返すと「まあ、大好きだもんね、そういうの・・・」と言いながらびっくりするほど悠然としている。(・・・もう胸がばくばくして股間は興奮して、もう変な尿意とかまで感じるし、・・・こういう先の見えない不安なものがあると異常なまでに全身が高ぶるの、僕だけじゃないと思うんだけどなあ・・・)

「さて時刻だ、行くよ」ケンがそう言うので僕はおとなしくその後を付いて行く。この先にあるのは何だろう、トラウマになるようなものすごいおしがまだろうか・・・。
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