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第三章 仲間たちの宴
第4話
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世界を滅ぼすほどの力?
そんなものを私の先祖は封印したというの?
命に代えたといってもどうやって?
私にはそんな力があるはずもない。
当たり前だ。私は普通の女子高生なんだから。
「だけど、正統継承者といわれてもどうしていいかわからりません!私にはなんの力もないのに!」
「そう、その方法が分からないんだよな。普通は小さいころから色々仕込まれるもんだ。だけどお前はそういう教育をされているわけじゃねえ。一体どうしたらいいもんだか」
戒さんが深いため息をつく。
小さいころから色々仕込まれるのが普通?
だったらみんなもそうやって育ってきたということ?
小さいころから、刀を守らなければならないということを
親に言い聞かせられながら?
「図書室に何か文献があるかもしれない。オレが調べてみよう」
「蛍さん」
「オレも理事長室に忍び込んでみるか」
「亀代さん?」
「蓮でいいよ」
どこにいたのか分からないけれど
私達の話はちゃんと聞いていたらしい。
だけど忍び込むって?そんな簡単にできるもの?
「心配してくれてんのか?任せろよ。摑まるなんてドジはしねーからさ」
にやっと笑って私の髪をくしゃくしゃにした。
さっきふてくされてどっかに言ってしまった人とは別人みたい。
「でも、理事長に話を聞くのが一番早いんじゃないですか?だって、私は理事長に呼ばれたわけだし」
「…それはできればしたくはない。理事長は信用できない」
「蓮さん?」
「いずれお前にも分かる、だから決して油断はするな!何かをされたらすぐにオレ達に言うんだ!いいな?」
鋭い瞳で力強くそんなことを言われたら
うなづくことしかできない。
理事長を信用できない。
蓮さんの言葉にみんなが頷く。
でも、あの人はお母さんの親友だって言っていたのに…
理事長は一体どんな人なんだろう。
そんなものを私の先祖は封印したというの?
命に代えたといってもどうやって?
私にはそんな力があるはずもない。
当たり前だ。私は普通の女子高生なんだから。
「だけど、正統継承者といわれてもどうしていいかわからりません!私にはなんの力もないのに!」
「そう、その方法が分からないんだよな。普通は小さいころから色々仕込まれるもんだ。だけどお前はそういう教育をされているわけじゃねえ。一体どうしたらいいもんだか」
戒さんが深いため息をつく。
小さいころから色々仕込まれるのが普通?
だったらみんなもそうやって育ってきたということ?
小さいころから、刀を守らなければならないということを
親に言い聞かせられながら?
「図書室に何か文献があるかもしれない。オレが調べてみよう」
「蛍さん」
「オレも理事長室に忍び込んでみるか」
「亀代さん?」
「蓮でいいよ」
どこにいたのか分からないけれど
私達の話はちゃんと聞いていたらしい。
だけど忍び込むって?そんな簡単にできるもの?
「心配してくれてんのか?任せろよ。摑まるなんてドジはしねーからさ」
にやっと笑って私の髪をくしゃくしゃにした。
さっきふてくされてどっかに言ってしまった人とは別人みたい。
「でも、理事長に話を聞くのが一番早いんじゃないですか?だって、私は理事長に呼ばれたわけだし」
「…それはできればしたくはない。理事長は信用できない」
「蓮さん?」
「いずれお前にも分かる、だから決して油断はするな!何かをされたらすぐにオレ達に言うんだ!いいな?」
鋭い瞳で力強くそんなことを言われたら
うなづくことしかできない。
理事長を信用できない。
蓮さんの言葉にみんなが頷く。
でも、あの人はお母さんの親友だって言っていたのに…
理事長は一体どんな人なんだろう。
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