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第三章 仲間たちの宴
第2話
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「気にするな、戒と蛍と倫はいつもこんな感じだ」
鳳先生はため息をつきながらお茶をすすっている。
亀代さん「そうそう気にするな」と笑っていた。
「いまさらですけど、みんなは小さい頃からの知り合いですか?」
「まあそうだな。あいつらは年が近いし幼馴染みたいなもんだな。オレは年が離れているからみんなのまとめ役みたいなものだ」
「そうなんですか」
幼馴染の集団に、私のようなよそ者が急に入ってきてなんだか申し訳ない。
私がずっとこの村にいたらみんなと仲良くしてたのかな。
「馬鹿2人が落ち着いたところで話を進めよう、いいな?」
蛍さんが鎮めてくれた戒さんと倫を見た後
鳳先生が話し始める
肩身が狭そうな2人、ちょっとかわいそう。
「白薔薇姫が鬼を封印した話は理事長から聞いているな?」
「はい、大まかな話は聞きました」
「四霊というのは、白薔薇姫が自分の身をもって鬼の力を封印したあとに、陰陽師が集めたメンバーだ。それが俺らの先祖に当たる。代々刀を守っていた、白薔薇姫と陰陽師とともに」
「はい、その話も聞きました」
「その風習はずっと続いていた何百年も、だから刀の封印も衰えることなく無事だった。しかし、ここ数年様子が変わっている」
「様子が…?」
「刀の封印が弱まっているんだよ!お前のかーさんがこの村を出て行ってから」
鳳先生に代わって亀代さんがしゃべり始めた。
鳳先生がやめろ!というのを振り払って
私の前に立ち話しを続けた。
「お前のかーさんは刀を守る白薔薇姫の正統継承者だった、だけど、務めが嫌でこの村から逃げ出した。それからだ、刀の力が弱くなったのは」
「お母さんが逃げ出した…?」
「それは、珠姫が悪いわけじゃねーだろ?」
戒さんが乱暴な口調で話に割り込んできた。
それ以上亀代さんは何も言わなかった。
正直ホッとした。だって亀代さんの口調は
私が悪いといわんばかりだったから。怖かった。
鳳先生はため息をつきながらお茶をすすっている。
亀代さん「そうそう気にするな」と笑っていた。
「いまさらですけど、みんなは小さい頃からの知り合いですか?」
「まあそうだな。あいつらは年が近いし幼馴染みたいなもんだな。オレは年が離れているからみんなのまとめ役みたいなものだ」
「そうなんですか」
幼馴染の集団に、私のようなよそ者が急に入ってきてなんだか申し訳ない。
私がずっとこの村にいたらみんなと仲良くしてたのかな。
「馬鹿2人が落ち着いたところで話を進めよう、いいな?」
蛍さんが鎮めてくれた戒さんと倫を見た後
鳳先生が話し始める
肩身が狭そうな2人、ちょっとかわいそう。
「白薔薇姫が鬼を封印した話は理事長から聞いているな?」
「はい、大まかな話は聞きました」
「四霊というのは、白薔薇姫が自分の身をもって鬼の力を封印したあとに、陰陽師が集めたメンバーだ。それが俺らの先祖に当たる。代々刀を守っていた、白薔薇姫と陰陽師とともに」
「はい、その話も聞きました」
「その風習はずっと続いていた何百年も、だから刀の封印も衰えることなく無事だった。しかし、ここ数年様子が変わっている」
「様子が…?」
「刀の封印が弱まっているんだよ!お前のかーさんがこの村を出て行ってから」
鳳先生に代わって亀代さんがしゃべり始めた。
鳳先生がやめろ!というのを振り払って
私の前に立ち話しを続けた。
「お前のかーさんは刀を守る白薔薇姫の正統継承者だった、だけど、務めが嫌でこの村から逃げ出した。それからだ、刀の力が弱くなったのは」
「お母さんが逃げ出した…?」
「それは、珠姫が悪いわけじゃねーだろ?」
戒さんが乱暴な口調で話に割り込んできた。
それ以上亀代さんは何も言わなかった。
正直ホッとした。だって亀代さんの口調は
私が悪いといわんばかりだったから。怖かった。
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