丑三つ刻の常盤庵

『蛇』に関わる物を見ると、いつも脳裏に蘇る光景がある―――

幼少時目にした白蛇を思い出しながら、私、芝内碧(しばうちみどり)は届いたばかりの年賀状を眺めていた。友人から送られたそれには、白い躰に紅い瞳の『白蛇』が描かれている。
あの白蛇はどうなったんだろうか。
もう確かめようが無いと判って居る筈の問いかけが、心に浮かんだ日。
私は自分が、三つの偶然と必然に囚われていたという事に、気づいてはいなかった。


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